フリーランスエンジニアとして経理の知識は必須!日々の経理処理方法やおすすめの会計ソフトを紹介!

フリーランス常識

2021.12.10

フリーランスエンジニアとして活動する上で、経理は欠かせない業務の1つです。
経理業務は利益を計算するだけでなく、税金の額の計算にもつながるため、脱税しないためにもしっかりと行いたいところです。


そこで今回は、フリーランスエンジニアとして必要な日々の経理処理方法に関する知識やおすすめの会計ソフトなどについてご紹介します。
是非、ご参考にしてください。

 

 

 

1.フリーランスエンジニアとして独立前に済ませておくべき経理関係のもの


フリーランスエンジニア経理関連画像
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フリーランスエンジニアとして独立前に用意を済ませておくべき経理関係の準備について説明します。

具体的には、金融機関口座の開設、確定申告のための会計ソフトの用意、請求書の雛型の作成です。

 

事業用の口座の開設

事業用の口座と個人用口座は分けたほうが良いです。

フリーランスエンジニアとして事業用の口座は是非開設しましょう。

 

事業を開始(フリーランスエンジニアとして独立)すると、オフィスの家賃、交通費や消耗品費など、さまざまなお金がかかります。

事業用の口座と個人用口座を分けずにいると、プライベートの支出と事業の支出がごちゃごちゃに混ざってしまい、ややこしくなります。

 

下記にて説明する青色申告特別控除を受けるには、確定申告の際に、貸借対照表を提出する必要があります。

貸借対照表を作成するには、口座の1年間の取引を複式簿記で帳簿付けしなくてはなりません

 

税理士に会計関係の相談を行う際にも、事業用の口座と個人用口座を分けていないと、通帳上のプライベートのお金の出入りまで見られてしまい、あまり良くありません。

 

フリーランスエンジニアとして事業用クレジットカードや銀行口座について知りたい方は下記記事をご一読ください↓

 

 

確定申告のために会計ソフトの用意

事業などにおける所得が38万円以上になると確定申告が必要です。

そのため、フリーランスエンジニアとして確定申告のための会計ソフトを用意しましょう。

 

会計ソフトには、会計事務作業の時間を大幅に減らせる点や税金関連の知識が少なくても楽に確定申告に必要な書類を作成できる点などのメリットがあります。

クラウド会計ソフトについて、下記にて説明しています。

 

フリーランスエンジニアとして確定申告について詳しく理解したい方は下記記事をご一読ください↓

 

 

請求書雛型の作成

フリーランスエンジニアとして事業においてクライアントに請求を行う上では、請求書を作成し発送するのが通常です。

そのため、請求書の雛型を独立前に用意しておきましょう。

 

フリーランスエンジニアがフリーランスエージェント経由などで仕事を受ける場合、請求書に関してフォーマットが用意されていたり、書類作成サポートを受けられることも多いです。

 

フリーランスエンジニアとして請求書について詳しく理解したい方は下記記事をご一読ください↓

 

 

 

2.フリーランスエンジニアとして経理処理は日々どうしている?


フリーランスエンジニア経理関連画像
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次に、フリーランスエンジニアとして経理処理は日々どうすべきかについて説明します。

請求と経費の計上については、どのように対応すべきでしょうか。

 

請求作業

請求作業としては、締め日に請求書を発行しクライアントに送ります。

また、以下の会計仕訳を切ります。

借方 金額 貸方 金額
売掛金 xxx 売上 xxx

 

 

経費計上

経費計上としては、経費を使った日に、経費計上の仕訳を切ります。

借方 金額 貸方 金額
〇〇費 xxx 現金預金 xxx

 

よく使う費用とその勘定科目は以下の通りです。

フリーランスエンジニアとして覚えておくと便利です。

勘定科目 内訳
福利厚生費 慶弔見舞金、通勤費用、健康診断費用など
消耗品費 ボールペン、ノート、コピー用紙、机の費用など
貸借料 リース料、レンタル料
水道光熱費 電気代、水道代、ガス代など
接待交際費 得意先に対して行う接待費用

 

フリーランスエンジニアとして経費について詳しく理解したい方は下記記事をご一読ください↓

 

 

 

3.フリーランスエンジニアは知っておきたい確定申告


フリーランスエンジニア経理関連画像
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ここではフリーランスエンジニアとして知っておきたい確定申告に関する知識について説明します。

主に青色申告について解説します。

 

白色申告

白色申告は下記の青色申告以外の確定申告のことです。

白色申告は、事前に税務署へ申請する必要がなく、複式簿記による帳簿や青色申告決算書などが必要ないことが特徴として挙げられます。

 

つまり、白色申告は簡単な記帳による収支内訳書の提出のみとなります。

 

 

青色申告

複式簿記で記帳し、その記帳に基づき正しく確定申告を行う人は所得金額の計算などについて、有利な取扱いが受けられる青色申告という制度があります。

青色申告をできる人は、 不動産所得、事業所得、山林所得のある人です。

 

フリーランスエンジニアの所得は基本的に事業所得です。

 

1.青色申告をしたい場合

青色申告の申請をしたい人は、確定申告を行う年の3月15日までに「青色申告承認申請書」を、納税地の所轄税務署長に提出するのが原則です。

一方、新規に事業を開業した人で青色申告の申請をしたい場合は、業務を開始した日から2か月以内に、「青色申告承認申請書」を納税地の所轄税務署長に提出します。

 

青色申告を行いたい場合、記帳は、年末に貸借対照表と損益計算書を作成することができるような正規の簿記が原則です。

(例外として、現金出納帳、売掛帳、買掛帳、経費帳、固定資産台帳のような帳簿を備え付けて、簡易な記帳をするだけでも認められます。)

 

2.青色申告を行うメリット

青色申告を行うメリットのうち、主なものを説明します。

具体的には青色申告特別控除、青色事業専従者給与の必要経費への参入、貸倒引当金、純損失の繰越しと繰戻しです。

 

(1)青色申告特別控除

a.55万円の所得控除

青色申告者が55万円の青色申告特別控除を受けたい場合は、フリーランスエンジニアのエンジニア業に関する所得などの事業所得についての取引を複式簿記によって記帳する必要があります。

その記帳に基づいて作成した貸借対照表と損益計算書を確定申告書に添付することも必要です。

これらを法定申告期限内に提出している場合には、原則として事業所得から最高55万円が控除されます。

 

b.65万円の所得控除

令和4年分以後に65万円の青色申告特別控除を受けたい人は、以下の2つの条件を満たす必要があります

1.a.の条件を満たすこと
2.電子帳簿保存又はe-Taxによる電子申告を行うこと

 

c.10万円の所得控除

上記a・b以外の青色申告者は、最高10万円を控除できます。

 

(2)青色事業専従者給与

1.青色申告者と同じ生計で暮らしている配偶者やその他の親族がいる
2.1の人の年齢が12月31日現在で15歳以上である
3.その年を通じて6月を超える期間(一定の場合には事業に従事することができる期間の2分の1を超える期間)、その青色申告者の営む事業に専ら従事していること。
4.青色事業専従者給与に関する届出・変更届出書を納税地の所轄税務署長に提出していることかつ、届出書に記載されている方法により支払われ、しかもその記載されている金額の範囲内で支払われたものであること。
※提出期限は、青色事業専従者給与額を算入しようとする年の3月15日まで
5.業務の対価として適正な金額である

 

これらの条件をすべて満たせば、青色事業専従者給与を必要経費に参入できます。

なお、青色事業専従者として給与の支払を受ける人は、控除対象配偶者や扶養親族にはなれません。

 

(3)純損失の繰越しと繰戻し

青色申告者は、事業所得が赤字の場合で損益通算(※)を行っても控除しきれない金額が生じたときは、その損失額を翌年以後3年間にわたって繰り越し、各年分の所得金額から控除できます。

前年も青色申告をしている場合、純損失の繰越しの代わりに、その損失額に関して、所得税の還付を受けることもできます。

 

※損益通算

損益通算とは、下記(1)~(4)記載の所得の赤字について、一定の順序にしたがって、所得税を計算する際に、他の各種所得の金額から控除することです。

(1) 不動産所得
(2) 事業所得
(3) 譲渡所得
(4) 山林所得

 

フリーランスエンジニアとして赤字の処理方法についても学習しておきましょう。

 

 

 

4.フリーランスエンジニア必見!おすすめのクラウド会計ソフト


フリーランスエンジニア経理関連画像
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クラウド会計ソフトにはfreee、やよいの青色申告 オンライン、マネーフォワード クラウド確定申告などがあります。

フリーランスエンジニアとして1つは会計ソフトを登録してみましょう。

 

確定申告ソフトfreee

freeeは簿記の知識がほとんどなくても仕訳を登録できます。

Web口座を利用していると自動で入出金などの取引明細の内容を収集し、勘定科目を予測してくれるという便利な機能が特徴的です。

 

また、画面に従って操作することで決算書までが簡単に作成できます。

 

・freee 料金(全て税抜き)

プラン名 おすすめの利用者 費用
スターター 必要最低限の機能を利用し、確定申告を済ませたい方

年払いの場合:年間11,760円(980円/月)
月額払いの場合:1,180円/月

スタンダード 日々の経理の効率化から確定申告までを一括で行いたい方

年払いの場合。年間23,760円(1,980円/月)
月額払いの場合2,380円/月

プレミアム 確定申告に関する不安についてトータルサポートを受けたい方

年払いの場合。年間39,800円(3,316円/月)
月額払いなし

 

 

やよいの青色申告 オンライン

やよいの青色申告 オンラインでは、銀行明細、クレジットカードなどの取引データ、レシートや領収書のスキャンデータやスマホアプリで撮影したデータを自動仕訳できるので、入力と仕訳の手間が省けます。

従来のe-Taxの手順に比べて、少ない手順でe-Taxが完了できるという長所もあります。

 

・やよいの青色申告 オンライン 料金

プラン名 おすすめの利用者 費用
セルフプラン 操作など自分で調べながら使いたい方

8,000円(税抜)/年
キャンセル可

ベーシックプラン 電話・メール・チャットサポートを利用したい方

1年間6,000円(税抜)
次年度は、12,000円(税抜)/年
キャンセル可

トータルプラン 操作質問だけでなく業務相談も行いたい方

1年間10,000円(税抜)
次年度は、20,000円(税抜)/年
キャンセル可

 

 

マネーフォワード クラウド確定申告

マネーフォワード クラウド確定申告では明細データの自動取得、仕訳の自動入力が可能です。

確定申告書、青色申告決算書など、確定申告に必要な書類が自動作成できます。

 

e-Taxにも対応しており、Win・Macにも対応しています。

 

・マネーフォワード クラウド確定申告の料金

プラン名 おすすめの利用者 費用
パーソナルミニ 副業の方

年額プラン:年額9,600 円(800円/月)
月額プラン 980円/月

パーソナル 自営業、個人事業主として 確定申告をする必要のある方

年額プラン:年額11,760 円(980円/月)
月額プラン:1,280円/月

パーソナルプラス 確定申告の操作が不安で 電話サポートを受けたい方

年額プラン:年額35,760 円(2,980円/月)
月額プランはありません

 

 

 

5.まとめ 


ここまでフリーランスエンジニアとして必要な日々の経理処理方法に関する知識やおすすめの会計ソフトなどについて説明しました。

 

フリーランスエンジニアの行う経理業務についてしっかりと理解できたという方もいらっしゃることでしょう。

経理業務をしっかりと学習し、フリーランスエンジニアとして活躍できるようになりましょう

 

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本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。

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