公開日:2020.11.21
更新日:2025.03.24
カスタマーエンジニア(CE)を今後検討されている方の悩みを解決します。
カスタマーエンジニア(CE)は顧客にITシステムを導入して保守・点検を行う仕事になります。
今回は、カスタマーエンジニア(CE)の仕事内容や年収、求められるスキルや将来性などについて解説していきます。
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<目次>
1.カスタマーエンジニア(CE)の仕事内容
機器選定
機器設置
導入サポート
機器の保守・点検
2.カスタマーエンジニア(CE)とシステムエンジニア(SE)の違い
3.カスタマーエンジニア(CE)の年収
4.カスタマーエンジニア(CE)に必要なスキル
ハードウェアやソフトウェア、クラウドなど幅広いITスキル
コミュニケーションスキル
論理的思考スキル
ハードウェア関連資格が必要になる場合もある
5.未経験者からフリーランスカスタマーエンジニア(CE)を目指すには
6.まとめ
現代は情報社会であり、どの会社でもパソコンを利用して、ITインフラを活用しながら業務を進めるのが当たり前の世の中になりました。
システム開発では、企画・設計、開発・製造、運用・保守といったフェーズがありますが、カスタマーエンジニア(CE)はこのうち運用・保守を担当します。
カスタマーエンジニア(CE)としてハードウェア・ソフトウェアの導入支援を行ったり、場合によっては客先に訪問してハードウェア・ソフトウェアの点検やメンテナンスなどを行います。
カスタマーエンジニア(CE)の仕事内容は主に4つの工程に分かれます。
機器選定
機器設置
導入サポート
機器の保守・点検
それぞれ詳しく見ていきましょう。
顧客がITサービスを新たに導入するため、まずは満足してもらう為に機器選定が必要になります。
カスタマーエンジニア(CE)として顧客の要望に最大限答えることができて、尚且つ不要な機能も極力ない機器がベストです。
またカスタマーエンジニア(CE)は顧客の予算や事業規模なども踏まえて、最も適した機器を選定して提案します。
機器を選定したら、客先に設置します。
設置するハードウェアに関しての知識はもちろん、ネットワークやサーバーなどの知識も必要になってくるでしょう。
最近ではFacebookの個人情報がするなど、情報システムのセキュリティ対策が重要になっています。
例えばサーバーを設置する場合は、人が簡単に出入りできない場所に設置するなどのセキュリティを意識した機器の設置が求められています。
また、機器を設置する際の環境設備もカスタマーエンジニア(CE)の仕事になります。回線や空調などの位置を考えて最善の位置になるように設置します。
地震が起きた時の対処法として、サーバーラックにサーバーを固定して耐震性を持たせるなど、さまざまな危機を想定して対処することも必要です。
カスタマーエンジニア(CE)として、時間がある方は個人情報保護法の知識を身に付けておいても良いでしょう。
個人情報保護法は令和2年6月に改正されています。
顧客によっては「IT知識」があまりない場合もあります。
そのためカスタマーエンジニア(CE)として誰でもわかりやすく理解できるように、環境構築から始まり起動方法やデータの操作などの初期設定をサポートする必要があります。
システムがリリースされてから顧客が困らないように、説明・教育するのもカスタマーエンジニア(CE)の役割です。
システムの運用が始まってからは設置した機器の不具合が起きたり、バグや障害が発生した場合にメンテナンスを行います。
また、他の機器との連携やアップデートの際にも作業が発生することもあります。
カスタマーエンジニア(CE)として顧客元に常駐したり、適時客先に出向いたり、電話やWeb会議システムなどを使用して遠隔でサポートしたりとさまざまなケースがあります。
情報システムはビジネスにおいて重要なインフラを担っているので、一度システムを停止してしまうと膨大な被害が及ぶ可能性があります。
カスタマーエンジニア(CE)は、絶対にシステムを停めてはならないという強い責任感が求められる仕事でもあります。
システムエンジニア(SE)とは、顧客が要望するシステムの開発を担う仕事です。
顧客と話合い必要なシステムを選定する要件定義から開発・テストまで一貫して行います。
社内の業務を円滑に進めるためのシステムの開発・運用・保守を行う社内SEという仕事もあります。
上記のように、システムエンジニア(SE)は「システムを構築する事」が主な業務です。
カスタマーエンジニア(CE)は出来上がったシステムを顧客が使えるようにサポートしたり、時にはメンテナンスを行うのが仕事です。
システムエンジニア(SE)が実際にシステムを開発し、カスタマーエンジニア(CE)は構築されたシステムの導入サポートを行います。
カスタマーエンジニア(CE)の年収は以下の通りです。
雇用形態 | 収入 |
フリーランス | 平均年収:624万円 |
正社員 | 平均年収:523万円 |
派遣社員 | 平均時給:1,603円 |
カスタマーエンジニア(CE)の平均年収は523万円と、日本全体の平均年収と比べると高い傾向にあります。
正社員の年収ボリュームゾーンは、362万円以下の水準が一番多く、平均年収の523万円は高いゾーンに位置付けられています。
全体の給与幅としては354〜1,014万円と幅広く、経験年数やスキル、勤務先によって給料格差が比較的大きな職種であると見受けられます。
年収を上げるためには、他のカスタマーエンジニア(CE)に負けない稀少性のスキルを身に着けることで、大幅な年収アップが見込めるでしょう。
システムエンジニア(SE)の平均年収は約568万円ほどで、カスタマーエンジニア(CE)と比較してやや高い傾向があります。
カスタマーエンジニア(CE)の方がシステムエンジニア(SE)と比較すると、担当する領域が決まっていることも年収に影響している可能性があります。
そのため担当する領域が広かったり、より上流工程に近くにつれて年収が高い傾向にあります。
カスタマーエンジニア(CE)に必要なスキルは以下の通りです。
ハードウェアやソフトウェア、クラウドなど幅広いITスキル
コミュニケーションスキル
論理的思考スキル
ハードウェア関連資格の有無
それぞれ詳しく見ていきましょう。
カスタマーエンジニア(CE)には、ハードウェアやソフトウェア、クラウドなど幅広いITスキルが必要です。
機器を導入する際に顧客にわかりやすく説明するためや、トラブル発生時の原因をすぐに見つけ出すためには幅広いITスキルが必要になってきます。
例えば、トラブルの原因がハードウェアから来ているのか、ソフトウェアから来ているのかを見抜く力が求められます。
自社の製品についての知識はもちろん、各メーカーの主要な機器に関する知識、サーバーやネットワーク、データベース、セキュリティ、クラウドに関する幅広い知識が必要になってくるでしょう。
カスタマーエンジニア(CE)の仕事は、顧客が提供した機器をスムーズに使いこなせるようにサポートする仕事です。
そのため業務を円滑に進めるためには顧客とのコミュニケーションは欠かせません。
コミュニケーションは単に情報のやり取りではなく、人と人とのやり取りでもあり、感情とのやり取りでもあります。
そのためいくら論理的に正しかったとしても、相手の気持ちを考慮しない言い方をしていると、信頼関係は築けません。
カスタマーエンジニア(CE)は相手に対して常に関心を持ち、会話のテンポを合わせたり、表情から相手の心情を読み取るなどのスキルも必要になってくるでしょう。
カスタマーエンジニア(CE)は高い論理的思考スキルが必要です。
顧客の抱える悩みを聞き出して最適な提案をするためにも必要ですし、機器を選定する際に、「何故この機器が顧客にとって最適なのか」を納得させる必要があります。
論理的思考スキルとは、物事の因果関係を順序立てて考える力であり、複雑な事柄を相手にわかりやすく伝える力でもあります。
さまざまな課題に対して「なぜその結論に至ったのか」を理由づけて深掘りしていくことで、論理的思考スキルを磨いていくことが可能です。
カスタマーエンジニア(CE)として、電源・通信の保守点検を行う場合は、以下の資格が必須になります。
法律で義務づけられているため、以下の資格を所持していないと業務を行うことができません。
・電気工事士
・認定電気工事従事者
・工事担当者
また、カスタマーエンジニア(CE)はシステム導入の際にITに関する資格の習得をしておくと、顧客から信頼されやすくなるのでおすすめです。
IT系資格は国家資格からベンダー資格まで様々ですが、IT未経験なら以下の資格がおすすめです。
・ITパスポート
・基本情報技術者試験
・応用情報技術者試験
カスタマーエンジニア(CE)として資格を取得するのであれば、まずはITパスポートまたは基本情報技術者試験の習得を目指してみると良いでしょう。
カスタマーエンジニア(CE)はシステムの保守・点検がメインの仕事なので、フリーランスには向かない仕事になります。
一方でフリーランスカスタマーエンジニア(CE)として働いている方もいます。
ただ、プログラミングスキルを始めとするIT知識や、仕事を獲得するための営業力、収入を上げるための交渉力などコミュニケーションスキルも必要とされます。
また、今後はAI(人工知能)の普及により、カスタマーエンジニア(CE)自体の仕事が減っていくことも示唆されています。
定常的な業務の自動化により、コールセンターや金融業界における審査がAI(人工知能)化される見通しですがカスタマーエンジニア(CE)も例外ではありません。
特に定常的な業務をメインとするテクニカルサポートはAI(人工知能)に置き換えられていく可能性が高いです。
ただし、AI(人工知能)を保守・点検したり正しい答えを覚えさせたりする必要はあるためニーズがゼロになる可能性はありません。
今後10年単位で考えるとカスタマーエンジニア(CE)自体の案件が減っていく可能性はあります。
いきなり未経験からフリーランスカスタマーエンジニア(CE)を目指すとなると、思いのほか仕事が取れなかったり収入が安定しない可能性もあります。
そのため、未経験者からフリーランスカスタマーエンジニア(CE)を目指すよりはまず正社員として就職してカスタマーエンジニア(CE)を経験したり、AI(人工知能)やIoT開発を担当できるシステムエンジニアを経験した方が良いでしょう。
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今回は、カスタマーエンジニア(CE)の仕事内容や年収、求められるスキルや将来性などについて解説しました。
カスタマーエンジニア(CE)は顧客にITシステムを導入して保守・点検を行う仕事になります。
また、情報システムを扱うため絶対にシステムを止めてはならないという強い責任感のある人に向いていると言えるでしょう。
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