UI・UXデザイナー転職 | 転職理由や未経験からUI・UXデザイナーへ転職するコツを解説!

転職市場動向分析

2022.06.02

大手を中心に、年々UI・UXデザイナーの求人は増えつつあります。
デザイナーとして働いている人の中には、UI・UXデザイナーへの転職に興味を持っている、検討しているという方もいるのではないでしょうか。


UI・UXデザインはここ数年で注目されるようになった考え方で、通常のWebデザインとは異なる視点からのデザインが求められます。
そのため、デザイナーの中には、UI・UXデザインがどんなものなのか全く知らない、いまいち理解しきれないという方もいるでしょう。


そこで本記事では、UI・UXデザイナーとはどんな仕事なのか、UI・UXデザイナーに転職するにはどんなスキルが求められるのかなど、解説していきます。

<目次>
1.UI・UXデザイナー
UI・UXデザイナーとWebデザイナーの違い
2.UI・UXデザイナーの仕事内容
市場調査
ワイヤーフレーム作成
デザイン設計
プレゼンテーション
3.UI・UXデザイナーの年収
4.転職市場からみるUI・UXデザイナー需要
UI・UXデザイナーの現状
UI・UXデザイナーの将来性
5.UI・UXデザイナーが転職する際に必要なポートフォリオとは?
6.未経験からUI・UXデザイナーへの転職を実現させるには
UI・UXに関するスキルや知識
デザインスキルや実務経験を身に付ける
Webマーケティングスキルや知識
Web系デザインスクールを受講する
デザイン専門の転職サイトや転職エージェントを活用する
7.まとめ

 

 

 

1.UI・UXデザイナー


UI・UXデザイナー転職関連画像
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UI・UXデザイナーのUI・UXとは、それぞれUser Interface、User Experienceの略称です。

User Interfaceは、直訳するとユーザーの接点という意味になります。ユーザーがサービスと接触する、ボタンやテキストなどすべての要素がUIに当てはまります。

 

UIデザイナーの仕事は、ユーザーが使いやすいUIを作ることです。

ボタンが小さくて押しにくい、テキストが読みにくい配置になっているなどすると、ユーザーにとってストレスでしょう。

 

そこでUIデザイナーは、各アイテムの配置を考え、ユーザーの使いやすさを考慮したデザインを作ります。

それに対してUser Experienceは直訳するとユーザーの経験・体験という意味になります。そして、UXデザイナーの仕事はサービスを通して、ユーザーに良質な体験を届けることです。

 

例えばWebサイトを利用していて、Webサイトの動作が重いせいで、欲しい情報があったのにイライラして諦めてしまった経験は無いでしょうか。
このようなサービスが抱える問題点を改善し、ユーザーが良質な体験を積み重ねてサービスに対して良い印象を持ってもらえるように工夫し、商品の購入などサービスにおけるマーケティング目標を達成するのがUXデザイナーの役割です。

 

UIデザイナーに求められる仕事とUXデザイナーに求められる仕事は異なります。求人に関してもUIデザイナーだと使いやすさ重視、UXデザイナーだと成果重視、UI・UXデザイナーだと両方をバランスよく押さえた仕事が求められる傾向にあります。

 

ただ、良質な体験をユーザーに与えるために、使いやすいデザインは必須です。したがって、UIとUXは切っても切り離せない関係のと言えます。

実際にUXデザイナーとしか記載されていない求人でも、実質UIに関する知識が求められることが少なくありません。

 

UI・UXデザイナーとWebデザイナーの違い

UI・UXデザイナーの仕事とWebデザイナーの仕事は求められることが異なります。

UI・UXデザイナーに求められるのは、ユーザーがサービスを快適に使えるデザインです。

 

そのため、UI・UXデザイナーはシンプルさを重視する傾向にあります。

それに対してWebデザインでは使いやすさ以上に見た目の美しさが求められます。

 

このようにUI・UXデザイナーとWebデザイナーでは求められるものが違うので、仕事で使うツールも変わってきます。

Webデザイナーは、IllustratorやPhotoshopなどのツールを使うのが一般的です。それに対してUI・UXデザイナーはAdobe XDやFigmaなど、サービスの構造制作を重視したツールを使います。

 

ただ、今の時代ではいくら見た目がよくても使いにくい、集客が見込めないWebサイトは必要とされません。そのため、Webデザイナーも当たり前にUI・UXの知識が求められるものと思っておくべきでしょう。

 

 

 

 

2.UI・UXデザイナーの仕事内容


UI・UXデザイナー転職関連画像
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それでは、実際のUI・UXデザイナーは業務においてどんなことをするのでしょうか。

仕事内容を確認していきましょう。

 

市場調査

UI・UXを決めるにあたってはまず市場調査を行います。

特にUXにおいてはターゲット層を絞り、的確にターゲットとなるユーザーに必要なサービスを届ける必要があります。

 

様々な調査や、データ分析を行いデザインするサービスに求められる要素を洗い出します。

 

 

ワイヤーフレーム作成

ワイヤーフレームとは、設計図です。

Webサイトを使っていて、メニューバーがWebサイトのページごとに違う場所にあって使いにくかったなどの経験はないでしょうか。

 

ユーザーへの不便が出ないように、UI・UXデザイナーはWebサイトのメニューバーやヘッダー、バナー配置などを決めたワイヤーフレームを事前に作成します。

ホーム画面や問い合わせフォームなどでは当然使用するものや配置も異なるでしょう。そのため、作成するページの種類分のワイヤーフレームを作成します。

 

ワイヤーフレームを作成して、ページの画像や文章などの位置を決めておくことで、ユーザーが必要な情報をすぐに見つけられるデザインに仕上がります。

 

 

デザイン設計

ワイヤーフレームが完成したら、次は作成したワイヤーフレームにアイテムを配置していきます。アイテムとは文章や画像、ボタンなど様々なものを指します。

デザイン設計の段階では、デザインするサービスの種類に合わせて、ユーザーの使いやすさも考慮しつつ使用するアイテムを選定したり、加工したりします。

 

例えば、官公庁のWebサイトに対して、若者向けのポップで派手なWebサイトでは若者以外は使いにくいと感じるでしょう。

なぜなら、官公庁のWebサイトにアクセスする人は、老若男女かつ「公的手続きに必要な書類が知りたい」「手続きの期限を知りたい」など目的を持った人が多いためです。

 

それなら、Webサイトをシンプルな色合いで構築して、画像よりも文章で丁寧に説明した方がユーザーが求めている情報が届きやすいでしょう。

このようにデザイン設計の段階では、クライアントの業種やサービスを利用するユーザーの層などに合わせて、サービスをデザインしていきます。

 

またWebサイトは、まずユーザーに認知してもらわないと何も始まりません。そこでSEO対策などの施策もデザイン設計の段階で行います。

 

 

プレゼンテーション

デザインを作るだけでなく、どのような考えを持ってそのデザインを作ったのかプレゼンテーションをするのもデザイナーの仕事です。

プレゼンテーションでは、これまでの市場分析〜デザイン設計までどのような調査・分析をしたのか、自分が設計したデザインによってどのような効果が期待できるのか、どんな目標を持ってサービスを運用していくのかなどを話します。

 

デザイナーの中にはプレゼンテーションに対して苦手意識を持っている人も多いです。

ただ、プロジェクト形式なら良いですが、デザイナーの仕事はコンペ形式のものも多く、いくら良いデザインが作れても、説明が下手だと仕事を獲得できません。

 

こればかりは人前で話す経験をたくさん積むことが大切なので、回数をこなしてプレゼンテーションに慣れる必要があります。

 

 

 

3.UI・UXデザイナーの年収


UI・UXデザイナー転職関連画像
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求人ボックスによると、UI・UXデザイナーの平均年収は625万円でした。

ちなみに、Webデザイナーの平均年収は444万円。この2つを比較してみると、約180万円ほどUI・UXデザイナーの方が高いことがわかりました。

 

しかし、求人ボックスに掲載されている2つの職種の求人の給与分布を見てみると、UI・UXデザイナーの求人は給与の幅が374万円〜1,018万円と広く、535〜616万円程度の求人が多い傾向にあることがわかります。

それに対して、Webデザイナーは給与の幅が270〜749万円。330〜390万円の層の求人が多い傾向にあります。

 

これを考えると、UI・UXデザイナーはWebデザイナーよりも高い年収を提示する求人が充実しているとわかります。

 

なお、フリーランスのUI・UXデザイナーの平均年収は以下です。

職種 平均年収 中央値年収 最高年収 最低年収
UI・UXデザイナー 760万円 780万円 2,400万円 240万円

(参照:UI・UXデザイナーのフリーランス求人・案件一覧)

 

正社員とフリーランスのUI・UXデザイナーの平均年収を比較するとフリーランスの方が約1.2倍多く貰っていることがわかります。

UI・UXデザイナーとして高年収を希望している方はフリーランスを検討することをおすすめします。

 

早速、UI・UXデザイナーのフリーランス案件を覗いてみる↓

 

UI・UXデザイナーのフリーランス求人・案件
UI・UXデザイナーのフリーランス求人・案件

 

 

 

4.転職市場からみるUI・UXデザイナー需要


UI・UXデザイナー転職関連画像
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転職するなら転職市場における需要を把握することが大切です。

転職市場からみる、UI・UXデザイナーの需要を見ていきましょう。

 

UI・UXデザイナーの現状

求人ボックスに掲載されているUI・UXデザイナーの求人数は右肩上がりです。そのため、UI・UXデザイナーはまさに今狙い目の仕事と言えるでしょう。

世界中でIT化が急速なスピードで進んでいます。日本も同様で、2010年頃からスマートフォンが急速に普及したことをきっかけに、より私達の生活にインターネットが欠かせないものとなりました。

 

現代において、人々が調べごとをするときに使う手段は基本的にインターネットです。

そのためインターネットはマーケティングの手段として、重要視されています。

 

そこで、ユーザーが必要としている情報に的確に誘導するための手段であるUI・UXは欠かせない存在です。

Webデザインにおいても見栄え以上にUI・UXが求められる傾向になりつつある状況であり、今UI・UXの知識を身に着ける価値は大きいでしょう。

 

 

UI・UXデザイナーの将来性

UI・UXデザイナーの需要は今でさえ右肩上がりの状況ですが、今後も上がり続けるでしょう。

社会のIT化はこれからも進んでいきます。そのため、今以上にインターネットにおけるマーケティング活動が重要視されることが予測できるでしょう。

 

ユーザーが自社商品に興味を持ったり、サービスを継続して利用したりするにあたって、使いやすさや見やすさは重要です。

したがって、UI・UXデザイナーはIT業界において今後も欠かせない存在となっていくでしょう。

 

 

 

5.UI・UXデザイナーが転職する際に必要なポートフォリオとは?


UI・UXデザイナー転職関連画像
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UI・UXデザイナーが転職活動をする際、基本的にポートフォリオの提示を求められます。

しかしIT業界と無縁な方の中には、ポートフォリオが何かわからないという方もいるのではないでしょうか。

 

ポートフォリオとは、簡単に言えば自分の作品集です

デザインをはじめ、クリエイティブ職は面接で話を聞くだけでその人の実力を把握することが難しいでしょう。

 

そこで、ポートフォリオでその人がこれまでに制作した作品や仕事をチェックすることで、実力を測ります。

UI・UXデザイナーのポートフォリオは、Webサイト上に作品や経歴をまとめるのが一般的です。

 

Wordpressなどを用いて自分でWebサイト構築を行い、ポートフォリオWebサイトを作りましょう。

ポートフォリオ制作にルールは無く、自分で自由に構成を考えて制作します。作品のメインビジュアル・プロジェクト名・コンセプト・アピールポイント、複数名のプロジェクトの場合は自分が担当した部分も記載しておきましょう。

 

ただ、未経験だったり、経験の浅いUI・UXデザイナーの場合、ポートフォリオに掲載できる作品が無い、少ないと悩んでしまう方もいるでしょう。

この場合は自分でポートフォリオ用に作品を制作しましょう。この際、幅広いアイデアを提案できることをアピールするために、デザインを一つのジャンルに偏らないように、幅広いデザインを掲載するのがおすすめです。

 

ポートフォリオの媒体は基本的に、デジタル媒体が良いです。

UI・UXデザイナーのスキルを判断してもらうポートフォリオにおいて、UXの悪い紙媒体を見せては本末転倒です。

 

その他Webデザインにおいても、コーディングスキルが求められるようになってきています。そのため、簡単なコーディングができるというだけで有利になります。

ただ、紙媒体のポートフォリオも念のため準備しておきましょう。面接の際に必ずしもトラブル無くポートフォリオWebサイトにアクセスできるとは限りません。そんなときに紙のポートフォリオは素早く出せるので役立ちます。

 

 

 

 

6.未経験からUI・UXデザイナーへの転職を実現させるには


UI・UXデザイナー転職関連画像
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未経験でもUI・UXデザイナーとして働いてみたいと思っている方もいるでしょう。

UI・UXデザイナーは年々需要が高くなっている職業なので、未経験からUI・UXデザイナーを目指す価値はあります。

 

未経験からUI・UXデザイナーを目指すために必要なスキルを見ていきましょう。

 

UI・UXに関するスキルや知識

UI・UXデザイナーなので当然UI・UXに関するスキル・知識は必須です

理論的にUI・UXの仕組みを学んだら、学んだ内容に基づいて実際にWebサイト構築などに挑戦して、スキルを積み上げていきましょう。

 

UI・UXの学習にあたっては、デザイン学習に特化した「Cocoda」や、プログラミング学習Webサイトですが、UI・UXを意識したHTML/CSS学習ができる「Progate」などの無料の学習Webサイトを積極的に活用してみてください。

また、Pinterestなどたくさんのデザインを一気に閲覧できるサービスを参考にするのも良いですね。

 

 

デザインスキルや実務経験を身に付ける

UI・UXデザイナーを未経験から目指すのは難しく、多くの求人はWebデザイン経験が求められます

したがって、UI・UXデザイナーを目指すなら最低1年は実務経験を積みましょう。

 

小さめのベンチャー企業なら、デザインさえできれば未経験でも採用してくれるところがあります。

また、経験の浅いデザイナーを雇っている企業が見当たらないなら、クラウドソーシングを活用して仕事を探すのも良いでしょう。

 

 

Webマーケティングスキルや知識

特にUXの業務においてはマーケティングスキルが必須です

市場調査・分析にはどんな手法があるのか、SEO対策など集客に繋げるにはどんな施策を実施する必要があるのかなど、Webマーケティングの知識を身に着けましょう。

 

知識の部分に関しては、マーケティング関連の資格を取得するのがおすすめです。

マーケティングビジネス実務検定や、Web検定など、資格なら体系的にまとめられているので効率よくマーケティングについて学べます。

 

また、「Googleデジタルワークショップ」では、Webマーケティングについて動画を通して学べます。内容が濃いうえに、受講無料なのでこちらもぜひ活用してください。

そして、Webマーケティングのスキルを身に着けるには、自分でWebサイトを運用してみるのがベスト。

 

ポートフォリオWebサイトでも何でも良いので、学んだ知識を使ってWebサイトの改善作業を行い、アクセスの集まるWebサイトを目指しましょう。

 

 

 

Web系デザインスクールを受講する

どんなことにおいても独学だと間違った知識が身に付いてしまう可能性があります。

そのため、大きな初期投資ですが、Web系デザインスクールを受講するのも視野に入れてみてください

 

不採用が続いている人はスクールに頼るのがおすすめです。

Web系デザインスクールだと、転職支援が付いているところがよくあります。

 

転職支援サービス付きのデザインスクールは、求人を掲載している企業にコネクションを持っていて転職が有利に進むことも多いです。

 

 

 

デザイン専門の転職Webサイトや転職エージェントを活用する

UI・UXデザイナーはクリエイティブ職ですので様々な職種の求人を掲載している大手転職Webサイトよりも、デザイン専門の転職Webサイトを使った方が求人を見つけやすいです。

未経験からの転職の場合はデザイン専門の転職Webサイトよりも転職エージェントを使うのがおすすめです

 

未経験からの転職は、アピールすべきスキルや、転職時に確認しておくべきポイントを理解しておらず、転職先が見つからなかったり、ブラック企業に転職してしまったりするリスクを伴います。

そこで、転職エージェントなら、デザイン業界に深い知識を持ったキャリアコンサルタントが在籍しているので、自分のスキルに合った求人を紹介してくれたり、転職活動が上手くいくようにアドバイスをくれたりします。

 

 

 

 

7.まとめ


Webサービス制作においては、ユーザー目線でサービスを作り、商品購入などマーケティングに繋げることが求められています。

ユーザーが使いやすいサービスを設計するUI・UXデザイナーの需要は今でさえ高いですが、今後はさらに高くなっていくことが予測されるでしょう。

 

UI・UXデザイナーは将来性があり、未経験だとしても、今から目指す価値のある仕事と言えます

UI・UXデザイナーの中には、経験を積んでフリーランスとして活躍している人もいます。

 

UI・UXデザイナーは供給が需要に追いついていない状況。そのため、即戦力となれるフリーランスになれば高年収も期待できるでしょう。

フリーランスエンジニア専門の求人・案件一括検索サイト「フリーランススタート」に少しでも興味がある方は是非ご登録ください。

 

なお、フリーランススタートはiOSアプリ版やAndroid版をリリースしています。

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