公開日:2021.06.03
更新日:2025.03.24
ブロックチェーンエンジニアになりたくても、どのようなスキルを身につけるべきか、ご存知ない方は多いです。
また、本当にブロックチェーンエンジニアは将来性があるのか、不安な方も多いのではないかと思います。
エンジニアに転職する際は、そのジャンルのエンジニアの需要や将来性、平均年収などを把握することが大切です。
そこで本記事ではブロックチェーンエンジニアの仕事内容、年収、将来性についてまとめました。
加えて、ブロックチェーンエンジニアに転職するために何をすべきかも解説してあります。
本記事を読むことで、ブロックチェーンエンジニアに転職する際に、知っておくべき知識を身につけられます。
ブロックチェーンエンジニアへの転職を目指す方は、本記事をぜひ参考にしてください。
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<目次>
1.ブロックチェーンエンジニアとは
2.ブロックチェーンエンジニアの仕事内容
ブロックチェーン技術開発
ブロックチェーン関連システム開発
3.ブロックチェーンエンジニアの年収
4.転職市場からみるブロックチェーンエンジニア需要
ブロックチェーンエンジニアの現状
ブロックチェーンエンジニアの将来性
5.未経験からブロックチェーンエンジニアへの転職を実現させるには
プログラミングスキルや知識
ブロックチェーン技術の知識
暗号理論の知識
問題解決スキルや論理的思考力
転職サイトや転職エージェントを活用する
6.まとめ
ブロックチェーンエンジニアとは、ブロックチェーン技術やそれに関連するものを開発するエンジニアのことです。
ブロックチェーンとは分散型台帳技術のことで、データベースに関連する1つの技術を指します。
ブロックチェーンは、複数のネットに繋がったコンピューターでデータを共有するのが、基本的な仕組みです。
データが変更されたり、追加されたりした場合、複数人でそれを確認できるようにします。
このような仕組みにすることで、データの改ざんなどの被害を防ぐことが可能です。
例えばブロックチェーン技術を使って、仮想通貨自体や仮想通貨の送金システムなどを開発できます。
また、最近では金融以外の不動産やゲームなどの分野にも、ブロックチェーン技術を応用する取り組みが進められています。
ブロックチェーンエンジニアは、こういったブロックチェーン技術に関わるエンジニアです。
ブロックチェーンは将来性の高い技術と言われており、それに伴いブロックチェーンエンジニアの市場価値も上がると言われています。
ブロックチェーンエンジニアの具体的な仕事内容を解説します。
ブロックチェーンエンジニアの仕事内容は、次の2つに分けられます。
・ブロックチェーン技術開発
・ブロックチェーン関連システム開発
1つ1つのブロックチェーンの仕事内容について、詳しくみていきましょう。
ブロックチェーンエンジニアは、ブロックチェーンそのものの技術開発を行います。
既存のブロックチェーンを利用するだけで、アプリ開発ができる場合もありますが、顧客の要望次第では実装が困難なこともあり、その場合1からブロックチェーンを開発します。
ブロックチェーン技術の開発には、C言語やC++、Go言語、Solidityなどのプログラミング言語が使われます。
ブロックチェーンの仕組みを理解すると共に、高度なプログラミング能力が必要となります。
特に大企業では、ブロックチェーンそのものを開発するケースが多いです。
ブロックチェーンを用いたアプリケーションなど、ブロックチェーンに関連するシステムの開発も行います。
一部の大企業以外は、ブロックチェーン関連システムの開発が、ブロックチェーンエンジニアのメインの仕事なことが多いです。
たとえば、ペイメントサービスや不動産取引システム、マッチングサービスなど、ブロックチェーン技術は様々な分野で使われており、ブロックチェーンエンジニアはそれらを開発していきます。
ブロックチェーンアプリで有名なものとして、「veem」が挙げられます。
「veem」では仮想通貨ではなく実際の通貨を、口座間で送受金することが可能です。
アプリ内でブロックチェーンを使用しているため、「veem」の運営側のお金を預ける必要がありません。
運営側に管理されなくても、複数人でチェックする仕組みとなっているため、安全に取引することが可能です。
また、運営側のお金を預けないことで、手数料が安くなる、送金時間が短くなる、などのメリットもあります。
ブロックチェーンエンジニアは、こういったアプリケーションを開発します。
ブロックチェーンエンジニアの平均年収を解説します。
求人ボックスによると、正社員のブロックチェーンエンジニアは628万円です。
会社員エンジニアの平均月収は46万円であり、年収に換算すると約550万円です。
上記会社員エンジニアを踏まえて、フリーランススタートの案件のデータを参考に、ブロックチェーンエンジニアの年収を見てみましょう。
ブロックチェーンエンジニアの平均単価は、月額72.2万円となっています。
ここから、ブロックチェーンエンジニアの平均年収は866万円前後と想定できます。
他の分野のエンジニアに比べ、ブロックチェーンエンジニアは年収が高い傾向があります。
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転職市場からみる、ブロックチェーンエンジニアの需要を解説します。
ブロックチェーンエンジニアの現状、およびどの程度需要があるのか、そしてブロックチェーンエンジニアは将来性があるのか、気になる点を解説しましょう。
ブロックチェーンエンジニアを目指すなら、ブロックチェーンエンジニアの現状や将来性に関しては、把握しておくべきです。
ブロックチェーンエンジニアとして参画可能な案件は現状少ないです。
フリーランススタートには全部で343,031件のフリーランスエンジニア案件が掲載されています。
その内ブロックチェーンエンジニアの案件は587件しかありません。
現状では、ブロックチェーン技術をどのように活かすべきか、各企業で定まっておらずブロックチェーン分野に投資ができていないことが多いです。
一部の大手企業では既にブロックチェーン分野に参入しているものの、中小企業は先行きが分からない分野にコストをかけにくいです。
こういった理由で、ブロックチェーンエンジニアはまだ需要が少ないのです。
ブロックチェーンエンジニアは現状では市需要が少ないです。
一方でブロックチェーンエンジニアの将来性は、非常に高いと言われています。
なぜなら、ブロックチェーンは今後、様々な分野で使われる可能性があるからです。
現状ブロックチェーンは金融分野で使われる事が多いですが、他にも様々や分野に応用できます。
総務省の「ブロックチェーンの将来性と応用分野」では、各省庁でブロックチェーン技術が、このように応用できると言っています。
・経済産業省:サプライチェーン・マネージメント
・農林水産省:食の安全性管理
・法務省:不動産登記
・厚生労働省:医療データ
・内閣府:行政文書の管理
・総務省:選挙のオンライン投票
このようにブロックチェーンは応用範囲が広く、現状では需要が少なくても、将来右肩上がりに需要が増していくと言われているのです。
現状ブロックチェーン技術を学んでいるエンジニアは多くないでしょう。
ブロックチェーンエンジニアは必須スキルが多い上に、金融知識や暗号関連知識も必要なため、参入ハードルが高いです。
加えて、今はまだ案件数が少なく、案件獲得が難しくなっています。
今のうちにブロックチェーンエンジニアとしてのスキルを身につければ、将来好条件の案件を多く獲得できるかもしれません。
矢野経済研究所が2022年に発表した国内におけるブロックチェーン活用サービス市場によると、2025年度には中堅企業においても普及期を迎え、市場規模は7247億6000万円に達すると予測しています。
また、将来的によりブロックチェーン技術が発展していく大きな要因の1つとして、規制の明確化が挙げられます。
ブロックチェーン分野において必ず話題にあがり、切っても切り離せないものとして仮想通貨(暗号資産)があります。
しかし、現状日本を含む世界中(特にアメリカや中国)では仮想通貨(暗号資産)の規制がいまだに不明確であるため、企業での活用や各国政府の促進の制限など市場規模を拡大する上で必要な要素に歯止めがかかっています。
そのためまず規制を明確化していくことが仮想通貨(暗号資産)分野の発展に繋がり、相対的にブロックチェーン市場の拡大にもつながっていくでしょう。
ここからは、未経験からブロックチェーンエンジニアへ転職するために、何をすれば良いかを解説します。
未経験からブロックチェーンエンジニアへ転職するためには、次の5つを行うのが良いです。
・プログラミングスキルや知識
・ブロックチェーン技術の知識
・暗号理論の知識
・問題解決スキルや論理的思考力
・転職サイトや転職エージェントを活用する
これら5つを行うことで、ブロックチェーンエンジニアに転職する道が開かれます。
1つ1つの、未経験からブロックチェーンエンジニアへの転職を目指す方法について、解説していきます。
ブロックチェーンエンジニアにはまず、プログラミングスキルや知識が必要です。
他の開発よりもブロックチェーンは複雑であり、高いプログラミングスキルが求められるでしょう。
ブロックチェーン開発においては、C言語、C++、JavaScript、Solidity、Go言語が多く使われます。
プログラミングスキルに関しては独学で習得する他、プログラミングスクールに通う手もあります。
「TechAcademy」など、ブロックチェーンに関連した技術を学べるコースが用意されたスクールもあります。
ブロックチェーンエンジニアとして相応しいプログラミングスキルを身につけましょう。
ブロックチェーンエンジニアは、ブロックチェーン技術ももちろん必要です。
ブロックチェーンの仕組みを理解し、どのように構成されているか、どんな技術が使われているか、深く把握しないといけません。
また、ブロックチェーンの最新の動向にも、目を向ける必要があるでしょう。
ブロックチェーン技術を身につけるには、ブロックチェーンに関連する書籍を読んだり、ブロックチェーンのノードを構築してみたり、オープンソースのコードを改良したりするのが良いです。
難易度は高いですが、こういった方法でブロックチェーン技術を身につけましょう。
ブロックチェーンエンジニアには、暗号理論の知識も求められます。
なぜなら、ブロックチェーンには暗号の技術も利用されているからです。
たとえば、「公開鍵暗号化方式」や「ハッシュ関数」などの暗号化技術が応用されています。
こういった技術がどのような仕組みで成り立っているか、どのような場面で利用されるのか、詳しく知る必要があります。
暗号理論に関しては、大学の情報セキュリティー学科などで学ぶことが可能です。
また、暗号理論に関する書籍も販売されているため、独学でも習得はできます。
見落とされがちですが、ブロックチェーンエンジニアには暗号理論の知識も必要不可欠です。
ブロックチェーンエンジニアには、問題解決スキルや論理的思考力も必要です。
なぜなら、道筋立てて考える力は、ブロックチェーンアプリの設計、開発、テスト、全てにおいて使うからです。
たとえば、論理的思考力に欠けていると、顧客の要望をヒアリングする際、要望を理解し的確な提案をすることができません。
また、開発の際も効率的なアルゴリズムを考えることができないでしょう。
加えて、ブロックチェーンエンジニアは、トラブル発生時の解決力も求められます。
特に、金融分野はトラブルが発生した場合、多大な損害が発生する場合もあり、いかに被害を最小限に抑えるか、その場で考え出さないといけません。
このように、問題解決スキルや論理的思考力は、ブロックチェーンエンジニアに転職する場合において土台となるものです。
ブロックチェーンエンジニアに転職する場合は、転職サイトや転職エージェントを活用するのがおすすめです。
なぜなら、ブロックチェーンエンジニアは求人数が現状少なく、転職活動時の求人探しに苦労するからです。
そこで、転職サイトや転職エージェントを複数活用し、多くの求人に触れられるようにするのが良いでしょう。
転職サイトは求人が探しやすいように作られており、給与や労働条件などで楽に求人を絞り込むことが可能です。
また、ポートフォリオや職務経歴書を求人サイトに登録しておけば、ブロックチェーン開発に携わる会社から、スカウトされることもあります。
転職エージェントでは、転職のプロが自分のスキルや希望に沿った、ブロックチェーン案件を提案してくれます。
自分で探すよりも効率的かつマッチ度の高い企業を見つけてくれたり、転職エージェントには独占求人もあるため、より幅広い案件に触れることが可能です。
このように、転職サイトや転職エージェントを活用することは多くのメリットがあります。
IT企業に特化した転職サイトや転職エージェントも数多くあるので、ブロックチェーンエンジニアを目指す方は、今のうちにサービスに登録しておきましょう。
本記事では、ブロックチェーンエンジニアについて解説しました。
ブロックチェーンエンジニアの仕事内容や年収、将来性などがお分かり頂けたかと思います。
ブロックチェーンエンジニアは平均年収は高いものの、参入している企業が少ないため、案件数は現状多くはありません。
しかし、ブロックチェーン技術は様々な分野に応用可能なことが分かっているため、今後案件数は増えるでしょう。
今からブロックチェーンエンジニアに必要なスキルを身につければ、将来高単価の案件を獲得できるかもしれません。
ブロックチェーンエンジニアに興味のある方は、本記事で解説した未経験からブロックチェーンエンジニアへの転職を実現させる方法も参考に、スキルを身につけてみましょう。
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