公開日:2021.08.25
更新日:2025.03.24
IT業界向け人材紹介サイトGeekly発表の「2020年6~7月に実施したリモートワークを経験した求職者アンケートの調査」では、約83.4%が「リモートワークを経験した」という回答が得られました。
このように、働き方改革や新型コロナウイルスの影響によって、さまざまな職種でのリモートワークの導入が加速しています。
そして、エンジニアのようなIT関連職種は、リモートワークとの親和性が高くおすすめです。
それでは、イラストレーターはリモートワークで働くことは可能なのでしょうか?
結論からいえば、イラストレーターはリモートワークにおすすめです。
本記事では、イラストレーターがリモートワークにおすすめな理由や実情、年収などについて解説しています。
また、リモートワーク求人・案件の獲得方法や求められるスキルなども紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
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<目次>
1.イラストレーターはリモートワークできる?
2.イラストレーターのリモートワーク求人・案件実情
3.イラストレーターの年収
リモートワーク求人・案件だと年収は変化する?
4.イラストレーターのリモートワーク求人・案件獲得方法
フリーランスエージェントの活用
クラウドソーシングサービスの活用
SNSの活用
5.イラストレーターがリモートワーク求人・案件で要求されやすいスキル
Webデザインスキル/経験
デッサン力や配色のスキル
自己管理スキル
6.リモートワーク求人・案件に参画する際の注意点
評価基準が成果物だけとなる
長時間労働になりやすい
情報漏洩に注意
7.まとめ
イラストレーターとは、クライアントの要望に応じて、雑誌などの挿絵やポスター・商品パッケージといった紙媒体やWebサイト・ゲームなどで使用される媒体にイラストを描く職種のこと。
一般的には、会社やプロダクションに所属して仕事をすることが多いです。
そんなイラストレーターの仕事でリモートワークですることは可能なのでしょうか。
結論をいえば、イラストレーターの仕事は、リモートワーク可能です。
イラストレーターがリモートワークできる理由としては、下記の3つが挙げられます。
・会社・オフィスに出社しなくても仕事ができる
・対面でのコミュニケーションの必要がない・少ない
・成果物が明確である
イラストレーターの仕事は、パソコンなどの仕事に必要となる機器・器具があれば、会社・オフィスに出社しなくてもできます。
また電話やメール、チャットでも打ち合わせができるため、対面でのコミュニケーションを最低限に抑えることができます。
さらに、イラストレーターは成果物が明確で、その成果物はインターネットを活用すれば送信できることから、リモートワークに向いている職種といえます。
実際に、どのようなイラストレーターのリモートワーク求人・案件があるのでしょうか。
ここでは、イラストレーター業務の実情を把握するためにも、複数例を掲載しています。
それでは、イラストレーターのリモートワーク求人・案件の実情について、詳しく考察していきましょう。
求人・案件例①|新規開発タイトル(アートディレクション/イラストレーター業務)
報酬 |
50~65万円/月額(想定年収:600~780万円) |
作業内容 |
自社で開発を進行している新規開発タイトル(スポーツをテーマにした女性向けタイトル)のイラストアートディレクション及び、イラスト制作業務、外部制作会社に制作頂いたイラストの監修業務 |
その他 |
作業PCは貸与あり、リモート勤務相談可能 |
求人・案件例②|エンド直イラストレーター(週1日~2日)
報酬 |
10~20万円/月額(想定年収:120~240万円) |
作業内容 |
幼稚園・保育園向けの写真サービスのおけるページデザインの背景や挿絵などのイラスト制作 |
その他 |
週1~2日でのリモートでの作業 |
求人・案件例③|【リモート相談可能】ゲームグラフィックの作成
報酬 |
30万円/月額(想定年収:360万円) |
作業内容 |
ゲームグラフィックの作成(3DCG/2D)、絵コンテ作成やアニメーション作成、ムービー作成などの映像制作業務、キャラクターデザインや世界観設定などのデザインワーク |
その他 |
週2日勤務、私服OK、初期常駐あり、スキル次第でリモート可能 |
上記のとおり、イラストレーターの仕事はリモートワーク可能な傾向が強く、コロナ禍における社会的背景からみても、企業のリモートワークへの理解がみられます。
また年収は稼働日数で異なりますがおおよそ600~780万円を推移しています。
イラストレーターの年収については、後述します。
さらに、スマートフォンやパソコンなどのIT接続機器を中心とした媒体を活用しながら、キャラクターをデザインしていく業務が数多くみられました。
イラストレーターがリモートワークした場合「年収が下がってしまうのではないか?」と疑問に思う方もいることでしょう。
ここでは、イラストレーターの平均年収と求人・案件による年収相場の変化について考察します。
イラストレーターの月収相場は、下図のとおり。
平均月収は50.1万円で、その中央値は50万円。
また、月収幅は4~200万円と幅広いです。
イラストレーターの年収に換算すると下表のようになります。
職種名 |
平均年収 |
最高年収 |
最低年収 |
---|---|---|---|
601万円 |
2,400万円 |
48万円 |
イラストレーターの年収について、各サイトで発表されている情報が異なりますが、その理由は「イラストレーターの年収には個人差が大きく、その平均を算出した公式調査が存在しないため」。
また、知名度の高いイラストレーターは高収入を得ていますが、大半の方は日本の平均的な年収、もしくはクリエイティブ業界全体と比べると少し低い傾向があるようです。
イラストレーターの常駐求人・案件とリモート求人・案件を比較してみます。
結論からいえば、常駐求人・案件の単価は40~60万が相場。
また、リモートワーク求人・案件も40~60万の求人・案件が大半を占めていました。
今回は、前述したイラストレーター求人・案件の実情で確認した報酬相場を参考にしています。
リモート求人・案件は常駐求人・案件と比べても、ほとんど報酬単価に変化はありません。
そのため、イラストレーターの場合はリモートワークで働いても年収が下がる可能性は低いでしょう。
イラストレーター求人・案件を覗いてみる↓
イラストレーターとして、リモートワークの求人・案件獲得を検討していても、どのように行動すればよいのか分からない方もいることでしょう。
イラストレーターがリモートワーク求人・案件獲得する方法としては、下記の3パターンがおすすめです。
・フリーランスエージェントの活用
・クラウドソーシングサービスの活用
・SNSの活用
それでは、詳しくみていきましょう。
フリーランスエージェントとは、その名のとおりフリーランスで働いている方向けの転職エージェントのサービス(代行サービス)のこと。
厚生労働大臣の認可を受けた民間の職業紹介会社で、転職希望者と採用企業との間にコンサルタント(専属のサポート)が介在し、転職の実現を支援します。
以前は、職業紹介はハローワークだけに認可されていた業務でしたが、現在は民間企業によるサービスの提供も可能となりました。
フリーランスエージェントの特徴としては、サービスを利用することで、数ある求人・案件のなかから希望に沿ったイラストレーターのリモートワーク求人・案件を選ぶことができること。
また、状況に応じてイラストレーター求人・案件の獲得をフリーランスエージェントがサポートしてくれます。
基本的にフリーランスエージェントサービスの利用は無料です。
利用者は手数料(仲介料)が発生しますが、求人・案件を探したり、サポートしてもらえたりとメリット方が多いです。
クラウドソーシングサービスとは、仕事を発注したい企業などが、インターネットを通して不特定多数の人々に仕事を依頼するサービスのこと。
クラウドソーシングがより簡単に行えるように、発注側と受注側の出会いの場を提供していることが大きな特徴です。
フリーランスエージェントとは異なり、人が介入しないため求人・案件探しや面接などの際に必要となる提出書類の作成サポートなどは自分で行う必要があります。
そもそもクラウドソーシングとは、企業がインターネット上で不特定多数に業務を発注する業務形態のこと。
日本でもテレワークの広がりによって、認知度が徐々に増えていることもあり、利用者数が年々増加傾向がみられます。
イラストレーターのリモートワーク求人・案件は、クラウドソーシングサービスを活用して獲得することが可能。
何もかも他人任せにせず、受ける求人・案件についてクライアントと直接やり取りを行いたいイラストレーターは、リモートワーク求人・案件獲得にクラウドソーシングサービスを活用するとよいでしょう。
ちなみに、クラウドソーシングサービスも、求人・案件受注が確定した際に手数料(仲介料)が発生します。
「求人・案件探しは自ら行いたい」「報酬から手数料(仲介料)が差し引かれるのは嫌だ」というイラストレーターは、SNSを活用してリモートワーク求人・案件を獲得しましょう。
TwitterやFacebook、Instagramなど数多くのSNSサービスが存在します。
また、ICT総研の「日本におけるSNS利用者数」による発表によると、2021年末で日本国内におけるSNS利用者数が、8,149万人に達しています。
(参考:https://ictr.co.jp/report/20220517-2.html/)
つまり、SNSに自身のこと(エンジニアとしての能力やこれまでの実績など)を投稿して、気になる企業や事業主へSNSを通して自分を売り込むこともできるということ。
SNSを活用すれば、投稿を閲覧した企業から、イラストレーターのリモートワーク求人・案件を獲得できるかもしれません。
また、SNSは定期的に情報を発信できるため、ブランディングしやすいというのも魅力です。
フリーランスエージェントやクラウドソーシングサービスでの求人・案件獲得と違って手数料(仲介料)を取られることがありません。
イラストレーターがリモートワーク求人・案件獲得に際し、要求されやすいスキルがいくつか存在します。
イラストレーターとして活動するために、必ずしも必要なスキルがあるということではありません。
しかし、取得して有利となるスキルは存在します。
イラストレーターのリモートワーク求人・案件で、役立つスキルは、下記の3つ。
・Webデザインスキル/経験
・デッサン力や配色のスキル
・自己管理スキル
それでは、詳しくみていきましょう。
イラストレーターのリモートワーク求人・案件の実情について前述しましたが、そのなかでWeb媒体にイラストを描く、デザイン系の求人・案件が数多くみられました。
本来、Web媒体のデザインをする職種はWebデザイナーですが、イラストレーターがWebデザインをするケースは珍しくありません。
イラストレーターとして、Webデザインのスキル・経験を積んでおけば、受注できるリモートワーク求人・案件の幅を広げることができるでしょう。
また、具体的なWebデザインスキルには、下記のような経験が挙げられます。
・各種グラフィックツール(Illustrator、Photoshop、Fireworks)のスキル
・コーティング(HTML/CSS)やプログラミング(JavaScript)のスキル
イラストレーターの業務内容も多様化していることから、Webデザイン系のスキルも身につけておきましょう。
デッサン力は、イラストレーターに必要となる大前提スキルです。
そのため、リモートワーク求人・案件でイラストレーターの仕事をする場合でも、クライアントの要望や自身でイメージしたものを形にできることは必至。
また正確に表現できるデッサン力は、イラストレーターにとって不可欠なスキルです。
さらに、そのイラストでどんなことを伝えたいのかなどを踏まえた配色スキルも重要なポイントです。
イラストレーターのリモートワーク求人・案件は、勤務時間や休憩時間が自由裁量となるため、自己管理スキルも不可欠です。
自己管理スキルとは、タスク管理や健康管理・時間の管理・モチベーションのキープなど、自分をコントロールするために必要となるスキルのこと。
これらのさまざまな条件において自由裁量となるイラストレーターのリモートワーク求人・案件では、このスキルが欠けていることで、働き過ぎや怠慢に繋がる危険性が強まるため注意しましょう。
イラストレーターのリモートワーク求人・案件で仕事をする際に、いくつか注意すべき点があります。
・評価基準が成果物だけとなる
・長時間労働になりやすい
・情報漏洩に注意
それでは、詳しくみていきましょう。
一般的に、イラストレーターが行った仕事の評価は「成果(成果物)」だけではなく、その成果に至るまでのプロセスも含みます。
しかし、リモートワークだと評価基準が成果物だけとなることも珍しくありません。
なぜなら、出社することなく自宅で業務を行うリモートワークの特性上、仕事のプロセスを確認することが難しいため。
リモートワーク求人・案件だと、どうしてもイラストレーターの成果物だけが評価の基準となりやすいため、評価がこれまでと変わってしまう可能性があります。
自由に働けるのがメリットのリモートワークですが、イラストレーターによっては長時間労働になってしまうことがあります。
理由として、出社や帰社がなく仕事とプライベートの境界の線引きが難しいため。
ダラダラと働いてしまったり「あともう少し」と考えてしまい、つい労働時間が伸びてしまいがちです。
また前述したとおり、イラストレーターのリモートワーク求人・案件は評価基準が成果物だけとなりやすいため、常駐求人・案件と同じ成果を出せるか不安に思い、つい働きすぎてしまう傾向がみられます。
長時間労働が続くと、仕事と効率や生産性が大きく低下しまい、場合によっては病気発症の可能性を高めてしまいます。
そのため、イラストレーターがリモートワーク求人・案件を受ける場合は、働く時間に注意することも重要なポイントといえるでしょう。
イラストレーターのリモートワーク求人・案件の取扱い時には、情報漏洩に注意しなければなりません。
独立行政法人IPAが発表した「情報セキュリティ10大脅威2022」によると、コロナが蔓延し始めリモートワークを導入する企業が多くなってきた2020年以降にリモートワークのようなニューノーマルな働き方を狙ったサイバー攻撃の件数が急増していることが分かります。
悪意のある第3者がリモートワークをしている方をターゲットとする理由は、自宅で自分の私物パソコンを使って仕事をする場合に、セキュリティ対策きちんとできていないことが多いため。
また、カフェやコワーキングスペースなどの無線LAN(Wi-Fi)が提供されているエリアでイラストレーターの仕事をする場合、無線LANのなかに情報漏洩など致命的な脆弱性があるこは少なくありません。
イラストレーターの常駐求人・案件において、セキュリティ管理はその会社の責任となる部分もありますが、リモートワーク求人・案件は自己責任のリスクがあります。
そのため、クライアントの個人情報や受けている求人・案件に関する情報が漏洩したら、自分で責任を取らなければならないことも注意すべきポイントといえるでしょう。
常駐求人・案件でも情報漏洩に注意する必要がありますが、リモートワーク求人・案件はそれ以上の注意が必要となります。
今回は、イラストレーターのリモートワークについて解説してきました。
結論をいえば、イラストレーターはリモートワーク向けの仕事内容も豊富んため、おすすめの職種といえます。
また、イラストレーターがリモートワーク求人・案件で仕事をしたからといって年収が下がる可能性は低いです。
そのため、働くために必要となる機器やインターネット環境を整えて、常駐求人・案件だけでなく、リモートワーク求人・案件も獲得していきましょう。
フリーランスエンジニア専門の求人・案件一括検索サイト「フリーランススタート」に少しでも興味がある方は是非ご登録ください。
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