公開日:2021.09.21
更新日:2025.03.24
ビッグデータを活用したデータ解析やIoT機器などが登場したことで、データベースエンジニアの需要は急増しています。
しかし、データベースエンジニアをはじめとするインフラ系のIT職は、セキュリティ上の観点から、開発職と比べてリモート/在宅ワークができるか不安に思っている方もいるのではないでしょうか。
また、データベースエンジニアでリモート/在宅ワーク求人・案件を獲得するためにはどんなスキルが必要なのでしょうか。
本記事では、データベースエンジニアがリモート/在宅ワークできる仕事なのか、リモート/在宅ワークできるデータベースエンジニアになるためにはどんなスキルが必要なのかなどについて解説します。
あなたの経験職種のフリーランス案件相場を確認しませんか?
<目次>
1.データベースエンジニアはリモート/在宅ワークできる?
2.データベースエンジニアのリモート/在宅ワーク求人・案件実情
3.データベースエンジニアの年収
リモート/在宅ワーク求人・案件だと年収は変化する?
データベースエンジニアとインフラエンジニアの年収の違い
4.データベースエンジニアのリモート/在宅ワーク求人・案件獲得方法
フリーランスエージェントの活用
クラウドソーシングサービスの活用
SNSの活用
5.データベースエンジニアがリモート/在宅ワーク求人・案件で要求されやすいスキル
データベーススキル/経験
セキュリティスキル/経験
クラウドスキル/経験
データモデルの知識
自己管理スキル
6.リモート/在宅ワーク求人・案件に参画する際の注意点
評価基準が成果物だけとなる
長時間労働になりやすい
情報漏洩に注意
7.まとめ
データベースエンジニアのリモート/在宅ワークは可能です。
フリーランススタートでもデータベースエンジニアの在宅求人・案件を取り扱っています。
リモート/在宅ワークのデータベースエンジニアの業務内容は、データベースの移行や、設計構築、管理運用など。
在宅求人・案件でも場合によっては上流から下流まで、データベースエンジニアとしての業務を一通り任されることもあり得ます。
データベースエンジニアでもリモート/在宅ワークはできます。
しかし、リモート/在宅ワークできる求人・案件の数はかなり限られている上、完全リモートとなるとなかなか求人・案件がありません。
データベースはシステムの基幹となる情報やシステムによっては顧客の個人情報など、重要な情報を格納するものであり、厳重に管理されなければいけません。
リモート/在宅ワークに対応することで、簡単にデータが外部に流出する事態は絶対に起こってはいけないでしょう。
そのため、データベースエンジニアの在宅求人・案件は基本的に週1〜2日など出社が求められるものが中心となっています。
そもそもリモート/在宅ワーク対応求人・案件の数自体もかなり少ないです。
フリーランススタートで取り扱っているデータベースエンジニア求人・案件の数は1,671件。
うちリモート/在宅ワーク可能な求人・案件は約20%である324件です。
前年と比較しリモート/在宅ワーク可能な求人・案件が10%増加しています。
ここからフルリモートとなると、さらに求人・案件が絞られてしまいます。
数が限られている分、データベースエンジニアの求人・案件は激戦と言えるでしょう。
したがって、フリーランスのデータベースエンジニアでリモートで働き方がしたいなら、データベースエンジニアとしての高い実力が必要となります。
後ほど詳しく必要なスキルについて解説しますが、リモート求人・案件を獲得したいなら、最低でもデータベース開発における各フェーズの実務経験がそれぞれ3年以上は必要でしょう。
データベースエンジニア求人・案件を覗いてみる↓
フリーランスのデータベースエンジニアの平均年収は以下の通り。
職種名 |
平均年収 |
中央値年収 | 最高年収 |
最低年収 |
---|---|---|---|---|
810万円 |
780万円 |
1,920万円 |
360万円 |
データベースエンジニアの平均年収が810万円、中央値年収が780万円、最高年収が1,920万円、最低年収が360万円です。(フリーランススタート 調べ/2022年8月時点)
こちらの年収詳細はデータベースエンジニアのフリーランス求人・案件 月額単価相場を年ベースで算出したものとなります。
また、フリーランススタートデータベースエンジニアのフリーランス求人・案件 月額単価相場の平均月額単価は67.5万円、中央値月額単価が65万円、最高月額単価が160万円、最低月額単価が30万円でした。
また求人ボックスによると、正社員のデータベースエンジニアの平均年収は583万円。
フリーランスの方が、平均は高いことがわかります。
正社員で年収1,000万円を目指すには勤務年数がある程度長くないと難しいです。
フリーランスの場合は月単価100万円を超える求人・案件も多く、実力次第では若くても年収1,000万円を目指せるでしょう。
データベースエンジニアはフリーランスに転向するメリットが大きいので、ぜひ検討してみてください。
データベースエンジニアの仕事はリモートでも常駐とさほど年収が変わりません。
データベースエンジニアのリモート求人・案件の最高月額単価は150万円、最低月額単価は30万円でした。
ちなみに常駐・リモート両方を合わせたデータベースエンジニア全体の最高月額単価は160万円、最低月額単価は30万円でした。
エンジニアのリモート/在宅ワーク求人・案件は、セキュリティの観点から任せられる業務の範囲が常駐よりも狭められる分、高単価の求人・案件は少ない傾向です。
それに対してデータベースエンジニアでは在宅でも常駐の場合とさほど単価が変わりません。
データベースエンジニアのリモート求人・案件の大半が、週もしくは月に数日程度の出社が必要な求人・案件です。
セキュリティレベルがさほど高くない業務はリモートで、高い業務は会社でと分けるだけで、常駐の場合と業務内容はさほど変わらないので、単価に差がないのも当然でしょう。
また、データベースエンジニアのリモート/在宅ワーク求人・案件は、フルリモートの方が単価が高い傾向にあります。
実際に、フリーランススタートに掲載されている月額単価が100万円以上の求人・案件の大半がフルリモートです。
フルリモート求人・案件の大半が、一企業のデータベースの業務を一任されていたりします。
これは業務を複数人で分割するよりも一任した方が効率良くかつ安全性が高いためです。
ただ、フルリモート求人・案件を希望しているデータベースエンジニアは情報流出などのリスクが大きい分、常駐よりも高い実力とセキュリティ意識が求められます。
データベースエンジニアのリモート/在宅ワーク求人・案件を探す場合、リスクもよく検討した上で求人・案件に応募してください。
フリーランススタートによると、インフラエンジニアのフリーランス求人・案件 月額単価相場の平均月額単価は65.5万円、中央値月額単価が65万円、最高月額単価が200万円、最低月額単価が3万円でした。
この数字を見ると、データベースエンジニアと平均月額単価・中央値月額単価にはさほど差がないものの、最高月額単価・最低月額単価は大きく差が開いていることがわかります。
この理由には、インフラエンジニアとデータベースエンジニアの業務範囲の差が挙げられるでしょう。
インフラエンジニアはインフラ全般の設計・構築・運用を行う仕事です。
このインフラにはデータベースだけでなく、サーバーやネットワークも含まれます。
高単価求人・案件だと、基本的にはサーバー・ネットワーク・データベースすべての設計構築を任されます。
高単価求人・案件を獲得できるインフラエンジニアになるには、データベースエンジニアよりも高いスキルと経験が必要であり、それ故に単価も高いのです。
また、インフラエンジニアはサーバー・ネットワーク・データベースの監視運用も行います。
これらの業務は主に経験の浅いインフラエンジニアが担当するものであり、単価も低めです。
データベースエンジニアの求人・案件でも監視や運用求人・案件はあり、こちらはデータベースエンジニアの求人・案件の中でも高単価のものが多い傾向にあります。
同じ監視運用業務でも単価に差があるのは、データベースエンジニアの運用業務だと、データベースのチューニングなど管理も一緒に任されることが多いためです。
データベースのチューニングなど管理業務は、データベースエンジニアの中でも花形にあたる業務であり、経験豊富なエンジニアしか任せてもらえません。
管理業務は経験豊富なエンジニアにしかできないことであり、同じ監視運用でも求められるレベルが違うので、差が出るのは当然でしょう。
それでは、データベースエンジニアがリモート/在宅ワーク求人・案件を獲得する方法にはどんな方法があるのでしょうか。
実際に自分が独立するにあたって、自分ならどの方法が求人・案件を獲得しやすいか考えてみてください。
特にフリーランスへの独立に実力面などで少し不安がある、自分で求人・案件を獲得したことがない人におすすめの方法がフリーランスエージェントの活用です。
フリーランスエージェントでは、その人の経歴やスキルに応じた求人・案件を紹介してくれます。
また、求人・案件の交渉にあたってはエージェントが間に入ってくれます。客先常駐で働いた経験のある人だと、ただ雇用形態がフリーランスになるだけで、参画までの流れはほぼ変わらないでしょう。
フリーランスエージェントは伝手を持っていない人でも仕事を紹介してもらえるのが強みです。
また、フリーランスだとクライアント側の報酬の未払いなどのトラブルがありますが、エージェントが間に入ってくれるのでトラブルも安心。
近年では保障付きのフリーランスエージェントも増えてきています。
エージェント経由なら次の案件への参画まで間が開いた場合の給与保障制度や福利厚生などを使うことで、正社員には劣りますが、それでも比較的安定した働き方ができます。
ただし、エージェントなので、紹介された求人・案件にしか応募することができません。
スキル不足だと門前払いを受けてしまう可能性があります。
そのため、フリーランスエージェント経由で求人・案件を探すなら、最低限3年はデータベースエンジニアとして実務経験を積んだ上で利用したいところでしょう。
クラウドワークスやランサーズなどクラウドソーシングサービスを使って仕事を探すフリーランスも多いです。
クラウドソーシングだとフルリモートが前提なので、他の方法よりもリモートにこだわって求人・案件を探すなら便利でしょう。
ただ、クラウドソーシングサービスに掲載されているデータベース求人・案件は、Webサイトの構築など開発スキルも求められるものばかりです。
データベースのスキルだけでは求人・案件の獲得が厳しいでしょう。
また、クラウドソーシングサービスで求人・案件を獲得するには、自分でクライアントと直接交渉する必要があります。
実力があってもその実力をアピールできる話の上手さが無いと求人・案件の獲得が難しいです。
そのため、最初はクラウドソーシングサービスとエージェントを併用するのも良いかもしれません。
代表的なクラウドソーシングサービスには、クラウドワークスやランサーズなどがあります。
SNSでもデータベースエンジニアを募集していることがあります。
SNSの場合、できるだけすぐに参画できる人を欲していることが多く、ファーストコンタクトから参画までの期間が1週間ということもあります。
しかし、SNSだと手軽に働ける人を探す分、契約がおざなりになり、トラブルに繋がるケースも少なくありません。
実際にクライアントと連絡が取れない、いつになっても報酬が支払われないなどのトラブルはよく起こっています。
そのため、実態が確認できるアカウントもしくは付き合いの長い知人以外からの仕事は引き受けないようにしましょう。
それでは、データベースエンジニアがリモート/在宅ワーク求人・案件を獲得するには、どんなスキルを持っていると良いのでしょうか。
フリーランスでも特にリモート/在宅ワーク求人・案件でよく要求されるスキルを確認しましょう。
データベースエンジニアなので、当然データベースのスキルは欠かせません。
データベースエンジニアの仕事は設計構築や管理ですが、特にチューニングなど管理ができるレベルのデータベースエンジニアは重宝されます。
管理業務ができる程度になるには、最低でもデータベースエンジニアとして5年以上経験が欲しいところでしょう。
また、データベースの種類によっても求人・案件の獲得しやすさが変わってきます。
そのため、中でも基幹系システムでよく使われるOracleや、ビッグデータ解析でよく使われるMongoDB辺りは需要が高いです。
需要のあるデータベースの実務経験が最低3年以上あると、よりリモート/在宅ワークの仕事が獲得しやすくなるでしょう。
データベースには重要な情報が格納されるため、セキュリティに関する知識も必須です。
企業によってはデータベースエンジニアにシステム全体のセキュリティ管理を行うセキュリティエンジニアを任せるケースもよくあります。
基本的にデータベースエンジニアとして働いていれば、セキュリティに関する実務経験もたくさん積めるでしょう。
より高いセキュリティに関する知識をアピールしたいなら、IPAの情報セキュリティマネジメント試験を受験してみるのもおすすめです。
インフラのクラウド化に伴い、データベースもクラウドで構築する企業が増えています。
オンプレミスだけでなくクラウドにも対応できるとより業務の幅が広がり、リモート/在宅ワーク求人・案件も獲得しやすくなるでしょう。
しかし、クラウドを使うリモート/在宅ワーク求人・案件だと、データベースだけでなく、サーバーやネットワークなどインフラ全般を任されるリモート/在宅ワーク求人・案件のほうが圧倒的に多いです。
そのため、実務経験が無くてもクラウドに触れておく、データベースだけのリモート/在宅ワーク求人・案件に挑戦してから範囲を広げていくなどして、スキルを磨きましょう。
クラウドに関しては、登場してから日が浅いため、実務経験1年程度でも上流を任せてもらえることがあります。
ただ、リモート/在宅ワークができるレベルとなると、3年は実務経験が欲しいところでしょう。
データベースを構築するうえで、データ同士の関係性を示すデータモデルの作成スキルも必要です。
データモデルは、一般的にはデータモデル制作用のアプリケーションやExcelを使って制作します。
データモデルには、データベースを設計するにあたって設計図に近いものだけでなく、実際にデータベースを使う人たちがデータの関係性を把握するものでもあります。
そのため、データモデルを作るにあたっては、データの関係性の注釈やカラムごとの役割に関する解説を他人が見てもわかりやすいように記載できる能力も必要です。
リモート/在宅ワークだとスケジュールの管理を自分で行わなければいけません。
常駐だと周りの仕事の進み具合がすぐに把握できますが、リモート/在宅ワークではそれができないので、周りの進み具合がわからずに遅れを取ってしまうことがあります。
複数の求人・案件をこなしている人だと、他の求人・案件の納期に追われて手がつけられないこともあるでしょう。
リモート/在宅ワークの求人・案件を獲得し続けるには、自分で求人・案件の進み具合を管理し、納期内に仕上げられる自己管理スキルも欠かせません。
リモート/在宅ワーク求人・案件は出社する必要がなく便利に感じるかもしれませんが、注意点も存在します。
それでは、注意点を確認していきましょう。
リモート/在宅ワークだと上司から働きぶりが見えないので、成果主義となってしまいます。
そのため、いくら頑張っても納品した成果物のクオリティが低ければ評価も低くなります。
そもそもフリーランスは実力主義であり、クオリティの高い成果物を納品できるのが当たり前です。
特に独立したばかりのフリーランスは会社員と評価の部分が大きく異なることをよく頭に入れておきましょう。
リモート/在宅ワークで働く場合、周りの人が何時まで働いているのか把握しにくい、労働時間に関する規約が自由であるなどの理由から、労働時間の管理がおろそかになり、長時間労働になりやすいです。
基本的にフリーランスは成果主義であり、企業に所属していないため労働法が適用されず、働きすぎでも法的には問題はありません。
しかし、働きすぎると休息時間が減り、パフォーマンスが下がってしまうでしょう。
そのため、自分で労働時間や1日の業務量を調整する必要があります。
リモート/在宅ワークは情報漏洩リスクが大きいので、細心の注意を払わなければいけません。
常駐だとクライアント先の社内ネットワークを使って作業をするので情報漏えいリスクを下げられますが、リモート/在宅ワークだとそうもいきません。
そのため、セキュリティ対策としてセキュリティソフトのインストールはもちろん、仕事をするときに外出先のフリーWiFiを使わないなどの対策も必須でしょう。
データベースエンジニアが取り扱うデータは特に流出するとクライアントに大きな損害を与えてしまうレベルのものです。
もし情報漏洩をしてしまうと、莫大な損害賠償金を背負う羽目になる可能性もあるので、徹底的な対策を行いましょう。
データベースエンジニアのリモート/在宅ワーク求人・案件は少ないものの、リモート/在宅ワーク自体は不可能ではありません。
ただ、データベースエンジニアは重要なデータを取り扱う仕事のため、大半のリモート/在宅ワーク求人・案件が週もしくは月に数回の出社を必要とするリモート/在宅ワーク求人・案件となっています。
フルリモートができるような求人・案件は、データベースに関わる業務が一通りできないといけないので、かなり高いスキルが求められるものと思っておきましょう。
ただでさえデータベースエンジニアは高いスキルが求められる仕事ですが、フリーランスでリモート/在宅ワーク求人・案件を獲得できるレベルとなると、中でも特に高いスキルと経験を持っていないと難しいです。
そのため、自分のスキルに自信があるなら、フリーランスへの独立、リモート/在宅ワーク求人・案件の応募に挑戦してみてください。
フリーランスエンジニア専門の求人・案件一括検索サイト「フリーランススタート」に少しでも興味がある方は是非ご登録ください。
なお、フリーランススタートはiOSアプリ版やAndroid版をリリースしています。
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