公開日:2021.09.24
更新日:2025.03.24
Googleが開発したスマートフォン用のOS・Androidの開発・運用をするAndroidエンジニア。
ライセンスフリーで提供されているAndroidは様々な機種のスマートフォンに搭載されており、そのスケールの大きさからAndroid専門のエンジニアとして生活していきたい、さらには時代も相まってリモート・在宅ワークで働きたいと考える方も多いのではないでしょうか。
今回はリモート・在宅ワークや在宅ワーク案件、副業案件を希望あるいは検討しているフリーランスのAndroidエンジニアに向けて、Androidエンジニアのリモート・在宅ワーク案件実情や年収、案件獲得方法、リモート/在宅ワーク案件に要求されやすいスキルを一挙紹介します!
様々な内容を盛り込んだ濃密な記事になっていますので、是非とも一読して転職の役に立ててくださいね!
あなたの経験職種のフリーランス案件相場を確認しませんか?
<目次>
1.Androidエンジニアはリモート/在宅ワークできる?
2.Androidエンジニアのリモート/在宅ワーク案件実情
3.Androidエンジニアの年収
リモート/在宅ワーク案件だと年収は変化する?
4.Androidエンジニアのリモート/在宅ワーク案件獲得方法
フリーランスエージェントの活用
クラウドソーシングサービスの活用
SNSの活用
5.Androidエンジニアがリモート/在宅ワーク案件で要求されやすいスキル
プログラミング言語スキル/経験
設計スキル
インフラ関連スキル/経験
コミュニケーションスキル/経験
自己管理スキル
6.リモート/在宅ワーク案件に参画する際の注意点
評価基準が成果物だけとなる
長時間労働になりやすい
情報漏洩に注意
7.まとめ
Androidエンジニアは広義ではアプリケーションエンジニアと捉えられますが、アプリ開発はスキルさえあれば一人で仕事を進めることができるため、リモート/在宅ワークが可能な案件も多いと言えます。
なお、業務委託契約には委託する業務の内容や方法によって「請負契約」と「準委任契約」などに区分されている点も留意しておきましょう。
請負契約の場合は、民法632条よりフリーランスなど請負側に不具合のないシステムなどを納品する義務が発生します。
そのため、経験の浅い言語などチャレンジングな案件については請負契約を避けるのが望ましいです。
また準委任契約の場合では、契約が途中で終了した際であっても、受任者は既に履行した業務の割合に応じて報酬を獲得することが可能です。(民法648条3項)
自分の分野を広げたい時など、まだ経験の浅い分野に関する業務は準委任契約を結ぶことがリスク回避になると言えるでしょう。
上記雇用形態については、契約先企業によって細かな違いや規定なども考えられますので、契約の前にしっかりと確認しておくことをおすすめします。
Androidエンジニアのリモート・在宅ワーク求人・案件実情はどうなっているのでしょうか。
国内最大級フリーランスエンジニア専用のIT求人・案件検索サイト「フリーランススタート」を参考に実情を見てみました。
2022年9月時点、フリーランススタート上には6,738件のAndroidエンジニアのフリーランス求人・案件がありました。
その中でリモート/在宅ワーク案件は429件あり、取り扱っているフリーランス求人・案件の約6%です。
また、求人・案件の内容はKotlinやJavaを用いたAndroidアプリの新規開発が多く見受けられました。
タクシーやヘルスケア、光学機器などまったくの他業種で使われるアプリを開発する案件も多く、IT業界に拘らない幅広い知識が必要とされそうです。
一方でITベンチャーや自社Android製品のアプリ制作などIT業界と深く関わることのできる案件も多いため、自分の好みや性格に合った案件を多数の中から選択できると言えるでしょう。
Androidエンジニア求人・案件を覗いてみる↓
それでは次に、Androidエンジニアの年収も見ていきましょう。
2022年9月時点、国内最大級フリーランスエンジニア専用のIT求人・案件検索サイト「フリーランススタート」を参考に算出いたしました。
平均年収 |
中央値年収 | 最高年収 |
最低年収 |
---|---|---|---|
870万円 |
840万円 |
1,800万円 |
36万円 |
(参照:Androidエンジニアのフリーランス求人・案件 月額単価相場)
上記Androidエンジニアの年収は月額単価を年ベースで算出した数値ですので、業務形態やスキル、知識量、経験幅によって異なります。
求人数では、フリーランス求人・案件全体ではフルリモートよりも常駐の求人・案件のほうが多いようです。
そのため、フリーランスAndroidエンジニアとして生計を立てていくには、常に考えながら行動することも大切です。
例えば、最初からリモート/在宅ワークエンジニア一本でキャリアをスタートさせるのではなくリモート/在宅ワークと常駐の求人・案件の双方を経験し、適した求人・案件を選択したりなど常に自分のキャリアを考え意識する癖を身に付けると良いでしょう。
常駐でもリモート/在宅ワークでも年収の差に関して、リモート/在宅ワークによって業務範囲が限定的である場合、多少年収の変化が生じる可能性もありますが、大幅に変化することはほとんどありません。
しかし常駐の求人・案件とリモート・在宅ワークの求人・案件を比較すると、同一の業務内容であっても在宅勤務やフルリモート勤務の単価の方が、常駐求人・案件よりも一般的に低い印象を持っている方も多いでしょう。
これは、在宅ワークやリモートワークを希望している駆け出しや副業のAndroidエンジニアが一定数存在すること、またそれにより在宅ワークやリモートワーク求人を相場よりも低い金額で発注している企業やクライアントの存在が少なからず目立つことで発生している事象です。
一様にフリーランスと言えども個々人の働き様や知識量は様々で、結局のところは自分の実力次第で年収が上下していくというのが現実です。
なお、常駐求人・案件と比べて在宅のAndroidエンジニアとして高収入を得るためには、仕事の取り方や交渉のやり方で工夫が必要であると言えますが、やはりまずは技術を身に付けることを優先させる方が無難でしょう。
特にリモート/在宅ワークでは、働き方よりもスキル/経験が重視されています。
ここからは、Androidエンジニアのリモート/在宅ワーク求人・案件獲得方法を掘り下げて見ていきましょう。
まずはじめに、フリーランスのAndroidエンジニアとしてリモート/在宅ワーク案件獲得する場合、フリーランスエージェントを活用することを強くおすすめします。
フリーランスエージェントは、人材を探しているクライアントと業務委託で仕事を受注したい個人を仲介するサービスです。
特にフリーランスとして日が浅い方も、エージェントに登録することで自分に合ったフリーランス求人・案件やクライアントに出会うことができます。
エージェント側がエンジニアの実力や才能を確認してくれるためにクライアント側も安心して求人・案件を発注している傾向が見られ、また好条件の求人・案件が多い傾向があることも特徴です。
また、クラウドソーシングサービスよりもまとまった発注をされることが多く、効率よく安定的に収入が得られることも魅力でしょう。
また、フリーランスのAndroidエンジニアとしてリモート/在宅ワーク案件獲得する場合クラウドソーシングサービスを活用することもおすすめです。
クラウドソーシングサービスとは、クライアントがエンジニアを募集できるプラットフォームのことで、クラウドワークスやランサーズなどがその有名どころと言えるでしょう。
クラウドソーシングサービスでは、どのサイトでもカテゴリごとに分かれた募集内容から自分の好みの求人・案件に応募するシステムが採用されています。
「アプリ開発」などの欄から自身の好みの案件を探し、応募しましょう。
その後は企業側がメッセージを確認し、採用されれば仕事が受注されるという流れです。
クラウドソーシングサービスがエージェントと異なる点は、仲介者がいないために直接的に企業と求人・案件の交渉ができることです。
クラウドソーシングではクライアントとエンジニアが直接やり取りして契約・業務を進めていきます。
そのためコミュニケーションの進捗も手際よく、エンジニア側も要望を言いやすいのが特徴です。
無駄な手間を省いて雇用先とスムーズに会話ができることは、クラウドソーシングの大きなメリットであると言えるでしょう。
しかし一方で、クラウドソーシングサービスの求人・案件は、フリーランスエージェントと比較すると低単価の求人・案件が多い傾向があリます。
エージェントよりも手軽に使えるプラットフォームですが、相手の保有スキルを確認しづらく、かつ駆け出しエンジニアや副業を目的としたエンジニアの登録が多いため、企業としても人材選定がしづらいのが実情でしょう。
サービスの手際の良さから、副業的に少量の仕事を受注したい人や、短期間で実績を積み上げたいという人におすすめできるのがクラウドソーシングサービスであると言えるでしょう。
リモート/在宅ワーカーのAndroidエンジニアとして活躍するためには、各種SNSを通した発信やマーケティング活動も行ってみましょう。
自身でリモート/在宅ワークの仕事を獲得していかなければいけない点は、フリーランスの大きな壁だと思われるかもしれません。
しかし近年ではSNSを通して仕事を獲得するケースも多く、企業側からSNSアカウントに直接声をかけることも少なくないようです。
またSNSには、自身の実績や過去作品をまとめたポートフォリオを掲載しておくことも忘れないようにしましょう。
(上記したフリーランスエージェントやクラウドソーシングサイトを利用する際にもポートフォリオは重要です)
ポートフォリオのリンクをSNS上に載せるなどをして、閲覧者にわかりやすく自分の作風や能力を伝えることで、より一層自分の実力をアピールすることができます。
SNSは他の仕事の獲得方法としてはやや受動的に思われるかもしれませんが、日頃から自身の作品や情報を発信し続けることでクライアントの数を蓄積することができます。
相手の反応が見えやすいことも大きなメリットでしょう。
それでは、Androidエンジニアがリモート・在宅ワーク案件で要求されやすいスキルは何があるのでしょうか。
Androidエンジニアには、コーディング編集の作業が任せられます。
基本的に、Androidのアプリケーションの開発にはAndroid StidioやUnityのような統合開発環境を使用して作業を進めていくことが多いです。
そのため、その環境内で頻繁に使用されるプログラミング言語については一通り理解しておく必要があります。
具体的にはJavaやKotlinの知識が要求されると言えるでしょう。
2021年現在、実務上では「新規開発ではKotlinを」「既存システムの改修はJavaを」用いるケースが多いようです。
KotlinはJavaよりも学びやすくAndroid製品の様々な箇所に用いられており、JavaはAndroid以外にも活用場所の多い言語です。
また、多様なメーカーで展開されているAndroidですので、そもそものAndroidの仕組みをしっかりと理解して、自分自身でも自在に操作ができるようになる必要もあります。
一人でアプリケーションの開発からテスト、さらにはアプリの公開までを行えると仕事の幅も格段に広がりますので、是非とも獲得しておきたいスキルです。
Androidアプリケーションの設計スキルも必須の技術です。
自分でイチから設計する場合もあれば、指定された基本設計の内容をもとにアーキテクチャの設計をする場合も多々あります。
突然の要望にも対応できるだけの応用的な知識も要求される分野であるとも言えるでしょう。
また、Androidに適する画面の表示方法はパソコンのWebページと異なることにも注意が必要です。
Googleでは利用者が快適に使用できるよう開発者に求めている「マテリアルガイドライン」というものが発表されています。
まだ読んだことのない方は、必ず把握しておきましょう。
さらにインフラの保守・運用もAndroidエンジニアの大切な職務です。
障害対応やキャパシティ管理の必要が発生した際には、昼夜問わず確認する必要があることもあります。
また、そうした場合には多人数で取り組むケースも多いです。
特にフリーランスとして勤務する場合には知識があることが前提とされるため、アプリケーションが動作するサーバー環境を構築するほか、運用自動化の開発も任せられることも少なくありません。
いざ依頼された時に困らないようにするためにも、幅広いインフラ関連の知識をあらかじめ勉強しておくように心がけましょう。
重ねてAndroidエンジニアはコミュニケーションスキルも非常に大切な能力となります。
特にAndroidアプリケーション開発などで契約先の企業によっては、チームで動く場合も多く、他のエンジニアたちと正確に連携を取らなくてはならない場面にも多く遭遇します。
それだけではなく、クライアントからのヒアリングが不十分であったり、要望と解離したアプリケーションを作成してしまったりしては信頼を下げてしまう原因にもなります。
また、フリーランスとして生活するためには自分で営業活動をしなくてはならないため、そうした際にもコミュニケーションスキルは必須なものとなってきます。
営業能力が高ければ単価交渉や新規求人・案件の獲得にもつながってくるそのため、コミュニケーションスキルの有無は、そのまま収入に直結してくると言っても過言ではありません。
フリーランスやリモート/在宅ワークエンジニアとなる場合には自己管理スキルも大切な能力になってきます。
会社員よりも時間・場所ともに制約が少ないためついつい働きすぎになってしまう、もしくは納期ギリギリの提出になってしまうこともしばしば。
自分を律して自分の器量に合った仕事を行っていくことが重要です。
自身の健康管理だけでなく、求人・案件獲得・クライアントとの会議やすり合わせ・トラブル時の対応など、職務の全てが自己責任となるのがフリーランスやリモート/在宅ワークAndroidエンジニアの特徴です。
成功も失敗も、全てが自分に返ってきます。
クライアントとの会話もチャットやメール、電話がほとんどとなるため、こまめにそうしたツールをチェックしておくことも自己管理のうちのひとつです。
連絡がまめに取れるというだけでも大きな信頼へと繋がりますので、そうした業務ツールの確認は常に意識しながら仕事に臨みましょう。
それでは最後に、リモート/在宅ワーク求人・案件に参画する際の注意点についてみていきます。
フリーランスやリモート/在宅ワークエンジニアは、実際に他者と会って仕事をするわけではないため、評価基準が成果物だけとなる厳しい世界です。
それゆえのメリットもありますが、過程や勤務態度、人間性などはほとんど評価に反映されません。
成果物の質にこだわって仕事に取り組みましょう。
リモート/在宅ワーク求人・案件は場所や時間に制限されず仕事を進められることが大きなメリットですが、長時間労働になってしまうケースも多いです。
長時間労働を避けるためには、求人・案件の単価を意識して仕事をすることがとても大切です。
試しに案件ごとに要した時間を記録してみることも単価を意識する良い方法です。
時給が低い求人・案件を減らし、労力対効果の高い求人・案件だけに仕事を絞っていくことで、結果的に長時間労働を避けることができます。
また、低単価の案件にはこちらから単価交渉をしてみるのも一手です。
なお、長時間勤務を避ける方法として、クライアントに自分の勤務時間をあらかじめ伝えておくのもベターです。
初めから自分の勤務時間を伝えておくことで、しっかりとオンオフを切り替えることができます。
フリーランスやリモート/在宅ワークエンジニアで特に注意しておきたいのは情報のセキュリティです。
個人で請けられる範囲の業務を選択しているからか、情報の管理を疎かにしているエンジニアも多く見かけられます。
しかし万が一情報漏洩などの事故が起これば、クライアント先からの信用を失う以上の大惨事になってしまいます。
場合によっては裁判沙汰になることも考えられるので、セキュリティ対策はしっかりとしておきましょう。
また、データ持ち出し、ハッキングなどの被害にあった場合、会社に守られていないフリーランスは責任を負わなければいけません。
今すぐにでも確認できるセキュリティ項目としては「パスワード管理ツールを導入する」「SMSを用いた認証コード入力といった二段階認証を採用する」「OSとアプリのアップデートを行う」「公式ストア以外のソフトウェアをダウンロードしない」「公共無線LANを利用しない」などでしょう。
その上、セキュリティ対策ソフトを導入しておくことも非常に大切な予防策です。
金銭的に余裕のある人は、是非とも検討してみてください。
なお、フリーランスや在宅ワーカーの中には、カフェやコワーキングスペースで作業をしている人も多いと思いますが、事前に店舗内のセキュリティ対策を確認しておくことも大切です。
公共のWi-Fiは犯罪者も侵入しやすい場所となっていますので、できる限り使わないといった心持ちをしておくことも重要です。
いかがでしたでしょうか。
今回はリモート/在宅ワーク案件を希望あるいは検討しているフリーランスのAndroidエンジニアに向けて、Androidエンジニアのリモート/在宅ワーク案件実情や年収、案件獲得方法、リモート・在宅ワーク案件に要求されやすいスキルを紹介してきました。
ぜひ本記事を参考にリモートワークや在宅ワークでのAndroidエンジニアの検討もしてみてはいかがでしょうか。
フリーランスエンジニア専門の求人・案件一括検索サイト「フリーランススタート」に少しでも興味がある方は是非ご登録ください。
なお、フリーランススタートはiOSアプリ版やAndroid版をリリースしています。
通勤しているエンジニア・デザイナーでちょっとしたスキマ時間で手軽にフリーランス求人・案件を検索したい、開発言語の単価が知りたい、フリーランスを将来的に検討している方などは是非インストールしてみてください。
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本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。
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