公開日:2022.03.01
更新日:2025.03.24
Rubyエンジニアになるために、Ruby技術者認定試験を受けようと考えている方も多いのではないかと思います。
Ruby技術者認定試験を受験することで、Rubyの基礎スキルを身につけられ、さらにIT系企業への転職に活用できます。
本記事ではRuby技術者認定試験の概要について解説します。
Ruby技術者認定試験の出題範囲やメリット・デメリット、勉強方法などについてまとめました。
また、Ruby技術者認定試験の申し込み手順も解説しています。
Ruby技術者認定試験に興味がある方はぜひ参考にしてください。
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<目次>
1.Ruby技術者認定試験とは
2.Ruby技術者認定試験
Ruby技術者認定試験の詳細
Ruby技術者認定試験の出題範囲
Silver
Gold
Ruby技術者認定試験の受験者数・合格率・難易度
Ruby技術者認定試験の申し込み手順
Ruby技術者認定試験の有効期限
Ruby技術者認定試験の勉強時間
3.Ruby技術者認定試験の資格取得のメリット
Rubyスキルや知識が身に付く
IT系企業の転職・就職に活用できる
資格手当や報奨金を貰える可能性がある
4.Ruby技術者認定試験の資格取得のデメリット
勉強時間を確保する必要がある
5.Ruby技術者認定試験合格のためのおすすめ参考書やサイト
[改訂2版]Ruby技術者認定試験合格教本(Silver/Gold対応)Ruby公式資格教科書
Rubyがミニツク
6.まとめ
RubyはWebアプリケーション開発に多く使われているプログラミング言語です。
文法が平易であり、初心者でも習得がしやすいことで知られています。
また、日本人が開発したプログラミング言語としても有名です。
RubyはRuby on Railsという優秀なフレームワークがあるのもメリットです。
Ruby on Railsを使うことでWebアプリ開発を効率化できるため、Rubyは多くのIT系企業で使われています。
Ruby技術者認定試験は、Rubyのスキルを確かめるための認定試験です。
非営利団体Ruby Associationによって運営されています。
Ruby開発者のまつもとゆきひろ氏が理事長として就任しています。
Ruby技術者認定試験は、2022年現在「Silver」「Gold」の2つのレベルがあります。
Silverでは、Rubyの文法など基本的な知識が問われます。
これからRubyエンジニアを目指す方向けの試験となっています。
Goldでは、RubyライブラリやWebアプリ開発の実用的な知識などが問われます。
すでにRubyエンジニアとして活躍している方向けの試験となっています。
Ruby技術者認定試験の詳細についてまとめました。
Ruby技術者認定試験に関する以下の事項について解説しています。
・Ruby技術者認定試験の詳細
・Ruby技術者認定試験の出題範囲
・Ruby技術者認定試験の受験者数・合格率・難易度
・Ruby技術者認定試験の申し込み手順
・Ruby技術者認定試験の有効期限
・Ruby技術者認定試験の勉強時間
ここで解説している情報はRuby技術者認定試験の公式サイトを参考にしています。
Ruby技術者認定試験の試験会場・日程・受験料などについてまとめました。
試験名 |
Silver |
Gold |
試験会場 |
全国 |
|
試験日時 |
受験会場選択した後、選択可能 | |
試験時間 |
90分 | |
問題数(方式) |
50 問(選択式) | |
合格ライン |
75% | |
対応バージョン |
Ruby2.1.x | |
認定要件 |
なし |
Goldとして認定されるにはGold及びSilver試験の合格が必要 |
有効期限 |
なし | |
受験料 |
16,500円(税込) |
16,200円(税込) |
SilverとGoldでは受験料が異なるので注意してください。
また、Goldとして認定されるためにはSilverとGoldの両方の合格が必要です。
どちらの試験を先に受けても問題はありませんが、Silverの方が簡単なためSilverから先に受けるのが一般的でしょう。
Ruby技術者認定試験の出題範囲について解説します。
Silver・Goldのそれぞれの出題範囲を公式サイトより引用しました。
Ruby技術者認定試験対策を行う際の参考にしてください。
SilverはRubyの基礎知識を問われる資格です。
Silverの出題範囲をまとめました。
文法 |
コメント |
リテラル(数値、真偽値、文字列、文字、配列、ハッシュ等) |
|
変数/定数とスコープ |
|
演算子 |
|
条件分岐 |
|
ループ |
|
例外処理 |
|
メソッド呼び出し |
|
ブロック |
|
メソッド定義 |
|
クラス定義 |
|
モジュール定義 |
|
多言語対応 |
|
組み込みライブラリ |
よく使用されるクラス、モジュール |
オブジェクト指向 |
ポリモルフィズム |
継承 |
|
mix-in |
GoldはRubyの応用知識を問われる資格です。
Goldの出題範囲をまとめました。
実行環境 |
コマンドラインオプション |
組み込み変数/定数 |
|
文法 |
変数と定数 |
演算子 |
|
ブロック |
|
例外処理 |
|
大域脱出 |
|
キーワード引数 |
|
ラムダ式(->) |
|
組み込みライブラリ |
よく使用されるクラス、モジュール |
正規表現 |
|
標準添付ライブラリ |
|
標準添付ライブラリ |
よく使用されるライブラリ(socket、date、stringio等) |
オブジェクト指向 |
メソッドの詳細 |
メソッドの可視性 |
|
クラスの詳細 |
|
クラスの継承 |
|
モジュールの詳細 |
(引用:Ruby技術者認定試験)
Ruby技術者認定試験の受験者数・合格率は非公開となっています。
Ruby技術者認定試験は経済産業省が定めたITスキル標準(ITSS)ではSliverがレベル1、Goldがレベル2となっており、IT系資格の中でも難易度は低いとされています。
同じくレベル1であるITパスポート試験は合格率58.8%、レベル2である基本情報技術者試験の合格率は48.1%となっています。(令和2年度)
そのため、Ruby技術者認定試験も同じ程度の合格率であると推測されます。
難易度は高くありませんが、合格ラインは75%と高いため油断はできません。
Rubyの知識に抜け漏れがあると落ちてしまう可能性もあるでしょう。
Ruby技術者認定試験に合格するためには、各試験の出題範囲をよく理解し、幅広く知識をおさえておくことが肝心です。
Ruby技術者認定試験の申し込み手順を紹介します。
Ruby技術者認定試験の申し込みはプロメトリック社のWebサイトから行えます。
1.「プロメトリック社」のWebサイトを開く
2. プロメトリックID取得
※初めてプロメトリック社で試験予約される方のみ
3. プロメトリックにログイン
4. 試験予約
5. 受験する試験・科目を選択
6. 試験会場・日時・時間を選択
7. 受験料の支払い
8. 予約完了メールが届く
Ruby技術者認定試験の受験料のお支払いはクレジットカード・コンビニ・Pay-easyから選択することが可能です。
Ruby技術者認定試験の有効期限はありません。
Ruby技術者認定試験は何らかの権限を付与する試験ではないためです。
そのため、一度試験に合格すれば履歴書に記載し続けることができます。
Ruby技術者認定試験の勉強時間の目安は、50時間程度となっています。
Rubyに限定した資格のため、そこまで多くの学習時間は取れないです。
公式参考書などを上手く活用し勉強を進めていけば合格は可能です。
ただし、プログラミングに関して全く知識がない場合、基礎をおさえるためにさらに多くの学習時間を有する可能性はあります。
Ruby技術者認定試験の資格取得のメリットは次の3つです。
・Rubyスキルや知識が身に付く
・IT系企業の転職・就職に活用できる
・資格手当や報奨金を貰える可能性がある
1つ1つのメリットについて詳しく解説していきます。
Ruby技術者認定試験を受けることでRubyスキル・知識が身につきます。
試験範囲はRuby全般となっていますので、偏りなく勉強することが可能です。
資格取得という目標があった方が、勉強に身が入りやすいです。
資格を取得することでRubyエンジニアとしての自信もつくでしょう。
さらに、経験者が知識の穴埋めもする際にも活用できます。
特にGoldの方はエンジニアとしてキャリアアップしたい方にもおすすめの資格です。
また、Rubyはオブジェクト指向型の言語でもあります。
Rubyを習得すれば、JavaやC++など他のオブジェクト指向型言語も理解しやすくなります。
このように資格を通じて知識を習得することには、さまざまなメリットがあります。
Ruby技術者認定試験を獲得することで、IT系企業の転職・就職が有利になります。
履歴書に記載することで、Rubyの基礎知識があることを証明できます。
Ruby技術者認定試験は有効期限がないため、1度取得すれば履歴書に書き続けられます。
Rubyは日本人が開発した言語のため、日本の多くのWeb開発企業で使われています。
Ruby技術者認定試験が役立つ機会は多いでしょう。
Web開発企業は即戦力を求めるため、未経験から転職・就職するのが難しいと言われています。
そのため、Ruby技術者認定試験を取得して、スキルをアピールする材料を増やすのが良いでしょう。
企業によってはRuby技術者認定試験を獲得することで、資格手当や報奨金を貰える可能性もあります。
企業側も資格を通じてスキルを高めて欲しいため、このような制度を設けることが多いです。
特にRuby技術者認定試験はRuby Associationが公式で運営しているため、信頼性が高く、資格手当・報奨金を貰える可能性は高いです。
資格手当の相場は月5,000円〜10,000円程度となっています。
資格手当は毎月貰えるため、年間で考えると非常に大きな額となります。
資格手当・報奨金目的で資格を獲得する人も多くいます。
Ruby技術者認定試験の資格取得のデメリットは次の1つです。
・勉強時間を確保する必要がある
基本的には受験にはメリットが多く、デメリットと呼べるものはこちらの1つ程度です。
Ruby技術者認定試験に合格するには、50時間程度の勉強時間を確保しないといけません。
プログラミング未経験者の場合、さらに勉強時間が必要でしょう。
受験を決める前にこれだけの勉強時間を確保できるか、検討する必要があります。
また、基本情報技術者試験などエンジニアが取得したい資格は他にもあり、Ruby技術者認定試験を優先すべきかは難しいところです。
Rubyエンジニアとして活躍したいというより、言語は何でも良いのでIT系企業に転職したいという場合なら、基本情報技術者試験などから取得した方が良いでしょう。
とはいえ、時間に余裕があるのであれば、Ruby技術者認定試験も受験した方が良いということは言えます。
優先順位を考えた上でRuby技術者認定試験を受験するか決めましょう。
最後に、Ruby技術者認定試験合格のためのおすすめ参考書やサイトをまとめました。
おすすめの参考書やサイトは次の2つです。
・[改訂2版]Ruby技術者認定試験合格教本(Silver/Gold対応)Ruby公式資格教科書
・Rubyがミニツク
本書はRuby技術者認定試験の公式参考書です。
改定2版は試験バージョン2.1に対応しているため、購入するなら改定2版を選びましょう。
本書はRubyの基礎について幅広く解説されています。
Rubyの文法やオブジェクト指向、ライブラリの使い方などを学ぶ事が可能です。
章末には練習問題・模擬試験がついています。
Ruby技術者認定試験は問題数が多く時間が足りなくなくこともあるため、模擬試験を実際に時間を図って解いてみると良いでしょう。
本書のメリットはSilver/Gold両方の対策が1冊で取れる点です。
また、公式が販売している参考書のため出題範囲を正確に網羅しています。
RubyがミニツクはRuby技術者認定試験対策が取れるおすすめサイトです。
疑似的な試験問題が多く掲載されており、効率的にトレーニングを積めます。
サイトの問題に解答すると、正解不正解に関わらず丁寧な解説が表示されます。
また、実際の試験問題を解くときのコツまで教えてくれます。
選択問題だけでなく演習問題も用意されており、実際のソースコードを書く問題が出題されます。
加えて「Ruby入門コース」という項目では、Rubyの基礎についての説明が読めます。
サンプルコードも多く掲載されており、こちらを読むだけでも知識を増やすことが可能です。
本サイトのメリットはスマホで気軽に学習できる点です。
通勤時間や会社の昼休みなどの空き時間には、こちらのサイトで学習しましょう。
本記事ではRuby技術者認定試験について解説しました。
Ruby技術者認定試験の出題範囲やメリット・デメリット、申し込み手順などがお分かりいただけたかと思います。
Ruby技術者認定試験は転職・就職の際にも活用できる資格です。
Rubyエンジニアに転職したい、キャリアアップしたいという方は受験をおすすめします。
Ruby技術者認定試験に向けて学習することで業務で役立つRubyスキルを得ることが可能です。
RubyはWebアプリ開発で広く使われている言語でもあるため、興味のある方はぜひ受験してみてください。
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