【退職手続き完全マニュアル】フリーランスになる前にやっておくべき退職の準備について

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2019/09/24

会社員からフリーランスになる場合、退職後だけでなく退職前から保険や年金、会社の就業規則に則ったものなど、いくつかの手続きがあります。

そんな今回はフリーランスとしての独立を目指す方に向けて、退職前にやらなければいけないことと退職後にやらなければいけないこと、それぞれのポイントごとにお話をしていきます。

<目次>
1.退職前にしなければいけないこと
 ・退職届の提出
 ・会社から支給された備品の返却
 ・必要書類の用意
 ・クレジットカードの作成
2.退職後にしなければいけないこと
 ・失業保険の申請
 ・国民健康保険の切り替え
 ・国民年金の切り替え
 ・開業届の提出
 ・青色申告承認申請書の提出
 ・事務用の印鑑作成
 ・名刺の作成
 ・見積書・請求書などの雛形
 ・事業計画を作成
3.まとめ

 

 

 

1.退職前にしなければいけないこと


会社員を辞めて、フリーランスになることを決めたら、行うべきことを紹介します。
退職前の準備からしっかり行うことにより、計画的に進めることが出来るだけでなく、余裕を持ちフリーランスへと移ることが出来ます。

 

 

・退職届の提出

仕事の引き継ぎや欠員による採用を進める必要があるため、前もって退職の意思表示をしなければいけません。
通常、1ヶ月~1.5ヶ月前までには退職する旨を企業/会社の上司に伝えておくべきでしょう。上司に伝える際に、引き止められるケースが多いですが、しっかりと理由を伝えましょう。その際に「給料が安い」「休みが少ない」などの不満を理由にしてしまうと、「改善するから辞めないでほしい」などと返される場合があります。
そのためフリーランスとして独立するなど、上司が応援してくれる様なポジティブな意見を伝えることがオススメです。
また退職届の提出は約1ヶ月前が好ましいです。しかし退職届の提出期限は会社の社則に記載しているため、自身でしっかりと確認しましょう。

 

 

・会社から支給された備品の返却

社員証や制服、健康保険証、モバイル機器、名刺、文房具など、会社の私有財産とされるものはすべて返却しましょう。

 

 

・必要書類の用意

雇用保険の受け取りに必要な雇用保険被保険者証や確定申告の際に使用する源泉徴収票など、退職日までに手続きしておくことをオススメします。
※雇用保険被保険者証は、雇用保険に加入した際にハローワークから発行される証明書で、雇用保険に加入していることを証明するものです。
ほとんどの企業は紛失防止のために雇用保険被保険者証を会社に保管しています。

雇用保険被保険者証の見本はこちら→

 

 

・クレジットカードの作成

フリーランスは会社員と比較して社会的信用が低く、クレジットカードやローン審査に通りにくいということが起こり得ます。その理由は会社員だと安定した収入がある為です。
フリーランスへの独立を決意したら、会社を退職する前にクレジットカードを作っておくことが良いでしょう。

 

 

 

2.退職後にしなければいけないこと


この章では、退職後にフリーランスになる準備として行わなければいけないことを紹介します。
退職直後からフリーランスの活動はスタートしているのです。期限内に提出しなければいけない書類がいくつかあったり、フリーランスとしての知識を蓄えるなど、フリーランスにとって大切な時期です。退職直後で休暇を撮りたい気持ちがあるかと思いますが、フリーランスとして良いスタートを切るために、再度気合いを入れてこなしましょう。

 

 

・失業保険の申請

多くのフリーランスの方は退職後、1ヶ月ほどで活動し始めると思います。失業保険を受け取ることが出来る条件は満たしていないため、失業保険の申請はすることが出来ません。
しかし知識として身につけておきましょう。
失業保険は、失業した方にハローワークで一定期間お金を受け取ることができる制度です。
失業した方は、会社の倒産や解雇など会社都合で職を失った方と自己都合退職した方です。失業の仕方により、支給開始期間が異なります。
会社の倒産や解雇など会社都合の場合、申し込み後1ヶ月で受け取ることが出来ます。
自己都合退職の場合、申し込み後4ヶ月で受け取ることが出来ます。

受け取れる金額は、退職6ヶ月前の給料の50%〜80%で、受給できる日数は90日~360日の間です。

失業保険の手続きは以下の書類が必要です。
・離職票
・個人番号確認書類(マイナンバーカード、通知カード、個人番号の記載のある住民票のう ち、どれか1種類)
・本人確認書類(免許証、パスポート、写真付きの資格証明書など)
・写真(最近の写真、正面上半身、縦3.0cm×横2.5cm)2枚
・印鑑
・本人名義の預金通帳またはキャッシュカード

 

 

・国民健康保険の切り替え

退職した場合、会社の社会保険から国民健康保険に加入する必要があります。国民健康保険は退職後14日以内に市役所や役場で加入の手続きをする必要があります。
手続きの際には、「社会保険の資格喪失証明書」「雇用保険の離職票」など退職日が記載してある書類を持参します。なお、保険証の発行は即日行われます。
社会保険の保険料は会社が半分負担してくれたのですが、国民健康保険は全額自己負担です。そのため、会社員時代よりも保険料は上がることを事前に知っておきましょう。
※国民健康保険の保険料は前の年の所得から計算されるため、前年度の所得が高かった人の保険料は高額になります。

また、社会保険を継続して加入したいフリーランスは、任意継続をすることも可能です。
その場合2年間だけ社会保険を継続出来ますが、負担額は全額自己負担です。
健康保険組合である「協会けんぽ」の場合、退職した日の翌日から20日以内に、住んでいる都道府県の協会けんぽ支部に任意継続被保険者資格取得申出書を提出しましょう。

任意継続のメリットは、会社員は企業ごとに保険や年金を管理している為、企業が保険や税金など保障関係の手続き行ってくれたり、労使折半による負担額軽減などのメリットが多いです。
参照:任意継続被保険者資格取得申出書

 

 

・国民年金の切り替え

フリーランスは、会社の厚生年金(公務員の人は共済年金)から国民年金に切り替える必要があります。
国民年金への加入は、住んでいる市区町村役場でおこなうことができます。手続きの際には「年金手帳」と「社会保険の資格喪失証明書」「雇用保険の離職票」など退職日が記載してある書類を持参します。切り替え手続き後、数日で年金の納付書が届きます。
なお、離職票などが手元にない場合は、それまで勤めていた事業所の名前・電話番号・就職退職年月日などを伝えてください(国民健康保険と同様、職員の方が代わりに電話して確認してくれます)。

その他国民年金以外にも加入出来る年金制度はいくつかあります。

 

・国民年金基金
国民年金基金は、国民年金に上乗せして受け取ることが出来る年金です。

 

・確定拠出年金(iDeCo)
確定拠出年金(iDeCo)は、自分で作る年金制度です。
加入者が毎月一定の金額を積み立て、あらかじめ用意された定期預金・保険・投資信託などの金融商品で自ら運用し、60歳以降に年金または一時金で受け取ります。

 

・付加年金
付加年金は、国民年金の保険料に追加で付加保険料(月々400円)を上乗せして納めることで、将来的に受給する年金額を増やすことができる非常にお得な年金です。

 

・小規模企業共済
小規模企業共済は、小規模な個人事業主や法人の役員等が退職したり事業を廃止した場合などに解約し、それまでの積み立ての掛金に応じた共済金を受け取ることができる共済制度です。

 

 

・開業届の提出

フリーランスとして本格的に活動を開始する前に税務署へ行き、開業届(個人事業の開業・廃業届出書)を提出しましょう。
開業する際は開業届の他に、身分証明書やマイナンバーカードの提示を求められます。
なお、開業届を提出する際は、事業の開始の事実があった日から1ヶ月以内です。

 


フリーランスとして活動をする前に、読んでおくと良いオススメの記事です。↓
フリーランスという働き方について~歴史から今後のフリーランス市場まで徹底解説~

 

 

・青色申告承認申請書の提出

フリーランスになると、1年の収入を元に税金を計算し、確定申告を行う必要があります。確定申告には「白色申告」「青色申告」の2つのタイプがあります。
青色申告は、複式簿記での記帳が義務づけられているため、白色申告よりも複雑です。
フリーランスとして節税を意識するのであれば、初年度からメリットが多い青色申告することをオススメします。

青色申告のメリットです。
・最大65万円の控除が可能
・最大3年間、赤字の繰り越し可能
・家族への給与を経費にできる(青色申告の専従者給与)
※開業届を提出しなければ、確定申告の際に青色申告承認申請書を提出することは出来ません。

 

 

・事務用の印鑑作成

フリーランスが業務で使用する印鑑は、丸印や銀行印などが存在します。
フリーランスとして独立すると、請求書を発行する際やビジネス専用の銀行口座開設をする際など、印鑑が必要になるケースが多くなります。そのため、私用とビジネスで使用する印鑑をそれぞれ用意しておくと良いでしょう。

 

 

・名刺の作成

フリーランスになると、クライアントへ営業をしたり、フリーランスエージェントを活用して求人・案件を紹介してもらうなど、人と会う機会が増えます。
その際、自分がどういう人物なのかを知ってもらうために名刺を作っておくこと便利でしょう。
名刺には以下を記載します。
・名前(屋号)
・職種(エンジニアやライター、デザイナーなど)
・住所
・電話番号
・メールアドレス

なお、自分を相手に知ってもらうためのツールですので、見やすいようにデザインしましょう。

 

 

・見積書・請求書などの雛形

見積書・請求書を自分で作成、管理することもフリーランスとして必要な仕事の1つです。
見積書・請求書の雛形は検索すると、無料でダウンロード出来るものが多数あります。また見積書・請求書を会計ソフトに連携するなど工夫して自分が管理しやすいようにしましょう。
見積書・請求書が必要な時にないということが起こらないように、早めの段階での作成・管理すると良いでしょう。

 

 

・事業計画を作成

フリーランスとして非常に大切なのが、将来を見据えた事業計画書の作成です。
何の為にフリーランスとして独立をしたのか、どのような目標を立て、どれぐらいの利益を上げていくのかなど、事業計画をしっかりと立てましょう。
その他毎月どの程度の経費が掛かるのかを早い段階から確認すると良いです。

 

 

 

3.まとめ


今回は、フリーランスになる前にやっておくべき退職の準備についてお話してきました。
退職前や退職後、フリーランスとして独立するための手続きなど、行わなければいけないことが多いと感じる方が多いでしょう。しかし、一番重要なことは、なぜフリーランスになったのか、フリーランスとしてどのような活動をして、目標をどこに設定しているのか、を明確にすることです。
まず退職準備の前に、フリーランスとしての目標や今後のキャリアプランを明確にしましょう。その後、退職準備に取り掛かりましょう。

今後フリーランスエンジニアとして活躍する方は、

フリーランス向け求人・案件一括検索サイト「フリーランススタート」をご覧ください。

 

 

本記事が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。