公開日:2019.07.30
更新日:2025.01.27
フリーランスと派遣の違いについてしっかりと理解している方は少ないのではないでしょうか?
そんな今回は、フリーランスと派遣の違いについて、徹底的にお話していきます。
フリーランスと派遣の契約の違いや収入の違い、保険や税金の違いについて見ていきましょう。
特に下記の方にこの記事を一読していただきたいです。
・フリーランスを検討している方
・フリーランスと派遣の違いを理解したい方
・現在正社員として活躍をされている方
あなたの経験職種のフリーランス案件相場を確認しませんか?
<目次>
1.フリーランスと派遣の違いとは?
2.フリーランスと派遣の収入の違い
3.フリーランスと派遣の税金の違い
4.フリーランスと派遣の保険の違い
5.オススメの大手派遣会社とフリーランスエージェント紹介
<大手派遣会社>
<フリーランスエージェント>
6.まとめ
フリーランスと派遣の違いについて解説していきます。
<フリーランスについて>
フリーランスは、特定の企業・団体・組織に雇用されず、独立して活動する働き方/働く人を指します。フリーランスは、企業と雇用契約を結ぶのではなく、案件ごとに業務委託契約などの契約を結ぶことが特徴です。
主な職種としてはエンジニア、デザイナー、ライターが挙げられますが、その他にもアナウンサー、ジャーナリスト、プロデューサー、アニメーターなど様々な職種の方がフリーランスで活躍されています。
フリーランスという働き方についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事がオススメです↓
フリーランスという働き方について~歴史から今後のフリーランス市場まで徹底解説~
<派遣について>
派遣とは、自身が登録した派遣会社から企業に派遣され、派遣先の指示のもと業務に携わる働き方のことです。
派遣社員は契約のスタイルによって「常用型派遣」「登録型派遣」「紹介予定派遣」の3つに分かれます。
常用型派遣は、派遣会社の正社員として雇用され、特定の企業に派遣されます。
登録型派遣は、派遣会社からの紹介を受けて希望の就業先が見つかった時だけ雇用契約を結びます。
紹介予定派遣は、派遣先企業に正社員や契約社員などの直接雇用されることを前提に一定期間派遣として働くことです。
一般的に派遣として使われるのは「登録型派遣」である狭義の意味がほとんどでしょう。
派遣の場合は派遣労働者と派遣会社が雇用契約を結びます。そのため、派遣会社から給料を受け取ることになります。
また、雇用契約は派遣期間中のみ発生するため、登録しただけでは契約が成立しないことも特徴です。
派遣も幅広い職種の方が活躍されており、その中でも事務職や営業職、アパレル販売員などが代表的でしょう。
常用型派遣のメリットは無期雇用となり雇用が安定するということです。1つの派遣会社での仕事が終了してもまた次の派遣先での仕事があるため、継続的に仕事があります。そのため仕事が無いという不安は登録型派遣と比較すると非常に少なくなるでしょう。
その他、常用型派遣は3年を超えても働くことが出来る点、時給制ではなく月給制にある点、場合によってはボーナスや昇給がある点と、様々なメリットがあります。
登録型派遣の最大のメリットは、勤務地や業務内容などを自分で選んで決めることができるという点です。自分の条件に沿った職種を選択出来ます。
紹介予定派遣の最大のメリットは、派遣契約期間終了後に正社員や契約社員になれる可能性があるという点や入社前に実際に働いて仕事内容や職場環境を見ることが出来る点です。
しかし、派遣スタッフと派遣先企業の双方に合意の元直接雇用に切り替わるため、直接雇用に企業側が合意しない可能性もあり得ます。
なお、2015年労働者派遣法の改正により、すべての派遣が同一の職場で働けるのは『上限3年』と定められています。専門26業務のみ認められていた『期間の上限無し』という例外も撤廃されています。
派遣の専門26業種というのはソフトウェア開発、機械設計、放送機器等操作、放送番組等演出、事務用機器操作、翻訳・通訳・速記、秘書など専門性が求められる職種です。
フリーランスと派遣の収入の違いについて解説していきます。
フリーランスの場合は、エンジニアのスキルや経験が収入に影響を与える可能性が非常に高いと言えるでしょう。さらに、フリーランスは個人事業主であるため確定申告で経費を計上して節税することが可能です。エンジニアやデザイナーなどの専門性の高い職種の場合、非常に高額な収入を得ることができます。
派遣の場合、フリーランスほどはスキルが収入に影響しません。成果を出しても、会社の給与規定を大きく超えるような収入は得られない可能性が高いです。
エンジニアを例に下記条件でフリーランスと派遣の月収と年収を比較してみましょう。
<条件>
勤務地:東京都23区内、稼働日数:週5日、精算:140〜180時間、期間:長期(3ヶ月以上)
業務内容:Webアプリ開発/運用/改修、開発環境:Java、PHP、DB/MySQL、OS/Linux
経験年数:3年以上のWebアプリ開発
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・フリーランスの場合:
月額:75円、年収:900万円
・派遣(登録型派遣)の場合:
月額:42万~60万円、年収:504万~720万円
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上記例は全くの同一条件ではないため、参考としてご覧ください。また、エンジニアなどの専門職の場合、経験スキルや実績により収入は大きく異なります。
フリーランスと派遣の税金について解説していきます。
フリーランスの場合、確定申告を毎年提出しなくてはいけません。節税を意識するのであれば、青色申告が必要です。フリーランスエージェントを活用した場合の収入は、源泉徴収されている可能性があります。
フリーランスとして確定申告がよくわからない方には下記記事がオススメです↓
【完全版】フリーランスとして確定申告の知識が身に付きます!
派遣社員の場合、基本的には派遣会社が年末調整という形で手続きを行ってくれるため、自分で確定申告をする必要はないです。しかし、12月の年末調整時に派遣会社に雇用されていない場合、自分で確定申告をする必要があります。しかし、派遣会社ごとにより異なりますので、事前に確認することをオススメします。
フリーランスと派遣の保険について解説していきます。
フリーランスの場合、基本的には国民健康保険、前職の健康保険を任意継続、国民健康保険組合の3択です。
多くのフリーランスの方は国民健康保険に加入しているかと思います。保険料は前年度の所得によっても市区町村によっても異なります。また個人事業主は配偶者などを扶養に入れることはできず、家族の人数分の保険料を納めなくてはなりません。前職の健康保険を任意継続することが出来ます。退職後2年間に限り継続が可能です。
国民健康保険組合は、決まった職業に従事する人が加入できる限定された健康保険です。
フリーランスの場合、Webデザイナーとして「文芸美術国民健康保険組合」に加入することが出来ます。
国民健康保険組合の特徴は、所得の大小にかかわらず納付金額が一律である点です。
国民健康保険や任意継続する健康保険の場合は、所得や居住地によって納付金額が異なります。そのためフリーランスWebデザイナーとして活躍している方は比較検討してみましょう。
なお、フリーランスエージェントを活用している場合、独自の保険サポートを受けることが出来る場合があります。
フリーランスを目指している方は下記記事を一読してみてください↓
【退職手続き完全マニュアル】フリーランスになる前にやっておくべき退職の準備について
派遣の場合、国民健康保険か社会保険の2択です。社会保険に関しては、1週間の所定労働時間が20時間以上や1年以上の雇用が見込まれることなどの特定の条件を満たせば、加入できます。
社会保険の加入手続きは、派遣会社が行ってくれるため、自分では特に手続きをする必要はありません。ただし、それまでに国民健康保険に加入していた場合は、自分で脱退の手続きを行う必要があります。もし国民健康保険の脱退手続きをしないと、保険を2重払いすることになるため注意しましょう。
オススメの大手派遣会社とフリーランスエージェントをそれそれ3つずつ紹介します。
・スタッフサービス
概略:
スタッフサービスは他の派遣求人サイトと比較して圧倒的に求人数が豊富です。常時1万件以上の求人・案件数を保有している
ため、即日仕事を希望している方や次の仕事を探している人に最適の派遣会社です。
運営企業:リクルートグループ
・テンプスタッフ
概略:
テンプスタッフは人材派遣会社で歴史が長く40年の信頼があります。女性社長が創業しており、女性の働き方に対して理解力があることが特徴です。求人・案件は大手商社やメーカー、マスコミなど人気業種の仕事も多く取り扱っています。
運営企業:パーソルホールディングス株式会社
・JOBNET
概略:
JOBNETは世界82か国に展開するマンパワーグループが運営しているグローバル人材派遣会社です。取り扱っている企業は資生堂やソフトバンク、アマゾンやマイクロソフトなどあり、安心で丁寧なキャリアサポートを受けられることが特徴です。さらに人材派遣業界専門誌で発表された派遣スタッフ満足度調査では8項目で1位を獲得するなど、高い満足度が特徴です。
運営企業:マンパワーグループ株式会社
・レバテックフリーランス
概略:
レバテックフリーランスはレバテック株式会社が運営する78,000人の登録者数を誇る業界トップクラスのフリーランスエージェントです。フリーランスエージェントとしては国内最大手で、ベンチャー企業から大企業まで求人・案件を幅広く取り扱い、市場にあまり出回っていない非公開案件を多数保有しています。
運営企業:レバテック株式会社
・PE-BANK
概略:
PE-BANKは株式会社PE-BANKが運営するフリーランスエンジニア専門エージェントです。
1989年に設立された首都圏コンピューター技術者共同組合が前進で日本で最も古いフリーランスエンジニアを支援する企業です。
PE-BANKは日本全国に常時50000件以上のフリーランス求人・案件を保有しおり、取引社数は1000社を超えます。
運営企業:株式会社PE-BANK
・フリエン(Frien)
概略:
フリエン(Frien)はアン・コンサルティング株式会社が運営するフリーランスITエンジニアのための求人・案件の紹介サービスです。35,000件を超える求人・案件を常時保有しており、フリーランスエンジニアが希望する案件を専任のコンサルタントから紹介を受ける事ができます。
2019年7月時点で35,878件の求人・案件がフリエン上に掲載されているのですが、これは他のフリーランスエージェントと比べても圧倒的に多くの求人・案件が掲載されています。
運営企業:アン・コンサルティング株式会社
フリーランスと派遣の違いについてお話してきました。
フリーランスと派遣の違いを曖昧にしていると、収入に差が生じてしまったり、必要な手続きをしていなかったあるかと思います。
現在、フリーランス市場は年々拡大しています。それは、フリーランスを採用する企業が増加していることや労働人口が減少していること、政府が働き方改革を促進していることなどが背景として挙げられます。
そのため、自分で今後フリーランスとして活躍をしていくのか、派遣として活躍をしていくのか、どちらの方がより最適に人生を過ごせるのかしっかりと調べて決断をしましょう。
フリーランスを今後目指している方は、フリーランスエンジニア・デザイナーのための求人・案件一括サイト
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本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。
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