フリーランスエンジニアになるなら3年目がおすすめ?経験の重要性と案件の獲得方法を解説

営業副業フリーランス常識

2022.07.02

エンジニアとして働いている、もしくはこれから就職・転職する場合、「フリーランスになる」という選択肢も考えられるでしょう。
多様な働き方が認められている昨今、フリーランスエンジニアとして活躍している人も増えています。
フリーランスで会社に属せず自分の力で働く労働スタイルも、本格的に検討されるでしょう。

しかし、フリーランスエンジニアになる際には、エンジニアの経験年数が重要な指標となります。
エンジニア経験が1年目なのか、3年目なのか、5年目なのかといった違いによって、フリーランスになってからの状況が大きく変わる可能性があるのです。

本記事では、「フリーランスエンジニアになるには何年目が目安になるのか」といった点について解説します。
フリーランスになるための準備や将来設計についても解説するので、ぜひ参考にしてください。

<目次>
1.フリーランスエンジニアになるには?
まずはフリーランスになる意思を固める
必要な情報を収集する
現在のフリーランス市場をチェックする
2.フリーランスエンジニアは何年目からなれる?
未経験でもフリーランスエンジニアになることは可能?
フリーランスエンジニアを目指すなら3年目を目安にする
3.3年目がフリーランスエンジニアの目安になる理由
エンジニアの仕事を理解できている
経験年数が浅いとフリーランス求人・案件が見つからないことが多い
仕事の単価に影響することもある
社会人としてのマナーもフリーランスには必要
4.フリーランスエンジニアになるための準備
自分の「できること」を洗い出す
スキルや能力を「可視化」する
会社員からフリーランスエンジニアになる場合の注意点
5.フリーランスエンジニアとしての将来設計を考える
どのようなフリーランスエンジニアになりたいのか
フリーランス何年目までにどうなっていたいのか
6.まとめ

 

 

 

1.フリーランスエンジニアになるには?


フリーランスエンジニアを目指す際には、まず「どうすればなれるのか?」という点を理解する必要があります。

以下を参考に、フリーランスのエンジニアになるための方法を確認しましょう。

 

まずはフリーランスになる意思を固める

フリーランスエンジニアになるには、まずその意思を固める必要があります。

特別な資格や経験は、フリーランスエンジニアになる際に必要となりません。

 

そのためもっとも重要なことは、フリーランスとして働くという本人の意思になるでしょう。

フリーランスは自分のスケジュールで自由に働きやすいなどのメリットがある一方で、フリーランス求人・案件探しが大変だったり収入が安定しなかったりといったデメリットもあります。

 

そういった特徴を理解し、自分の能力を客観的に把握した上で、フリーランスになる意思を固める必要があるでしょう。

 

 

必要な情報を収集する

フリーランスエンジニアになるためには、情報収集も重要です。

エンジニアおよびフリーランスに関する情報やトレンドをチェックし、どのようなフリーランス人材が求められているのかを把握しておきましょう。

 

情報収集はフリーランスになってからも重要な作業となるため、あらかじめ習慣付けておくこともおすすめです。

信頼できるエンジニアの情報サイトやフリーランスエージェントを選別して、情報源として確保しておくと良いでしょう。

 

 

現在のフリーランス市場をチェックする

現在のフリーランス市場について把握することも、フリーランスになるための工程に含まれます。

フリーランス市場がどの程度伸びているのか、実際にどれくらいの人がフリーランスとして働いているのかをチェックします。

 

自分の立ち位置やこれからの目標を決めることにつながるため、まずはこれから自分が属する市場の現状を確認しておきましょう。

「フリーランススタート」が行った「ITフリーランス人材及びITフリーランスエージェントの市場調査」の2022年版によると、ITフリーランスの市場規模は2021年に1,039億円に達しています。

 

これは前年比19.6%増という数値になるため、現在進行形で市場が拡大していることが分かるでしょう。

CAGR(年平均成長率)に関しては20~28%とさらに高い数値を示していて、2024年にはITフリーランスの市場規模が2,000億円を超えると予想されています。

 

将来性も見込まれることから、フリーランスエンジニアとして活躍できる場所は多いでしょう。

ITフリーランスはその人口も増加していて、2021年には23.1万人を突破しました。

 

前年比から15.1%増という結果になっていて、こちらも高い成長率となっています。

2022年には25万人を超えると予想されているため、今後も毎年フリーランスとして独立する人は増えるでしょう

 

フリーランスエンジニアとして働く人が増えると、自分の仕事がなくなると心配になる方もいるかもしれません。

しかし、ITフリーランス市場が成長の過程にあるなか、むしろフリーランスエンジニアに仕事を任せる傾向はより高まり、フリーランス求人・案件は増えると考えられます。

 

近年はリモートワークなどの普及やネットワーク環境の改善、フリーランスや副業案件プラットフォームなどの普及によって、多くの企業が社外と仕事をしやすい環境を構築しています。

そのためフリーランスエンジニアに外注するケースも、決して珍しくはないのです。

 

 

 

2.フリーランスエンジニアは何年目からなれる?


フリーランスエンジニアになるためには、特別な条件はありません。

しかし、エンジニアとして実務経験がどれくらいあるのかによって、その後のフリーランス求人・案件の獲得事情が変わります。

 

以下からは、フリーランスエンジニアに何年目からなれるのか・なるべきなのかについて解説します。

 

未経験でもフリーランスエンジニアになることは可能?

例え未経験でも、フリーランスエンジニアになることは可能です。

自分でフリーランスと名乗ってしまえば、仮に未経験でも仕事をはじめることができます。

 

しかし、未経験のエンジニアに仕事を任せてくれる企業は、ほとんどありません。

そのため未経験からフリーランスエンジニアになっても、収入につながるフリーランス求人・案件を得られる可能性は低いでしょう。

 

仮に未経験でも歓迎というフリーランス求人・案件を見つけても、任される仕事はエンジニアの補助などサポート的な役割に限定されがちです。

そのためエンジニアとしての経験を積むことができず、いつまでも初心者エンジニアの領域から脱出できないケースもあります。

 

上記のような理由から、未経験からフリーランスエンジニアになることは避けた方が良いでしょう。

 

 

フリーランスエンジニアを目指すなら3年目を目安にする

フリーランスエンジニアを目指すのなら、就職してから「3年目」を目安にするのがおすすめです。

3年目にもなるとエンジニアとして開発領域や専門的な知識や経験が増え、アピールできる実績も増加します。

 

3年間挫けずにやり遂げたという点も評価されるため、フリーランスとして信頼されやすいでしょう。

まずは会社員エンジニアとして仕事をし、3年目にフリーランスとして独立をする将来設計を立ててみることがおすすめです。

 

 

 

3.3年目がフリーランスエンジニアの目安になる理由


フリーランスエンジニアになる際に、経験年数3年目がひとつの目安になることには、以下のような理由があります。

 

エンジニアの仕事を理解できている

エンジニアとして3年働くことができれば、基本的な仕事についての流れや理解を身に付けることが可能です。

フリーランスエンジニアとして独立しても、フリーランス求人・案件ごとに必要な役割や実務内容をすぐに把握できるため、スムーズに仕事に取りかかれるでしょう。

 

エンジニアの仕事内容や仕事の方法がまだ理解しきれていない状態でフリーランスになってしまうと、フリーランス求人・案件を受注するたびにやり方を教わらなければなりません。

企業にとってフリーランスエンジニアに指導する時間は、リソースの無駄でしかないため、継続して仕事をもらえる可能性は低くなります。

 

そのためエンジニアの基本的な仕事についての理解が深まる時期である「3年目」が、フリーランスになるのに良いタイミングになるでしょう。

 

 

経験年数が浅いとフリーランス求人・案件が見つからないことが多い

経験年数が短いエンジニアは、応募できるフリーランスフリーランス求人・案件がなかなか見つからないことも多いです。

未経験や1年目などの経験しか持たない場合、応募の段階で弾かれてしまう可能性があるでしょう。

 

フリーランスエンジニアの募集要項には、以下のように必要な経験年数が記載されていることがあります、

フリーランスエンジニア3年目関連画像
フリーランスエンジニア3年目関連画像

 

フリーランスエンジニア3年目関連画像
フリーランスエンジニア3年目関連画像

 

フリーランスエンジニア3年目関連画像
フリーランスエンジニア3年目関連画像

(引用:フリーランススタート)

 

フリーランスエンジニアは即戦力として期待される面が強いため、「3年以上」の経験を求めるフリーランス求人・案件が多いです。

そのためエンジニア業務3年目で独立することが、フリーランスの仕事を獲得しやすくなるという点でもおすすめです。

 

 

仕事の単価に影響することもある

エンジニアとしての経験年数は、フリーランスになってからの仕事の単価に影響することもあります。

経験年数が短いフリーランスエンジニアは、募集できるフリーランス求人・案件が限られてくるため、必然的に単価の低い仕事を請け負うことが多いです。

 

逆に経験豊富なフリーランスエンジニアは、単価の高いフリーランス求人・案件も応募できます。

単価を基準にフリーランス求人・案件を選ぶことも可能になるため、高い収入を実現しやすいでしょう。

 

生活面が安定すると精神的にも余裕が出るため、ある程度の単価で働ける3年目以降にフリーランスエンジニアになることがおすすめです。

 

 

社会人としてのマナーもフリーランスには必要

社会人としてのマナーを身に付けるためにも、3年目でフリーランスになることはおすすめです。

会社で働いた経験が少ないと、一般的なビジネスマナーを知ることができません。

 

フリーランスにはクライアントとの交渉やコミュニケーションも必須となるため、ビジネスマナーが欠けていると信頼を得られない可能性があります。

基本となるマナーやコミュニケーション力がしっかり身に付いている、3年目を目安に働くことがおすすめです。

 

 

 

 

4.フリーランスエンジニアになるための準備


フリーランスエンジニアになるには、いくつかの準備も必要です。

具体的にどのような準備が必要になるのかを、以下から解説します。

 

自分の「できること」を洗い出す

フリーランスエンジニアになる際には、今の自分が「できること」を洗い出します

具体的にどんな仕事ができるのか、どんなスキルを持っているのかを自分で把握し、エンジニアとしてアピールできる要素としてまとめるのがポイントです。

 

事前に自己能力の洗い出しができていれば、どのようなフリーランス求人・案件を優先して探せばいいのかが分かります。

応募の際にも自己アピールがスムーズに行えるため、仕事の獲得が効率良く行えるでしょう。

 

また、過去の実績や仕事の事例をピックアップしておくことも、フリーランスエンジニアになるための準備になります。

エンジニアも3年目になると、さまざまな実務(開発)経験を得ることが可能です。

 

実際にやり遂げたプロジェクトの内容や、その中で自分がどんな役割を担ったのか(実務を経験したか)などを、具体的に伝えることで採用される確率を高められます。

 

 

スキルや能力を「可視化」する

エンジニアとしてのスキルや能力を可視化しておくことも、フリーランスになるための準備になります

エンジニアのスキルや能力のなかには、言葉で説明するのが難しいものもあります。

 

例えば「コミュニケーション能力がある」「マネジメントが得意」といったスキルがあっても、それだけの説明では自分の能力の高さを正確に伝えることはできません。

そこで重要となるのが、スキルや能力の可視化および言語化です。

 

具体的には、
「〇〇の経験を持つため、コミュニケーション能力に自信がある」
「過去に〇〇をして成果をあげたことから、マネジメントが得意という自負がある」

 

といった形で、分かりやすく伝えるようにまとめます。

フリーランスエンジニアとしてフリーランス求人・案件に参画するためには、多くのフリーランスエンジニアのなかから選ばれなければならないケースも多々あります。

 

自分のスキルや能力を言語化できない状態では、応募の競争を勝ち抜くことは難しいでしょう。

そのためフリーランスエンジニアになる際には、事前にスキルや能力を可視化できるようにしておくのがおすすめです。

 

 

会社員からフリーランスエンジニアになる場合の注意点

会社員からフリーランスエンジニアになる場合、いくつか準備をしておかなければならないことがあります。

例えば「 厚生年金から国民年金への切り替え」や、「クレジットカードの作成(フリーランスになると審査に通りづらくなるため)」が必要な準備になります。

 

必要な手続きを確認しておくことで、スムーズにフリーランスとして働きはじめることが可能です。

その他にも、開業届の提出や事業で使う口座の開設、会計ソフトや仕事用のメールアドレス、請求書の雛形の準備などが必要です。

 

これらの準備をまとめて行うと多くの時間がかかるため、フリーランスになる前から少しずつ準備を進めておくと良いでしょう。

 

 

 

 

5.フリーランスエンジニアとしての将来設計を考える


フリーランスエンジニアになる際には、将来設計を考えておくことも大切です。

3年目に独立するという目標だけでは、その後どのような方向性で仕事をすればいいのか分からなくなるかもしれません。

 

仕事の方向性に迷うと、興味のない業務や得意ではない分野を担当してしまい、フリーランスとして働くことが辛くなる可能性もあります。

以下を参考に将来設計を考えて、フリーランスエンジニアとして働く未来の自分を想像してみましょう。

 

どのようなフリーランスエンジニアになりたいのか

まずは「どのようなフリーランスエンジニアになりたいのか」を考えて、具体的な目標を設定します。

 

例えば、
「インフラエンジニアとして安定した収入を得られるフリーランスエンジニアになる」
「AI(人工知能)の開発を担えるフリーランスエンジニアになる」

 

などの目標を立てて、目標達成できるために必要な開発経験ができるフリーランス求人・案件に積極的に応募していきましょう。

フリーランスになるまでの経験も重要ですが、なってからの経験も将来を形作る大切な要素です。

 

どのようなフリーランスになりたいのかが曖昧だと、将来「〇〇の仕事がしたい」となったときに、経験が足りずに応募できないというケースも考えられます。

具体的な方向性を明確にして、フリーランスエンジニアとしてなりたい姿をイメージしておきましょう。

 

また、フリーランスエンジニアになる場合、「フルスタックエンジニア」を目指すことも考えられます。

フルスタックエンジニアとは、エンジニアリング業務に関するあらゆる領域を担当できる万能なエンジニアを意味します。

 

マルチエンジニアとも呼ばれ、細分化する業務に必要となるエンジニアの人件費を抑えられる点から、企業から注目されているエンジニアです。

豊富なIT知識と自分だけで業務プロセスをこなせる対応力が必要ですが、フルスタックエンジニアになれれば獲得できるフリーランス求人・案件の幅が広がるため、フリーランスとして多くの収入を得るきっかけになり得ます。

 

フルスタックエンジニアは、特にエンジニア人数の少ないスタートアップやベンチャー企業にて募集が多い傾向にあります。

 

 

フリーランス何年目までにどうなっていたいのか

フリーランスになってから何年目までに、どうなっていたいのかを考えておくこともポイントです。

ただ目の前の仕事をこなすだけでは、将来につながるスキルアップやキャリアを積むことが難しくなります。

 

事前に「〇〇年」という区切りを作って、そこまでに自分を成長させるプロセスを考えることで、フリーランスエンジニアとしてのキャリアプランを作るのが重要です。

キャリアプランを考えながら働くことで、未来でも通用するフリーランスエンジニアとして変化していけます。

 

それは長期的にフリーランスエンジニアとして仕事を続ける下地になり、安定した生活を得ることにつながるでしょう。

まずは「3年目までに10件以上の案件をこなす」といった短期的な目標から設定し、どんなフリーランスになりたいのかを考えてみてください。

 

 

 

 

6.まとめ


フリーランスエンジニアとして独立する際には、経験年数が重要です。

経験が浅いと仕事を請け負えず、結局会社員に逆戻りすることになる可能性もあります。

 

3年目が一般的なターニングポイントになっているため、フリーランスエンジニアを目指す際にはまず3年目を意識して経験を積むことがおすすめです。

この機会にフリーランスエンジニアになるための準備を行い、3年目を目処に独立を検討してみてはいかがでしょうか。

 

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