GCP(Google Cloud Platform)の認定資格を紹介!取得メリットも解説

資格

公開日:2022.08.20

更新日:2025.03.24

近年のビジネスにおいては、個人・法人を問わずクラウドサービスの活用が非常に重要です。
そして中でも「三大パブリッククラウド」の1つと称されているGCPは、その安定性やスピード感から多くのユーザーに支持されています。

GCPを活用できるエンジニアには高い市場価値があり、エンジニアとしては自分の実力や市場価値を高めるために資格を取得することが重要です。
そのため今回は、GCPの概要や資格試験の種類、GCP資格を取得するメリットなどについて解説します。

特に、以下の方にはこの記事をご一読いただきたいです。
・GCPの資格概要について調べている方
・GCP認定資格の種類について整理したい方
・GCP認定資格を取るメリットについて知りたい方
・自分の市場価値を高めたいと考えているエンジニアの方

 

 

 

1.そもそもGCPとは


GCP(Google Cloud Platform)資格関連画像
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GCPとは「Google Cloud Platform」の略で、Googleが運営してるクラウドコンピューティングサービスのことを指します。

Googleが運営するChromeやYouTube、Gmailなどのサービスを駆使して、自社アプリを開発可能です。

 

従量課金制サ-ビスであり、一定限度までは無料で使用できます。

イニシャルコストを押さえてスモールスタートをしたい方には、おすすめでしょう。

 

Google社が利用しているものと同様の安定したインフラ環境を使用できる点が、GCPの利用における大きなメリットです。

Googleならではのサービスを利用でき、開発から実行に至るまでの作業をスピードアップさせられます。

 

またセキュリティ性能も高く、以下の通りさまざまなことを柔軟に行える点も魅力的です。

 

<GCPでできることの具体例>
API管理
データ分析
データベース
コンピューティング
AI・機械学習 など

 

 

 

 

2.GCP認定資格とは


GCP(Google Cloud Platform)資格関連画像
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GCP認定資格とは、Googleのクラウドサービスに関するものをはじめとして、ネットワークやセキュリティなどさまざまな分野におけるスキルを認定する資格です。

資格取得することで。をGoogle社が提供するさまざまなクラウドプラットフォームに搭載されている機能に関して、知識やスキルを有していることを証明できます。

 

処理能力やセキュリティなど、GCPはさまざまな点において優れたクラウドサービスです。

AzureやAWSと同様に、「三大パグリッククラウド」と呼ばれることもあります。

 

多くのユーザーから高い評価を得ており、その資格試験についても多くの人に注目されています。

GCP認定資格は実践的な要素が多い認定資格であることから、高レベルの試験にクリアしておくことでキャリアアップに対して有利に働くでしょう。

 

 

 

3.GCP認定資格の種類


GCP(Google Cloud Platform)資格関連画像
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GCP認定資格について調べるうえでまず理解しておきたいのが、種類が豊富な点です。

まず大まかには、以下の3種類に分かれています。

 

<GCP認定試験の大まかな種類>
基礎的な認定資格:基礎的な知識を問う
アソシエイト認定資格:クラウドの中級者向け
プロフェッショナル認定資格:上級者向け

 

そしてさらにプロフェッショナル認定資格には分野ごとに多種多様な試験が存在しています。

ご自身の専門に合わせて取得することでキャリアアップにつながるでしょう。

 

中には実務経験が求められる試験や英語でしか受けられない試験もありますが、18歳以上であれば受験できる、幅広い人にチャンスがある試験です。

 

 

 

4.GCPの基礎レベルの資格


GCP(Google Cloud Platform)資格関連画像
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ここでは、GCPの基礎レベルの資格について概要をお伝えします。

なお、ここでは基礎的な認定資格とアソシエイト認定資格に関して、基礎レベルとして整理しています。

 

Cloud Digital Leader

資格名

Professional Cloud Architect

試験時間

2時間

言語

英語・日本語

試験形式

多肢選択式

登録料

200ドル

前提条件

なし

(参考:GoogleCloudホームページ)

 

Cloud Digital Leaderは、GCPの中でもファーストステップであり、最も難度が低い試験です。

主に、Cloudに関する基礎知識やGoogleCloudに関する基礎知識などが問われます。

 

GoogleCloudだけに出題範囲が限定されず、オンプレミス環境とクラウドの違いをはじめとして一般的な内容も試験範囲です。

特に実践的な知識は問われないため、全く実務経験がない方でも取得することが充分にできます。

 

たとえエンジニアではない方でも、取得を目指せます。また、テストセンターでもオンラインでも受けることができるもっとも親しみやすい試験です。

ITに関する基本的な内容を学習すれば問題なく、GoogleCloudの実務経験も問われないことから、初心者・入門者には最適の資格試験だと言えるでしょう。

 

 

Associate Cloud Engineer

資格名

Associate Cloud Engineer

試験時間

2時間

言語

英語・日本語・スペイン語・ポルトガル語

試験形式

多肢選択式

登録料

125ドル

前提条件

なし

(参考:GoogleCloudホームページ)

 

Associate Cloud Engineerは、GoogleCloudに関する基本的なスキルが問われる資格試験です。

推奨されるレベルとしては「Google Cloud での構築経験 6 か月以上」と」公式ページに記載されていますが、前提資格はないため18歳以上であれば受験できます。

 

Associate Cloud Engineerの具体的な試験範囲は、インフラ系サービスを中心としてセキュリティヤデータベース、モニタリングなど多種多様です。

ただしGCP資格試験全体の中では比較的簡単な試験として位置づけられており、GoogleCloudに関する基本事項を押さえておけば合格は充分に狙えます。

 

基本的なITに関する知識にプラスしてGoogleCloudに関する業務経験が少しでもあれば理想的です。

エンジニアの資格試験としては、入門的な内容だと考えられるでしょう。

 

 

 

5.GCPの実務レベルの資格


GCP(Google Cloud Platform)資格関連画像
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この章では、GCPにおける実務レベルの資格についてお伝えします。なお、ここではプロフェッショナル認定資格に関して、実務レベルとして整理しています。

 

Professional Cloud Architect

資格名

Professional Cloud Architect

試験時間

2時間

言語

英語・日本語

試験形式

多肢選択式

登録料

200ドル

前提条件

なし

(参考:GoogleCloudホームページ)

 

Professional Cloud Architectは、GoogleCloudやその他関連技術に対する高いレベルでのスキルを証明できる資格です。

インフラ系やアプリ系のGoogleCloudサービスに関する知識・スキルをはじめとして、幅広く問われる試験だと言えます。

 

Professional Cloud Architectの公式ページでは、推奨されるレベルとして業界経験 3 年以上(GoogleCloudを使用したソリューションの設計・管理に関する業務経験1年を含む)と記されています。

つまり、ある程度GoogleCloudを利用した業務の経験があることを前提としている実践的な試験です。

 

ただしこれはあくまでも推奨条件であり、前提条件は特にありません。

 

 

Professional Cloud Developer

資格名

Professional Cloud Developer

試験時間

2時間

言語

英語・日本語

試験形式

多肢選択式

登録料

200ドル

前提条件

なし

(参考:GoogleCloudホームページ)

 

Professional Cloud Developerは、Googleが推奨する方法に対する理解や、クラウドネイティブなアプリケーション開発が行えることを証明するための資格試験です。

GoogleCloud上でのアプリケーションの高可用性やセキュリティ性の確保、そして運用性の高いアーキテクチャの設計などが行えることを試験を通じて問われます。

 

また、少なくとも1つのp汎用プログラミング言語に精通していることが、公式では想定されています。

Professional Cloud Developerは、公式では業界経験が3年以上とされていますが、受験にあたっての必須条件はありません。

 

しっかりとした試験対策を行えばそれまでの経験は求められませんが、ある程度の実務経験はあることが前提とされます。

 

 

Professional Data Engineer

資格名

Professional Data Engineer

試験時間

2時間

言語

英語・日本語

試験形式

多肢選択式

登録料

200ドル

前提条件

なし

(参考:GoogleCloudホームページ)

 

Professional Data Engineerは、データエンジニアリングに関するスキル・知識を持ったエンジニアであることを証明する資格試験です。

データモデリングや分散アーキテクチャのデータ処理基盤などに関する基礎知識が前提として求められます。

 

データ処理システムやソリューションの品質確保などに関する能力が、基本的な評価ポイントです。

Professional Data Engineerの試験レベルは比較的高く、受験にあたって特に前提条件はありませんが一定の実務経験は前提にされます。

 

また、GoogleCloudのデータベースヤデータ処理に関するサービスなどについては、一定レベル以上習熟しておくことがおすすめです。

 

 

Professional Cloud DevOps Engineer

資格名

Professional Cloud DevOps Engineer

試験時間

2時間

言語

英語

試験形式

多肢選択式

登録料

200ドル

前提条件

なし

(参考:GoogleCloudホームページ)

 

Professional Cloud DevOps Engineerは、サービス監視やインシデント管理などを中心としたサービスの安定稼働に関する知識・スキルを証明するための資格試験です。

Google Cloud で稼働するアプリケーションの運用について、専門的な知見がア試されます。

 

そして中でも、Google の提唱する「Site Reliability Engineering(SRE)」に関するベストプラクティスについて問われる点が特徴的です。

Professional Cloud DevOps Engineerの資格試験は、Professional Cloud Architectの資格試験ト同等レベルの理解が求められます。

 

またそれに加えて、Professional Cloud Developerの試験と重複する部分もあり、合わせて受験すると効率的かもしれません。

 

 

Professional Cloud Network Engineer

資格名

Professional Cloud Network Engineer

試験時間

2時間

言語

英語

試験形式

多肢選択式

登録料

200ドル

前提条件

なし

(参考:GoogleCloudホームページ)

 

Professional Cloud Network Engineerは、Googleクラウドにおけるネットワーク系サービスやVPNなどに対する知識・スキルを証明する資格試験です。

Google Cloud ネットワークの設計、計画、プロトタイピングやネットワークサービスの構成、ハイブリッド相互接続の実装などにおいて能力評価を受けます。

 

Professional Cloud Network Engineerにおいて特筆すべき点は、英語でしか試験を受けられないことです。

複雑なネットワーク構成なども英文で記述されているため、読み解くだけでも負担がかかります。

 

普段から対策をしておかないと、本番では大変かもしれません。

 

 

Professional Cloud Security Engineer

資格名

Professional Cloud Security Engineer

試験時間

2時間

言語

英語・日本語

試験形式

多肢選択式

登録料

200ドル

前提条件

なし

(参考:GoogleCloudホームページ)

 

Professional Cloud Security Engineerは、安全性の高いインフラ設計・実装を行えるエンジニアであることを証明する資格試験です。

クラウドソリューション環境内のアクセス構成やネットワークセキュリティの構成、クラウドソリューション環境内でのオペレーションの管理などが評価されます。

 

端的に言えば、GCPのセキュリティに特化したエンジニアの資格だと考えられるでしょう。

比較的ハイレベルな資格試験ではありますが、Associate Cloud EngineerやProfessional Cloud Architectと試験範囲が重なる部分もあります。合わせて受験をしておくと、効率的かもしれません。

 

 

Professional Google Workspace Administrator(旧Professional Collaboration Engineer)

資格名

Professional Google Workspace Administrator

試験時間

2時間

言語

英語・日本語

試験形式

多肢選択式

登録料

200ドル

前提条件

なし

(参考:GoogleCloudホームページ)

 

Professional Google Workspace Administratorは、2022年4月28日以前は「Professional Collaboration Engineer」と呼ばれていた試験です。

GoogleWorkspaceの導入・運用に関する知識やスキルが求められます。基本的な変更は名称のみであり、コンテンツやプログラムに変化が生じたものではありません。

 

GoogleWorkspaceの商品やアクセスの計画・実装、GoogleWorkspaceサービスの制御と構成などに対する能力が評価されます。

また、GoogleWorkspaceだけに留まらず、ITに関するさまざまな知識が問われる試験です。

 

情報システム関連のエンジニアであれば、保有によって実力を示すことにつながるでしょう。

 

 

Professional Machine Learning Engineer

資格名

Professional Machine Learning Engineer

試験時間

2時間

言語

英語・日本語

試験形式

多肢選択(複数選択)式

登録料

200ドル

前提条件

なし

(参考:GoogleCloudホームページ)

 

Professional Machine Learning Engineerは、AIやML系のサービスを活用することで機械学習モデルの設計・構築・運用ができるエンジニアであることを証明する資格です。

ML問題の枠組みやMLソリューションの設計、MLモデルの開発などに対する能力を評価されます。

 

Professional Machine Learning EngineerはGoogleCloudに留まらず、機械学習に関する一定以上の知識も求められる試験です。

実践的な内容も多く問われますが、それだけに機械学習エンジニアとして活躍を目指すのであれば獲得を検討したい資格だと言えます。

 

 

 

6.GCPの資格を取得するメリット


GCP(Google Cloud Platform)資格関連画像
GCP(Google Cloud Platform)資格関連画像

この章では、GCPの資格を取得するメリットについてお伝えします。GCP資格は実践的な資格であることから、取得によるキャリアへの好影響も充分に期待できるでしょう。

 

案件の獲得や職場内での待遇アップにつながる

GCPの資格を取得するメリットとしてまず考えられるのが、案件獲得や職場内での待遇アップにつながることです

実際に、GCPの有資格者が優先的にプロジェクトメンバーへアサインされるケースも多々あります。

 

新たな案件の経験積むことができればそれが次のキャリアへとつながり、キャリアアップに向けた好循環につながることも充分に考えられるでしょう。

また、現在勤めている企業内での待遇に関しても、GCP資格を取得することでアップすることが考えられます。

 

企業によっては、資格取得に対するインセンティブ制度を設けていることもあります。

企業内での活躍につながるだけでなく、今後フリーランスとして独立することを考えている方にとっても、取得する意義は充分にあるでしょう。

 

同じ程度の能力を持った候補者の中であれば、有資格者の方を優先して採用することは決して珍しくありません。

フリーランスとしての独立を考えているのであれば、積極的に資格取得を目指すことをおすすめします。

 

 

スキルアップにつながる

資格試験に合格することで、資格を取得できるだけでなくスキルアップにも間違いなくつながります

GCPの合格にはGoogleCloudに関する知識があるだけでなく、クラウドに関する幅広い知見を持っていることが求められるためです。

 

GCP資格試験に挑んでいく中で自然に幅広い知識を体系的かつ網羅的に身につけることが期待できるため、スキルアップ効果も充分に考えられます。

また、資格試験を突破したという事実が地震につながり、学習や自己研鑽へのモチベーションが上がることも副次的な効果だと考えられるでしょう。

 

さらに試験勉強を通じて勉強のやり方や習慣が身につけば、今後他分野の学習や資格試験のための勉強をする際にも好影響が考えられます。

エンジニアとして活躍するのであれば、取得を目指す意義は充分にあるでしょう。

 

 

 

 

7.まとめ


GCPとは、Googleが提供しているさまざまなクラウドプラットフォームのことを指します。

GCPを活用することによるビジネスへの好影響はとても大きいことから、GCPには資格試験も用意されています。

 

GCPの資格試験には大まかに3つの種類があり、中でもプロフェッショナル認定資格と呼ばれる実務レベルの資格は難関です。

しかし難しいだけに、取得することでキャリアアップに対する好影響が期待できるでしょう。

 

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執筆者:フリーランススタート編集部

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