公開日:2022.09.09
更新日:2025.03.24
エンジニアとして活動する際には、特定の業務内容に特化した職業として働くことがあります。
主に「Web系」「業務系」「組み込み系」といった種類に区分けされることが多く、それぞれの領域で仕事を受け持ちます。
そのためエンジニアとして働く場合には、事前にこれらの種類についての詳細を確認しておくのがおおすすめです。
本記事ではWeb系エンジニア、業務系エンジニア、組み込み系エンジニアのそれぞれの特徴と、仕事に必要なスキルについて解説します。
エンジニアとして担当できる領域を広げたい方は、どの仕事が自分に向いているのかぜひチェックしてみてください。
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<目次>
1.エンジニアはいくつかの種類に分けられる
Web系エンジニアとは
Web系エンジニアの特徴
Web系エンジニアに必要なスキル
2.業務系エンジニアとは
業務系エンジニアの特徴
業務系エンジニアに必要なスキル
3.組み込み系エンジニアとは
組み込み系エンジニアの特徴
組み込み系エンジニアに必要なスキル
4.それぞれの特徴から自分に合っているエンジニア職を選ぶのがポイント!
5.まとめ
エンジニアは、仕事の内容や業務範囲などによっていくつかの種類に分けられることがあります。
そのため「〇〇エンジニアで3年、△△エンジニアで2年働いたことがあります」といった形で、具体的な経験をアピールすることも可能です。
エンジニアとして転職するときや、フリーランスエンジニアとして活動を開始する際には、このようにエンジニアの種類ごとに実績を説明できるとよりスムーズに仕事の獲得につなげられるでしょう。
エンジニアには複数の種類がありますが、IT業界では「Web系」「業務系」「組み込み系」に分類されるケースがあります。
明確な定義はありませんが、仕事の内容や求められるスキルにはそれぞれ違いがあるため、自分がなりたいエンジニアの種類・方向性を事前に決めておくことがポイントです。
以下では、Web系、業務系、組み込み系エンジニアの特徴について、それぞれ解説します。
「Web系エンジニア」とは、WebサービスやWebブラウザを使うアプリ・ゲーム開発などを行う職業です。
インターネットを使うあらゆるサービス・エンターテイメントの提供を行えるエンジニアとして、主にWeb関係の仕事を請け負う企業への就職が可能です。
近年はECサイトなどのWebサービスやWebアプリケーションの開発を実施する企業が増えているため、Web系エンジニアの需要も高まっています。
Web系エンジニアは、「フロントエンジニア」と「バックエンドエンジニア」に分類されます。
フロントエンジニアとして仕事をするケースでは、サービスのインターフェースなど、利用者が直接触れる部分の開発を担当するのが特徴です。
バックエンドエンジニアとしてWeb系エンジニアの仕事をする場合には、利用者の操作情報を参考にデータベースへの通信・管理などを行うシステムを開発します。
IDやパスワードを利用者ごとに紐付け、適切に管理する環境の構築などもWeb系エンジニアの仕事になるでしょう。
フロントエンジニアとバックエンドエンジニアのどちらを担当するとしても、Web系エンジニアは常にスキルアップおよび最新技術への理解が必要です。
Web系サービスにアクセスできる媒体はパソコン、スマートフォン、タブレットと幅広いため、各媒体の性能変化や新デザインへの対応なども業務範囲に含まれます。
Web系エンジニアの業務には、主に以下のプログラミングスキルが求められます
・JavaScript
・PHP
・Ruby
・C++
・Python など
比較的メジャーなプログラミング言語を使用する業務が多いため、エンジニアとして経験が浅くても仕事をはじめやすいのが魅力です。
また、フロントエンジニアとして働く場合には、Webサイトの見た目を作成する仕事のために「HTML」や「CSS」に関するマークアップ言語スキルも求められます。
その他、担当領域次第では独自のWebサイト・サービスのデザインを考案するためのデザインやUI・UX知識・センスが必要になるケースもあるでしょう。
一方で、バックエンドエンジニアとして働く場合には、データベースに関する知識などがあるとスムーズに業務が行えます。
フロントエンジニアの仕事も同時に任される可能性もあるため、バックエンドエンジニアを担当する際にもHTMLやCSSの知識があると便利です。
業務系エンジニアとは、企業の業務を効率化したり、課題解決に導いたりするためのシステム・アプリケーション開発を行うエンジニア職です。
主にBtoBの事業に携わり、それぞれの企業が抱えている業務の問題を専用のシステムで解決するのが仕事になります。
業務系エンジニアが開発するシステムの範囲は幅広く、例えば給与の計算・支払いシステム、勤怠管理システム、生産管理システム、販売・在庫管理システムなどの開発・構築を担当します。
これらのシステムは企業における「基幹システム」とも呼ばれ、企業にとって重要な事業基盤として認識されています。
基幹システムを最先端の技術によって効率化・自動化することで、本来必要になるリソースを別の業務にあてられるようになるでしょう。
事業全体の効率化にもつながり得る可能性があることから、業務系エンジニアは多くの企業から注目されています。
業務系エンジニアは多くの企業が採用できる汎用性の高いシステムを開発し、パッケージ製品を販売する事業に携わることもあります。
一方で、特定の企業の環境やクライアントの求める仕様に合わせて、オリジナルのシステムを開発する業務も担当可能です。
業務系エンジニアはその企業が抱える課題をヒアリングなどから洗い出し、要望に沿ったシステムの提案を行ったり、企画書を作成したりといった要件定義も行います。
そのため業務系エンジニアは業務の上流工程から仕事に参加するケースもあるでしょう。
その他、業務系エンジニアは企業が使用している既存システムの改修や、セキュリティ要件の対応なども担当します。
過去のシステムを最先端の技術を用いて改善していくこともあるため、クライアントの環境に合わせて臨機応変に動ける対応力が業務系エンジニアには必要です。
業務系エンジニアとして働くには、以下のスキルが必要です。
・Java
・C#
・C++
・VB
・COBOL
・Python など
JavaやPythonなど現代でも広く使用されているプログラミング言語に加えて、COBOLなど特定の分野で活用されている言語の習得も業務系エンジニアとして働く際には重要となります。
COBOLやJavaはその堅牢性の高さから、銀行や証券会社などで古くから使用されています。
そういった企業のシステム改修や基幹システムのカスタマイズなどを請け負う際に、COBOLやJavaのプログラミングスキルがあると業務を担当できるでしょう。
その他、業務系エンジニアは上流工程から案件に関わることが多いため、直接クライアントと交渉をしたり、ヒアリングを行ったりするケースも珍しくありません。
そのためコミュニケーションスキルの有無が、仕事に大きな影響を与えるでしょう。
この場合のコミュニケーションスキルは、ただ上手に会話をする能力ではなく、専門的な内容を分かりやすく解説したりクライアントの潜在的な要望を汲み取ったりする力になります。
組み込み系エンジニアとは、各種ハードウェア・デバイスに組み込むシステム開発を行うエンジニア職です。
例えばスマートフォンなどの総合デバイス、洗濯機やエアコンなどの家電製品、エレベーターや信号機といった日常生活を支える機器など、さまざまなハードウェアの組み込みを担当します。
基本的にスマートフォンやパソコンで操作するプログラムの開発を前提としているWeb系エンジニアや業務系エンジニアとは違い、組み込み系エンジニアはハードウェアごとに合わせたシステム開発を行います。
そのため対応できる仕事の幅は広く、それに伴ってハードウェアに関する知識も求められる職業です。
組み込み系エンジニアは前述した通り、各種ハードウェアに搭載するシステム開発を担当します。
新しいハードウェア開発と同時に計画が進行することもあるため、ハードウェアの特徴や目的をしっかりと理解して業務にあたるのがポイントです。
特定のハードウェアを動かすためのシステムを開発するため、多彩な機能などは必要ないことが多いです。
基本的にはその機能を制御するためのシステムを開発し、実装するのが仕事になります。
その際にはハードウェアの利用時におけるさまざまな状況を想定した上で、エラーが起きないようにシステムを構築します。
組み込み系エンジニアが開発するシステムは、大量生産が予定されているハードウェアに搭載することが前提となっているため、低コストで作り上げることが求められます。
また、ハードウェアごとにシステムを搭載できるスペースは決まっているため、なるべくコンパクトに収める技術も必要です。
組み込み系エンジニアが開発するシステムの多くは、インターネットを通じてアップデートが行えないため、その点を考慮して業務あたることも重要となります。
組み込み系エンジニアになるには、以下のスキルを備えておくことがポイントです。
・Java
・C言語
・C#
・C++
・アセンブリ言語
・TRONを扱えるスキル など
組み込み系エンジニアは、担当するデバイスに合わせた働き方が求められるため、必要なスキルも仕事の内容によって大きく異なります。
例えばシステム開発にLinuxを使用する場合には、JavaやC言語などを用いて他のエンジニアと近いスタイルで仕事をします。
それ以外にも、組み込み系のOSとしてトップのシェアを誇る「TRON」を扱えるスキルも、組み込み系エンジニアとして働く際には必要なスキルです。
Web系エンジニア、業務系エンジニア、組み込み系エンジニアには、それぞれ仕事内容や必要スキルに違いがあります。
全ての業務に対応できるエンジニアになることが理想ですが、エンジニアになったばかりの方や、フリーランスエンジニアとして安定した求人・案件を取得したい方は、まず特定のエンジニアとして活躍できる能力を身につけることが求められるでしょう。
そのためには自分の特性や興味のある仕事と、Web系エンジニア、業務系エンジニア、組み込み系エンジニアそれぞれの特徴を照らし合わせて、もっとも向いている職業を見つけ出すのがポイントです。
自分に最適なエンジニア職を見つけることができれば、率先して習得すべきスキルも分かるため、効率良くスキルアップを狙えます。
上記で解説したWeb系エンジニア、業務系エンジニア、組み込み系エンジニアの特徴をチェックして、まずは自分に合っているエンジニア職を探してみましょう。
エンジニアと一言で言っても、そのなかにはさまざまな種類があります。
特にWeb系エンジニア、業務系エンジニア、組み込み系エンジニアは、多くのシーンで活躍している職業になるため、いずれかの業務に携わる機会は増えるでしょう。
これから新しい領域で仕事をすることを考えているエンジニアの方や、フリーランスエンジニアとして独立を考えている方は、Web系エンジニア、業務系エンジニア、組み込み系エンジニアの特徴をチェックして必要なスキルの獲得を目指してみてはいかがでしょうか。
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