Red Hat認定資格とは?合格率や難易度、出題範囲など資格認定試験詳細やおすすめの試験対策を解説

資格

2022.10.24

Red Hat認定資格とは、レッドハット社が主催する全世界共通の認定資格で、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)環境でのシステム開発・運用・管理に必要なスキル/知識を保持していることを証明する資格です。

本記事では「Red Hat認定資格」に焦点を当て、以下の点を詳しく解説します。
・Red Hat認定資格概要・詳細について
・Red Hat認定資格の資格取得のメリット・デメリット
・Red Hat認定資格合格のためのおすすめ試験対策

Red Hat認定資格を現在勉強している/今後勉強する予定の方はぜひご一読ください。

 

 

 

1.Red Hat認定資格とは


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Red Hat認定資格とは、レッドハット社が主催する全世界共通の認定資格で、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)環境でのシステム開発・運用・管理に必要なスキル/知識を保持していることを証明する資格です。

最大の特徴は、資格を得るための認定試験が全て「実技試験」だということです。

 

そのため、Red Hat認定資格を保有しているということは、「現場で即戦力となるスキル/知識を保有している」ことの証明にもなります。

なおRed Hat認定資格は、扱うテクノロジーや役割ごとに試験があり、2022年10月現在、全33種類あります。

 

以下にて一部抜粋しています。

 

【Red Hat認定資格の種類】

Red Hat 認定スペシャリスト - Event-Driven Development with Kafka -
Red Hat 認定スペシャリスト - Services Management and Automation -
Red Hat 認定システム管理者 (RHCSA)
Red Hat 認定エンジニア (RHCE)
Red Hat 認定アーキテクト (RHCA)

(引用:https://www.redhat.com/ja/services/certifications)

 

 

 

2.Red Hat認定資格概要


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ここでは、Red Hat認定資格の概要について解説します。

 

Red Hat認定資格の詳細

今回は、全33種類あるRed Hat認定資格のひとつ、「Red Hat 認定システム管理者 (RHCSA)」の詳細について記載します。

数あるRed Hat認定資格の中でも、最も基礎的かつたくさんの方がチャレンジする資格と言えるでしょう。

 

Red Hat 認定システム管理者 (RHCSA)は、RHCSA認定試験(EX200)に合格することで認定が付与されます。

 

【RHCSA 認定試験の対象者】

スキルの証明を望む経験豊富な Red Hat Enterprise Linux システム管理者
Red Hat システム管理 I (RH124) と Red Hat システム管理 Ⅱ (RH134) を受講し、RHCSA を取得するパスを進んでいる受講者
組織または通達 (DoD 8570 指令) の要請により資格が必要な、熟練した Linux システム管理者
Red Hat 認定エンジニア (RHCE) を取得するパスを進む IT プロフェッショナル
最新ではないか、まもなく最新でなくなるため RHCE として再認定を取得しようとしている RHCE
コンテナ・テクノロジーの基礎に関する専門知識を実証したい DevOps プロフェッショナル

(引用:https://www.redhat.com/ja/services/training/ex200-red-hat-certified-system-administrator-rhcsa-exam)

 

【RHCSA認定試験の試験時間・出題形式・出題数】

 

詳細

試験名

RHCSA認定試験(EX200)

試験時間

3時間

受験料(税別) 

5万円

受験方法

クラスルーム試験
オンサイト試験
個人用試験(試験会場またはリモートで受験可能)

受験日

月に1~5回程度(不定期開催)

受験会場

トレーニング会場:東京・大阪
試験会場:東京のみ

出題形式

実践的な実技試験で、実際の開発タスクを行う
対面式の試験中、受験者はインターネットにアクセスすることはできない
ノートや書籍、資料、電子文書の持ち込み不可

※ただし元から製品に付属されたドキュメントを試験中に使用することは可能

合格点

210/300 (70%)
※公式は非公開

資料の持ち込み

不可

受験資格

なし

推奨受験条件

Red Hat システム管理 I (RH124)Red Hat システム管理 Ⅱ (RH134)、またはこれらのコースを組み合わせたRHCSA 速習コース (RH199)を受講済み、またはRed Hat Enterprise Linuxのシステム管理者として同等の業務経験を有する
RHCSA 認定試験 (EX200) の内容を理解している

 

 

Red Hat認定資格の出題範囲

ここでは、RHCSA認定試験の出題範囲について解説します。

RHCSA認定試験の受験者には、以下のタスクをひとりで実行する能力が求められます。

 

タスクは複数のカテゴリに分類されています。

 

【RHCSA認定試験の出題範囲】

基本的なツールの理解と使用
シンプルなシェルスクリプトの作成
稼働中のシステムの運用
ローカルストレージの設定
ファイルシステムの作成と設定
システムのデプロイ、設定、保守
基本的なネットワーク操作の管理
ユーザーとグループの管理
セキュリティの管理
コンテナの管理

(参考:https://www.redhat.com/ja/services/training/ex200-red-hat-certified-system-administrator-rhcsa-exam)

 

 

Red Hat認定資格の受験者数・合格率・難易度

ここでは、RHCSA認定試験の受験者数・合格率・難易度について解説します。

RHCSA認定試験の受験者数・合格率は「非公開」です。

 

RHCSA認定試験の難易度は「ITSSのキャリアフレーム」によるとレベル1です。

これは、LPICやORACLE MASTER Bronze、CCTなどと同程度の位置付けになります。

 

以下は同じレベル1に該当する資格試験の平均合格率・合格ラインを比較した表です。

参考程度にご確認ください。

試験名

平均合格率(%)

合格ライン(正答率)

LPIC

非公表

50%以上

ORACLE MASTER Bronze

非公表

65%以上

CCT

非公表

75〜80%以上

 

そのため、RHCSA認定試験の難易度も高くないという推測ができます。

しかし、Red Hat認定資格の中でも、RHCSA認定試験は一番基礎的な試験であるにもかかわらず、難易度の高い試験と評価する方もいるため、安易な気持ちで試験に望まないようにしましょう。

 

 

Red Hat認定資格の申し込み手順

ここでは、Red Hat認定資格の申し込み手順について解説します。

 

1.受験方法を選択
クラスルーム試験オンサイト試験個人用試験の中から選択
※試験を受験する前にレッドハット社が受験者に推奨するラーニングパスを受験しましょう。
2.受験
3.合格発表
「Red Hat Certification Central」から米国の3営業日以内にメールにて送付

 

 

Red Hat認定資格の有効期限

Red Hat認定資格は3年間有効です。

ただし、3年経過した後も、資格の期限切れや無効にはなりません。

 

「最新ではない」という状態になります。

Red Hat関連のスキルで活躍を検討しているエンジニアは合格した認定資格が最新の状態のときに、上位資格の取得や再認定のためのトレーニングの受講を行うことをおすすめします。

 

 

Red Hat認定資格の勉強時間

RHCSA認定試験の勉強期間は約2ヶ月弱、時間にすると60時間程度の勉強が必要と言えるでしょう。

しかし、上記はあくまで目安の勉強時間です。

 

勉強時間は各々が保有するスキルや知識、学習容量によって大きく変動します。

ある程度勉強時間には余裕を持つと良いでしょう。

 

 

 

3.Red Hat認定資格の資格取得のメリット


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ここでは、Red Hat認定資格の資格取得のメリットについて2点解説します。

 

Red Hat製品に関するスキルや知識が身に付く

Red Hat認定資格を保有していれば、Red Hat製品に関するスキルや実績、そして進化し続けるテクノロジーの課題に対応しながら高度なプロジェクトに取り組むスキルや知識の保持を客観的に証明できます。

そのため、RHEL環境に関する業務を請け負う企業や組織に就職・転職する際、有利になりやすいです。

 

 

資格手当や報奨金を貰える可能性がある

Red Hat認定資格を取得すると、資格手当や報奨金を貰えるケースがあります。

近年、社員の資格取得に対して資格手当や報奨金を出す企業が増加しています。

 

例えば、株式会社ワイドテックの公式ホームページでは、Red Hat認定資格の取得レベルに応じて、30,000円〜80,000円の報奨金が支給されると明記されています。

 

 

 

4.Red Hat認定資格の資格取得のデメリット


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ここでは、Red Hat認定資格の資格取得のデメリットについて解説します。

 

勉強時間を確保する必要がある

Red Hat認定資格の資格を取得する際、ある程度の勉強時間を確保する必要があります。

先ほども簡単に解説しましたが、弊社が考えるRed Hat認定資格の取得(特にRHCSA認定試験に合格)に必要な勉強時間は60時間程度です。

 

この60時間という数字は、比較的時間に余裕がある学生であれば、そこまで多い時間とは言えませんが、日中仕事に励む社会人にとって時間を確保することは意外と困難です。

そのため、通勤中や休憩時間などのスキマ時間を上手く活用して、勉強する必要があるでしょう。

 

 

 

5.Red Hat認定資格合格のためのおすすめ試験対策


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Red Hat認定資格合格のためのおすすめ試験対策について解説します。

 

ラーニングパスを受ける

Red Hat認定資格の各種試験には、受験者の方に推奨されている「ラーニングパス」があります。

ラーニングパスとは、受講者に受けてもらいたい特定の一連のコースと動画です。

 

Red Hat社の公式サイトには、各種Red Hat認定資格に対応したラーニングパスが推奨されています。

それらを参考に勉強にお役立てください。

 

なおRHCSA 認定試験のラーニングパスの詳細は以下です。

名称

学習概要

Running Containers with Red Hat Technical Overview

シンプルで軽量なサービスを単一の Red Hat Enterprise Linux サーバー上のコンテナとして取得、実行、管理する
コンテナの定義と、コンテナを使用してアプリケーションを管理し、サポートされるソフトウェアライブラリおよび依存関係と共にデプロイする方法を説明する
コンテナ管理ツールをインストールし、単純なルートレスコンテナを実行する

Red Hat システム管理 I

Linux と Red Hat Enterprise Linux エコシステムの概要
コマンドの実行とシェル環境の表示
ファイルの管理、整理、保護

Red Hat システム管理 Ⅱ

スケーラブルな方法で Red Hat Enterprise Linux をインストールする
セキュリティファイル、ファイルシステム、ネットワークにアクセスする
シェルスクリプティングと自動化テクニックを実行する

 

 

 

 

 

6.まとめ


今回は、Red Hat認定資格を現在勉強している/今後勉強する予定の方に向けて、Red Hat認定資格の概要や詳細、取得するメリット・デメリット、合格に向けた対策などを詳しく解説してきました。

 

Red Hat認定資格とは、レッドハット社が主催する全世界共通の認定資格で、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)環境でのシステム開発・運用・管理に必要なスキル/知識を保持していることを証明する資格

 

Red Hat認定資格の資格取得のメリットは、以下2点
①Red Hat製品に関するスキルや知識が身に付く
②資格手当や報奨金を貰える可能性がある

 

Red Hat認定資格の資格取得のデメリットは、以下1点
①勉強時間を確保する必要がある

 

Red Hat認定資格合格のためのおすすめ試験対策は、公式が推奨するラーニングパスを受けること

 

Red Hat認定資格を保有していれば、Red Hat製品に関するスキルや実績、そして進化し続けるテクノロジーの課題に対応しながら高度なプロジェクトに取り組むスキルや知識の保持を客観的に証明できます。

就職・転職活動でも役立つ資格のため、今後、RHEL環境を活用した仕事に就きたい方や興味がある方は、ぜひRed Hat認定資格合格を目指してみてはいかがでしょうか。

 

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本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。

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