CCNPとは?難易度や出題範囲など試験詳細や資格取得メリット、合格のためのおすすめ参考書等を解説

資格

2022.09.24

CCNPとは、ネットワークに関する幅広い知識・技術を有していることを証明する資格です。
ネットワーク分野で活躍したい人が取得するべき資格の一つであり、受験を検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。

本記事では、CCNPの詳細や資格取得のメリットデメリットなどを解説します。
CCNPの受験におすすめのサイトや参考書についてもご紹介しますので、CCNPに興味がある方は是非お役立てください。

特に、下記の方にこの記事をご一読していただきたいです。
・CCNPを現在勉強している方
・CCNPを今後勉強する予定の方
・ネットワークエンジニアやインフラエンジニアを目指している方

<目次>
1.CCNPとは
シスコ技術者認定のグレードとは
CCNP認定試験の種類
2.CCNP認定試験の概要
CCNP認定試験の詳細
CCNP試験の出題範囲
・CCNP Enterprise
・CCNP Data Center
・CCNP Security
・CCNP Service Provider
・CCNP Collaboration
・Cisco Certified CyberOps Professional
・CCNP Certified DevNet Professional
CCNP認定試験の受験者数・合格率・難易度
CCNP認定試験の申し込み手順
CCNP認定試験の有効期限
CCNP認定試験の勉強時間
3.CCNPの資格取得のメリット
ネットワークの知識が身に付く
ネットワークスキルの証明ができる
IT系企業に就職しやすい
資格手当や報奨金を貰える
4.CCNPの資格取得のデメリット
勉強時間を確保する必要がある
5.CCNPの資格取得のための勉強サイトや参考書を紹介
勉強サイト①:CCNPイージス
勉強サイト②:Ping-t
参考書①:シスコ技術者認定教科書 CCNP Enterprise 完全合格テキスト&問題集 [対応試験]コア試験ENCOR(350-401)
参考書②:徹底攻略Cisco CCNP Routing & Switching SWITCH教科書[300-115J]対応
6.まとめ

 

 

 

1.CCNPとは


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CCNPとは「Cisco Certified Network Professional」の略で、 世界的なネットワーク機器メーカーであるCiscoシステムズ社が実施しているシスコ技術者認定の一つです。

大規模ネットワークの実装からトラブルシュートに至るまで、実務にも有益なネットワークに関する幅広い知識・技術が求められる試験となっています。

 

世界中で行われる評価の高い資格であり、ネットワークエンジニアやインフラエンジニアとして必要なスキルを証明できるため、転職やキャリアアップの際には有利に働くことが多いでしょう。

ネットワーク分野で活躍したいと考えている人や、Cisco製品を使ったネットワークの設計・構築を行うエンジニアを目指す人におすすめの資格です。

 

シスコ技術者認定のグレードとは

シスコ技術者認定は、以下の4つのグレードに分かれています。

 

エキスパート(CCIE)
プロフェッショナル(CCNP)
アソシエイト(CCNA)
エントリー(CCT)

 

CCNP認定試験は、その名の通りネットワークに関するプロレベルの知識が問われます。

難易度は4つのグレードの中でも上から2番目に位置しており、仮想化やネットワーク自動化をはじめとした深いネットワークの知識が必要です。

 

なおエキスパート(CCIE)の上位資格としてCCAr(シスコ認定アーキテクト)がありましたが、2021年3月1日に廃止になっており、既に資格を保持している方は生涯名誉ステータスが自動的に付与されます。

 

 

CCNP認定試験の種類

CCNP認定試験は、さらに以下の7種類に分類されています。

 

CCNP Enterprise
CCNP Data Center
CCNP Security
CCNP Service Provider
CCNP Collaboration
Cisco Certified CyberOps Professional
CCNP Certified DevNet Professional

 

CCNP認定資格は、2020年2月に新しい体系へと移行されました。

以前までの受験要件などは廃止され、新試験からは「コア試験」と「コンセントレーション試験(選択式)」の2つの試験への合格が必要になります。

 

順番としては、どちらから受けても問題ありません。

各試験の詳細については、以下の章で解説します。

 

 

 

 

2.CCNP認定試験の概要


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それでは、CCNP認定試験の概要をみていきましょう。

 

CCNP認定試験の詳細

CCNP認定試験の詳細は、以下の通りです。

 

CCNP認定試験

試験会場

全国のピアソンVAU公認テストセンターかオンライン監督試験を選択する

試験日程

予約時に都合の良い日時を選択する

試験時間

コア試験:120分
コンセントレーション試験:90分

試験方法

CBT試験

出題形式

選択問題、ドラッグ&ドロップ問題、コマンド入力問題

問題数

非公開

合格基準

非公開
スコアは300~1000ポイントで評価される

受験料

86,240円(コア試験:49,280円+コンセントレート試験:36,960円)

受験言語

日本語か英語を選択する

受験資格

制限問わず誰でも可能であるが、3~5年の実装経験を推奨されている

試験結果

試験終了後に合否が表示される
認定証はトラッキングシステムにて入手可能

 

CCNP認定試験は、日本語と英語の2言語から選択できます。

しかし、日本語は翻訳によっては理解しづらく、問題の理解に時間がかかることもあるようです。

 

ちなみに、CCNPの上位資格であるCCIEのラボ試験はすべて英語で出題されます。

今後上位資格の取得まで考えている方は、英語で受験することをおすすめします。

 

 

CCNP認定試験の出題範囲

続いて、CCNP認定試験の出題範囲です。

CCNP認定試験は、コア試験とコンセントレーション試験の2科目を受験して合格する必要があります。

 

コンセントレーション試験は、複数の専門分野から受けたい分野を1つ選択しましょう。

 

・CCNP Enterprise

アーキテクチャ:15%
仮想化:10%
インフラストラクチャ:30%
ネットワークアシュアランス:10%
セキュリティ:20%
自動化:15%

 

CCNP Enterpriseのコア試験の詳細な出題範囲はこちらからご覧ください。

また各コンセントレーション試験の詳細な出題範囲はこちらからご覧ください。

 

 

・CCNP Data Center

ネットワーク:25%
コンピューティング:25%
ストレージ ネットワーク20%
自動化:15%
セキュリティ:15%

 

CCNP Data Centerのコア試験の詳細な出題範囲はこちらからご覧ください。

また各コンセントレーション試験の詳細な出題範囲はこちらからご覧ください。

 

 

・CCNP Security

セキュリティの概念:25%
ネットワークセキュリティ:20%
クラウドのセキュリティ対策:15%
コンテンツ セキュリティ:15%
エンドポイントの保護および検出:10%
セキュアなネットワーク アクセス、可視性、およびエンフォースメント:15%

 

CCNP Securityのコア試験の詳細な出題範囲はこちらからご覧ください。

また各コンセントレーション試験の詳細な出題範囲はこちらからご覧ください。

 

 

・CCNP Service Provider

アーキテクチャ:15%
ネットワーキング:30%
MPLSおよびセグメント ルーティング:20%
サービス:20%
自動化およびアシュアランス:15%

 

CCNP Service Providerのコア試験の詳細な出題範囲はこちらからご覧ください。

また各コンセントレーション試験の詳細な出題範囲はこちらからご覧ください。

 

 

・CCNP Collaboration

インフラストラクチャーおよびデザイン:20%
プロトコル、コーデック、および エンドポイント:20%
Cisco IOS XE ゲートウェイとメディア リソース:15%
コール コントロール:25%
QoS:10%
コラボレーション アプリケーション:10%

 

CCNP Collaborationのコア試験の詳細な出題範囲はこちらからご覧ください。

また各コンセントレーション試験の詳細な出題範囲はこちらからご覧ください。

 

 

・Cisco Certified CyberOps Professional

基礎:20%
技術:30%
プロセス:30%
自動化:20%

 

Cisco Certified CyberOps Professionalのコア試験の詳細な出題範囲はこちらからご覧ください。

また各コンセントレーション試験の詳細な出題範囲はこちらからご覧ください。

 

 

・CCNP Certified DevNet Professional

ソフトウェアの開発と設計:20%
APIの使用:20%
シスコ プラットフォーム:20%
アプリケーションの展開とセキュリティ:20%
インフラストラクチャと自動化:20%

 

CCNP Certified DevNet Professionalのコア試験の詳細な出題範囲はこちらからご覧ください。

また各コンセントレーション試験の詳細な出題範囲はこちらからご覧ください。

 

 

CCNP認定試験の受験者数・合格率・難易度

CCNP認定試験の受験者数及び合格率は、公式では発表されていません。

CCNP認定試験は、ITSS(ITスキル標準)においてレベル3に位置しており、同等レベルの試験に応用情報技術者試験があります。

 

応用情報技術者試験の合格率は約22.7%(過去5年分の平均値)です。

上記より、CCNP認定試験の合格率も約2割程度で、難易度は難しいレベルだと推測できます。

 

ただし、上記数値はあくまでも参考として捉えてください。

CCNP認定試験は、Cisco製品特有の知識を覚える必要があるため難しく感じる人が多いようですが、基礎知識をしっかり抑えておけば合格できるレベルでしょう。

 

 

CCNP認定試験の申し込み手順

CCNP認定試験は、以下の手順で申し込みましょう。

ここでは、PearsonVueサイトからの申し込み方法をご紹介します。

 

なお、新型コロナウィルス感染拡大の影響により、2020年12月からオンライン監督試験も選択可能です。

オンライン監督試験の際は、試験開始前にシステムテストと試験シミュレーションを実行しなければなりません。

 

1.Pearson(ピアソン)のアカウントを作成
2.受験する試験を選択
3.試験言語とテストセンター、受験日時を選択
4.クレジットカードの情報を入力(バウチャーチケットの事前購入も可能)
5.予約したテストセンター(オンライン)で試験を受験
※本人確認書類の確認、デジタル写真の撮影、署名の確認
6.合否結果はその場で通知
※認定証はトラッキングシステムにて入手可能

 

本人確認書類は有効かつ最新のものを準備するようにしましょう。

また、認定証はオンライン上で申し込みを行うことで数週間後に自宅に届きます。

 

最初にCiscoアカウントを登録して、トラッキングシステムを設定する必要があります。

 

 

CCNP認定試験の有効期限

CCNP認定試験の有効期限は3年です。

ネットワークエンジニア、インフラエンジニアとして常に最新の知識を備えておく必要があるということです。

 

そのため、コア試験あるいはコンセントレーション試験に合格した後は、3年以内にもう一つの試験にも合格する必要があります。

なお、CCNP認定試験は、180日間同じ試験を受験することができません。

 

CCNP試験に不合格となった場合、同じ試験を受けるには5日の日数を空けなければならない点に注意しましょう。

 

 

CCNP認定試験の勉強時間

上述したように、CCNP認定試験はITSS(ITスキル標準)のレベル3に位置しており、難易度が高いネットワーク上級資格です。

従って、下位資格であるCCNAの取得の有無や知識の習熟度にもよりますが、約6〜8ヶ月ほどの勉強時間が必要となります。

 

大切なのは、基礎を学んだ後にしっかりと知識を定着させることです。

試験問題を解いて解説を見直すというサイクルを何度も繰り返すことで、確実に知識を自分のものにしましょう。

 

以下の5章でご紹介する勉強サイトや参考書を活用して、効率的に勉強を進めてみてください。

 

 

 

3.CCNPの資格取得のメリット


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CCNPの資格を取得するメリットは、以下の通りです。

 

ネットワークの知識が身に付く
ネットワークスキルの証明ができる
IT系企業に就職しやすい
資格手当や報奨金を貰える

 

それぞれの項目について、簡単に説明していきます。

 

ネットワークの知識が身に付く

CCNP認定試験は、Cisco製品を中心としたネットワーク全般に関するスキルを問われる試験です。

合格を目指して勉強することで、ネットワークの幅広い知識を身に付けることができます。

 

あくまで目的は資格を取得することではなく、習得した知識を実務で役立てることです。

実務を想定して、体系的なネットワーク技術を学ぶようにしましょう。

 

 

ネットワークスキルの証明ができる

上述したように、CCNP認定試験はネットワークスキルを客観的に証明できる資格のため、ネットワークエンジニアやインフラエンジニアとして働きたい人におすすめの資格です。

 

 

IT系企業に就職しやすい

CCNPの資格を保有していると、IT系企業の就職や転職において有利に働きます。

特に、実務経験がない人は、ネットワークの一定の知識を有していることのアピールになるでしょう。

 

中には「CCNPの取得」を募集の条件とし、企業の即戦力として採用されることもあります。

エンジニアへの転職や仕事の幅を広げたいと考えている人は、是非資格を取得することを検討してみてください。

 

 

資格手当や報奨金を貰える

CCNP認定試験は、ネットワークエンジニアやインフラエンジニアとして活躍できる十分なスキルがあることを証明できる資格です。

そのため、会社によってはCCNPの資格手当や報奨金が設定されていることもあるでしょう。

 

会社の制度があるなら利用しない手はありません。

資格の勉強を始める前に、一度会社に確認してみてください。

 

 

 

 

4.CCNPの資格取得のデメリット


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CCNPの資格を取得するデメリットはありません。

しかし、どんな資格でも言えることですが、合格するためには勉強時間を確保する必要があります。

 

勉強時間を確保する必要がある

CCNP認定試験はITSS(ITスキル標準)のレベル3に位置しているため、生半可な知識では合格は難しいでしょう。

受験料も決して安くはないため、1発合格を目指すなら約6〜8ヶ月ほどの勉強が必要となります。

 

仕事や家事の空いた時間を見つけて、少しでも勉強時間を確保することが大切です。

 

 

 

5.CCNPの資格取得のための勉強サイトや参考書を紹介


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ここでは、CCNP認定試験の合格を目指す人に向けておすすめの勉強サイトや参考書をご紹介します。

 

勉強サイト①:CCNPイージス
勉強サイト②:Ping-t
参考書①:シスコ技術者認定教科書 CCNP Enterprise 完全合格テキスト&問題集 [対応試験]コア試験ENCOR(350-401)
参考書②:徹底攻略Cisco CCNP Routing & Switching SWITCH教科書[300-115J]対応

 

それでは、詳細を確認していきましょう。

 

勉強サイト①:CCNPイージス

CCNPイージスは、個人が運営しているCCNPに特化したWeb教科書です。

CCNP Enterpriseの試験科目である「ENARSI(300-410)」と「ENCOR(350-401)」の範囲について勉強することができます。

 

 

勉強サイト②:Ping-t

Ping-tは、IT資格の取得をサポートするオンライン学習サイトです。

複数のIT試験に関する豊富な問題と詳細な解説によって着実に理解しながら学習を進められます。

 

CCNPはプレミアムコンテンツの対象のため有料となっており、CCNP Enterpriseの試験科目である「ENCOR(350-401)」の問題が約1,100問、「ENARSI(300-410)」の問題が約650問展開されています。

また、同サイトには合格体験記が掲載されています。

 

実際に試験に合格した人のリアルな声を聞くことができるため、勉強や受験の際に役立つこと間違いなしです。

 

 

参考書①:シスコ技術者認定教科書 CCNP Enterprise 完全合格テキスト&問題集 [対応試験]コア試験ENCOR(350-401)

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(出典:Amazon)

CCNP EnterpriseのENCOR(350-401)に関する基礎が効率よく身に付くテキストと問題集です。

今までの参考書はほとんどが英語版だったため、日本語で解説された数少ない参考書になります。こちらの参考書は、2022年9月21日発売です。

 

 

参考書②:徹底攻略Cisco CCNP Routing & Switching SWITCH教科書[300-115J]対応

CCNPとは関連画像
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(出典:Amazon)

Switchingに関する基礎知識から試験対策のポイントまでが体系的にまとめられている参考書です。

分厚いですが、その分内容が幅広く網羅されているため、しっかりと学びたい人にはぴったりでしょう。

 

また、徹底攻略【黒本】Cisco CCNPシリーズは、他にも様々な種類が展開されています。

自分が受験する分野の参考書を是非活用してみてください。

 

 

 

6.まとめ


この記事では、CCNP認定試験を現在勉強している方や今後勉強する予定の方に向けて、試験の詳細や資格取得のメリットデメリット、おすすめの勉強サイトなどについてお話してきました。

CCNP認定試験とは、Cisco製品を中心としたネットワークに関するプロレベルのスキルを証明する資格です。

 

ネットワークエンジニアやインフラエンジニアとして欠かせない知識や技術について幅広く問われます。

転職やキャリアアップの際に有利に働くため、ネットワーク関連の仕事に就きたい人が取っておくべき資格の一つでしょう。

 

CCNP認定試験の受験を検討している方は、本記事でご紹介した勉強サイトや参考書を活用して是非受験にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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