SEからPMにキャリアアップするには?それぞれの仕事の違いも解説!

市場動向分析転職

2022.11.12

IT業界に興味のある方の中には、SEやPMという言葉を耳にしたことのある方も少なくないのではないでしょうか。
SEとはシステムエンジニアの略語で、PMはプロジェクトマネージャーの略語です。
どちらもエンジニアを指す言葉ではありますが、求められる役割や業務内容は大きく異なります。

また、PMはSEよりも役職的に上の立場になるため、PMとして働いている人の多くがSE経験者でもあります。
そこで本記事ではSEとPMの仕事内容の違いを確認した上で、PMになるために必要なスキルを紹介します。
SEからPMになる方法やPMの年収、PMにお勧めの資格などについても見ていきましょう。

 

 

 

1.SEとPMの仕事内容の違い


SE PM関連画像
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SEとPMはどちらもシステムエンジニアを指す言葉ですが、仕事内容は大きく異なります。

ここでは、SEの仕事内容とPMの仕事内容について確認していきましょう。

 

SEの仕事内容

SEとはシステムエンジニア(System Engineer)の略語で、プロジェクトメンバーの中では開発者としての業務が割り当てられます。

SEが担当する業務はクライアントとの要件定義や基本設計、詳細設計など上流工程のものがほとんどです。

 

ただし、プロジェクトによってはプログラミングを担当することもあります。

SEはPMが作成した工程表に従って業務を進めていくだけでなく、自分自身の判断で動くことも求められます。

 

例えば、プログラミングで何らかの問題が生じた場合には上流工程に戻り、問題の追及や改善が必要です。

 

 

PMの仕事内容

PMはプロジェクトマネジメント(Project Management)の略語でプロジェクト全体を統括する役割を担っています。

マネジメント的な立場にあるため、各工程における作業者としての役割を担うというよりも、プロジェクトチームのマネジメントを主に担います。

 

また、意思決定を任されることがある他、メンバーの様子に日頃から注意を払い、困っているメンバーのフォローなども求められます。

 

 

 

 

2.PMに必要なスキル


SE PM関連画像
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PMに必要なスキルとして下記の4つのスキルが挙げられます。

 

スケジュール・予算などの管理能力
コミュニケーション・折衝能力
課題解決能力
インフラ構築からアプリケーション開発までIT全般の知識

 

それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

スケジュール・予算などの管理能力

PMの業務においてスケジュールや予算などの管理は大部分を占めています。

スケジュールや予算はプロジェクトの基盤であり、これらの管理がきちんと行われていない場合にはプロジェクトを期日までに達成するのは難しいでしょう。

 

PMはプロジェクトが開始したら全体のスケジュールをできるだけ早く行います。

このときに、プロジェクトの体制や資源、人材、リスクなどについても検討しておきます。

 

また、予算の管理も慎重に行わなければなりません。

プロジェクトを予算内で達成できるように、エンジニアの配置やスケジュールなどを検討する必要があります。

 

 

コミュニケーション・折衝能力

PMはプロジェクトチームにおけるリーダー的な存在です。メンバーへの指示やサポートが求められます。

その他にも、困っているメンバーに助言を与えるようなシチュエーションもあるでしょう。

 

また、PMは社内、あるいはプロジェクトチームのメンバーだけでなく、社外の人とも関わる機会が多いです。

例えば、プロジェクト発注元や業務外注先とのコミュニケーションはプロジェクトを成功させる上で不可欠です。

 

発注元と適切にコミュニケーションを取れなかった場合、先方が想定していたシステムとは異なるものを納入してしまうリスクが高まります。

あるいは、発注元と料金や対応範囲などについて折衝しなければならないこともあるかもしれません。

 

自社の業務を外注する際は、社外の人と円滑なコミュニケーションをとることはもちろん、相手が気持ちよく働けるよう気配りが求められます。

 

 

課題解決能力

プロジェクトを進行していると、想定外のトラブルが生じることも少なくありません。

そのため、PMにはトラブルの原因を明らかにし、改善策を見い出せる経験や知識、スキルが不可欠です。

 

PMは誰かの指示に従って決まった業務をこなすのではなく、システム開発の状況に合わせて柔軟に動くことが求められています。

 

 

インフラ構築からアプリケーション開発までIT全般の知識

前に述べたように、PMは各工程に入って作業を行うことは然程ありません。

プロジェクトによってはマネジメント業務に限られることもあるでしょう。

 

しかし、PMにはプロジェクトメンバーの中でもIT全般に関する高い知識が不可欠です。

メンバーから質問や相談を受けた場合にアドバイスが求められるためです。

 

また、担当のメンバーが対応できないようなトラブルが生じた際には、PMがサポートに入るケースも少なくありません。

ITに関する深い知識を得るには、さまざまなプロジェクトに携わり経験を重ねることはもちろん、IT全般に関して日頃からアンテナを張っておくことが求められます。

 

 

 

 

3.SEからPMになるには


SE PM関連画像
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SEからPMになるための方法として下記の3つが挙げられます。

 

上流工程の開発案件にチャレンジする
リーダーなどのマネジメント経験を積む
スケジュール・予算等の管理タスクを積極的に取りに行く

 

それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

上流工程の開発案件にチャレンジする

PMはシステム開発において上流工程に関わる機会がほとんどです。

上流工程には企画や業務要件定義、基本設計、詳細設計などの業務が含まれています。

 

企画や業務要件定義は定まっている手順に従って作業をこなしていけばよいというものではありません。

案件の数だけ回答数もあるといっても過言ではなく、作業を自分の頭で考えながら進めていく必要があります。

 

システム開発の基本は参考書などで学ぶこともできますが、参考書から得た知識だけではPMとして活躍することは難しいでしょう。

多くの開発案件に関わることでこそ応用力が高まり、複雑な案件にも対応できるようになります。

 

 

リーダーなどのマネジメント経験を積む

PMにはプロジェクトのメンバーを統括する役割があるため、技術者というよりもマネジメント的な立場といえるでしょう。

そのため、誰からも好かれる人柄やプロジェクトが適切に進むようにリードする力、周囲を巻き込む力が不可欠です。

 

また、プロジェクトのメンバーが気持ちよく働くことができるように配慮を行えるとさらによいでしょう。

PMとして将来的に働きたいと考えている方はエンジニアとしてのスキルを高めるのと同時に、リーダー経験を積んでおくことをおすすめします。

 

実際、PMの求人の中には、リーダーなどのマネジメント経験の有無を重視しているものも少なくありません。

 

 

 

スケジュール・予算等の管理タスクを積極的に取りに行く

PMにはエンジニアとしての開発業務やマネジメント業務だけでなく、スケジュールや予算などの管理タスクも含まれます。

スケジュールの作成や予算管理などの経験がないと、エンジニアとして高い技術を有していたとしても業務において困る場面は少なくないと考えられます。

 

スケジュールや予算管理を何らかのかたちで経験することができれば、PMになった際に業務を円滑に進められるはずです。

 

 

 

 

4.PMの年収


SE PM関連画像
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フリーランススタートの調査によると、PMの月収は下記のとおりです。

 

平均単価 中央単価 最高単価 最低単価
75.5万円 75万円 210万円 20万円

 

フリーランスのPMとして働いた場合、月額75万円前後の報酬を期待できます。

また、同サイトの求人一覧を参照すると、年収の相場は900~1200万円と見受けられます。

 

PMはIT業界の中でも高いスキルやマネジメント力が求められますが、年収はその分割高な傾向です。

フリーランスのプロジェクトマネージャー(PM)の案件を少し覗いてみる↓

 

PM(プロジェクトマネージャー)のフリーランス求人・案件
PM(プロジェクトマネージャー)のフリーランス求人・案件

 

 

 

5.PMにお勧めの資格


SE PM関連画像
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PMを目指す方にお勧めの資格として下記の4つの資格が挙げられます。

 

プロジェクトマネージャ試験
PMP
P2M
PMOスペシャリスト認定資格(PMO-S(TM))

 

それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

プロジェクトマネージャ試験

プロジェクトマネージャ試験はIPA(情報処理推進機構)が実施している国家資格です。

この試験はプロジェクトの責任者として現場を統括している方を対象にしています。

 

プロジェクトマネージャ試験に合格すると、IT人材として高度な専門分野を持つことや、プロジェクトマネージャとして働く上で各種必要なスキルを有していることを証明できます。

試験ではIT全般に関する知識はもちろん、予算やスケジュール、品質管理に関する知識なども問われます。

 

プロジェクトマネージャー試験の難易度は高く、情報処理技術者試験の中でも最高峰です。例年、合格率は15%程度となっています。

プロジェクトマネージャ試験の詳細はこちらからご覧ください。

 

 

PMP

PMPはアメリカに本部を置くNPO法人プロジェクトマネジメント協会が実施している国際資格です。

そのため、PMPを取得すれば、スキルを国内だけでなく、海外でも証明できます。

 

PMPの取得者はIT分野に関わる方だけでなく、広告や製造業に携わる方も多く、資格取得者は世界で100万人以上。

多くの業界でプロジェクトマネジメントに関する知識を証明する資格として知られています。

 

PMPの資格試験は誰もが受験できるわけではなく、学歴に応じた条件を満たし、なおかつプロジェクトマネジメント研修の35時間におよぶ受講が必要です。

PMPの詳細はこちらからご覧ください。

 

 

P2M

P2Mはプロジェクトマネジメントやプログラムマネジメントに関する民間資格です。

特定非営利法人日本プロジェクトマネジメント協会が認定を行っています。

 

P2M資格を取得すると、プログラムマネジメント、およびプログラムマネジメントの知識・スキルを証明することができます。

また、P2Mの試験で問われる内容は日本型組織との相性がよいです。

 

P2Mの取得に向けて学習すれば、プロセスを分析的にアプローチする力や全体を把握した上で価値を創出する力が身に付きます。

P2Mの合格率は70%と比較的高いため、参考書を活用して学習するなど努力次第では合格できるはずです。

 

 

PMOスペシャリスト認定資格(PMO-S(TM))

PMOスペシャリスト認定資格は一般財団法人日本PMO協会が主催する資格です。

この資格を取得すれば、組織における個々のプロジェクトマネジメントの横断的な支援を行うスペシャリストとして認められます。

 

試験ではプロジェクトマネジメントに関する幅広い知識が問われます。

知識面ではPMOの位置付けや定義、活動事例などが問われ、技術面ではプロジェクトマネジメント課題の抽出や具体的支援内容の策定などが問われます。

 

PMOスペシャリスト認定資格を受験するためには、プロジェクトマネジメント関連の資格を取得していなければなりません。

 

 

 

6.まとめ


SEとPMはいずれもエンジニアを指す言葉ですが、本記事で解説したように役割や仕事内容が異なります。

また、PMはSEよりも上位に位置付けられており、チームのリーダーとしてメンバーをリードする力も必要とされています。

 

エンジニアには多様なキャリアプランがありますが、SEからPMは主流なキャリアアップの一つです。

SEからPMにキャリアチェンジすると、上流工程の開発に携わる機会が増える他、マネジメント的な業務も増えます。

 

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