公開日:2021.04.05
更新日:2025.03.24
プロジェクトマネージャー(PM)への転職を、将来的に検討されている方はいませんか?
ITを利用したプロジェクトを円滑に進行させるために、プロジェクトマネージャー(PM)は無くてはならない存在です。
人材不足が懸念されているIT業界だけでなく、幅広い分野での活躍が期待されています。
しかし、プロジェクトマネージャー(PM)の存在は知っていても、
・どんな仕事を行っているのか知らない
・プロジェクトマネージャー(PM)の現状が分からない
などの疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、プロジェクトマネージャー(PM)の仕事内容と、現状・将来性について詳しく解説します。
合わせて、未経験からプロジェクトマネージャー(PM)に転職するための方法もご紹介。
この記事をご一読いただくと、プロジェクトマネージャー(PM)とその将来性を学んで、転職活動に活かせますよ。
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<目次>
1.プロジェクトマネージャー(PM)とは
プロジェクトマネージャー(PM)の仕事内容
①:システム開発の計画・予算の決定
②:システム要件定義
③:開発の進捗・課題・予算管理
プロジェクトマネージャー(PM)とプロダクトマネージャー(PdM)の違い
2.プロジェクトマネージャー(PM)の年収
3.転職市場からみるプロジェクトマネージャー(PM)需要
プロジェクトマネージャー(PM)の現状
プロジェクトマネージャー(PM)の将来性
4.未経験からプロジェクトマネージャー(PM)への転職を実現させるには
プロジェクト管理/マネジメント経験を身に付ける
プロジェクトマネージャー(PM)関連の資格を取得する
転職理由と志望動機を一貫させる
転職サイトや転職エージェントを活用する
5.まとめ
プロジェクトマネージャー(PM)とは全体のプロジェクトを管理し、計画や実行を取り決める役職です。
期日までに成果物が完成するように、プロジェクトを円滑に進めさせるスキルが求められます。
プロジェクトの内容はイベントや商品開発など多岐にわたりますが、ITシステムの開発を指すケースが多いです。
プロジェクトマネージャー(PM)の仕事は大きく分けて、次の3つになります。
計画・予算の決定
要件定義
進捗・課題・予算管理
このように、IT業界の知識やコミュニケーション能力だけでなく、全体を捉える経営者としてのスキルも必要です。
次にそれぞれの仕事内容について、詳しく解説します。
プロジェクトを開始する前に、必要となる人材や費用などを想定し、計画や予算を決めなければなりません。
開発目的を期日までに達成できるように、作業工程ごとにスケジュール調整を行い、必要であろう工数と人材を算出します。
期日までに成果物を完成させるために、欠かせない工程です。
クライアントと話し合ったうえで、開発目的や求める機能の仕様を明確にする必要があります。
プロジェクトマネージャー(PM)はクライアントが何を求めているのかを把握し、必要な機能を取捨選択しなければなりません。
また、同時に複数の機能を実装する場合には、どの機能を優先すべきなのかなどをクライアントと話し合っておく必要があります。
取り決めた内容を随時メンバーと共有して、認識にずれがないようにするのが重要です。
プロジェクトが円滑に進行するように、チーム全体の進捗管理を行います。
実際の現場ではスケジュール通りに、プロジェクトが進行しないというのは珍しくありません。
また、顧客のニーズが変化した結果、見積もり予算が変動してしまうのもありえます。
円滑な進行を妨げるような問題が発生しそうな場合は、課題解決に尽力しなければなりません。
プロジェクトマネージャー(PM)は不測の事態でも落ち着いて対処するスキルが、求められています。
プロジェクトマネージャー(PM)とプロダクトマネージャー(PdM)は混同されやすいですが、責任の範囲が違います。
プロダクトマネージャー(PdM)とは商品のマーケティング活動から、販売までの全般に対して責任を持つ役職です。
プロダクトマネージャー(PdM)は市場や顧客のニーズに対して敏感である一方で、チームを率いてスケジュールを管理するといった立場ではありません。
仕事内容として重なる部分はありますが、求められているスキルが異なってくるのです。
マイナビエージェントによると、プロジェクトマネージャー(PM)の平均年収は569万円となっています。
年代別にみると、
20代:468万円
30代:622万円
と上昇傾向にあるのです。
日本の平均年収が436万円である点と考えると、非常に高収入といえるでしょう。
なお、フリーランスのプロジェクトマネージャー(PM)の月額単価は以下になっています。
平均単価 | 中央値単価 | 最高単価 | 最低単価 | |
プロジェクトマネージャー(PM) | 82.8万円 | 80万円 | 210万円 | 20万円 |
フリーランスのプロジェクトマネージャー(PM)の平均年収は993万円です。(月額単価を年ベースで算出)
フリーランスのプロジェクトマネージャー(PM)の案件を少し覗いてみる↓
続いて、転職市場におけるプロジェクトマネージャー(PM)の需要を以下2点から解説します。
・現状
・将来性
2030年には人材が最大で79万人不足するとされているIT業界では、特に優秀なプロジェクトマネージャー(PM)のニーズが高いです。
第9回JCSSA景気動向調査によると、IT人材が不足している企業のうち、プロジェクトマネージャー(PM)が足りないと答えた企業は56.1%にも上ります。
企業自身もプロジェクトマネージャー(PM)の育成に取り組んでいますが、優秀なスキルを持った人材はいまだに足りていません。
様々な企業にITが求められている現代において、要求されているプロジェクト数にプロジェクトマネージャー(PM)が追いついていないのが現状です。
その他、プロジェクトマネージャー(PM)として仕事をこなせるようになるまである一定の時間がかかることも供給が足りていない理由の1つでしょう。
プロジェクトを成功させるための要なので、プロジェクトマネージャー(PM)の需要はこれからも堅調といえるでしょう。
優秀なマネジメント力を持った人材であれば、まさに引く手あまたとなっています。
また、2019年に前年度比37.8%増と大幅成長しているAI(人工知能)市場においても、プロジェクトマネージャー(PM)は重要な存在です。
飛躍的な進歩を遂げているIT業界において、プロジェクトマネージャー(PM)は常に求められる存在といえるでしょう。
率直に言って、IT未経験からいきなりプロジェクトマネージャー(PM)に転職するのは、高いレベルの実力がなければ大変厳しいです。
プロジェクトマネージャー(PM)はいわゆる上位職ですので、
・マネジメント能力
・技術力
・専門的な知識
といったスキルがすべて求められます。
IT業界の経験がない方の場合はまずプログラマーから実践経験を重ねて、キャリアアップを目指すのが一般的でしょう。
一通りITに関するスキルを身に付けた後に、
・プロジェクト管理やマネジメント経験の体得
・プロダクトマネージャー関連の資格を取得
・一貫した転職理由と志望動機
・転職サイトや転職エージェントの活用
といった対策を対策を講じてください。
次にそれぞれの対策について、詳しく解説します。
プロジェクト管理やマネジメントを行った経験があれば、プロジェクトマネージャー(PM)に求められるスキルが一通り身に付くでしょう。
プロジェクトマネージャー(PM)に求められるスキルとして、以下スキルが挙げられます。
・リーダーシップ
・マネジメント力
・コミュニケーション力
・論理的思考力
・AI(人工知能)やIoTなどの先端技術に関する知識
必要なスキルを身に付けるにあたって、実務経験は欠かせません。
スキルを身に付けるために有効な手段として、以下方法が考えられます。
・設計や上流工程に携わる
・チームリーダーとして経験を積む
上流工程に積極的に携われば、コミュニケーション力や交渉力といった、プロジェクトマネージャー(PM)に必要なスキルが身に付くでしょう。
また小さなチームでもよいので、プロジェクトリーダーになってマネジメント経験を積むのも有効です。
チームリーダーの立場を経験すれば、チームをまとめるためのリーダーシップや付随したスキルが身に付くでしょう。
プロジェクトマネージャー(PM)に関連する資格を取得するのも、自身の有用性を客観的に示せる有効な手段です。
プロジェクトマネージャー(PM)に関する資格として代表的なものが、次の2つとなります。
まず、プロジェクトマネージャー試験(PM)とは情報処理推進機構が認定している、情報処理技術者試験の中の1つです。
名前の通りプロジェクトマネージャー(PM)に必要なスキルが問われ、出題範囲も組織運営からリスク管理まで幅広いです。
合格率は13%~14%と難易度が高い試験ですが、取得できれば実務能力を効果的に証明できるでしょう。
また、アメリカのPMIによって認定されている、プロジェクトマネジメントに関する国際資格です。
PMPではPMBOK(Project Management Body of Knowledge)と呼ばれる、世界標準となるプロジェクトマネジメントの思考方法が問われます。
PMBOKは多種多様だったプロジェクト管理の見方を整理して、体系立てているので、マネジメントを論ずるときの基礎となっている重要なスキルです。
PMPを取得すればIT業界だけでなく、様々な分野でプロジェクトマネージャー(PM)として活躍できるでしょう。
履歴書に書くときや面接のときに、転職理由と志望動機を一貫させるのが大切です。
転職理由と志望動機がずれていると、採用を行う担当者に与える説得力が欠けてしまいます。
転職理由と志望動機がずれてしまわないように、志望動機を考える前に転職理由に立ち返りましょう。
志望動機は転職理由から発するものなので、転職理由を見直せば自然と志望動機と一貫したものとなるはずです。
どうしても一貫しないのであれば、転職理由をポジティブに変換させるとよいでしょう。
例えば、転職理由が「将来性がない」なら、「自分のフィールドを広げたい」と言い換えられます。
転職を行う際には転職サイトや、転職エージェントを有効活用しましょう。
まず、転職サイトを利用するメリットとしては、以下の点が挙げられます。
・自分のペースで活動できる
・気になった求人に応募できる
対して、転職エージェントを利用するメリットとして、以下の点が挙げられます。
・キャリアアドバイザーからサポートを受けられる
・非公開求人を見られる
どちらも無料で利用できますので、積極的に利用しておいて損はありません。
使い分けとしては、以下の具合です。
・初めての転職や転職に不安がある:転職エージェント
・既に転職条件が決まっている:転職サイトと転職エージェントの併用
プロジェクトマネージャー(PM)についてと転職市場の現状を解説しました。
プロジェクトマネージャー(PM)は円滑な開発を行ううえで、重要な役職です。
ITの技術が求められる現場がある限り、常に求められる存在といえるでしょう。
プロジェクトマネージャー(PM)に転職するのは容易ではありませんが、それだけにやりがいも十分にあります。
ぜひ、記事を参考にして、プロジェクトマネージャー(PM)への転職を目指してみてください。
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