PMOスペシャリスト認定資格とは?難易度や出題範囲など資格試験詳細やおすすめ参考書を解説

資格

2022.12.08

PMOスペシャリスト認定資格に興味があるものの、試験内容や勉強方法など公式サイトを見てもよく分からず、受験すべきか迷っている方は多いかと思われます。
PMOスペシャリスト認定資格はIT/Web系企業で高く評価されるマネジメントスキルを身につけるうえで有効な資格の1つです。

本記事ではPMOスペシャリスト認定資格について解説します。PMOスペシャリスト認定資格の出題範囲や難易度、勉強方法などについてまとめました。

本記事を読むことでPMOスペシャリスト認定資格がどういった資格か理解することができ、合格へ向けて勉強を始めることができます。

<目次>
1.PMOスペシャリスト認定資格とは
PMOとは
2.PMOスペシャリスト認定資格試験概要
PMOスペシャリスト認定資格の詳細
PMOスペシャリスト認定資格の出題範囲
PMOスペシャリスト認定資格の受験者数・合格率・難易度
PMOスペシャリスト認定資格の申し込み手順
PMOスペシャリスト認定資格の有効期限
PMOスペシャリスト認定資格の勉強時間
3.PMOスペシャリスト認定資格の資格って役に立つ?資格取得のメリットとは
プロジェクトマネジメントスキルが身に付く
IT/Webを含む企業の転職・就職に活用できる可能性がある
資格手当がもらえる可能性がある
4.PMOスペシャリスト認定資格の資格取得のデメリット
NPMO認定教材での学習を修了していないと受験できない
勉強時間を確保する必要がある
5.PMOスペシャリスト認定資格合格のためのおすすめの参考書や対策法
おすすめ参考書:「プロジェクトマネジメント」実践講座
NPMO認定教材で勉強する
6.まとめ

 

 

 

1.PMOスペシャリスト認定資格とは


PMOスペシャリスト認定資格とは関連画像
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PMOスペシャリスト認定資格はPMOに必要な知識を習得していることを証明するための資格で、一般社団法人日本PMO協会が運営しています。

チームのマネジメントやプロジェクト管理業務に関するスキルを、PMOスペシャリスト認定資格を通じて身につけることが可能です。

 

PMOスペシャリスト認定資格は2022年11月現在、2つのランクに分かれています。

PMOスペシャリスト(★)はPMOの基礎知識を証明する資格で、PMOスペシャリスト(★★)はPMOの知識および技術を証明する資格という位置づけです。

 

PMOスペシャリスト認定資格を受験するには、PMO認定教材での学習を修了する必要があります。

認定教材で基礎を固めてから認定資格に挑むことで、PMOに必要なスキルを着実に得ることが可能です。

 

PMOとは

PMOは「Project Management Office」の略で、主にIT/Web系企業のプロジェクトの支援・調整を行うポジションです。

プロジェクトの進行管理や必要な資金・人材の調達、顧客や関係部署とのすり合わせ、などが主な役目です。

 

PMOとPMはマネジメントに関わる仕事という点は共通していますが、仕事内容は異なることが多いです。

一般的にはPMOはPMの下に付き、PMがマネジメント業務に集中できるようにサポートを行います。

 

特に大きなプロジェクトになるとPMだけでプロジェクトを纏め上げることは難しくなるため、PMOというポジションを設けることが増えてきます。

 

 

 

2.PMOスペシャリスト認定資格試験概要


PMOスペシャリスト認定資格とは関連画像
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PMOスペシャリスト認定資格の詳細についてまとめました。

PMOスペシャリスト認定資格に関する以下の事項について解説しています。

 

PMOスペシャリスト認定資格の詳細
PMOスペシャリスト認定資格の出題範囲
PMOスペシャリスト認定資格の受験者数・合格率・難易度
PMOスペシャリスト認定資格の申し込み手順
PMOスペシャリスト認定資格の有効期限
PMOスペシャリスト認定資格の勉強時間

 

ここで解説している情報はPMOスペシャリスト認定資格の公式サイトを参考にしています。

 

PMOスペシャリスト認定資格の詳細

PMOスペシャリスト認定資格の詳細についてまとめました。

 

 

PMOスペシャリスト(★)

PMOスペシャリスト(★★)

試験会場

自宅(オンライン)

自宅(オンライン)

試験日時

受験期限内に任意のタイミング

受験期限内に任意のタイミング

試験時間

90分

120分

出題形式

択一式の選択回答方式

記述式(1回答150文字前後)

問題数

50問

20問

受験環境

パソコン
(サポートが切れているOS・ブラウザはサポート対象外)
詳しい受験環境はこちら

パソコン
(サポートが切れているOS・ブラウザはサポート対象外)
詳しい受験環境はこちら

合格基準

正答率80%以上

正答率70%以上

受験料

<初回受験>
一般:14,300円(税込)
NPMO会員:9,900円(税込)

<再受験>
一般:5,500円(税込)
NPMO会員:3,300円(税込)

<初回受験>
一般:16,500円(税込)
NPMO会員:11,000円(税込)

<再受験>
一般:5,500円(税込)
NPMO会員:3,500円(税込)

受検資格

1.当協会または他団体のプロジェクトマネジメント関連資格を有している方
2.指定のNPMO認定教材での学習を修了した方

1.PMO-S(★)™認定資格を有している方
2.指定のNPMO認定教材での学習を修了した方

試験結果

約1か月後に事務局から、ご登録のメールアドレスにメールにて合否の連絡
合格者の認定書等の発行については、合否連絡の月の末日から起算し、1か月~2か月後

約1か月後に事務局から、ご登録のメールアドレスにメールにて合否の連絡
合格者の認定書等の発行については、合否連絡の月の末日から起算し、1か月~2か月後

 

 

PMOスペシャリスト認定資格の出題範囲

PMOスペシャリスト認定資格の出題範囲に関しては公式サイトに記載がありませんが、公式サイトに試験を通じて得られる知識や技術に関する記載がありましたので、こちらをご参考ください。

 

【PMOスペシャリスト(★)】

学習・習得目標

プロジェクトマネジメントを支援するPMOの基礎知識と技術を学習し習得する。
 ・「PMOとは何か」、その基本を理解する。
 ・「PMO導入のメリット」の基本理解する。
 ・「PMOの基本的役割や職種」の基本を理解する。

知識

PMOとは何かについてその基礎的概念や位置づけ、定義について習得する
一般的なPMOの役割とは何かについて習得する
PMOの導入手法概要例を参考にPMO導入手法を習得する
PMO活動事例を学習する

技術

以下のPMO導入プロセスについて導入手法概要例をもとにその技術を習得する
 ・プロジェクトマネジメントへの理解
 ・プロジェクトマネジメント課題の抽出
 ・目標・管理指標の策定
 ・具体的支援内容の策定
 ・PMO組織の位置づけ策定
 ・自組織における新組織組成プロセスの実行

 

 

【PMOスペシャリスト(★★)】

学習・習得目標

PMOの知識と技術を習得する(PMOマネジャーレベル)。
 ・「PMOを設計する」ための技法を理解する。
 ・「プロジェクトの推進を支援する」ための技法を理解する。
 ・「PMOマネジャーの役割」の本質を探求する。

知識・技術・思考

PMOとは何かについてその基礎的概念や位置づけ、定義について習得する
一般的なPMOの役割とは何かについて習得する
PMOの導入手法概要例を参考にPMO導入手法を習得する
PMO活動事例を学習する

(引用:資格・学習要件 - 日本PMO協会|NPMO

 

 

PMOスペシャリスト認定資格の受験者数・合格率・難易度

PMOスペシャリスト(★)の受験者数・合格率は非公開となっています。

PMOスペシャリスト(★★)の合格率は56%と記載されています。

 

ただし、こちらは2021年4月~8月に実施したリリース前パイロット運用の合格率となっています。

PMOスペシャリスト認定資格と似た試験にプロジェクトマネージャー試験がありますが、こちらの令和3年度秋期の合格率は14.4%となっています。

 

プロジェクトマネージャー試験に比べると、PMOスペシャリスト(★★)の合格率は高いことが分かります。

ただ、PMOスペシャリスト(★★)はPMOスペシャリスト(★)にすでに合格しており、PMOに必要な基礎力が身についている受験者がほとんどであると思われます。

 

そのため、合格率が高いからといって難易度が低いとは一概に言えないでしょう。

 

 

PMOスペシャリスト認定資格の申し込み手順

PMOスペシャリスト認定資格の申し込み手順についてまとめました。

 

1.公式サイトの「受験条件確認フォーム」から申し込みを行う
2.ご案内URLからお支払いを行う
3.NPMO認定教材で学習を開始
4.任意のタイミングで受験

 

申し込み後日本PMO協会側で受験条件を満たしているか確認を取り、問題なければURLが送付されます。

お支払いはクレジットカード払いと銀行払いが選択可能です。

 

試験に合格すると日本PMO協会から認定資格証を作成・発送してくれます。

 

 

PMOスペシャリスト認定資格の有効期限

PMOスペシャリスト認定資格に限らず、NPMO認定資格は2年毎の更新制度を取っています。

更新するにはまず、更新権利を取得する必要があります。

 

更新権利を取得するには、NPMO認定資格更新用eラーニングセミナーを合計20時間受講する必要があります。

加えて、更新するには更新手数料を支払う必要があります。

 

更新手数料は一般だと8,800円(税込)、個人会員だと6,600円(税込)です。

 

 

PMOスペシャリスト認定資格の勉強時間

PMOスペシャリスト認定資格に合格するための勉強時間の目安は30時間です。

ただし、マネジメントの基礎が身についていない方はこれ以上の学習が必要な可能性が高いです。

 

PMOスペシャリスト認定資格を受験する前に、NPMO認定教材を修了する必要があるのですが、NPMO認定教材はPMOの基礎概念や知識などを習得していないと、理解できない内容が含まれています。

マネジメントをこれから勉強するという方は、NPMO認定教材に挑む前に、市販のマネジメントに関する書籍などで基礎知識を得た方が良いでしょう。

 

 

 

3.PMOスペシャリスト認定資格の資格って役に立つ?資格取得のメリットとは


PMOスペシャリスト認定資格とは関連画像
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PMOスペシャリスト認定資格の資格取得のメリットは次の3つです。

 

・プロジェクトマネジメントスキルが身に付く
・IT/Webを含む企業の転職・就職に活用できる可能性がある
・資格手当がもらえる可能性がある

 

1つ1つのメリットについて詳しく解説していきます。

 

プロジェクトマネジメントスキルが身に付く

PMOスペシャリスト認定資格を受験することで、プロジェクトマネジメントスキルを身に付けることが可能です。

マネジメントはIT/Web系企業で評価されやすいスキルの1つです。

 

マネジメントスキルはエンジニアとしての業務をこなすだけでは身に付けるのが難しいため、マネジメントスキルを持った人材は希少価値が高いと言えます。

PMOスペシャリスト認定資格ではPMOだけでなくPMやITコンサルタントなど、マネジメントスキルを必要とする仕事に役立つ基礎スキルを身に付けることが可能です。

 

 

IT/Webを含む企業の転職・就職に活用できる可能性がある

PMOスペシャリスト認定資格に合格することで、転職・就職でも有利になる可能性があります。

前職でPMやPMOを担当した経験がない場合、マネジメントスキルを持っていることをアピールするのは難しいです。

 

しかし、PMOスペシャリスト認定資格を持っていれば、経験がなくても基礎知識はあることを証明することが可能です。

また、マネジメント職に対する意欲もアピールできるでしょう。

 

マネジメント職への転職を目指すならPMOスペシャリスト認定資格は取得しておきたい資格の1つです。

 

 

資格手当がもらえる可能性がある

企業によっては、PMOスペシャリスト認定資格に合格することで資格手当がもらえることもあります。

金額は5,000円〜10,000円程度ですが、毎月給料に上乗せされるので大きいです。

 

企業側もマネジメントスキルを保有した人材を育てたいと考えていることが多く、PMOスペシャリスト認定資格の合格者に手当を与える可能性も高くあります。

 

 

 

4.PMOスペシャリスト認定資格の資格取得のデメリット


PMOスペシャリスト認定資格とは関連画像
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PMOスペシャリスト認定資格の資格取得のデメリットは次の2つです。

 

NPMO認定教材での学習を修了していないと受験できない
勉強時間を確保する必要がある

 

NPMO認定教材での学習を修了していないと受験できない

PMOスペシャリスト認定資格はNPMO認定教材での学習を修了していないと、受験することができない決まりになっています。

NPMO認定教材を受けるには、以下の利用料金を支払う必要があります。

 

 

PMOスペシャリスト(★)

PMOスペシャリスト(★★)

個人会員

10,780円(税込)

13,200円(税込)

一般

13,200円(税込)

18,700円(税込)

 

 

勉強時間を確保する必要がある

PMOスペシャリスト認定資格に合格するには、勉強時間を確保する必要があります。

NPMO認定教材を修了させるだけならそこまで時間はかかりませんが、NPMO認定教材はマネジメントの基礎スキルがないと理解できない可能性が高いです。

 

基礎スキルを1から身に付ける場合、多くの学習時間を有するでしょう。

PMOスペシャリスト認定資格に申し込む前に、学習スケジュールを立てておき、勉強時間を確保できるか確認することをおすすめします。

 

 

 

 

5.PMOスペシャリスト認定資格合格のためのおすすめの参考書や対策法


PMOスペシャリスト認定資格とは関連画像
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最後に、PMOスペシャリスト認定資格に合格するためのおすすめ参考書や対策法を解説します。

PMOスペシャリスト認定資格を受験すると決めたが学習方法が分からない方は、本項目を参考にしてください。

 

おすすめ参考書:「プロジェクトマネジメント」実践講座

PMOスペシャリスト認定資格関連画像
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(出典:Amazon)

 

本書はプロジェクトマネジメント国際規格に準拠している参考書です。

マネジメントの具体的知識およびツールに関して「目標設定」「計画」「実行」という3つの視点に分けて詳しく解説されており、おすすめです。

 

また、図も豊富に使われており、これからマネジメントを学ぶ方にも分かりやすく解説されています。

さらに、ビジネスストーリーのケーススタディも付いており実践的なスキルを培うことが可能です。

 

マネジメントの基礎知識が身についていない方は、NPMO認定教材よりも先に本書で基礎を固めておくと教材内容を理解しやすくなるでしょう。

 

 

NPMO認定教材で勉強する

NPMO認定教材は公式で用意された映像型eラーニング教材であり、PMOスペシャリスト認定資格を受験する前に必ず修了する必要があるものです。

PMOスペシャリスト認定資格対策を立てる際は、NPMO認定教材をメインとするのが基本です。

 

NPMO認定教材では映像型教材に加え、学習成果を確認できるクイズ教材が用意されています。

パソコンだけでなくスマホからも教材は閲覧できるため、通勤時間などの空き時間にも勉強することが可能です。

 

 

 

 

6.まとめ


本記事ではPMOスペシャリスト認定資格について解説しました。

PMOスペシャリスト認定資格のメリット・デメリットや試験内容がお分かりいただけたかと思います。

 

マネジメントスキルはエンジニアとしての仕事をこなすだけでは身につけることが難しいため、PMOスペシャリスト認定資格のような資格を通じて勉強するのがおすすめです。

マネジメントスキルを保有しているとIT/Web系企業において高く評価されやすいため、昇給・昇格に直結する資格と言えるでしょう。

 

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