公開日:2023.05.04
更新日:2025.03.24
JavaScriptはWebサイトなどに高度な動きをつけられるなど、Webアプリやスマホアプリの開発に必須の言語です。
これからWeb系のエンジニアになる場合は、習得しておくべきでしょう。
この記事では、JavaScriptの特徴、具体的に何ができるのか、苦手なこと、学習方法などについて解説します。
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<目次>
1.JavaScriptとは、どんなプログラミング言語?
JavaScriptの特徴
JavaScriptと関連性が高い仕組み
JavaScriptとJavaとの違い
2.JavaScriptでできること10選!
①ゲームの開発
②Webアプリの開発
③スマホアプリの開発
④動きのあるWebページの作成
⑤ポップアップウィンドウの作成
⑥チャットボットの作成
⑦非同期通信機能の作成
⑧計算機の作成
⑨ChromeやFirefoxでの拡張機能の作成
⑩スプレッドシートとの連携
3.JavaScriptでできないこと・苦手なこととは?
4.JavaScriptと他言語のできることを比較!
5.JavaScriptエンジニアの需要
6.JavaScriptを学習する方法
本などでJavaScriptの基本文法を覚える
簡単なホームページを作りながら学習する
プログラミングスクールを活用する
7.まとめ
JavaScriptがどのような言語なのかを解説していきます。
JavaScriptはメジャーな言語のため、ネット上に学習するための情報やサンプルコードなどが豊富です。
AngularJS、Vue.jsなどの使いやすいフレームワークが多いため、初心者でも学習しやすいでしょう。
また、Windows、macOS、Linuxなどの異なるプラットフォーム上でプログラムを動かせる、クロスプラットフォームに対応したツールが多いです。
そのため、さまざまなプラットフォーム上で動くプログラムを開発しやすいでしょう。
オブジェクト指向言語なので、複数人のチームで開発しやすいのも大きな特徴です。
JavaScriptには、導入すればより開発しやすくなるツールや技術、ライブラリなどが多いです。
たとえば、Ajaxを使えばデータをXML形式でやり取りでき、開発したWebアプリのレスポンスを高められます。
また、jQueryやJSONなどライブラリは、開発の効率化に役立ちます。
DOMというHTMLやXMLを操作する仕組みを使えば、HTMLやXMLのデータをオブジェクトとして扱えるため、開発しやすくなるでしょう。
JavaScriptはメジャーな言語のため、開発効率を上げる仕組みが多いという特徴があります。
二つの言語はよく似た名前ですが、まったく異なります。
Javaは主にサーバー側で動くプログラムの開発を行いますが、JavaScriptは主にクライアント側で動くプログラム開発を行う言語です。
まったく違う言語なのに、なぜ名前がこれほど似ているのでしょうか。
JavaScriptがネットスケープコミュニケーションズ社で開発された当初は、LiveScriptという名前でした。
その当時は、サン・マイクロシステムズ社(現オラクル社)が開発したJavaが注目を浴びていました。
ネットスケープコミュニケーションズ社とサン・マイクロシステムズ社が業務提携していたため、JavaScriptという名前になったのです。
JavaScriptで実現できることをご紹介します。
JavaScriptを使えば、ブラウザゲームの開発が可能です。
たとえば、RPG、アクションゲーム、シューティングゲーム、タイピングゲーム、ボードゲーム、パズルゲームなどを開発できます。
ブラウザ上でのさまざまな画面の動きを実現できるため、2Dタイプのゲーム開発に最適です。
ただ、PlayStation4やNintendo Switchなどの据え置きゲーム機や、パソコンでプレイするようなグラフィックが美しい3Dタイプのゲーム開発には向きません。
高度なプログラミングスキルがなくても2Dタイプのゲーム開発ができるので、ゲーム開発者になりたいなら習得しておくべき言語です。
ただし、JavaScriptだけでなく、HTMLやCSS、その他JavaScriptによる開発を効率化するツール類やライブラリ、フレームワークについても習得する必要があるでしょう。
ブラウザ上で動くWebアプリの開発も、JavaScriptの得意分野です。
JavaScriptは、画面を部分的に動かすことやサーバーと情報の送受信ができるため、複雑な機能を持つWebアプリ開発に適しています。
たとえば、ネット上で表計算ソフトを利用でき、複数の人とファイルを共有できるGoogleスプレッドシートは、JavaScriptで動いています。
ほかにもGoogleやYahoo!などの巨大ポータルサイトの一部は、JavaScriptで開発されているのです。
文章や写真などを手軽に公開でき、販売もできるnoteは、JavaScriptとRubyで構築されています。
このように、JavaScriptはWebアプリ開発の分野で幅広く活躍しているため、Webエンジニアになるために習得必須の言語と言えるでしょう。
スマホアプリの開発を行う際にエンジニアを悩ませるのが、AndroidとiOSの両方のOSに対応しなければならないという問題です。
日本ではAndroidとiPhoneの2種類のスマホが普及しており、スマホアプリを開発するなら両方に対応する必要があります。
具体的には、Android対応のためにJavaやKotlin、iOS対応のためにSwiftやObjective-Cなど、別々の言語でそれぞれのバージョンを開発する必要がありました。
しかし、JavaScriptのスマホアプリ開発向けフレームワークである「React Native」を活用すれば、AndroidとiOSの両方に対応したスマホアプリを開発できます。
今までは開発の手間が2回に増えていたものが1回で終わることになるため、開発効率を大幅に削減することが可能です。
「React Native」で開発されたスマホアプリには、InstagramやFacebookなどがあります。
JavaScriptがもっとも得意なのは、Webページに動きをつけることです。
画像やテキストなどがあるだけで動かないWebページに、画像が次々とスライドする、マウスを置くとアニメーションが展開するなどの動きをつけられます。
情報サイトや企業サイト、ECサイトなどを構築する際には、サイトを訪れるユーザーを楽しませて、長くとどまってもらえるような工夫が必要です。
JavaScriptを使えば、ユーザーの目を引き、楽しませるサイトを構築できます。
Webサイト開発は今後も高い需要が続くことが予想されるため、JavaScriptの知識や技術、開発経験があればWebエンジニアとして活躍できるでしょう。
ポップアップウィンドウとは、入力フォームに内容を入力して送信ボタンを押すと「本当に送信しますが、よろしいですか?」などと表示される小さいウィンドウのことです。
小さいウィンドウだけでなく、画像や広告などを画面遷移の間に挟むこともあります。
JavaScriptを使えば、このようなポップアップウィンドウを手軽に挿入することが可能です。
Webサイトを開発する際に、画面上に注意事項や広告などを記載するだけでは、ユーザーに情報を伝えにくいことがあります。
そこで、ユーザーのアクションに対してポップアップウィンドウを挟めば、ユーザーの目を引けて伝えたいことを強調できるのです。
ポップアップウィンドウの表示制御はブラウザ上で完結しており、サーバー側とのやり取りが発生しません。
そのため、ユーザーがボタンを押すなどのアクションを起こしたら、すぐに表示されることがメリットです。
ポップアップウィンドウを使えばユーザーの目を引く動きを実現できるため、多くのWebサイトで使われています。
最近では、企業サイトやECサイトなどで、AI自動応答機能を搭載したチャットボットを採用することが増えています。
問い合わせ担当の電話対応や人手によるメールフォーム、チャット対応などのかわりにチャットボットを導入することで、人件費の削減や人材不足の解消につながるのです。
このチャットボットの開発でも、JavaScriptが活躍しています。
JavaScriptはクライアント側(ブラウザ側)のプログラム開発を行うことが多いですが、Node.jsという実行環境を使えば、サーバー側の開発も可能です。
Node.jsを利用すればサーバー側のプログラム開発も行えるため、さらに多くのことを実現できるでしょう。
JavaScriptでは、同期通信処理だけでなく、非同期通信処理も実装できます。
二つの処理の違いは以下のとおりです。
・同期通信処理:ある処理が終わってから、次の処理に進むこと
・非同期通信処理:ある処理が終わるのを待たずに、次の処理を行うこと
たとえば、GoogleMapでは非同期通信処理が行われているため、サーバー上からマップ情報を取得している間も、取得処理が終わるのを待たずにMapを表示します。
そのため、情報の取得が終わらなくても、ユーザーはすぐにMapを見て地図を動かしたりズームしたりできるため、待ち時間なく利用可能です。
JavaScriptで開発すれば、ユーザーの待ち時間がなく、ストレスのないWebサイトやアプリを開発できます。
JavaScriptで構築できる簡単な仕組みに、計算機があります。
パソコンやスマホなどによく計算機アプリが搭載されていますが、それ以外にもWebサイト上で見積もり計算をする仕組みなどを開発可能です。
たとえば、ホテルの予約サイトで料金を表示するサービスや、保険サイトで保険商品や年齢、性別、健康状態などから毎月の保険料を見積もるなどのサービスがあります。
単純な計算を行うものから、複雑な条件やデータを取得して計算するものまでさまざまです。
そこまで複雑な開発内容ではないので、JavaScriptの学習を始めた人が最初に取り組む教材として適しているでしょう。
WebブラウザのChromeやFirefoxの拡張機能を、JavaScriptで作成することも可能です。
たとえば、画面の拡大や縮小のショートカットキーを使いやすいキーに設定するなどもできます。
Webブラウザはよく使うので、自分好みの設定に変えれば仕事の効率が向上するでしょう。
また、JavaScriptを学びはじめた頃に、プログラミングの練習のためにブラウザのカスタマイズをするのもおすすめです。
GAS(Google Apps Script)というGoogle社が開発した、JavaScriptベースのスクリプト言語があります。
このGASを利用すれば、GoogleスプレッドシートやGoogleドキュメントなどのGoogle関連のツールと連携して、業務を効率化することが可能です。
具体的には、シートの自動集計、自動転記、メールやSNSとの連携、アプリ連携などができます。
たとえば、シートのデータを指定したルールに従って集計する、データを転記する、特定の顧客にメールを送るなどの仕組みを実現できます。
JavaScriptはさまざまなことを実現できますが、できないことや苦手なこともあります。
JavaScriptで実現できないことや苦手なことは、以下のとおりです。
<JavaScriptで実現できないこと・苦手なこと>
・処理速度が遅い
・コマンドが長くなりがち
・AI開発は向いていない
・Web画面開発時にブラウザによって動きが変わることがある
このようなJavaScriptが実現できないことや苦手なことを扱う場合は、ほかの言語を習得する必要があります。
JavaScriptで実現できることは、ご理解いただけたと思います。ここでは、JavaScript以外の言語と開発できる分野の違いについてまとめてみました。
【JavaScriptと他言語で開発できる分野の比較】
言語名 | 開発できる分野 |
---|---|
JavaScript | Webアプリ、ゲーム、スマホアプリ(Android・iOS対応) |
Java | Webアプリ、スマホアプリ、業務システム、組み込みシステム |
Python | Webアプリ、AI |
PHP | Webアプリ |
Go言語 | Webアプリ、スマホアプリ(Android・iOS対応) |
Swift | PCアプリ、スマホアプリ(iOS対応) |
Kotlin | スマホアプリ(Android対応) |
Dart | Webアプリ、スマホアプリ(Android・iOS対応) |
Rust | Webアプリ |
C++ | 業務システム、組み込みシステム、ゲーム |
ここまでご説明したとおり、JavaScriptを利用すればWebアプリ開発やゲーム開発などのフロント側の開発だけでなく、サーバー側の開発もできます。
活用範囲が非常に広いため、JavaScriptエンジニアの需要も高いです。
ただ、JavaScriptだけを習得するのではなく、開発案件に合ったフレームワークやHTML、CSS、Rubyなどの他言語、開発環境なども習得すべきと言えます。
習得した知識や技術が多いほど、エンジニアとしての需要が高まるでしょう。
JavaScriptを学習する方法についてご説明します。
JavaScriptの情報は、ネット上や書店で購入できるテキストなどで手軽に手に入ります。
まずは、自分に合ったテキストや動画、情報サイトなどを選んで基本文法を覚えましょう。
自宅のパソコンにJavaScriptの開発環境やフレームワークなどをインストールし、実際にホームページなどを作りながらプログラミングについて学びましょう。
実際に作成してみることで、文法などの知識だけでなく、開発テクニックやノウハウを学ぶことが可能です。
プログラミングスクールを活用すれば、体系的な授業を受けられるので、無駄なく学習できるでしょう。
また、講師にわからないことを質問することも可能です。
とくに、はじめてプログラミング言語を習得する場合は独学で学ぶのが難しいことも多いため、スクールや通信講座の利用をおすすめします。
この記事では、JavaScriptの特徴、具体的に何ができるのか、逆に苦手なこと、学習方法などについて解説しました。
JavaScriptを学べば、Webアプリやスマホアプリ、ゲーム、ツール類などの開発が可能です。
多くのことを実現できるので、Webエンジニアになりたい場合は習得すると必ず役立つでしょう。
自分に合った学習方法を選び、実際に自宅のパソコンでホームページなどを構築するなどして、学習してみてください。
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