公開日:2020.07.16
更新日:2025.03.24
グラフィックデザイナーと聞くと、平均年収や最高年収はどのぐらいなのか、具体的な仕事内容をいまいち分からないなど、様々なイメージがあるかと思います。
現在、IT技術が急速に進歩/拡大しているため、IT/Web業界では深刻な人手不足に陥っています。
その中でIT業界の転職に興味/関心があったり、検討している方も多いのではないでしょうか。
転職する上でどうしても気になってしまうのが年収です。
そんな今回はグラフィックデザイナーという職種に絞り、グラフィックデザイナー年収の詳細(平均年収や最高年収)、グラフィックデザイナーの仕事内容、グラフィックデザイナーの年収アップに必要なスキル、グラフィックデザイナー年収アップに役立つ資格、フリーランス求人・案件数から見るグラフィックデザイナーのニーズ、グラフィックデザイナーの将来性について詳しく解説していきます。
特に下記の方にこの記事を一読していただきたいです。
・グラフィックデザイナーの年収を知りたい方
・グラフィックデザイナーとして既に活躍をされている方
・グラフィックデザイナーを将来的に検討している方
・グラフィックデザイナーに興味/関心がある方
・グラフィックデザイナーの年収について深く理解をしたい方
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<目次>
1.グラフィックデザイナーの仕事内容
2.グラフィックデザイナーの年収
3.グラフィックデザイナーの年収アップに必要なスキル
デザインツールを使いこなすスキル
デザインスキル
コミュニケーションスキル
4.グラフィックデザイナーの年収アップにおすすめの資格
Illustratorクリエイター能力認定試験
Photoshopクリエイター能力認定試験
色彩検定
アドビ認定エキスパート(ACE)
5.フリーランス求人・案件数から見るグラフィックデザイナーのニーズ
6.グラフィックデザイナーの将来性
7.まとめ
この章では、グラフィックデザイナーの仕事内容について解説していきます。
グラフィックデザイナーは、主にポスターや商品パッケージ、看板など、商品の宣伝や販売関連のデザインする職業を指します。
グラフィックデザイナーは、広告代理店や広告制作会社、デザイン事務所、企業の広報部や制作部などが活躍の場となります。
グラフィックデザイナーの仕事内容は、クライアントの要望をベースとした企画やコンセプトをもとに、訴求すべきターゲット層にマッチするデザインすることです。
具体的に解説すると、出版社や広告代理店などのクライアントから依頼を受け、デザインの方向性やコンセプト、ターゲットなどを確認します。
その後、その企画内容に沿うようにデザインを行います。イラストレーターやコピーライターと連携をして業務を進める場合もあります。
デザインの提出を行い、クライアントの希望に沿って、微修正を行うこともあります。
最後に、入稿データを出版社や広告代理店などのクライアントに納品して完了です。
この章では、グラフィックデザイナーの年収を解説していきます。
また、グラフィックデザイナーの最高年収、最低年収、フリーランスとして働く場合の年収、会社員として働く場合の年収についても比較していきます。
フリーランスのグラフィックデザイナーの年収詳細です。
職種名 | 平均年収 | 最高年収 | 最低年収 |
---|---|---|---|
グラフィックデザイナー | 685万円 | 1200万円 | 48万円 |
グラフィックデザイナーの平均年収が685万円、グラフィックデザイナーの最高年収が1200万円、グラフィックデザイナーの最低年収が48万円です。(フリーランススタート 調べ/2021年7月時点)
フリーランスのグラフィックデザイナーの年収詳細は下記フリーランスのグラフィックデザイナーの月額単価を年ベースで算出したものです。
フリーランススタート グラフィックデザイナーのフリーランス求人・案件 月額単価相場では、グラフィックデザイナーの平均月額単価が57.1万円、グラフィックデザイナーの中央値月額単価が55万円、グラフィックデザイナーの最高月額単価が100万円、グラフィックデザイナーの最低月額単価が4万円となっています。
doocy Job グラフィックデザイナーのフリーランス求人・案件 時給単価相場では、グラフィックデザイナーの平均時給単価が3,883円、グラフィックデザイナーの中央値時給単価が3,745円、グラフィックデザイナーの最高時給単価が4,160円、グラフィックデザイナーの最低時給単価が3,330円となっています。(doocy Job(ドーシージョブ) 調べ/2021年7月時点)
会社員の年収を見ていきましょう。
まず、会社員全体の平均年収は479万円と言われています。
会社員の年収をもう少し詳しく見ていくと、以下のようになります。
20代の平均年収が345万円
30代の平均年収が442万円
40代の平均年収が507万円
50代以上の平均年収が622万円
次に会社員のグラフィックデザイナーの平均年収を見ていきましょう。
会社員のグラフィックデザイナーの平均年収は418万円と言われています。
会社員全体の平均年収を比較すると会社員のグラフィックデザイナーの方が低く、20〜30代の会社員の平均年収内であることがわかりました。
また、フリーランスのグラフィックデザイナーと会社員のグラフィックデザイナーと比較してみると、フリーランスのグラフィックデザイナーの方が267万円程(約1.6倍)年収が高いという結果が分かりました。
グラフィックデザイナーとして活躍をするのであれば、会社員のグラフィックデザイナーよりも平均年収が高く、かつ高年収が獲得しやすいフリーランスのグラフィックデザイナーをおすすめします。
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この章では、グラフィックデザイナーの年収アップに必要なスキルを解説します。
グラフィックデザイナーとして必要なスキルを持ち合わせていることによって高年収を獲得することが出来る可能性が高まります。
また、今後グラフィックデザイナーとして仕事に参画する方も参考にしていただき、是非高年収を獲得するためにお役立てください。
グラフィックデザイナーにとって年収アップに必要なスキルは、デザインツールを使いこなすスキルです。
グラフィックデザイナーにとってPhotoshop、Illustrator、Sketch、InDesignは必須なスキルと言っても過言ではありません。
業務に必要とされるレベルや経験はデザイナー経験◯年以上など参画するプロジェクトや求人・案件により異なります。
基本的には業務を支障なく進められることが大切であり、デザインツールを全てをマスターする必要はないでしょう。
また、UI/UXデザインの知識/スキルも年収アップするには必要です。
UI(User Interface)はユーザーの使いやすさ、UX(User Experience)はユーザーの体験を意味します。
UI/UXデザインはユーザーが心地よく利用できるデザインを目的とします。
ユーザー目線のデザインを実現させることができれば、ユーザー満足度を高め、コンバージョンを発生させることが可能となります。
そのため、グラフィックデザイナーとしてUI/UXデザインの知識/スキルがあると尚良いでしょう。
グラフィックデザイナーにとって年収アップに必要なスキルは、デザインスキルです。
広告やWebサイト、パッケージなどをデザインをするため、誰でも惹かれる/好かれるデザインや親しみやすいデザインを制作する必要があります。
デザインスキルには、文字の大きさや行間を考慮しながら読みやすいフォントを選択・配置する「タイポグラフィー」、最適な色合いを配置する「配色」、写真やイラストの構成を決定する「レイアウト」などがあります。
デザインスキルはセンスもありますが、デザインの基礎や理論を学習することによりスキルを伸ばすことが可能です。
その他、グラフィックデザイナーは、クライアントの要望に合わせたデザインをすることも重要です。つまり本来の自分の絵柄や雰囲気と違うデザインを行うことが求められる場合もあります。
このスキルを身につけるには、一定の時間が掛かるかと思いますが、「クライアントの要望に合わせ、デザイン出来るスキル」があることにより、高年収獲得へと繋がるでしょう。
グラフィックデザイナーにとって年収アップに必要なスキルは、コミュニケーションスキルです。
グラフィックデザイナーは、現場で働く他デザイナーやエンジニアと連携をとっていくことが多いです。
つまり現場で働く他デザイナーやエンジニアとコミュニケーションをとっていくことが必須になります。
グラフィックデザイナーとして、年収アップを望むのであればコミュニケーションスキルを向上させることが必要です。
この章では、グラフィックデザイナーの年収アップにおすすめの資格を解説していきます。
グラフィックデザイナーになるためには様々なスキルが要求されるため、グラフィックデザイナー関連の資格を保持していることで、自分のスキルを証明する材料となります。
Illustratorクリエイター能力認定試験は、サーティファイソフトウェア活用能力認定委員会が主催のAdobe社が提供する「Illustrator」というグラフィックデザインソフトを使った、コンテンツ作成能力を認定する試験です。
Illustratorクリエイター能力認定試験には、スタンダードとエキスパートの2種類あります。
Illustratorの知識を証明できる認定試験であるため、グラフィックデザイナーとしておすすめの資格です。
Photoshopクリエイター能力認定試験は、サーティファイソフトウェア活用能力認定委員会が主催のクリエイターとして必要な写真・画像の加工編集スキルを証明するための認定試験です。
Photoshopクリエイター能力認定試験は、スタンダードとエキスパートの2種類あります。
Photoshopクリエイター能力認定試験は、PhotoShopの操作方法の習得以外にも、与えられた課題を的確に行う実行力を身に付けられる試験です。
そのため、グラフィックデザイナーとして取得しておきたい資格の1つです。
色彩検定は、色彩検定協会が主催している色に関する幅広い知識や技能を問う検定試験です。
色彩検定は、3級、2級、1級と3種類あります。また、2018年の冬期より「UC(色のユニバーサルデザイン)級」を新設されています。
UC級は、色が見えるしくみ、ユニバーサルデザイン、色覚の多様性、配色における注意点や改善方法など知識を身に付けられます。
色彩検定は、光と色、色彩調和、配色イメージ、インテリア、環境、色彩心理など、色に関する様々な知識/スキルを習得できるため、グラフィックデザイナーにとっておすすめの資格です。
アドビ認定エキスパート(ACE)は、Adobe社が実施しているソフトに関する知識やスキルがあることを証明する資格です。アドビシステムズ認定の世界共通資格です。
アドビ認定エキスパート(ACE)には、単一製品認定、スペシャリスト認定、マスター認定の3つの認定レベルがあります。
Adobe社のソフト普及率は高く、デザイン現場でも頻繁に活用されることが多いため、グラフィックデザイナーとしておすすめの資格です。
この章ではフリーランス求人・案件数でグラフィックデザイナーのニーズを解説していきます。
フリーランススタートで公開されている職種別求人・案件数を分析してみると、グラフィックデザイナーは338件です。(※フリーランススタート調べ/2021年7月)
2021年7月時点でフリーランススタートが取り扱っているフリーランス求人・案件数は200,849件です。
グラフィックデザイナーのフリーランス求人・案件を占有率は約0.2%ということが分かります。
上記結果により、グラフィックデザイナーのフリーランス求人・案件と占有率は少なからず存在するため、IT/Web市場にグラフィックデザイナーのニーズがあると言えるでしょう。
この章ではグラフィックデザイナーの将来性について解説します。
グラフィックデザイナーのニーズは今後も安泰していくでしょう。
グラフィックデザイナーのニーズが安泰な理由として、フリーランススタートでグラフィックデザイナーのフリーランス求人・案件が一定数存在することが挙げられます。
グラフィックデザイナーのフリーランス求人・案件数は338件です。
フリーランススタートで取り扱っているフリーランス職種の中でもグラフィックデザイナーのフリーランス求人・案件は一定数存在するため、ニーズがあることが分かります。
IT市場を分析し、グラフィックデザイナーのニーズが安泰である理由を見ていきましょう。
業界動向SEARCH.COMにおいて、2018年〜2019年の広告業界の業界規模(主要対象企業23社の売上高の合計)は7兆4,865億円との結果が出ています。
近年、インターネットやスマートフォンの普及によりインターネット広告は堅調に伸びており2019年は7.2%増の8,343億円とのことです。
そのため、今後もネット広告の市場規模は拡大するものと見られ、いずれテレビ、新聞、雑誌、ラジオを抜き最大の広告媒体になるとの予測がされています。
また、2018年、日本国内におけるBtoC-EC(消費者向け電子商取引)の市場規模は18兆円で、前年(2017年)の16.5兆円と比較し8.96%の伸び率となっています。
特にEコマース市場では、近年スマートフォン経由の利用が急速に拡大しています。BtoC-EC市場の物販分野におけるスマートフォン経由の取引規模は3兆6,552億円と、前年に比較して6,462億円(21.5%)の増加しています。
これはBtoC-EC市場の物販分野の規模は9兆2,992億円に対して、全体の39.3%に相当します。今後もEコマースの市場規模は拡大していくことが見込まれています。
2019年に野村総合研究所が発表したレポート「ITナビゲーター2020年版」によると、2018年時点で約18兆円だったBtoC-EC市場は、2025年に27.8兆円に成長するとの予測です。
なお、AI(人工知能)、IoT、5G、ビッグデータ、ブロックチェーン、xRなどによるIT業界の飛躍的な拡大やIT技術の急速な進歩などの観点より、グラフィックデザイナーを含むIT系職種は人材不足に陥る可能性あります。
上記様々な分析を考慮すると、グラフィックデザイナーのニーズは今後も安泰していくでしょう。
しかし、グラフィックデザイナーとして、デザインスキルだけでは仕事を継続的に獲得することは難しくなっていく可能性があります。
そのためデザインスキルの他に、SEMなどのデジタルマーケティングスキルやHTML/CSS、JavaScriptなどのWeb周りで頻繁に使用されるプログラミング言語スキル、マネジメントスキルなどを様々なスキルをなどで身に付けていくことをおすすめします。
今回はグラフィックデザイナーという職種に絞り、グラフィックデザイナー年収の詳細(平均年収や最高年収)、グラフィックデザイナーの仕事内容、グラフィックデザイナーの年収アップに必要なスキル、グラフィックデザイナー年収アップに役立つ資格、フリーランス求人・案件数から見るグラフィックデザイナーのニーズ、グラフィックデザイナーの将来性について詳しく解説していきました。
グラフィックデザイナーとして、明確な目標を立て常に学習し続けることが活躍をする上で大切となってくるでしょう。
明確な目標を立てることでやるべきことの方向性が定まり、自ずと年収もアップしてくるでしょう。
なお、グラフィックデザイナーとして、高年収を獲得したい方はフリーランスとして独立することをおすすめします。
しかし、デザイナー未経験でフリーランスとして独立しても参画できるフリーランス求人・案件はあまりないです。
まずは会社員として、グラフィックデザイナーやWebデザイナー、イラストレーターとしての実務経験を数年程積んだ後、フリーランスとして独立することを検討してみましょう。
またグラフィックデザイナーとして未経験の場合、まず、PhotoShop、Illustrator、Sketch、InDesignなどのデザインツールを購入して、独学で学習したり、デザイン専門のオンラインスクールや専門スクールを検討してみましょう。
グラフィックデザイナーとして高年収獲得のため、第一歩を踏み出してみませんか。
フリーランスエンジニア専門の求人・案件一括検索サイト「フリーランススタート」に少しでも興味がある方は是非ご登録ください。
なお、フリーランススタートはiOSアプリ版やAndroid版をリリースしています。
通勤しているエンジニア・デザイナーでちょっとしたスキマ時間で手軽にフリーランス求人・案件を検索したい、開発言語の単価が知りたい、フリーランスを将来的に検討している方などは是非インストールしてみてください。
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