公開日:2020.07.23
更新日:2025.03.24
UI・UXデザイナーと聞くと、平均年収や最高年収はどのぐらいなのか、具体的な仕事内容がよく分からないなど、様々なイメージがあるかと思います。
現在、IT技術が急速に進歩/拡大しているため、IT/Web業界では深刻な人手不足に陥っています。
その中でIT業界の転職に興味/関心があったり、検討している方も多いのではないでしょうか。
転職する上でどうしても気になってしまうのが年収です。
そんな今回はUI・UXデザイナーという職種に絞り、UI・UXデザイナー年収の詳細(平均年収や最高年収)、UI・UXデザイナーの仕事内容、UI・UXデザイナーの年収アップに必要なスキル、UI・UXデザイナー年収アップに役立つ資格、フリーランス求人・案件数から見るUI・UXデザイナーのニーズ、UI・UXデザイナーの将来性について詳しく解説していきます。
特に下記の方にこの記事を一読していただきたいです。
・UI・UXデザイナーの年収を知りたい方
・UI・UXデザイナーとして既に活躍をされている方
・UI・UXデザイナーを将来的に検討している方
・UI・UXデザイナーに興味/関心がある方
・UI・UXデザイナーの年収について深く理解をしたい方
・デザインなどのクリエイティブ系に興味/関心がある方
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<目次>
1.UI・UXデザイナーの仕事内容
2.UI・UXデザイナーの年収
3.UI・UXデザイナーの年収アップに必要なスキル
UI・UXに関する知識/スキル/理解
Webデザインの知識
コミュニケーションスキル
SEMなどのデジタルマーケティングスキル
4.UI・UXデザイナーの年収アップにおすすめの資格
人間中心設計(HCD)専門家 資格認定制度
ウェブデザイン技能検定(国家資格)
Webクリエイター能力認定試験
アドビ認定エキスパート(ACE)
5.フリーランス求人・案件数から見るUI・UXデザイナーのニーズ
6.UI・UXデザイナーの将来性
7.まとめ
この章では、UI・UXデザイナーの仕事内容について解説していきます。
UI・UXデザイナーとは、Webサイトの作成に携わるエンジニアの1つであり、ユーザーにとって使い心地の良いシステム・ビジュアルをデザインするクリエイティブ職種です。
例えば、Webサイト全体の構成や写真の置き方、サイト内での商品の見せ方などを考え、ユーザーにとって使いやすく、顧客満足度の高くなるようなWebサイトをデザインするなどの業務です。
UI・UXデザイナーの仕事内容をもう少し具体的に解説していきましょう。
UIデザイナーとUXデザイナーの仕事内容は多少異なりますので、その違いについてもしっかり理解しましょう。
UIデザイナーの仕事内容
UIとはUser Interfaceの略で、ユーザーとサービスとの接点のこと、つまりアプリの画面のような、ユーザーが直接触れる部分のことを指します。
Web開発の場合、ユーザーが閲覧するWebページ自体がUIになります。
UIデザイナーの仕事内容は、ユーザーとサービスとの接触がスムーズにいくデザイン、簡単にいえば「ユーザーが快適にかつ直感的に、目的を達成できるためのデザイン」を実現することです。
サイト設計などで、ユーザーの導線を考えUIを設計する重要なポジションです。
UXを意識したUIデザインや、プロトタイピング、マークアップ、情報/UI設計などを担当する場合もあります。
UXデザイナーの仕事内容
UXとはUser Experienceの略で、ユーザーがサービスを使った際に得られる体験のことを指します。
UXデザイナーの仕事は、このユーザー体験に焦点をあて、「使って楽しい、心地いい」と思われるデザインを作ることです。
つまりサイトの見た目以外の要素も考慮して、「どうすればよりユーザーが満足する体験を提供できるか?」を考え、ユーザーインタビューやマーケティング、サイト解析などを実施し、サービス全体の設計をデザインするのがUXデザイナーの仕事です。
その他、UXデザイナーとして、調査結果を元にした企画提案、サイトデザインの基礎部分のワイヤーフレーム、プロトタイプ作成、SEO、テスト実施なども担当します。
この章では、UI・UXデザイナーの年収を解説していきます。
また、UI・UXデザイナーの最高年収、最低年収、フリーランスとして働く場合の年収、会社員として働く場合の年収についても比較していきます。
フリーランスのUI・UXデザイナーの年収詳細です。
職種名 | 平均年収 | 最高年収 | 最低年収 |
---|---|---|---|
UI・UXデザイナー | 793万円 | 1,920万円 | 240万円 |
UI・UXデザイナーの平均年収が793万円、UI・UXデザイナーの最高年収が1,920万円、UI・UXデザイナーの最低年収が240万円です。(フリーランススタート 調べ/2021年8月時点)
フリーランスのUI・UXデザイナーの年収詳細は下記フリーランスのUI・UXデザイナーの月額単価を年ベースで算出したものです。
フリーランススタート UI・UXデザイナーのフリーランス求人・案件 月額単価相場では、UI・UXデザイナーの平均月額単価が66.1万円、UI・UXデザイナーの中央値月額単価が65万円、UI・UXデザイナーの最高月額単価が160万円、UI・UXデザイナーの最低月額単価が20万円となっています。
doocy Job UI・UXデザイナーのフリーランス求人・案件 時給単価相場では、UI・UXデザイナーの平均時給単価が4,265円、UI・UXデザイナーの中央値時給単価が4,280円、UI・UXデザイナーの最高時給単価が7,000円、UI・UXデザイナーの最低時給単価が2,500円となっています。(doocy Job(ドーシージョブ) 調べ/2021年8月時点)
会社員の年収を見ていきましょう。
まず、会社員全体の平均年収は479万円と言われています。
会社員の年収をもう少し詳しく見ていくと、以下のようになります。
20代の平均年収が345万円
30代の平均年収が442万円
40代の平均年収が507万円
50代以上の平均年収が622万円
次に会社員のUI・UXデザイナーの平均年収を見ていきましょう。
会社員のUI・UXデザイナーの平均年収は約550万円と言われています。
会社員全体の平均年収を比較すると会社員のUI・UXデザイナーの方が低く、40〜50代の会社員の平均年収内であることがわかりました。
また、フリーランスのUI・UXデザイナーと会社員のUI・UXデザイナーと比較してみると、フリーランスのUI・UXデザイナーの方が243万円程(約1.5倍)年収が高いという結果が分かりました。
UI・UXデザイナーとして活躍をするのであれば、会社員のUI・UXデザイナーよりも平均年収が高く、かつ高年収が獲得しやすいフリーランスのUI・UXデザイナーをおすすめします。
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この章では、UI・UXデザイナーの年収アップに必要なスキルを解説します。
UI・UXデザイナーとして必要なスキルを持ち合わせていることにより、高年収を獲得することが出来る可能性が高まります。
また、今後UI・UXデザイナーとして仕事に参画する方も参考にしていただき、ぜひ高年収を獲得するためにお役立てください。
UI・UXデザイナーにとって年収アップに必要なスキルは、UI・UXに関する知識/スキル/理解です。
Webサイトにおいてデザイン同様、ユーザーが心地良くサイトを利用することができるように、UI・UX(わかりやすさや操作性)を意識したサイトを制作する必要があります。
Webサイトごとにユーザーのペルソナを設定しターゲットが何を求めているかを代弁できると良いでしょう。
また、起こり得る障害を考慮し、サービスリリース後もユーザーインタビューやテストの結果を踏まえ改良するなど、徹底的にユーザー視点で物事を考えられることが大切です。
そのため、UI・UXデザイナーは、UI・UXについての知識/スキル/理解が必須です。
UI・UXデザイナーにとって年収アップに必要なスキルは、Webデザインの知識です。
サイトの要件に合わせワイヤーフレームを作成するのは、UI・UXデザイナーとして大切な業務です。
細かいデザインはWebデザイナーが担当するとしても、基礎的なWebデザインの知識は求められます。
ワイヤーフレームを作成するため、PhotoShop、Illustrator、Adobe XDやSketchなどのデザイン関連ツールを使いこなすスキルを身に付けましょう。
UI・UXデザイナーにとって年収アップに必要なスキルは、コミュニケーションスキルです。
UI・UXデザイナーは、仕事の中でデザイナーやディレクター、プロデューサーなど多くの方とコミュニケーションを取ります。
そのためUI・UXデザイナーとして、年収アップを望むのであればコミュニケーションスキルを向上させることが必要です。
その他、自分でデザインの提案することもありますので、論理的に物事を考察し、説明できる論理的思考力や説明力もあると尚良いでしょう。
UI・UXデザイナーにとって年収アップに必要なスキルは、SEMなどのデジタルマーケティングスキルです。
UI・UXデザイナーは、SEOを意識したWebサイト設計を行ったり、Webサイト制作後もSEO対策やユーザー動向確認、サイト解析のためにGoogle Analytics、サーチコンソールなどを使用することが多くあるでしょう。
そのため、Webデザイン以外にもSEOを含むSEMの知識、Google Analyticsなどのマーケティングの知識があるとUI・UXデザイナーとして非常に希少性が高まり、高年収になりやすいでしょう。
この章では、UI・UXデザイナーの年収アップにおすすめの資格を解説していきます。
UI・UXデザイナーになるためには様々なスキルが要求されるため、UI・UXデザイナー関連の資格を保持していることで、自分のスキルを証明する材料となります。
人間中心設計(HCD)専門家 資格認定制度は、特定非営利活動法人人間中心設計推進機構が実施する専門家認定制度です。
製品やシステム開発において、人間中心設計を実践できる専門家を認定するための試験であり、人間中心設計スペシャリスト(認定HCDスペシャリスト)と人間中心設計専門家(認定HCD専門家)の2種類に分かれています。
2種類の試験には、それぞれ受験資格が設けられています。
人間中心設計専門家(認定HCD専門家)の受験資格は、ユーザビリティ、人間中心設計(HCD)、UXデザイン、サービスデザインに関わる実務経験5年以上などです。受験資格あります。
人間中心設計スペシャリスト(認定HCDスペシャリスト)の受験資格は、ユーザビリティ、人間中心設計(HCD)、UXデザイン、サービスデザインに関わる実務経験2年以上などです。
他の資格と比較すると受験することも、簡単ではありませんが、希少性の高いUI・UXデザイナーを目指す上ではおすすめの資格になります。
ウェブデザイン技能検定(国家資格)は、特定非営利活動法人インターネットスキル認定普及協会が実施している検定試験です。
Webサイト制作に必要な知識やスキルを問う試験です。
Webに関する資格の中で唯一厚生労働省が認定する国家資格であり、UI・UXデザイナーとしておすすめの資格です。
Webクリエイター能力認定試験は、サーティファイWeb利用・技術認定委員会が主催の資格で、Webサイトを作成するために必要なコーディングの能力や、基本的なデザインの能力が求められる試験です。
認定基準にはエキスパート(上級)とスタンダード(初級)の2種類あります。
Webクリエイター能力認定試験は、実技試験が主体となっており、エキスパートのみ知識問題があります。
スタンダードは最低限の知識問題が出題されエキスパートはタグの情報量や画像編集技術など、よりデザインに関連する技術の問題が出題されます。そのため、UI・UXデザイナーとしておすすめの資格です。
アドビ認定エキスパート(ACE)は、Adobe社が実施しているソフトに関する知識やスキルがあることを証明する資格です。アドビシステムズ認定の世界共通資格です。
アドビ認定エキスパート(ACEvには、単一製品認定、スペシャリスト認定、マスター認定の3つの認定レベルがあります。
Adobe社のソフト普及率は高く、デザイン現場でも頻繁に活用されることが多いため、UI・UXデザイナーとしておすすめの資格です。
この章ではフリーランス求人・案件数でUI・UXデザイナーのニーズを解説していきます。
フリーランススタートで公開されている職種別求人・案件数を分析してみると、UI・UXデザイナーは1,595件です。(※フリーランススタート調べ/2021年8月)
2021年8月時点でフリーランススタートが取り扱っているフリーランス求人・案件数は203,017件です。
UI・UXデザイナーのフリーランス求人・案件を占有率は約0.8%ということが分かります。
上記結果により、UI・UXデザイナーのフリーランス求人・案件と占有率は少なからず存在するため、IT/Web市場にUI・UXデザイナーのニーズがあると言えるでしょう。
この章ではUI・UXデザイナーの将来性について解説します。
UI・UXデザイナーのニーズは今後、安泰していくでしょう。
UI・UXデザイナーのニーズが安泰していくな理由として、フリーランススタートでUI・UXデザイナーのフリーランス求人・案件が一定数存在することが挙げられます。
UI・UXデザイナーのフリーランス求人・案件数は1,595件です。
フリーランススタートで取り扱っているフリーランス職種の中でもUI・UXデザイナーのフリーランス求人・案件は一定数存在するため、ニーズがあることが分かります。
IT市場を分析し、UI・UXデザイナーのニーズが安泰である理由を見ていきましょう。
業界動向SEARCH.COMにおいて、2018年〜2019年の広告業界の業界規模(主要対象企業23社の売上高の合計)は7兆4,865億円との結果が出ています。
近年、インターネットやスマートフォンの普及によりインターネット広告は堅調に伸びており2019年は7.2%増の8,343億円とのことです。
そのため、今後もネット広告の市場規模は拡大すると予想され、テレビ、新聞、雑誌、ラジオを抜き最大の広告媒体になるとのことです。
なお、AI(人工知能)、IoT、5G、ビッグデータ、ブロックチェーン、xRなどによるIT/Web業界の飛躍的な拡大やIT技術の急速な進歩などの観点より、UI・UXデザイナーを含むIT系職種は人材不足に陥る可能性あります。
上記様々な分析を考慮すると、UI・UXデザイナーのニーズは今後も安泰していく可能性が高いでしょう。
今回はUI・UXデザイナーという職種に絞り、UI・UXデザイナー年収の詳細(平均年収や最高年収)、UI・UXデザイナーの仕事内容、UI・UXデザイナーの年収アップに必要なスキル、UI・UXデザイナー年収アップに役立つ資格、フリーランス求人・案件数から見るUI・UXデザイナーのニーズ、UI・UXデザイナーの将来性について詳しく解説していきました。
UI・UXデザイナーとして、明確な目標を立て常に学習し続けることが活躍をする上で大切となってくるでしょう。
明確な目標を立てることでやるべきことの方向性が定まり、自ずと年収もアップしてくるでしょう。
その他市場動向も確認し、常に情報のアップデートを行っておくと、希少性の高いUI・UXデザイナーとして活躍出来るでしょう。
なお、UI・UXデザイナーとして、高年収を獲得したい方はフリーランスとして独立することをおすすめします。
しかし、デザイナー未経験でフリーランスとして独立しても参画できるフリーランス求人・案件はないでしょう。
まずは会社員として、UI・UXデザイナーやWebデザイナーとしての実務経験を数年程積んだ後、フリーランスとして独立することを検討してみましょう。
UI・UXデザイナーとしてのキャリアパスはUI・UXデザイナーのスペシャリストやWebディレクター、アートディレクターがあります。
まずはUI・UXデザイナーとして高年収獲得のため、第一歩を踏み出してみませんか。
フリーランスエンジニア専門の求人・案件一括検索サイト「フリーランススタート」に少しでも興味がある方は是非ご登録ください。
なお、フリーランススタートはiOSアプリ版やAndroid版をリリースしています。
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フリーランススタートのアプリを有効活用して、フリーランスとして第一線で活躍しましょう!
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