公開日:2021.12.07
更新日:2025.03.24
皆さんはデータサイエンティストについてご存知ですか?
データサイエンティストとは、主に様々な意思決定の場面で、データに基づいた合理的な判断をするために意思決定者をサポートする職業です。
近年、AIの発達をきっかけに、機械学習やビッグデータなど様々な技術が注目を集め、その影響からデータサイエンティストの需要が高まっています。
そんなデータサイエンティストですが、「副業」として案件に着手することはできるのでしょうか。
本記事ではデータサイエンティストの副業について以下の点を詳しく解説します。
・データサイエンティストは副業として案件に着手できるのかについて
・副業データサイエンティストの単価について
・データサイエンティスト未経験でも副業出来るのかについて
・データサイエンティストが副業するメリットについて
・副業データサイエンティストに必要なスキルについて
・副業データサイエンティストの案件獲得方法について
・副業データサイエンティストの注意点について
データサイエンティストとして副業を検討/希望している方はぜひご一読ください。
あなたの経験職種のフリーランス案件相場を確認しませんか?
<目次>
1.データサイエンティストって副業出来る?
2.副業データサイエンティストの単価
フリーランスデータサイエンティストの単価
3.データサイエンティスト未経験でも副業出来る?
4.データサイエンティストが副業するメリット
副業メリット①:収入が増える
副業メリット②:人脈が広がる
副業メリット③:様々な経験ができる
5.副業データサイエンティストに必要なスキル
機械学習・深層学習(ディープラーニング)のスキルや知識
数学、統計、データ分析/解析のスキルや知識
6.副業データサイエンティストの案件獲得方法
フリーランスエージェントや副業サイトを活用する
クラウドソーシングサービスを活用する
副業案件を直接受注する
7.副業データサイエンティストの注意点
確定申告をする可能性がある
本業と副業のバランスを取る
8.まとめ
ここでは、データサイエンティストが副業として案件に着手できるのかについて解説します。
結論、データサイエンティストは副業に向いています。
データサイエンティストとは、主に様々な意思決定の場面で、データに基づいた合理的な判断をするために意思決定者をサポートする職業です。
具体的には以下のような業務を行います。
・経営課題の把握や戦略立案
・データ収集や分析/解析
・収集や分析したデータの整理
・仮説検証
・仮説に基づくレポート作成や提言
近年では、AIの発達により機械学習やビッグデータ、自然言語処理、画像/音声処理など様々な技術が開発されました。
その影響から、データ分析/解析ができるデータサイエンティストの需要が高まっています。
データ分析/解析に関しては、パソコンとインターネット回線さえ使えれば場所を問わずフルリモートで対応可能です。
またデータ分析/解析したレポートデータは、ファイルやクラウドに保存し、パソコン上で共有することができますし、レポートに関する報告はリモート会議を通じて意思決定者に伝えることができます。
そのため、場所を問わずいつでも自由に案件に着手できるという観点から、データサイエンティストは副業に向いていると職種と言えます。
ただし、データサイエンティストは経営戦略など経営関連の情報など機密情報を取り扱うこともあるため案件によっては副業できないケースもあり得ます。
【データサイエンティストの主な副業案件】
・データベース構築
・データ分析/解析
・AI/Web開発
・プログラミングスクール講師
ここでは、データサイエンティストの副業案件の単価報酬について解説します。
副業データサイエンティストの単価は、doocyJob(ドーシージョブ)の時給情報を見ると以下のようになっています。(2021年12月現在)
職種名 |
平均単価 |
中央値単価 | 最高単価 |
最低単価 |
---|---|---|---|---|
データサイエンティスト |
4,791円 |
4,640円 |
16,250円 |
1,720円 |
(参照:データサイエンティストのフリーランス求人・案件 時給単価相場)
平均時給4,791円で副業ができるので、かなり高単価な求人・案件が多いと判断できます。
仮に1日8時間、土日(8日間)副業案件に参画した場合、月収約30万円/月の副業収入を得ることができます。
データサイエンティストとしての実績があれば、条件交渉を行ってさらに高時給の単価を獲得することも可能です。
単価重視で副業をする場合にも、データサイエンティストはおすすめできます。
2021年12月時点、約240,000件の求人・案件数を誇る「フリーランススタート」を参考に、フリーランスデータサイエンティストの単価について調べました。
職種名 |
平均年収 |
中央値年収 | 最高年収 |
最低年収 |
---|---|---|---|---|
フリーランスデータサイエンティスト |
878万円 |
960万円 |
2,400万円 |
240万円 |
(参照:データサイエンティストのフリーランス求人・案件 月額単価相場)
上表は年収ですが、月額単価に換算するとデータサイエンティストのフリーランス求人・案件の月額単価は73.2万円、中央値単価は80万円、最高単価は200万円、最低単価は20万円でした。
国税局の令和2年度の民間給与実態統計調査結果によると、日本の正規給与所得者の平均年収は503万円です。
この数値と比較すると、フリーランスデータサイエンティストの平均年収(878万円)は、平均より高い傾向にあります。
しかしフリーランスの場合、案件を発注するクライアントの待遇や個人が持つスキル/ノウハウによって、年収に個人差が生まれるため注意が必要です。
データサイエンティストの案件を覗いてみる↓
ここでは、データサイエンティスト未経験でも副業案件を獲得できるのかについて解説します。
結論、データサイエンティスト未経験でもデータサイエンティストの副業案件を獲得することは可能です。
しかし、案件獲得の難易度は高いということを理解しておきましょう。
データサイエンティストは、一般的なプログラマーやシステムエンジニア(SE)とは異なり、データサイエンスを専門に扱う研究者です。
専門性の高いツールや数式でデータ分析/解析を行い、クライアントへの貢献を目的に案件をこなします。
必要になるスキル/知識はデータ分析/解析分野に止まらず、複雑なデータ分析/解析を簡単にするプログラミングスキルや経営・事業開発等に関するビジネスノウハウ、統計学、心理学など専門性が極めて高いです。
そのため、仮にエンジニア経験があったとしても専門性が高いデータサイエンスの知識やデータサイエンティストとしての実務経験がないと、実際に副業案件を獲得できる可能性は低いです。
また、エンジニア未経験者から、データサイエンティストの副業案件に着手したい方は、まず、データサイエンスが学べるプログラミングスクールの検討や受講をおすすめします。
【データサイエンスが学習できるおすすめのプログラミングスクール】
・TECHACADEMY(データサイエンスコース)
・AIジョブカレ
・データミックス
プログラミングスクールは、プログラミング学習から転職まで一貫してサポートしてくれたり、受講料を全額返金してくれる制度などエンジニア未経験者にとって最適かつ学習しやすい環境を整えています。
興味/関心のある方はプログラミングスクールを自分で調べてみましょう。
ここでは、データサイエンティストが副業するメリットについて3点解説します。
データサイエンティストとして副業を始めると、収入を増やすことができます。
本業にプラスして得た副収入は生活に還元できますし、何らかの事情で収入が減った場合のリスク管理にもつながります。
データサイエンティストとして副業を始めると、人脈を広げることができます。
会社員のデータサイエンティストとして働いていると、本業と関連しない分野や業界の方と知り合う機会は少ないです。
そのため、自分で行動しない限りなかなか人脈を広げるチャンスがありません。
しかし、副業案件に着手すれば、案件ごとに異なる人材と関わることができ、新しい人脈形成に期待が持てます。
データサイエンティストとして副業を始めると、様々な経験ができます。
例えば、今まで触れてこなかった分野や大小様々な規模の案件に着手することで、新しい発見ができ、より専門性の高いスキルやノウハウを身につけることができます。
専門性の高いスキルやノウハウなど幅広い経験や知識を身につけていれば、より高単価な案件に着手できる確率が高くなります。
副業である程度の結果を残せれば、本業を辞めて独立を果たすことも可能です。
ここでは、副業データサイエンティストに必要なスキルについて2点解説します。
データサイエンティストが副業案件に着手する際、機械学習や深層学習(ディープラーニング)のスキルや知識が必要です。
データサイエンティストは、機械学習の技術や深層学習(ディープラーニング)をベースとしたAI開発など、高度なアルゴリズムの開発・実装に取り組むことがあります。
高度なアルゴリズムの開発・実装に関するデータ分析/解析ができれば、高単価の案件を獲得できる可能性が高まるため、機械学習や深層学習(ディープラーニング)のスキルや知識は重要と言えるでしょう。
また、データサイエンティストはプログラミングのスキルや知識も必要です。
主にデータ形式を統一したり、データ収集する際のバッチ処理、BIツールへ表示させる処理などでプログラミング作業を行います。
上表は、フリーランス/副業エンジニアに強いIT求人・案件情報サイト「doocyJob(ドーシージョブ)」に掲載されているデータサイエンティストの求人・案件で公開されている開発言語・スキルの公開案件数の分析結果です。
表をみると、データサイエンティストの副業案件には、SQLやPythonの需要が高いことがわかります。
それゆえ、データサイエンティストの副業案件を獲得するためにはSQLやPythonの習得を意識するよう心がけましょう。
データベース言語 |
特徴 |
活用事例 |
---|---|---|
SQL |
・データベースの操作や定義を行うためのデータベース言語 |
・データの検索、追加、更新、削除、作成 |
プログラミング言語 |
特徴 |
活用事例 |
---|---|---|
Python |
・構文がシンプルかつ少ないコードでプログラミングできる |
・データ収集の自動化 |
データサイエンティストが副業案件に着手する際、数学や統計、データ分析/解析のスキルや知識が必要です。
データサイエンティストの副業案件では、ビッグデータを扱う機会が多いです。
扱うデータが大きくなればなるほど、難易度が高い数学、統計、データ分析/解析のスキルが必要です。
以下はデータサイエンティストの副業案件でよく使用される数学、統計、データ分析/解析の知識です。
ぜひ参考にしてみてください。
【データサイエンティストに必要な主な数学/統計の知識】
・微積分
・統計学
・ラプラス変換
・確率統計
・フーリエ解析
・最適化数学
・線形代数
・ベイズ統計
ここでは、副業データサイエンティストの案件獲得方法について3点解説します。
データサイエンティストが副業案件を獲得するためには、フリーランスエージェントや副業サイトの活用が最適です。
フリーランスエージェントに在籍している専任コンサルタントはフリーランス市場を専門にしています。
専任コンサルタントに相談することで、自分の希望労働条件を満たした求人・案件を見つけやすいです。
以下は副業データサイエンティストの案件獲得に強いフリーランスエージェントです。
ぜひ参考にしてみてください。
副業データサイエンティストの案件獲得に強いフリーランスエージェント |
|
企業名 | 特徴 |
・直請け案件・上場企業案件が多数で報酬が高単価 |
|
・直請けの高単価案件や非公開案件が200件以上 |
|
・エンジニアの地位向上、スキル向上のための適切なキャリアカウンセリング |
また、副業サイトを活用することもデータサイエンティスト案件の獲得に役立つでしょう。
本記事では、国内最大級の副業・フリーランスエンジニア向け求人・案件情報サイトdoocyJob(ドーシージョブ)をおすすめします。
有名企業をはじめ、ベンチャー、スタートアップ企業から大手企業まで、750社以上の副業・フリーランス案件情報を6,000件以上掲載しています。
掲載している副業・フリーランスの案件はすべて企業との直接契約であるため、中間マージンや⼿数料は発生せず、高単価での参画が実現出来ます。
データサイエンティストが副業案件を獲得するためには、クラウドソーシングサービスの活用もおすすめです。
クラウドソーシングサービスとは案件を発注したい「クライアント」と、案件を受注したい「フリーランス」をマッチングさせるサービスです。
年齢や経歴は問わず、誰でも簡単に利用することができます。
案件も豊富で、常に募集をかけているため、希望の案件を見つけやすいです。
【おすすめのクラウドソーシングサイト】
しかし、クラウドソーシングサービスを利用する際、案件数がフリーランスエージェントよりも少なく、低単価案件が多いです。
また、報酬からシステム手数料が引かれるため、受け取れる報酬額が契約金額よりも少なくなる点も予め知っておきましょう。
データサイエンティストが副業案件を獲得するためには、副業案件を直接受注することもおすすめです。
直接受注で案件を獲得するには以下のような方法があります。
・SNSでクライアントとマッチングする
・自主制作したWebサイトからクライアントを獲得する
・知人から案件/クライアントを紹介してもらう
直接受注で案件を獲得すれば、仲介業者を挟まないため中間マージンがなく、報酬や希望のスケジュール交渉がしやすいというメリットがあります。
しかし、案件獲得から実務、請求書のやりとりなど、すべて自分で処理しなければならないため、直接受注はベテラン向けの案件獲得方法と言えるでしょう。
ここでは、副業としてデータサイエンティストの案件に着手する際の注意点について2点解説します。
データサイエンティストが副業で報酬を受け取った場合、受け取った報酬額に応じて確定申告が必要になる場合があります。
以下の条件に当てはまる方は、確定申告が必要です。
①本業とは別に、副業の所得が20万円以上の方
※ここで言う所得とは「所得=収入-経費」のこと
例えば、データサイエンティストの副業案件に着手し、報酬(収入)を50万円もらったとします。
この場合、副業で得た報酬が20万円以上になるため確定申告が必要です。
しかし、もし仮にこの報酬を得るための必要経費として35万円かかっていた場合、所得は差し引き15万円になるため、確定申告をする必要はありません。
データサイエンティストが副業案件に着手する際は、本業とのバランスが大切です。
収入アップやスキルアップを目的に副業を始めたはいいものの、時間的・精神的観点からこれまで以上にストレスを抱え、本業が疎かになる場合があります。
副業は本業とのバランスを考え、無理のない範囲で着手するようにしましょう。
【本業と副業を両立するコツ】
・自分が無理のない範囲で案件を受注する
・本業と副業で混乱しないために、ツールやデバイスを使い分ける
・時間に余裕を持って1週間のスケジュールを組む
・体調管理をしっかりとする
今回はデータサイエンティストとして副業を検討/希望している方に向けて、データサイエンティストが副業として成立するのかについて詳しく解説してきました。
・データサイエンティストは副業として成立する
・副業データサイエンティストのフリーランス求人・案件の平均年収は878万円
・データサイエンティストは未経験でも副業出来る
→しかし、案件獲得には苦労する
・データサイエンティストが副業するメリットは主に以下の3点
①収入が増える
②人脈が広がる
③様々な経験ができる
・副業データサイエンティストに必要なスキルは主に以下の2点
①機械学習・深層学習(ディープラーニング)のスキルや知識
②数学、統計、データ分析/解析のスキルや知識
・副業データサイエンティストの案件獲得方法は主に以下の3点
①フリーランスエージェントや副業サイトを活用する
②クラウドソーシングサービスを活用する
③副業案件を直接受注する
・副業データサイエンティストの注意点は主に以下の2点
①確定申告をする可能性がある
②本業と副業のバランスを取る
近年、AIの発達をきっかけに機械学習やビッグデータ、自然言語処理、画像/音声処理など様々な技術が注目を集め、その影響からデータサイエンティストの需要が高まっています。
それゆえ、データサイエンティストの副業案件では、高単価案件が多いです。
データサイエンティストは将来性が期待されている職種でもあるため、データサイエンティストとして副業を検討/希望している方は、ぜひ副業案件にチャレンジしてみてください。
フリーランスエンジニア専門の求人・案件一括検索サイト「フリーランススタート」に少しでも興味がある方は是非ご登録ください。
なお、フリーランススタートはiOSアプリ版やAndroid版をリリースしています。
通勤しているエンジニア・デザイナーでちょっとしたスキマ時間で手軽にフリーランス求人・案件を検索したい、開発言語の単価が知りたい、フリーランスを将来的に検討している方などは是非インストールしてみてください。
フリーランススタートのアプリを有効活用して、フリーランスとして第一線で活躍しましょう!
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フリーランススタート Androidアプリのインストールはこちらから→
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