Illustratorクリエーター能力認定試験とは?合格率や難易度を含む資格試験詳細や勉強方法を解説

資格

公開日:2022.02.22

更新日:2025.03.24

DTP業界で標準のソフトとなっている「Illustrator」。

時代の流れにも乗る本ソフトの実務能力を示すために、Illustratorクリエイター能力認定試験を受験しようと考えている人も多いのではないでしょうか。


Illustratorクリエイター能力認定試験は民間資格となっていますが、DTP業界に通用する難易度の試験でもあり、就職や転職、フリーランスとして仕事を獲得する時にも有利に働きます。


今回は、Illustratorクリエーター能力認定試験を現在勉強している/今後勉強する予定の方、またデザイン業界内で働いている方や今後目指そうとしている方に向けて、Illustratorクリエーター能力認定試験の詳細や資格取得のメリットデメリット、勉強方法について紹介します!

Illustratorクリエイター能力認定試験についての情報を網羅した網羅した記事になっていますので、是非ともご一読ください!

<目次>
1.Illustratorクリエーター能力認定試験とは
2.Illustratorクリエーター能力認定試験試験
Illustratorクリエーター能力認定試験の詳細
Illustratorクリエーター能力認定試験の出題形式と出題範囲
Illustratorクリエーター能力認定試験の受験者数・合格率・難易度
Illustratorクリエーター能力認定試験の申し込み手順
Illustratorクリエーター能力認定試験の勉強時間
3.Illustratorクリエーター能力認定試験の資格取得のメリット
Illustratorスキルや知識が身に付く
ITやWeb系企業の転職・就職に活用できる
資格手当や報奨金を貰える可能性がある
4.Illustratorクリエーター能力認定試験の資格取得のデメリット
勉強時間を確保する必要がある
資格が役立たない場合もあり得る
5.Illustratorクリエーター能力認定試験合格のための勉強方法
問題集や公式テキスト、サンプル問題をやろう
実際にAdobe Illustratorを使い練習しよう
6.Photoshopクリエイター能力認定試験にも挑戦してみよう
7.まとめ

 

 

 

1.Illustratorクリエーター能力認定試験とは


Illustratorクリエーター能力認定試験とは関連画像
Illustratorクリエーター能力認定試験とは関連画像

 

まずはじめに、Illustratorクリエイター能力認定試験について説明していきましょう。

Illustratorクリエイター能力認定試験とは、ソフトウェア活用能力認定委員会(Certify Software Literacy Qualification Test Committee)が主宰している、ドキュメントデザイン技術に関する知識を有し、Illustrator®を駆使して、提示されたテーマ・素材から、仕様に従ってコンテンツを制作する能力を認定する試験です

 

Illustratorクリエイター能力認定試験は「スタンダート」と「エキスパート」の2種類に区分され、スタンダードの方が難易度は低めとなっています。

また学歴や年齢等、受験資格に制限はなく、全国各地の試験会場から随時受験することができるため、自分のペースで学習を進めていくことが可能です。

 

それでは、より詳しい情報をみていきましょう。

 

 

 

2.Illustratorクリエーター能力認定試験


Illustratorクリエーター能力認定試験とは関連画像
Illustratorクリエーター能力認定試験とは関連画像

 

それではここから、Illustratorクリエイター能力認定試験について各項目ごとに詳しく解説していきます。

 

 

Illustratorクリエーター能力認定試験の詳細

まずはIllustratorクリエーター能力認定試験の詳細情報について一覧にしてみます。

 

 

スタンダード

エキスパート

試験名

Illustrator®クリエイター能力認定試験 スタンダード

Illustrator®クリエイター能力認定試験 エキスパート

試験会場
※試験会場の検索はこちらから

全国の試験会場

全国の試験会場

試験日時
※受験会場選択した後、選択可能

随時

随時

試験時間

第1部:40分
第2部:90分

第1部:50分
第2部:90分

合格基準

実技問題の得点率65% 以上で、かつ実践問題の得点率70% 以上

知識問題・実技問題の得点率65% 以上で、かつ実践問題の得点率70% 以上

受験料

7600円

8600円

受験資格

学歴、年齢等に制限なし

学歴、年齢等に制限なし

 

 

Illustratorクリエーター能力認定試験の出題形式と出題範囲

それでは次に、実際のIllustratorクリエーター能力認定試験の出題形式と出題範囲について見ていきましょう。

まずは表にて全体を把握してみます。

 

【スタンダード】

1部

内容

Adobe Illustratorの操作によるDTPファイル・Webデザインの作成

形式

問題文の指示に従い編集、解答データを提出

題数

テーマ別7~9問程度

2部

内容

Adobe Illustratorの操作による作品制作

形式

問題文の指示に従い編集、解答データを提出

題数

1テーマ

 

【エキスパート】

1部

知識

内容

Adobe IllustratorおよびWebデザインに関する知識

形式

多岐選択解答方式

題数

テーマ別4~6問程度

実技 内容

Adobe Illustratorの操作によるDTPファイル、Webデザインパーツの作成

形式

問題文の指示に従い編集、解答データを提出

題数

テーマ別4~6問程度

2部

実践 内容

Adobe Illustratorの操作による作品制作

形式

問題文の指示に従い編集、回答データを提出

題数

1テーマ

 

上記より、スタンダードでは基礎知識が、エキスパートは知識・技術が求められます。

細かい出題範囲としては、Adobe Illustratorの基本性能に始まり、オブジェクトの基本操作やカラー設定などの基本的知識、パスの描画と編集、レイヤー、さらにテキストやグラフ、データの入出力についても問われます。

 

出題範囲の詳細はこちら

 

 

Illustratorクリエーター能力認定試験の受験者数・合格率・難易度

続いて、Illustratorクリエーター能力認定試験の受験者数・合格率・難易度についてみていきましょう。

Illustratorクリエーター能力認定試験公式サイトによると、累計受験者数は89,977名(2021年3月31日時点)、合格率は72.8%(2020年度平均合格率)となっているようです。

 

合格率は高く、それほど難易度の高い試験ではありませんので、未経験から勉強をしても十分に合格できるチャンスはあると言えるでしょう。

Photoshopクリエイター能力認定試験という類似した試験がありますが、その試験における2020年度の平均合格率は73.9%ということを考慮すると、同様の難易度ということがわかります。

 

なお、Illustratorクリエーター能力認定試験に合格した場合は認定証が、エキスパート試験に合格した場合はそれに加えてエキスパートシールが発行されます。

 

ホームページでは、全ての受験者が閲覧できる、出題分野別の正答状況ならびに、認定基準や合格基準といった情報も案内されています。

受験後の振り返りや、認定された自身の保有スキルの確認に活用してみてください。

 

 

Illustratorクリエーター能力認定試験の申し込み手順

Illustratorクリエーター能力認定試験の申し込み方法は、以下の流れです。

 

1. Illustratorクリエイター能力認定試験ホームページ内にて受験会場を検索
2. 受験会場への連絡(電話、メール、ネット予約)・試験日時等確認
 ※各試験会場ごとに試験の予約方法が異なる
3. 受験申込・受験料支払
4. 受験
5. 受験結果受領

 

 

定められた申し込み方法以外で手順を進めても、受理してもらえないことがあるため、注意してください。

なお、同一試験の再受験は、前回試験の合否結果受領後に行うことにできます。

 

 

Illustratorクリエーター能力認定試験の勉強時間

それでは最後に、Illustratorクリエーター能力認定試験の勉強時間について見ていきます。

 

はじめに、Illustratorクリエーター能力認定試験のスタンダードは、基礎的な問題しか出題されず、それほど難易度も高くないと言えるため、未経験の方でも1日1時間〜2時間程度、合計20時間程度の勉強量で合格できるでしょう。

まず初級の資格取得から始めてみたい人にもおすすめできる勉強量となっています。

 

Illustratorクリエイター能力認定試験のエキスパートは、スタンダードと比べてレベルが上がります。

しかしそれでも合格率は高い水準をキープしており、またスタンダードに既に合格している人であれば基本的な知識も理解できているため、勉強量も1日2時間程度で合格可能でしょう。

 

スタンダードと合わせて必要な累計勉強時間は、およそ60時間ほどであると言えます。

 

 

 

3.Illustratorクリエーター能力認定試験の資格取得のメリット


Illustratorクリエーター能力認定試験とは関連画像
Illustratorクリエーター能力認定試験とは関連画像

 

ここからは、Illustratorクリエーター能力認定試験の資格取得のメリットについて紹介します。

 

 

Illustratorスキルや知識が身に付く

まず挙げられるメリットとしては、やはりIllustratorスキルや知識が身に付くことでしょう

Illustratorのスキルはデザイン業界への転職の際に役立つほか、フリーランスとして自分の実力を示す際にも優位に働きます。

 

特に中途採用の際には、Illustratorのスキルを重視して先行している企業も多いため、できるだけ取得しておきたいところです。

フリーランスの場合は在宅でできるものも多く、案件の種類や内容も様々で知識、スキル、経験、センスなどによって収入は大きく異なります。

 

初心者には、クラウドソーシングサービスの利用もおすすめです。

クラウドソーシングサービスは未経験でも参画できる案件が数多く揃っており、チャレンジしやすいのが特徴です。

 

 

ITやWeb系企業の転職・就職に活用できる

ITやWeb系企業の転職・就職を考えている人にとって、Illustratorクリエーター能力認定試験の資格獲得は自分の能力や意欲を公的にアピールできる希少な試験のひとつであると言えます

 

企業に応募する際には、資格とともにポートフォリオなど過去の作品を添えて提出するのがおすすめです。

企業側に自分の作風を伝えることができ、入社後のミスマッチも未然に防ぐことができます。

 

さらにIllustratorクリエーター能力認定試験は出版、印刷、広告、出版系デザイナーへの就職にも優位に働きますので、幅広い業界で実力をアピールすることができる資格であると言えるでしょう。

 

 

資格手当や報奨金を貰える可能性がある

Illustratorクリエーター能力認定試験の資格を取得していると、企業に勤めている期間、資格手当や報奨金が充当されるなど好待遇が期待できます

昨今、資格取得一時金や資格手当を支給している企業も多く、資格獲得が収入のアップや成績に直接的に反映されることは大きなメリットです。

 

具体的な金額や処遇内容については、勤める企業によって異なりますが、一時金として一回きりの収入増になるケースのほか、手当という形で基本給に上乗せされるケースも多くみられます。

中には昇給・昇格の条件にしている企業も見受けられるほどです。

 

Illustratorクリエーター能力認定試験は知識の習得だけではなく、給与のアップにも役立つ試験であると言えるでしょう。

 

 

 

4.Illustratorクリエーター能力認定試験の資格取得のデメリット


Illustratorクリエーター能力認定試験とは関連画像
Illustratorクリエーター能力認定試験とは関連画像

 

それでは反対に、Illustratorクリエーター能力認定試験の資格取得のデメリットを紹介していきましょう。

 

 

勉強時間を確保する必要がある

これはどの試験にも通じる当たり前のことではありますが、資格取得にあたっては勉強時間を確保する必要があることは念頭においておきましょう。

 

Illustratorクリエーター能力認定試験は比較的難易度の低い試験であるとはいえ、1日1時間〜2時間のある程度長期間の学習が必要不可欠です。

エキスパート試験まで合格しようとすると、合計で60時間ほどの勉強時間を捻出する必要があります。

 

そのため、資格取得を目指す前に「本当にIllustratorの技術は必要か」を確かめてみるのが無難かもしれません。

より必要性の高い他の資格や業務がないかどうか、しっかりと確認したのちに勉強を始めてみましょう。

 

 

資格が役立たない場合もあり得る

転職やフリーランスの案件獲得の際に役立つIllustratorクリエーター能力認定試験ですが、あくまでデザイン業務は実力社会であり、最終的に評価されるデザイナーになるためにはより質の高い完成物で自分の能力を提示する必要がある点には注意しておきましょう。

資格獲得の勉強にとどまらず、写真やお店・街中で見かけた良いデザインをどんどん吸収したり、鉛筆デッサンや油絵など他の人と差別化する表現を持っておくこともおすすめです。

 

 

 

 

5.Illustratorクリエーター能力認定試験合格のための勉強方法


Illustratorクリエーター能力認定試験とは関連画像
Illustratorクリエーター能力認定試験とは関連画像

 

Illustratorクリエイター能力認定試験はそれほど難易度が高くないので、多くの参考書を購入する必要はありませんが、少しでも試験の難易度を低くできるようにしっかりと対策をした方がいいでしょう。

ここではオススメの勉強方法をいくつか紹介します。

 

 

問題集や公式テキスト、サンプル問題をやろう

参考書やテキストは、公式から販売されています。

基本的には、公式のテキストで全範囲がまかなえるでしょう。

 

興味/関心がある方は下記公式テキストを調べてみてましょう。

 

【参考書】IllustratorクイックマスターCC Windows&Mac
【問題集】Illustratorクリエイター能力認定試験問題集

 

問題集には全模擬問題をプログラム化したデータが付属しており、ほぼ実際の試験と同じように模擬試験も行えます。

公開されている過去問はないため、こちらでしっかりと学習しましょう。

 

 

実際にAdobe Illustratorを使い練習しよう

スキルアップするためには、実際にAdobe Illustratorを使い経験を積んでいくことももちろん大切です。

Adobe Illustratorを使うことで実践的な勉強ができ、実務に結びつく学習ができるでしょう。

 

転職の際にはポートフォリオなど自分の作品を数種類持っておくことも大切です。

教科書や問題集の勉強だけではなく、実際にAdobe Illustratorを触ってみることも是非とも大切にしていきましょう。

 

 

 

 

6.Photoshopクリエイター能力認定試験にも挑戦してみよう


Illustratorクリエーター能力認定試験とは関連画像
Illustratorクリエーター能力認定試験とは関連画像

 

Illustratorと並んでデザインの制作現場で欠かせないソフトとして、Photoshopも挙げられます。

 

Webデザイナーとして第一線で活躍するためには、Illustratorのみならず、Photoshopなどのデザインツールも使いこなせる技術が求められます。

Photoshopは、画像編集の際に最も使われるデザインツールで、複雑な画像処理を施したり、軽度の補正や加工を行ったりする場合によく使用されます。

 

両方使いこなせれば、Webデザインにイラストを使いたいときにはIllustrator、デザインカンプに落とし込むときにはPhotoshop、と、場面に応じてより高度なデザインを作成できますので、是非ともPhotoshopクリエイター能力認定試験にも挑戦してみてください。

 

 

 

 

7.まとめ


いかがでしたでしょうか。

本記事では、Illustratorクリエーター能力認定試験を現在勉強している/今後勉強する予定の方やデザイン業界内で働いている方などに向けて、Illustratorクリエーター能力認定試験の詳細や資格取得のメリットデメリット、勉強方法について紹介してみました。

 

是非とも本記事を参考に、Illustratorクリエーター能力認定試験合格に向けて勉強を始めてみてはいかがでしょうか。

 

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本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。

執筆者:フリーランススタート編集部

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