公開日:2022.08.19
更新日:2025.03.24
ゲームプランナーという仕事について興味を持たれている方も多いのではないでしょうか。
ゲームプランナーとはその名のとおりゲームをプランニングするのみならず、さまざまな業務を担当します。
ゲームプランナーは自分が開発にかかわったゲームを多くの方たちにプレイしてもらえるなどやりがいを感じられる仕事といえるでしょう。
本記事では、ゲームプランナーの仕事内容を確認した上で、ゲームプランナーに向いている人の特徴・スキル、年収、将来性のある領域などについて解説します。
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<目次>
1.ゲームプランナーの仕事内容
企画立案
仕様策定
制作ディレクション・プロジェクト管理
デバック・テストプレイによる修正点・改善の指示だし
リリース後の分析・運用
2.ゲームプランナーに向いている人の特徴・スキル
流行に敏感である
発想力・創造力がある
論理的思考力がある
3.ゲームプランナーの年収
4.ゲーム業界の将来性のある領域
eスポーツの急成長
PlayStation 5等の次世代ゲーム機
クラウドゲーム
サブスクリプション型ゲーム
VRゲーム
5.まとめ
ゲームプランナーの主な仕事内容として下記の5つが挙げられます。
・企画立案
・仕様策定
・制作ディレクション・プロジェクト管理
・デバック・テストプレイによる修正点・改善の指示だし
・リリース後の分析・運用
それぞれ詳しく解説します。
ゲームの制作は企画立案から一般的に始まります。企画立案とは制作における基盤といっても過言ではないでしょう。
企画立案を行う際は、プロデューサーやクライアントへのヒアリングの他、市場調査を行います。
プロデューサーやクライアントの希望に市場のニーズやトレンドを組み込むかたちでゲームの方向性を定めます。
企画立案の段階ではゲームの世界観やキャラクターのイメージだけではなく、全体のシステム、およびストーリーなどのアイデアを明確にします。
上記の内容を洗い出すことができたら企画書を作成します。企画書の作成後、プレゼンを行い、社内で合意を得られればプロジェクト開始です。
企画が通ったら、仕様策定に入ります。例えば、ゲームの世界観やキャラクターの特徴、システムは仕様策定で決定する主な項目です。
仕様策定でゲームの内容について細部まで作り込むことができなかった場合、開発スタッフは仕事をスムーズに進められなくなるため注意してください。
仕様策定が終わったら、仕様書を作成します。プログラマーやサウンドクリエーターが仕様書を見ただけで、どのようなゲームであるのか分かるよう具体的にまとめましょう。
ゲームプランナーの仕事はゲームをプランニングして終わりではありません。
企画を通した後は、制作ディレクションやプロジェクト管理に携わることが多いです。
ゲームプランナーは制作の過程で人員配置やプロジェクトのスケジュール管理などを行い、各職種のメンバーの橋渡し役やサポート役として動きます。
ゲームプランナーは仕様書に明記されている内容から外れることなく、ゲーム開発が進んでいるかの確認も重要です。
その他にも、開発チームの疑問を解消したり、サポートをしたりします。
ゲームの試作版の完成後、ゲームの動作確認を行います。
ゲームの開発では動作確認の際に「思うように動作しない」といった状態になることは少なくありません。
しかし、試作を繰り返すことで思い描くかたちに近付けられるはずです。
ゲームの完成後、デバック作業やテストプレイを通してクオリティを確かめます。
クオリティに問題がある箇所について、開発スタッフに修正を依頼します。
クオリティを下げる要因の排除は、よい作品に仕上げるために制作過程で不可欠な作業です。
デバック・テストプレイによる修正点・改善の指示だしが完了したら、ゲームがリリースされるまで待ちます。
ゲームのリリース後、ゲームプランナーは売れ行きやユーザーの反応について分析を行います。
分析の結果は商品のプロモーション範囲を広げたり、次回作を作成するにあたって問題点を洗い出したりするのに利用します。
また、リアルタイムで更新を行うことができるオンラインゲームやスマホアプリゲームなどは、リリース後に仕様をアップデートすることも珍しくありません。
アップデートを行うことで、ユーザーの満足度をより一層高められます。
ゲームプランナーに向いている人の特徴は下記の3つです。
・流行に敏感である
・発想力・創造力がある
・論理的思考力がある
それぞれ詳しく解説します。
ゲームの開発では最新技術を取り入れることが求められています。
現在、多くの人たちがAIやVR、スマートフォン、クラウドなどのテクノロジーに注目していますが、ゲームにもこうした最先端のテクノロジーが組み込まれているといえるでしょう。
ゲームプランナーはこうした最先端のテクノロジーを逸早くキャッチし、制作するゲームに取り入れることが求められています。
また、ゲームプランナーはテクノロジーのみならず、市場のニーズや消費者の好みの傾向にも敏感でなければなりません。
人々のニーズや流行を汲み取ったゲームであれば、多くの人たちにプレイしてもらえるでしょう。
人を惹き付けられるようなゲームを開発するためには発想力・想像力が不可欠です。
自分にはこれらの能力があまりないと感じる人であっても、発想力や創造力を鍛えることができます。
例えば、過去に大ヒットしたゲームを調べたり、街を歩いたりすることでインスピレーションを得られ、自身の制作に活用できるでしょう。
日常生活においてゲームに活かせる要素がないか探してみることで、革新的なゲームや多くの人に楽しんでもらえるゲームを開発できるはずです。
論理的思考力とは物事を整理し、順序立てて考える思考法です。
ゲームプランナーは自身が考えたゲームの魅力や面白さを周囲に伝えることが求められる機会も多いです。
優れた企画を立てることができたとしても、論理的に説明できなければプレゼンテーションの段階で却下されてしまうことがあります。
プレゼンテーションで成功するためには感覚的な説明に留まらず、根拠となる市場の分析結果を交える他、ゲームの面白さを論理的に説明する力が重要です。
ゲームプランナーの求人は業務委託での雇用が目立つ傾向にあります。
フリーランスのゲームプランナーの平均月収は約56万円、中央値の月収は約55万円です。ゲームプランナーの年収は650万円程度といえるでしょう。
例えば、ソーシャルゲームのプランナーで月額50~60万円、想定年収は600~720万円。
また、運用中のゲームの運用プランニングは月額45万円、想定年収は540万円です。
その他にも、インゲームプランニングのフリーランスディレクター求人は月額75万円、想定年収900万円となっています。
日本人の平均年収が400万円台である昨今、ゲームプランナーの年収は平均年収よりもかなり高いといえるでしょう。
ゲーム業界の求人・案件を覗いてみる↓
ゲーム業界の将来性のある領域は下記の5つです。
・eスポーツの急成長
・PlayStation 5等の次世代ゲーム機
・クラウドゲーム
・サブスクリプション型ゲーム
・VRゲーム
それぞれ詳しく解説します。
eスポーツとはビデオゲームやコンピューターゲームで行うスポーツ競技です。
ゲーム総合情報メディア「ファミ通」によると、2023年にはeスポーツの市場規模が15,571億円、2024年には18,428億円に達するとのことです。
2018年の市場規模が4,831億円であることを考慮すると、飛躍的に成長しているといえるでしょう。
NTTドコモは2020年にeスポーツ業界に参入しました。
そして、「PUBG MOBILE」のeスポーツリーグ「PUBG MOBILE JAPAN LEAGUE SEASON 1」の運営を開始。
また、アジアオリンピック評議会が主催する国際総合競技大会AIMAGでも、eスポーツは正式競技として認められています。
2020年、家庭用ゲーム機器としてPlayStation 5がリリースされました。
この機種は二つのタイプが発売されています。
一つは光学ディスクドライブ有りのタイプで、もう一つは光学ディスクドライブなし・ダウンロードコンテンツ専用のタイプです。
鮮明で美しい映像のため、実写のような表現を実現しています。迫力や臨場感を楽しめるゲームとしても人気を集めています。
アメリカの巨大IT企業であるGAFAのクラウドゲームへの参入は2019年から活発化しているといわれています。
2019年11月にGoogleがクラウドゲームをリリースし、2020年9月にAmazonが続きます。
巨大IT企業のクラウドゲームは下記の通りです。
・Google Stadia
・Amazon Luna
・Facebook Facebook Gaming
・Microsoft Xbox Cloud Gaming
クラウドゲームはデバイスを選ばずにプレイできるため、多くの人たちが手軽にプレイできます。
ただし、クラウドゲームは現段階において次世代ゲーム機と同程度のパフォーマンスの発揮が難しく、今後の開発の成果が期待されます。
サブスクリプション型ゲームとは定額課金制のゲームです。
近年、Netflixなどのサブスクリプション型サービスが人気を博していますが、ゲーム業界においても例外ではありません。
2020年以降、Xbox Games PassやEA Access、PlayStation Nowの利用者が増加しています。
ほとんどのサブスクリプション型ゲームにおいて約100以上のゲームを月額500〜600円でプレイし放題です。
VRゲームは2016年頃から人気を集め、最近では大手ゲーム企業がVRゲーム会社を買収したり、巨額の資金調達を行ったりしています。
例えば、スウェーデンのゲーム大手会社Thunderfulグループは、イギリスのVRゲームスタジオCoatsinkを31.5億円で買収しました。
また、VRゲーム開発を行っているSurviosは、総額75億円もの資金調達に成功しています。
ゲームのプランニングが主な業務のように思われがちなゲームプランナーですが、業務内容は多岐に渡ります。
企画立案や仕様策定といった業務だけでなく、制作の段階でもディレクションやテストプレイなどに携わります。
ゲームプランナーとして働くにあたって必須の資格はありません。
しかし、ゲームのプランニングを次々と依頼されるような人気のゲームプランナーになるためには、流行への関心や発想力・創造力、論理的思考力が重要です。
これらの力は自分で培うこともできますので、広い視野を持つことから始めてみましょう。
ゲーム業界は最新のテクノロジーを組み込んだ新しいゲームが次々と開発されています。
ゲームプランナーとして活躍したい方は将来性のある領域で勝負してみてもよいかもしれません。
このようにさまざまな業務に携わるゲームプランナーですが、年収は650万円程度と平均年収よりも割高になります。
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