公開日:2022.10.28
更新日:2025.03.24
フリーランス(個人事業主)として独立したいと考えているものの、初期費用はどれぐらいかかるのか分からず独立をためらっている方は多くいます。
また、資金調達をどうやって行えば良いか分からない方も多いでしょう。
本記事ではフリーランス(個人事業主)の初期費用について解説します。
フリーランス(個人事業主)が初期費用を準備する方法についてもまとめました。
本記事を読むことで初期費用に関する不安を解消することができ、安心して独立を目指すことが可能です。
フリーランス(個人事業主)を目指す方は参考にしてください。
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<目次>
1.最低限かかるフリーランス(個人事業主)の初期費用
パソコン
ネット通信代
名刺
会計ソフト
机・椅子
2.場合によってはかかるフリーランス(個人事業主)の初期費用
業務で必要なソフト
ホームページ開設費用
プリンター
オフィス代
3.フリーランス(個人事業主)を目指す方が初期費用を準備する方法
貯金を行う
家族・知人から借りる
金融機関から融資を受ける
補助金・助成金を活用する
4.フリーランス(個人事業主)になる前に行っておきたいこと
稼げるだけのスキルがあるか確認する
クレジットカードを作成しておく
3ヶ月程度の貯金は用意しておく
5.まとめ
最低限かかるフリーランス(個人事業主)の初期費用の例をまとめました。
・パソコン
・ネット通信代
・名刺
・会計ソフト
・机・椅子
これら5つの初期費用は職種に関わらずかかることが多いです。
1つ1つの初期費用について詳しく解説していきます。
パソコンはほとんどすべての職種に必須と言えるものです。
フリーランスエンジニアやフリーランスのWebデザイナーはもちろんのこと、他の職種であっても顧客とオンライン会議を行う際や請求書などを作成する際などパソコンは多く使います。
できる限りパソコンのスペックの高いものを選択した方が、資料作成などの業務を効率的に行うことが可能です。
CPUはcore i5以上、メモリは8GB以上のものを選択すると良いでしょう。
ただし、動画配信などを行う場合はこれ以上のスペックが必要な可能性もあります。
パソコンの値段は新品であれば10〜20万円程度です。
自宅で作業を行う場合は自宅にネット回線を準備する必要があります。
ネット回線を引く場合、工事費用や契約手数料といった初期費用がかかります。
光回線の場合初期費用は2〜3万円程度であることが多いです。
ただ、ポケットWiFiやホームルーターを使う場合は、工事費用は必要なくなります。
また、ネットを使うにはプロバイダーと契約を行う必要もあります。
フリーランス(個人事業主)として独立するなら名刺は準備した方が良いです。
特に実績がないうちはできるだけ多くの人に名前を覚えてもらい、仕事をもらえる可能性を高めることが重要になります。
名刺を準備する場合、自分で作成する方法と業者に依頼する方法があります。
業者に依頼する場合、3,000円程度の費用がかかります。
イラストやロゴなどを付ける場合、さらに費用がかかる可能性もあるでしょう。
フリーランス(個人事業主)は確定申告を自分で行う必要があります。
確定申告では年間の収入と経費を算出し、支払うべき所得税額を割り出す必要があります。
確定申告は特に初めての場合、時間を多く取られてしまいがちです。
確定申告を行う際はfreeeなどの会計ソフトを使うと効率的に行うことができます。
会計ソフトを使う場合、月額費用が1,000円程度かかります。
自宅で作業を行う場合、机や椅子はなるべく良いものを選んだ方が良いです。
長時間座り続けると腰痛や肩こりの原因となるため、負担を減らせる机や椅子がおすすめです。
たとえばゲーミングチェアなどは長時間座っても疲れにくくなっています。
ゲーミングチェアの相場は2万円程度となっています。
また、人間工学に基づいた椅子の場合10〜20万円ほどするでしょう。
机は横に資料を広げられる程度のスペースがあるものが作業しやすくおすすめです。
続いて、場合によってはかかるフリーランス(個人事業主)の初期費用について解説します。
・業務で必要なソフト
・ホームページ開設費用
・プリンター
・オフィス代
状況次第ではこれら4つの初期費用も準備しなくてはいけません。
1つ1つの初期費用について詳しく解説していきます。
仕事内容によっては有料ソフトを購入する必要があります。
たとえばWebデザイナーならAdobe製品のデザインソフトが必須です。
また、ブログを行うならサジェスト分析ツールなども必要になるでしょう。
ExcelやWordなどは資料作成を行う場合に便利ですが、Googleスプレッドシートなどで代用できる可能性もあるので、必要かどうか見極めてから購入することをおすすめします。
事業の宣伝を行うためにホームページを開設する場合、開設費用が必要になります。
ホームページの開設には必ずサーバ代・ドメイン代、エンジニアでなければWordPressなどCMSが必要になります。
サーバ代はおおよそ年間12,000円前後(月額1000円)、ドメイン代は初年度年間1000円以下が多いです。
ただし、ドメイン代はSSL証明書費用など諸経費が発生する上、ドメイン移管の場合は移管料、2年目以降も継続する場合は更新料など発生しますので、念頭に置いておきましょう。
また、ホームページ作成を代行する場合は外注費用もかかります。
ページ数などにもよりますが、10万円以上はかかると見積もっておいた方が良いでしょう。
仕事内容によってはプリンターが必要な場合もあります。
プリンターがなくてもコンビニなどで印刷は可能ですが、印刷物が多く場合毎回コンビニに行くのは非効率です。
プリンターは安いものなら1万円未満のものもあります。
デザイナーなどの場合、綺麗に印刷できるように解像度などにもこだわる必要があるでしょう。
作業場としてレンタルオフィスやコワーキングスペースをオフィスとして活用する場合、費用がかかってきます。
独立当初はお金がない場合が多いですし、エンジニア職やデザイナー職なら自宅でも十分業務を行えます。
従業員を雇うわけではないフリーランス(個人事業主)の場合、最初からオフィスを準備する必要はそこまでないでしょう。
自宅だと集中できないという方は、コアワーキングスペースなどを活用する手もあります。
また、一等地の住所を活用したいのであればバーチャルオフィスという選択肢もあります。
例えばコワーキングスペースであれば、月額2〜3万円で契約できるところが多く、バーチャルオフィスの場合、場所にもよりますが月額1,000円台〜1万円台前半ほどで契約できるところが多いでしょう。
続いて、フリーランス(個人事業主)を目指す方が初期費用を準備する方法を解説します。
初期費用を準備する方法は大きく4つあります。
・貯金を行う
・家族・知人から借りる
・金融機関から融資を受ける
・補助金・助成金を活用する
1つ1つの方法について詳しく解説していきます。
フリーランス(個人事業主)に独立する前にある程度の額を貯金しておく方は多いでしょう。
フリーランスエンジニアなどはそこまで初期費用を必要としないため、貯金だけで用意できることが多いです。
貯金があれば銀行などから借りる必要はなくなります。
独立前になるべく多く貯金を確保しておくことが重要でしょう。
家族や知人からお金を借りる手もあります。
家族や知人からの場合、利子なしで借りれる可能性もあるかもしれません。
家族や知人にお金を借りる際は、フリーランス(個人事業主)として稼げる見込みがあることを説明することが大切です。
説明できないとお金を借りられなかったり独立を反対されたりしてしまう可能性があります。
また、家族や知人と言えども約束日までにきちんと返すことが大切です。
返さないと信用を失ってしまいますし、贈与税の課税対象になることもあるためです。
ただし、家族や知人から初期費用を借りることは最後の手段です。
本業をしているのであれば副業から始めてみるなどフリーランス(個人事業主)に固執しないで自分の資金内でできることから始めましょう。
フリーランス(個人事業主)で大規模なシステム開発する際など初期投資を必要とする場合、銀行などから融資を受ける人もいるでしょう。
銀行などから借りる場合、利子がつきますのできちんと返済スケジュールを立てることが大切です。
また、フリーランス(個人事業主)は実績がない段階だと、融資を受けられない可能性もあるので注意が必要です。
国や都道府県などが運営する補助金・助成金を活用して初期費用を確保する手もあります。
補助金・助成金は融資を受ける場合と違い、返済の必要はありません。
補助金・助成金は起業家を対象にしたものが多いですが、フリーランス(個人事業主)も対象になっているものもいくつかあります。
たとえば、都内で開業を予定している方向けに創業助成金というものがあります。
このようなフリーランス(個人事業主)も対象となる補助金・助成金がないか調べてみるのが良いでしょう。
最後に、資金面で困らないようにフリーランス(個人事業主)になる前に行っておきたいことをまとめました。
最低でもフリーランス(個人事業主)になる前に次の3つを行った方が良いです。
・稼げるだけのスキルがあるか確認する
・クレジットカードを作成しておく
・3ヶ月程度の貯金は用意しておく
1つ1つの行っておきたいことについて詳しく解説します。
独立はフリーランス(個人事業主)として稼げるだけのスキルがあることを確認したうえで行うことをおすすめします。
たとえば、フリーランスエンジニアなら十分なプログラミングスキルなどを身につけたうえで、フリーランスエージェントなどを活用して実際に仕事を受けてみます。
副業でもある程度稼げることが確認できてからフリーランス(個人事業主)として独立した方が、独立後に資金面で悩む可能性を下げることができます。
フリーランス(個人事業主)として独立する前にクレジットカードを作成しておくと良いです。
フリーランス(個人事業主)として開業したばかりの頃は信用が低いため、クレジットカードが作成できないこともあります。
プライベート用とは別に事業用のカードを作っておくと、急な出費に対応しやすくなりますし、確定申告も楽になります。
フリーランス(個人事業主)として独立する前に3ヶ月程度の貯金は用意したいです。
家族や知人からお金を借りる場合であっても、ある程度貯金はあった方が良いです。
貯金がないと収入が途絶えたときに生活できなくなるため、不安になって仕事に集中できなくなる可能性もあります。
ボーナスなどを会社からもらった場合独立資金として確保しておきましょう。
本記事ではフリーランス(個人事業主)の初期費用について解説しました。
フリーランス(個人事業主)として独立する際にはどの程度初期費用が必要かお分かりいただけたかと思います。
開業自体は0円で行えますが、業務を行うとなるとさまざまな費用が発生します。
また、フリーランス(個人事業主)は必ずしも稼げるとは限らず、月によって売上が大きく下がってしまうことも多くあります。
そのため、独立する前にできるだけ貯金を確保しておくことをおすすめします。
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