公開日:2021.04.28
更新日:2025.03.24
皆さんはWebプロデューサーという職種をご存知ですか。
Webプロデューサーとは簡単に言うと、Web制作の企画から制作、予算管理、顧客折衝、進行管理などを行うプロジェクト全体の責任者を指します。
近年、加速する情報化社会において、Webプロデューサーに興味をもち、転職を考える方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事ではWebプロデューサーにについて以下に焦点を当てながら詳しく解説します。
・Webプロデューサーとは何かについて
・Webプロデューサーの仕事内容について
・Webプロデューサーの年収について
・転職市場からみるWebプロデューサーの需要について
・未経験からWebプロデューサーへの転職を実現させるための方法について
Webプロデューサーへの転職を現在または将来的に検討している方は是非ご一読ください。
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<目次>
1.Webプロデューサーとは
WebプロデューサーとWebディレクターの違い
2.Webプロデューサーの仕事内容
クライアントとのヒアリングや企画提案
予算管理やスケジュール管理
プロジェクトの進行管理やトラブルシューティング
3.Webプロデューサーの年収
4.転職市場からみるWebプロデューサー需要
Webプロデューサーの現状
Webプロデューサーの将来性
5.未経験からWebプロデューサーへの転職を実現させるには
Web関連スキルや知識
マネジメントスキル
コミュニケーションスキル
転職サイトや転職エージェントを活用する
6.まとめ
Webプロデューサーとは、冒頭でも簡単に解説しましたが、Web制作プロジェクト全体の責任者のことを指します。
しかし、Web制作業界においてWebプロデューサーという明確な職種が存在するわけではありません。
そのため、Webプロデューサーの業務内容や業務範囲は所属する企業や事業会社で大きく異なりります。
Webプロデューサーは、一般的にWebディレクターの上位職に該当しますが、Webディレクター自体がWebプロデューサーの役割を兼任する場合も多いです。
ではWebプロデューサーとWebディレクターでは具体的に何がどう違うのでしょうか。
ここではその違いについて解説します。
Webプロデューサー | Webディレクター | |
概要 | ・Webサイトの事業責任を負う職種(計画立案者) | ・Webサイトの実務責任を負う職種(実務遂行者) |
主な業務範囲 |
・事業計画 (市場分析、収益や予算計画の立案、人員計画、協業企業との折衝など) |
・サイト制作 (ワイヤーフレーム作成、デザインやコーティング業務、社内外スタッフとの折衝など) |
表の内容はあくまで一般的な情報を参考にしたものです。
ある程度線引きをして業務範囲を分けましたが、もちろんどちらかがどちらかの業務を兼任する場合もあります。
どこまでが業務範囲となるかは、転職時の求人情報や所属した事業会社に直接確認することがおすすめです。
先程も簡単に解説しましたが、より詳しくWebプロデューサーの仕事内容について解説します。
Webプロデューサーは新規のWebサイト制作の場合、制作するサイトの用途やクライアントの要望についてクライアントへヒアリング行ったり企画提案を行ったりします。
また既存のWebサイトをリニューアルする場合、そのサイトの問題点や修正内容についてをクライアントにヒアリングしたり、企画提案を行ったりします。
この際、制作予算や納期などもクライアントとのミーティングで確認します。
Webプロデューサーは制作案件の企画からリリースまでプロジェクト全体の進捗状況を把握し、スケジュール通りに制作が進んでいるかを管理します。
また、進行状況に応じて予算管理を行い、状況に応じて開発者を増やす手配もします。
Webプロデューサーはプロジェクトの進行管理を行うだけではありません。
予期せぬトラブルやクライアントからの要望による仕様変更などで、プロジェクト全体に遅れが生じた場合、代替案を考えるなどプロジェクトを円滑に進めていく責任も伴います。
「求人ボックス」を参考に調査したところ、Webプロデューサー(正社員)の平均年収は約550万円でした。
月給で換算すると約44万円です。
国税局の平成30年分民間給与実態統計調査結果によると、日本における正規の給与所得者の平均年収は496万円でした。
この数値と比較するとWebプロデューサーの年収は平均よりも高い傾向にあるといえます。
Webプロデューサー(正社員)全体の給与幅としては316〜882万円と比較的広く、転職先の企業の待遇や個人が持つスキルやノウハウによっても年収に大きな差があると考えられます。
なお、フリーランスのWebプロデューサーの平均年収は以下です。
平均年収 | 中央値年収 | 最高年収 | 最低年収 | |
Webプロデューサー | 679万円 | 600万円 | 1,800万円 | 240万円 |
正社員とフリーランスのWebプロデューサーの平均年収を比較するとフリーランスの方が約1.3倍多く貰っていることがわかります。
Webプロデューサーとして高年収を希望している方はフリーランスを検討することをおすすめします。
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ここでは転職市場からみたWebプロデューサー需要について、Webプロデューサーの現状と将来性という観点から考察・解説します。
是非参考にしてみてください。
Webプロデューサーの現状は安定しています。
近年、加速する情報化社会において、Web媒体は非常に重要視されています。
そのためWebサイトやホームページ制作に関わるWebディレクターやWebデザイナー、それらを統括するWebプロデューサーの求人は転職市場においても安定的な需要があります。
しかし、WebマーケティングやWeb運営など他の類似職種と比較してみると、Webプロデューサーの求人数はやや少ない印象があります。
以下転職サイトで掲載されているWebプロデューサーの求人数と他類似職種求人数の比較です。
Webプロデューサー/Webディレクター | |
求人数 | 2,318件 |
(参照:リクナビNEXT)
しかし、これはWebプロデューサー自体の需要が低いからという理由ではありません。
組織的な構造上、直接実務を行うWebディレクターやWebデザイナーと比較すると統括責任者であるWebプロデューサーの絶対数は少ないという理由が考えられます。
また、WebプロデューサーとWebディレクターは業務内容が似ていることもあり、求人サイトや転職サイトによっては一括りになっていることも要因の1つと考えられます。
Webサイトやホームページのリッチ化が進み、競合するWebサイトが増えてきている中では、Webプロデューサーは他社よりも質の高いWebサイト制作する必要があり、高い能力を要求されています。
【参考|IT人材需給に関する調査】
Webプロデューサーのニーズは今後も増していくでしょう。
Web制作の需要は急速なインターネット技術の発展により、近年ますます上昇傾向にあります。
それに伴い、Webプロデューサーに限らずWebディレクターやWebデザイナーの需要も右肩上がりに上昇しています。
その理由として、IT人材不足やIT市場の成長が挙げられます。
経済産業省の『IT人材需給に関する調査(2019)』によると、Webプロデューサーを含むIT人材の需給ギャップは、2030年には少なくと見積もっても16万人以上となる見込みです。
また下記表は、2021年度の国内民間企業のIT投資実態と今後の動向について表した表です。
【参考|国内民間IT市場規模推移と予測】
表を見ると、2021年度以降における国内民間企業のIT市場規模は、2021年度が13兆3,300億円、2022年度は13兆6,400億円、2023年度は13兆8,800億円と予測されています。
IT業界の市場規模は例年同様、引き続き高い数値を記録すると言えます。
ここまでの説明と先ほど解説したWebプロデューサーの現状と考慮すると、引き続きIT業界の市場規模は高い数値を記録し、かつWebプロデューサーを含むIT人材は不足するということが言えるでしょう。
つまりWeb制作を担当する開発者の需要が増す分、それらを統括するWebプロデューサーの需要も増すと推測できます。
また、Web業界の特徴として、正解がないという特徴があります。
正解がないからこそ、より結果を出せるWebプロデューサーの需要はより高いものになるでしょう。
より結果を出せるWebプロデューサーは将来的に重宝され、高収入に期待できると言えそうです。
未経験からWebプロデューサーになる道はありますが、ややハードルが高いです。
Webプロデューサーになるために必要な特別資格などはありません。
しかし、Webプロデューサーはプロジェクト全体の責任者なので、制作側だけでなく、クライアント側の考えも理解した上で業務を進める必要があります。
ここでは未経験からWebプロデューサーへの転職を実現させるために最低限必要なスキルやポイントについて4点解説します。
様々な業務に携わるWebプロデューサーは、Webに関連したスキルやノウハウは保持しておく必要があります。
特にクリエイターとしての専門的なWebスキルやノウハウを持っていると転職時に有利になりやすいです。
例えばAdobe Photoshop、Adobe Illustrator、Sketch、Adobe XDなどのデザインソフトの基本知識やデザインスキル、Webサイト制作に関するプログラミングスキル(HTML、CSS、JavaScript、jQueryなどの基礎的プログラミング言語のノウハウが有効)、UI/UXの設計ノウハウ、SEMのノウハウが強みになります。
【Webプロデューサーの転職に役立つ資格】
・Web検定 Webリテラシー
・Web検定 Webディレクション
・Web検定 Webデザイン
・Webクリエイター能力認定試験
・マーケティング・ビジネス実務検定
・Webライティング能力検定
・Webアナリスト検定
Webプロデューサーにはマネジメントスキルも必要です。
具体的には、開発者を適材適所に配置してチームワークを最大化したり、チームのモチベーションコントロールやスケジュール管理などを行います。
リーダーシップを取りながら、プロジェクトチームの全員が能力を最大限に発揮できるようにマネジメントする能力が求められます。
ほぼすべての職種で重要視されるコミュニケーションスキルですが、Webプロデューサーも例外ではありません。
Webプロデューサーはクライアントの要望を汲み取るだけでなく、社内外スタッフとも臨機応変に対応する必要があります。
またミーティングで得た情報をプロジェクトチームに正確に伝える必要があるので、そもそもコミュニケーションスキルがないとプロジェクトを円滑に回すことができません。
それゆえ、コミュニケーションスキルはWebプロデューサーにとって最低限身につけておかなければならない最も重要なスキルといえます。
未経験からWebプロデューサーを目指すとなると、案件の探し方や仕事の取り方、必要なスキルやノウハウなど不明点が多いかと思います。
転職時は、転職サイトや転職エージェントの活用がおすすめです。
転職のプロに相談することで自分の転職条件に沿った求人を探せるため最適な企業を見つけることができます。
転職サイトによって強みにしている分野や特長は違います。
同時に複数の転職サイトや転職エージェントを利用し、状況によって使い分けることがおすすめです。
【Webプロデューサーの転職に強い転職エージェント】 | |
企業名 | 特徴 |
レバテックキャリア |
・IT・Web業界に特化した転職エージェントで、掲載求人の約80%が非公開求人 |
ワークポート |
・IT・インターネット業界専門の人材紹介会社で、12年間で1万人もの転職支援実績が魅力 |
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・大手老舗の転職エージェントで、実績の多さ、大手企業とのコネクションが手厚い点が魅力 |
今回はWebプロデューサーへの転職を現在または将来的に検討している方に向けて、Webプロデューサーの仕事内容、年収、転職事情、未経験からWebプロデューサーへの転職を実現させるための方法などに詳しく解説してきました。
・WebプロデューサーとはWeb制作プロジェクト全体の責任者である
・Webプロデューサーの仕事内容は主に3つあり、クライアントとのヒアリングや企画提案や予算管理・スケジュール管理、プロジェクトの進行管理やトラブルシューティング
・Webプロデューサー(正社員)の平均年収は約550万円
・転職市場からみるWebプロデューサーの需要は現状安定
今後のWeb業界の動向を考えるとWebプロデューサーのニーズは増加
また結果を継続的に出すWebプロデューサー重宝され、高収入が可能
・未経験からWebプロデューサーへの転職を実現させるためには、以下身につけておくと転職に有利
①Web関連スキル
②知識マネジメントスキル
③コミュニケーションスキル
また転職サイトや転職エージェントを活用し転職成功確率を向上させよう
Web制作業界は今後ますます成長し、それに伴い、Webプロデューサーの需要も高まることが予測できます。
それゆえ、Webプロデューサーは将来的に高収入に期待できる職種と言えます。
気になる方は、この機会にWebプロデューサーへの転職にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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