公開日:2021.12.24
更新日:2025.03.24
急速に成長しているIT業界の中でも人気のあるIT職でありながら、その他の技術職と比べて未経験からでも目指しやすく、ワークライフバランスも取りやすい社内SE。
近年ではどの業界においてもIT化が進んできており、社内SEの需要は拡大しています。
そこで今回は社内SEとして副業を検討している方に、副業が可能かどうかをはじめとし単価や必要スキル、案件獲得方法、副業を行う上での注意点を一挙紹介します!
初歩的な疑問から実際に稼働するまでの実践的な内容まで幅広く抑えた記事になっていますので、是非とも参考にしてくださいね!
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<目次>
1.社内SEって副業出来る?
2.副業社内SEは稼げる?
フリーランス社内SEは稼げる?
3.社内SEが副業するメリット
副業メリット①:収入が増える
副業メリット②:人脈が広がる
副業メリット③:様々な経験ができる
4.社内SEは未経験でも副業出来る?
5.副業社内SEに必要なスキル
システム開発経験/スキル
セキュリティの知識/スキル
問題解決や論理的思考スキル
コミュニケーションスキル
6.副業社内SEの案件獲得方法
フリーランスエージェントや副業サイトを活用する
クラウドソーシングサービスを活用する
副業案件を直接受注する
7.副業社内SEの注意点
確定申告をする可能性がある
本業と副業のバランスを取る
8.まとめ
結論から言うと、本業の会社が副業を認めている場合において、社内SE業務は副業も可能です。
もちろん副業開始に先立って、まずは自分の会社が副業OKな社則かどうかを調べる必要がありますが、会社からの許諾が下りれば他の副業同様に社内SEとしても副業を行えると言えるでしょう。
なお社内SE業務は、他のIT職種に比べると若干の案件数の低さは目立ちますが、それでも実際に副業者・フリーランスを募集している案件もあるようです。
(2021年12月現在、doocyJobには29件の案件がありました。)
副業が可能な社内SEですが、副業であるがゆえに、本業の仕事中にはどうしてもレスポンスが遅くなってしまいがちです。
ヘルプデスクや社内インフラ整備、円滑なコミュニケーションが必要とされる社内SEにとってレスポンスの遅さは痛い点ともなってしまいます。
案件を選ぶ際には「日中は本業に集中し、帰宅後に社内SE業務に専念する」「本業が休日の日に集中して社内SE業務を遂行する」など、本業とメリハリを付けられる案件を探し、どちらの業務も本腰を入れて作業できるように心がけましょう。
それでは次に副業社内SEの単価について見ていきましょう。
今回は2021年12月時点の単価を参考に各種数値を算出いたしました。
社内SEの副業案件も多く取り扱っている「doocyJob(ドーシージョブ)」で時給単価相場を見ていきます。
平均単価 |
中央値単価 | 最高単価 |
最低単価 |
---|---|---|---|
3,445円 |
3,570円 |
5,000円 |
1,850円 |
上記より、副業社内SEの時給単価相場はおおよそ3,445円程度であると言えるでしょう。
この単価相場は、他のIT業種と同程度のものと言えます。
最高単価は5,000円、最低単価でも1,850円と、副業としては十分な金額が得られるようにも思えます。
例えば、土日に社内SEの副業求人・案件に参画した際、1ヶ月を4週間、1日8時間労働と仮定したら想定稼働時間は64時間です。
時給単価相場は約3,500円なので約22万円の報酬を受け取ることができます。
土日だけの稼働でも20万円以上は稼げるため、収入面では非常に安定するでしょう。
なお、副業社内SEの単価は案件の規模や派遣先企業、自身のスキル・経験などによって大きく変動するため、上記の数値はあくまでも参考としてお考えください。
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続いて、国内最大級フリーランスエンジニア専用のIT求人・案件検索サイト「フリーランススタート」におけるフリーランス社内SEの月額単価相場を見ていきます。
上記サイトにおけるフリーランス社内SEの月額単価相場は以下のとおりです。
平均単価 |
中央値単価 | 最高単価 |
最低単価 |
---|---|---|---|
54.3万円 |
55万円 |
130万円 |
24万円 |
副業社内SEとフリーランス社内SEの単価は、最高単価・最低単価の幅は異なりますが、平均・中央値単価どちらもあまり差は見られませんでした。
なお、doocyJobでは副業社内SEの案件数が29件であったことに対し、フリーランススタートでは、フリーランス社内SEの案件数が855件もありました。
各サイトによって掲載されている案件数は大きく異なることが予想されるため、案件を探す際には複数のサイトを並行して検索することをおすすめします。
また、 近年では新型コロナウイルスの流行も相まって、他のIT業種と同様に、社内 SEの案件もリモート面談やフルリモート可能なものが多くなってきています。
ますます気軽に副業に取り組める時代となってきていますので、まずは一度、お気軽に利用してみてくださいね。
社内SEのフリーランス求人・案件を見てみる↓
それではここからは、 社内SEとして副業するメリットを紹介していきます。
まずはじめに最も大きなメリットとして挙げられることは、 やはり収入が増えることでしょう。
副業を始める理由として、金銭面のゆとりが欲しいからという人も多いことと思います。
また、副業として社内SEになる場合には、フリーランスエージェントやクラウドソーシングサービスを活用することも多いかと思います。
そうしたサービスには、単発案件から長期的な継続案件まで多様な形態の案件が多数存在していますので、利用の前にあらかじめ自身の要望を整えておくとスムーズに活動を開始できます。
また、副業の大きなメリットとして、本業だけでは繋がることもできない幅広い人脈を作れることも挙げられます。
特に社内SEは、ヘルプデスクとしての業務もあることから、開発を中心に担当するシステムエンジニア(SE)と比べて、社員の人たちと密接に関わる機会も多く、新たな出会いなど人脈を作りやすい副業です。
さらに、 本業とは全く異なる環境に身を置くことで、 本業だけでは得ることのできなかった様々な経験を獲得できることも大きな魅力です。
こちらも同様に、今後のキャリアプランにとって大きなプラスとなる可能性を秘めています。
また、前述したとおり社内SEは様々な職種の人々とコミュニケーションをとるため、IT各分野の知識が深まるのもメリットです。
新たな分野の開拓は自身の市場価値を高めるだけでなく、次の案件を受注する際にも有利に働き、また、本業や将来的なキャリア形成にも役立つものとなるでしょう。
社内SEは未経験からでも副業できるのでしょうか。
結論から言うと、未経験からでも社内SEの副業は可能です。
実際に「未経験可」を謳っている案件も存在します。
しかし、SIerや開発会社から社内SEを目指す人も多く、そうしたライバルたちと戦うためにはプログラミング言語の知識や基幹システムの運用方法を把握したり、開発を含むITスキルを持っている方が望ましいです。
最低でもITパスポートや基本情報技術者試験など、幅広くITスキルを身につけるための試験への勉強や、それぞれの現場で必要とされているプログラミング言語の習得など、独学でも学習は進めておくように心がけましょう。
なお、近頃は書籍も豊富に出版されていたりプログラミング学習サイトも充実しているので、独学しやすい環境も整ってきています。
無料で学べるサイトも多いので、興味のある方は是非とも検索してみてください。
なお「未経験可」と表記されていても、実際は「社内SE未経験可」を指しており、「エンジニア未経験」や「IT業界未経験」のことではない、と言うケースも見られます。
応募の際には、案件内容にしっかりと目を通しておくことを忘れないようにしましょう。
それではここからは、 副業社内SEに必要なスキルについて見ていきます。
どれも重要なスキルとなってきますので、 是非とも一度目を通してみてください。
一般的には下流工程のイメージが強いシステム開発ですが、副業社内SEの場合でも、案件によっては社内のシステム開発を求められることもあります。
あらかじめ、関連するプログラミング言語の知識/スキルをもっておきましょう。
なお、案件内容に社内システム開発の有無が記載されている案件もありますので、応募のタイミングでしっかりと案件内容に目を通し、事前に現場や求められるスキルを把握しておくことも大切なスキルです。
その上システム開発には、これらプログラミング言語に加えてインフラ周りの知識も必要です。
得意とする開発言語を複数身につけ、応募できる案件数を増やしておくことが副業社内SEとして安定的に稼ぐための秘訣でもあります。
日頃から様々なプログラミング言語に触れておくよう、できるだけ心がけておきましょう。
また、副業SEに求められるのは、資格を持っていることではなく実務に使用できる能力や経験です。
特にシステム開発においては、経験の有無がそのまま自身の市場価値に直結することも多いため、なるべく多くの実務経験を積んでおくことも大切になります。
また、社内のシステムを統括する社内SEは、セキュリティ関連の知識/スキルも必須となってきます。
高難易度のセキュリティ知識までは必要ありませんが、メジャーなウイルス対策ソフトやウイルス感染時の対応方法についての知識を持っておくようにしましょう。
ウイルス対策ソフトを勉強する際のポイントは、日本国内・世界的に見てシェア率の高いソフトの特徴を押さえておくことです。
基本的にシェア率が高いソフトはネットにも情報が充実しているため、短期間で情報を集めることができます。
特に初心者や経験の浅い副業社内SEの方にはメジャーな製品の知識を入れておくことがおすすめです。
ちなみに、より高度なセキュリティの知識を獲得したい場合は「情報セキュリティマネジメント」「公認情報セキュリティマネージャー」「認定ホワイトハッカー」などの資格勉強もおすすめです。
社内SEの仕事は、自社のシステム構築・運用・保守に携わる他、ヘルプデスクとして自社社員へシステムやPCなどの使い方を指導したり、問い合わせ・故障対応を行うことです。
自社システムの構築・運用・保守業務では、自社の経営戦略や事業展開を理解した上で、それに沿ったシステムの導入を検討し、上層部へ提案します。
実際の開発フェーズは、現場によって社内SE自らが開発に携わるパターンと、他の会社へと外注するパターンにわかれます。
システム導入後、他社員をサポートしながらもそのシステムを運用・保守していくという流れです。
必要なシステムは何か、不具合・悩みの原因は何か、原因をシステムによってどう解決できるか、という計算を立てられる能力、つまり問題解決能力や論理的思考スキルが重要となります。
さらにヘルプデスクとしては、担当したシステムの他にも、社用PCやプリンター、スマートフォンなどあらゆるITツールについての操作を聞かれることも想定されます。
ITやソフトウェアに対する知識がない人にわかりやすく説明するためにも、問題解決スキルや論理的思考力を鍛えておくことが大切です。
社内SEは、社内他部署との連携やプロジェクトメンバーの指揮を執らなくてはいけません。
また、社内のITサポートやヘルプデスク業務をこなす必要もあります。
そのため、高いコミュニケーションスキルが必要となる職種です。
一般にIT業界というと、他業界よりも技術職のイメージが強く、コミュニケーションスキルは二の次に思われがちですが、副業SEでは技術力同様に、コミュニケーションスキルも必須の技術であると言えるでしょう。
コミュニケーションスキルは、副業SEとして目立った活躍をするための必須でありながら他との差別化を図れる大きな武器にもなるスキルです。
ここからは、副業社内SEの案件獲得方法について見ていきましょう。
実際に収入に直結する項目となってきますので是非とも一度目を通しておいてください。
フリーランスや副業として活動する場合、まずはフリーランスエージェントの活用を検討することをおすすめします。
フリーランスエージェントは、フリーランスを探すクライアントと、求人・案件を探すフリーランスを仲介してくれるサービスです。
フリーランスエージェントの特徴としては、エージェント側がフリーランスの実力や才能を確認してくれるためにクライアント側も安心して求人・案件の紹介をしやすく、求人・案件数も豊富であることが挙げられます。
さらに、クラウドソーシングサービスよりも継続的な案件発注が多く、効率よく安定的に収入が得やすいことも魅力です。
具体的なエージェントとしては「レバテックフリーランス」「ITプロパートナーズ」「TechStock」などが挙げられます。
他にも多数のサービスが存在していますが、各社エージェントごとにそれぞれ強みがありますので、是非とも複数のサービスを見比べてみてください。
また、副業サイトは、最初から副業向けの求人に絞り込まれているため、比較的安易に要望に適う案件と出会うことができます。
ちなみに、副業サイトであれば例えば「doocyJob(ドーシージョブ)」がおすすめです。
doocyJob(ドーシージョブ)はチャットで直接クライアントへの条件交渉が可能な仕組みであるため、クライアントに直接条件を交渉できるだけでなく、仲介手数料は一切かからない仕組みとなっています。
フリーランス・副業社内SEの方には必見のサービスとなっていますので、是非とも一度利用してみてください。
また、クラウドソーシングサービスを活用することもおすすめです。
クラウドソーシングサービスとは、案件を発注したいクライアント側が受注したいエンジニアなどのフリーランスや副業の方を募集できるプラットフォームのことで、有名どころではクラウドワークスやランサーズなどが挙げられます。
一般的に多くのクラウドソーシングサービスでは、各種カテゴリごとに分かれた案件一覧から自分の好みの求人・案件に応募する手順が採用されています。
ワーカーからの応募後に、企業側が応募者とメッセージを確認し、採用されれば仕事を受注できるというシステムです。
クラウドソーシングサービスがエージェントと異なる点は、仲介者が存在しないため直接的に企業と求人・案件の交渉ができることです。
一方でクラウドソーシングサービスはエージェントよりも手軽に使えるプラットフォームですが、受注者側も初心者が多く、企業側としては相手の素性を認識しにくいために高単価案件を出しにくいというのが難点です。
いろいろな案件をこなして手早く実績を積みたい人や副業初心者におすすめできるのがクラウドソーシングサービスであると言えるでしょう。
クラウドソーシングサービスやエージェントの利用に加え、副業案件を直接受注するという方法もあります。
直接受注の良い点は、仲介サービスを挟まず自由に企業と直接の交渉ができることから、条件や料金などの要望を伝えやすいことです。
勤務体系や勤務時間なども、両者間で直接すり合わせることができます。
直接受注を提案する際には、職務経歴書やポートフォリオを一緒に提出することがおすすめです。
交渉と同時に自身の実力を見せることができ、より説得力が高まります。
職務経歴書やポートフォリオとしては、これまでの経歴や実績がわかる成果物が適切でしょう。
交渉の際にリンクを貼るなどして閲覧者に伝わりやすく工夫しましょう。
また、近年ではSNSで人気が出たことで仕事につながるケースも増えてきています。
そのため、暇があれば各種SNSを通した発信やマーケティングにも力を入れておきましょう。
SNSやブログを通して、企業側から声をかけてくれたとの声も多数聞きますので、是非とも各種SNSの活用にも挑戦してみてください。
それでは最後に、副業社内SEの注意点について確認しておきましょう。
日本では、副業その他雑所得が20万円以上になった場合、確定申告をする必要があります。
所得が20万円を超えているにも関わらず確定申告を怠ると、後に追加の税金を支払わなければならなくなってしまうため、ご自身の所得額は常に把握しておくように心がけましょう。
また、申告すべきは「収入」ではなく「所得」である点にも注意しておきましょう。
確定申告は、公的な書類への記入や提出期間などが定められています。
書類の整理や指定フォームへの記入、経費などの領収証の管理など、ある程度労力がもかかります。
慌てないようにあらかじめ準備や対策しておきましょう。
なお近年では、確定申告の書類を簡易的に作成できるクラウドサービスなども数多くリリースされています。
また、確定申告の手順を示したサイトや動画も多数存在しています。
そうしたツールを利用することも、抜け漏れなく正しく提出を終えるための一手です。
当たり前ではありますが、副業に力を注ぎすぎて本業がおろそかになってしまわないように、両者のバランスをうまくとっていくことも大切です。
特に副業を始めた頃は案件ごとにかかる時間を正しく想定することも難しく、無理なくスケジュールを組むことでさえも一苦労かと思います。
本業を踏まえ、初心者の頃は一層の余裕を持ってプランニングすることがおすすめです。
また、副業社内SEは週末や本業の業務後に取り組む人も多いと思いますが、体調管理にも十分気を付けておきましょう。
社内SEはプロジェクトを統括する立場を任されたり、少数精鋭の社内SEのみで取り組んでいることもあり、体調不良を起こしてはチームに遅れが出る他、自身の評価にも響いてくるため健康管理が必須です。
近年はリモートワークや在宅勤務の案件も多くなったことから、より一層時間や場所の制限がなくなり、ついつい働きすぎてしまうことも想定されます。
夜遅くや休日返上で副業をしている方も多いでしょう。
自分で区切りをつけることが難しい副業ですが、睡眠時間や休息時間はしっかりと取って、エネルギー切れを起こさない、長いスパンで取り組むように心がけることが大切です。
いかがでしたでしょうか。
今回は、 副業社内SEとして副業を検討/希望している方に向けて、副業が可能かどうかをはじめとし単価や必要スキル、案件獲得方法、副業を行う上での注意点を一挙紹介しました。
ぜひ本記事を参考に、 副業社内SEとして副業を検討してみてはいかがでしょうか。
フリーランスエンジニア専門の求人・案件一括検索サイト「フリーランススタート」に少しでも興味がある方は是非ご登録ください。
なお、フリーランススタートはiOSアプリ版やAndroid版をリリースしています。
通勤しているエンジニア・デザイナーでちょっとしたスキマ時間で手軽にフリーランス求人・案件を検索したい、開発言語の単価が知りたい、フリーランスを将来的に検討している方などは是非インストールしてみてください。
フリーランススタートのアプリを有効活用して、フリーランスとして第一線で活躍しましょう!
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