公開日:2022.06.10
更新日:2025.03.24
データサイエンティスト検定リテラシーレベル(DS検定)とは、アシスタント・データサイエンティストと数理・データサイエンス教育強化拠点コンソーシアムが公開している数理・データサイエンス・AIにおけるカリキュラムを総合し、実務スキルと知識を有することを証明する試験です。
本記事ではデータサイエンティスト検定リテラシーレベル(DS検定)について以下の点を詳しく解説します。
・データサイエンティスト検定リテラシーレベル(DS検定)とは何かについて
・データサイエンティスト検定リテラシーレベル(DS検定)の詳細について
・データサイエンティスト検定リテラシーレベル(DS検定)の資格取得のメリット・デメリットについて
・データサイエンティスト検定リテラシーレベル(DS検定)合格のためのおすすめの参考書や対策法について
データサイエンティスト検定リテラシーレベル(DS検定)を現在勉強している/今後勉強する予定の方はぜひご一読ください。
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<目次>
1.データサイエンティスト検定リテラシーレベル(DS検定)とは
データサイエンティストとは
2.データサイエンティスト検定リテラシーレベル(DS検定)試験概要
データサイエンティスト検定リテラシーレベル(DS検定)の詳細
データサイエンティスト検定リテラシーレベル(DS検定)の出題範囲
データサイエンティスト検定リテラシーレベル(DS検定)の受験者数・合格率・難易度
データサイエンティスト検定リテラシーレベル(DS検定)の申し込み手順
データサイエンティスト検定リテラシーレベル(DS検定)の有効期限
データサイエンティスト検定リテラシーレベル(DS検定)の勉強時間
3.データサイエンティスト検定リテラシーレベル(DS検定)の資格取得のメリット
データサイエンティストに必要な基礎スキルや知識が身に付く
IT/Webを含む企業の転職・就職に活用できる可能性がある
4.データサイエンティスト検定リテラシーレベル(DS検定)の資格取得のデメリット
勉強時間を確保する必要がある
5.データサイエンティスト検定リテラシーレベル(DS検定)合格のためのおすすめの参考書や対策法
おすすめ問題集①:最短突破 データサイエンティスト検定(リテラシーレベル)公式リファレンスブック 第2版
おすすめ問題集②:徹底攻略データサイエンティスト検定問題集[リテラシーレベル]対応
模擬テストや対策講座の受講も検討してみよう!
6.まとめ
データサイエンティスト検定リテラシーレベル(DS検定)とは、アシスタント・データサイエンティストと数理・データサイエンス教育強化拠点コンソーシアムが公開している数理・データサイエンス・AIにおけるカリキュラムを総合し、実務スキルと知識を有することを証明する試験です。
資格を取得することで、データサイエンティストに必要なデータサイエンス力やデータエンジニアリング力、ビジネス力の見習いレベルの実務スキルや知識、また数理やデータサイエンス、AI教育のリテラシーレベルのスキル・知識を保有していることを証明できます。
主な試験の対象者は以下の通りです。
・データサイエンティストの初心者
・データサイエンティストに興味を持つ大学生や専門学校生
・データサイエンティストを目指したいビジネスパーソン
データサイエンティストとは、様々な意思決定の場面で、データに基づいた合理的な判断をするために意思決定者をサポートする職業です。
具体的には以下のような業務を行います。
・データ収集や分析/解析
・収集や分析したデータの整理
・経営課題の把握や戦略立案
・仮説検証
・仮説に基づくレポート作成や提言
近年では、AIの発達で機械学習やビッグデータ、画像/音声処理、自然言語処理など様々な最新テクノロジーが普及し始めています。
その影響からデータサイエンティストの需要が高まっています。
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ここからは、データサイエンティスト検定リテラシーレベル(DS検定)試験概要について記載します。
|
詳細 |
---|---|
試験名 |
データサイエンティスト検定リテラシーレベル(DS検定) |
試験会場 |
共通会場にて実施 |
試験日(令和4年度) |
2022年6月10日(金)~2022年6月30日(木) ・個人申込:2022年4月21日(木)10:00~2022年5月31日(火)23:59 |
試験時間 |
90分 |
問題形式 |
・CBT方式(Computer Based Testing) |
問題数 |
90問 |
合格基準 |
非公開 ※前回(2021年第1回目)のDS検定開催報告では合格率:約66%、合格ラインの目安:正答率約80%と公表されています。 |
受験資格 |
なし |
受験料(税別) |
・一般:10,000円 |
資格有効期限 |
なし |
ここでは、データサイエンティスト検定リテラシーレベル(DS検定)の出題範囲について解説します。
・データサイエンス(data science)力
・統計数理や線形代数、微分積分、集合理論の基礎知識を有している
(代表値、分散、標準偏差、正規分布、条件付き確率、母集団、相関、
ベイズの定理、対数関数・指数関数、ベクトルや行列の計算方法、
関数の傾きと微分の関係、論理演算と集合演算の関係など)
・データ分析の基礎知識を有している
-分析用データの整備
-予測、グルーピングなどのモデリング
-標本抽出、点推定と区間推定
-モデルの評価
・機械学習の基本的な概念を理解している
-教師あり学習と教師なし学習の違い
-機械学習における過学習の理解
-深層学習のメリットに関する理解など
・適切な指示のもとに、データ加工と基礎的な分析を実施できる
-基本統計量や分布の確認、および前処理(外れ値・異常値・欠損値の
除去・変換や標準化など)
-クロス集計による偏りの把握や、単回帰分析の実行 など
・データ可視化の基礎知識を有している
-軸だし
-不適切な表現の理解
-意味合いの導出
・データエンジニアリング(data engineering)力
・データやデータベースに関する基礎知識を有している
-構造化/非構造化データの判別、論理モデル作成
-ER図やテーブル定義書の理解
-SDKやAPIの概要理解
-クラウドストレージにファイルを格納できる など
・数十万件程度のデータ加工技術を有している
-ソート、結合、集計、フィルタリングができる
-設計書に基づき、プログラム実装できる
・適切な指示のもとに、以下を実施できる
-データベースから条件を満たすデータを抽出できる
-インポート、レコード挿入、エクスポート
- システムや予測モデルのテスト実施
・セキュリティの基礎知識を有している
- 機密性、可用性、完全性の3要素
- 暗号化、認証、認可の理解
- マルウェア、コンピュータウィルス、改ざんの脅威を理解 など
・ビジネス(business problem solving)力
・ビジネスにおける論理とデータの重要性を理解したデータプロフェッショナルとして行動規範と判断が身についている
-データやAIを取り扱う倫理と法令の理解
-引き受けたことは逃げずにやり切るコミットメント
-迅速な報告や、報告に対する指摘のすみやかな理解 など
・データドリブンな分析的アプローチの基本が身についており、仮説や既知の問題が与えられた中で、必要なデータを入手し、分析、取りまとめることができる
-データや事象のダブリとモレの判断力
-分析前の目的、ゴール設定
-データの出自や情報引用元の信頼性の判断
-目的に即したデータ入手
-分析結果の意味合いの正しい言語化
-モニタリングの重要性理解 など
・担当する検討領域についての基本的な課題の枠組みを理解できる
-担当する業界の主要な変数(KPI)
-基本的なビジネスフレームワーク など
(引用:2021年度版「データサイエンティスト スキルチェックリストver.4)
【リテラシーレベル モデルカリキュラムの構成】
大項目 |
中項目 |
社会におけるデータ・AI利活用 |
・社会で起きている変化 |
データリテラシー |
・データを読む |
データ・AI利活用における留意事項 |
・データ・AIを扱う上での留意事項 |
(引用:http://www.mi.u-tokyo.ac.jp/consortium/pdf/model_literacy.pdf)
2021年度(第1回)に行われたデータサイエンティスト検定リテラシーレベル(DS検定)の受験者数・合格者・合格率は以下のとおりです。
受検者数 |
合格者数 |
合格率 |
合格ラインの目安(正答率) |
---|---|---|---|
約1400名 |
927名 |
約66% |
約80% |
また以下は、データサイエンティスト検定リテラシーレベル(DS検定)に関連した試験の平均合格率を比較した表です。
試験名 |
平均合格率(%)[令和3年度] |
17.1% |
|
63.2% |
|
73.5% |
|
86% |
上記の表とデータサイエンティスト検定リテラシーレベル(DS検定)の2021年度の平均合格率を比較すると、データサイエンティスト検定リテラシーレベル(DS検定)はG検定と平均合格率が近い数値になっています。
そのため、合格率という観点ではデータサイエンティスト検定リテラシーレベル(DS検定)の難易度もG検定に相当する可能性が高いことがわかります。
しかし、上記は推測であるため、合格率が高いもしくは近いからという理由で同レベルの難易度と油断しないようにしましょう。
データサイエンティスト検定リテラシーレベル(DS検定)の申し込み手順から試験当日の流れは以下です。
1.受験者登録
※初めてCBT-Solutionsで受験される方は、ユーザIDとパスワードの取得が必要です。
※マイページアカウント作成
2.受験予約
以下支払い方法が選択可能
・クレジットカード決済
・コンビニエンスストア決済
・Pay-easy(ペイジー)決済
・受験チケット決済(法人申込の方が対象)
3.受験予約の完了
※変更・キャンセルは各試験ごとのキャンセル期限までのみ可能
4.領収書の受取
5.テスト会場へ到着
6.受付
※身分証明書(写真付きのもの一点)の提示有
※身分証明書がない場合、クレジットカードや保険証などを2 点提示
7.試験会場入室後
8.試験終了後
※合否(終了)が画面に表示されるため、試験官を呼び、スコアレポート(試験終了書等)を受け取る
有効期限はありません。
しかし、データサイエンティスト検定リテラシーレベル(DS検定)の問題はスキルチェックシートやモデルカリキュラムの変更に伴い、更新される予定です。
合格証には合格年が記載されています。
データサイエンスに関する全くの初心者がデータサイエンティスト検定リテラシーレベル(DS検定)に合格するための勉強時間として、最低でも2週間以上は必要でしょう。
実務経験がある方は20時間ほどで合格できる可能性はありますが、あくまで期待値です。
各々が持つスキル/知識や学習効率などによって試験合格に必要な勉強時間は異なるため、目安程度に考えておきましょう。
ここではデータサイエンティスト検定リテラシーレベル(DS検定)の資格取得のメリットについて2点解説します。
データサイエンティスト検定リテラシーレベル(DS検定)の資格を取得すると、多くのデータサイエンティストに必要な基礎スキルや知識が身に付きます。
例えば、以下のようなスキルや知識を扱えるようになります。
・データ加工
・データクレンジング
・データの理解・検証
・データの可視化
・フィルタリング処理
データサイエンティスト検定リテラシーレベル(DS検定)の資格を取得すると、ITやWeb系企業の転職・就職に活用できる可能性があります。
データサイエンティスト検定リテラシーレベル(DS検定)の資格を保有していれば、データサイエンティストの基礎知識を保有していることを客観的に証明できます。
そのため、クライアントや見込み顧客にスキルや知識をアピールでき、ITやWeb系企業の転職・就職を有利に進めることが可能です。
特に将来、データサイエンスが重宝される業界や業務に関わりたい方は取得したい資格と言えるでしょう。
ここではデータサイエンティスト検定リテラシーレベル(DS検定)の資格取得のメリットについて1点解説します。
先ほども解説しましたが、データサイエンスに関する全くの初心者の場合、データサイエンティスト検定リテラシーレベル(DS検定)に合格するための勉強時間は最低でも2週間以上必要です。
仕事や学業で忙しい日々の中、まとまった勉強時間を確保することは難しいですよね。
そのため、休日や通勤・休憩などのスキマ時間を活用し、勉強時間を確保しなければならない点はデメリットと言えるでしょう。
ここではデータサイエンティスト検定リテラシーレベル(DS検定)合格のためのおすすめの参考書2点と試験の対策法について解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
(出典:Amazon)
【本書のおすすめポイント】
・要点と学習ポイントが1つ1つ丁寧に解説されているため、勉強しやすい
・第一線で活躍する執筆陣が具体的なシーンに踏み込んで解説しているため、データサイエンティストとしての確かな力が身につきやすい
・試験で出題される問題のイメージをつかむための付録模擬試験が付いているため、実践力が身につきやすい
(出典:Amazon)
【本書のおすすめポイント】
・最新の試験範囲を示した「スキルチェックリストver.4」に対応している
・教科書並みの詳しい解説が記載されているため、テキストが不要。本書1冊で合格力アップにつながりやすい
・本番の試験を模した巻末「総仕上げ問題」があるため、実践力が身につきやすい
データサイエンティスト検定リテラシーレベル(DS検定)に合格するために模擬テストや対策講座の受講も検討しましょう。
模擬テストは、自分のスキルや知識の現状を点数として定量的に判断できます。
また間違えたポイントを分析し、ポイントに対応した対策講座を受講することで足りない知識を補えたり、勉強すべき箇所が把握できます。
なお模擬テストや対策講座は「公式サイト」に掲載されているため、ぜひ活用してみてください。
今回は、データサイエンティスト検定リテラシーレベル(DS検定)を現在勉強している/今後勉強する予定の方に向けて、データサイエンティスト検定リテラシーレベル(DS検定)の概要や詳細、取得するメリット・デメリット、合格に向けたおすすめの参考書などについて詳しく解説してきました。
・データサイエンティスト検定リテラシーレベル(DS検定)とは、アシスタント・データサイエンティストと数理・データサイエンス教育強化拠点コンソーシアムが公開している数理・データサイエンス・AIにおけるカリキュラムを総合し、実務スキルと知識を有することを証明する試験です。
・データサイエンティスト検定リテラシーレベル(DS検定)の資格取得のメリットは、以下の2点
①データサイエンティストに必要な基礎スキルや知識が身に付く
②IT/Webを含む企業の転職・就職に活用できる可能性がある
・データサイエンティスト検定リテラシーレベル(DS検定)の資格取得のデメリットは、以下の1点
①勉強時間を確保する必要がある
・データサイエンティスト検定リテラシーレベル(DS検定)合格のためのおすすめの参考書や対策法は以下の2点
①最短突破 データサイエンティスト検定(リテラシーレベル)公式リファレンスブック 第2版
②徹底攻略データサイエンティスト検定問題集[リテラシーレベル]対応
※データサイエンティスト検定リテラシーレベル(DS検定)に合格するために模擬テストや対策講座の受講も検討しましょう。
データサイエンティスト検定リテラシーレベル(DS検定)に合格すれば、データサイエンスに関する高度なスキルと知識を客観的に証明できるため、ITやWeb系企業の転職・就職を有利に進められます。
将来的にデータサイエンスを活用する業界・企業で活躍したいと考える方は、ぜひこの機会にデータサイエンティスト検定リテラシーレベル(DS検定)にチャレンジしましょう。
フリーランスエンジニア専門の求人・案件一括検索サイト「フリーランススタート」に少しでも興味がある方は是非ご登録ください。
なお、フリーランススタートはiOSアプリ版やAndroid版をリリースしています。
通勤しているエンジニア・デザイナーでちょっとしたスキマ時間で手軽にフリーランス求人・案件を検索したい、開発言語の単価が知りたい、フリーランスを将来的に検討している方などは是非インストールしてみてください。
フリーランススタートのアプリを有効活用して、フリーランスとして第一線で活躍しましょう!
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本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。
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