公開日:2022.11.29
更新日:2025.03.24
近年、エンジニアは注目されている職業の一つです。
私たちの日常生活におけるありとあらゆる部分にITが導入されているため、エンジニアの力がなければ社会はもはやまわらないといっても過言ではありません。
こうしたことからも、エンジニアの求人は多くある他、他の業界と比較しても年収は割高な傾向にあります。
とはいえ、エンジニアの種類や仕事内容について詳しく知っている方は意外にも少ないと見受けられます。
エンジニアと一括りにしてもいくつかの種類がある他、専門性によって担当する業務が異なります。
そこで本記事ではフロントエンドとバックエンドについて分かりやすく解説します。
それぞれに必要なスキルや知識、プログラミング言語の他、年収や将来性についても見ていきましょう。
あなたの経験職種のフリーランス案件相場を確認しませんか?
<目次>
1.フロントエンドとは
2.バックエンドとは
3.フロントエンドエンジニアに必要なスキル・知識
使用するプログラミング言語
UI・UX設計スキル
バックエンドに関する簡単な知識
4.バックエンドエンジニアに必要なスキル・知識
使用するプログラミング言語
インフラ設計・構築スキル
フロントエンドに関する簡単な知識
5.フロントエンジニアの年収・将来性
年収
将来性
6.バックエンドエンジニアの年収・将来性
年収
将来性
7.まとめ
フロントエンドとは、Webサイトやアプリにおいてユーザーが直接目に触れる部分を担当するエンジニアです。
具体的にいうと、ユーザーへの各種表示や操作の受付、さらにはWebページのデザインなどを担当することもあります。
その他にも、タイトルやサブタイトルなどをHTMLタグを活用して見やすくする業務を任せられることもあります。
フロントエンドはユーザーの目にふれる部分の開発に携わるため、ユーザーからのリアクションを直接的に受け取りやすいです。
バックエンドが開発において担当する部分はサーバーサイドやデータベースの処理など、ユーザーの目にはふれない部分です。
具体的には、データベースの構築、サーバーの構築、システムの開発・運用、プログラム開発などが挙げられます。
バックエンドが携わる業務のほとんどがユーザーから見えにくい部分です。
しかし、言うまでもなくバックエンドの存在がなければシステムを作動することはできません。
バックエンドは縁の下の力持ちといえるでしょう。
フロントエンジニアとして働く上で求められるスキルは下記の3つです。
・使用するプログラミング言語
・UI・UX設計スキル
・バックエンドに関する簡単な知識
それぞれについて詳しく説明していきます。
フロントエンドが使用するプログラミング言語は案件の内容によって異なります。
フロントエンドがよく使用するプログラミング言語として以下の5つがあります。
・HTML
・CSS
・JavaScript
・PHP
・Python
・HTML
HTMLはWebサイトを構築する上で基本となる言語です。
この言語を使うことで、文章の構成や文章の役割を示せます。
段落やリンク、見出し、表などにおいて文章が構成されている要素がどういった役割を担っているのか指示します。
ただし、HTMLタグを使用する際は開始タグと終了タグをセットで使用するようにしてください。
タブやコメントを利用して上手に表記できないと、CSSの適用範囲が分からなくなるので気を付けましょう。
・CSS
CSSを用いることで、Webサイトの装飾や配置を行なえます。
Webサイトの見た目を整える際にも利用でき、Webサイトをフォントのサイズや色、画像などを調整して見やすくしたり、企業のイメージに合った装飾を施したりします。
また、音声による読み上げや印刷時の設定を行う際にも使われています。
・JavaScript
JavaScriptはブラウザにおいてアニメーションを活用して表現する際や、HTMLを動的に書き換える際に利用される言語です。
JavaScriptはニーズのある言語の一つあり、かつプログラミング初心者の方も言語の構造がシンプルであるためマスターしやすい言語です。
ただし、この言語はサーバーサイドでも近年扱えるようになるなど急速的に変化しています。
変更点がないかなど、常にアンテナをはっている必要があります。
・PHP
PHPはプログラミング言語の中でもWebサービスの開発に特化している言語です。
この言語はCMSのWordPressを構築する際に不可欠な言語となります。
その他にも、サーバーサイドでプログラムを実行できることからも、サーバーサイドのWebサイトにも多く利用されています。
また、PHPも比較的利用しやすい言語であるため、多くの方にとってマスターしやすいといえるでしょう。
・Python
Pythonは近年において注目されている言語の一つで、AI開発や機械学習でも利用されている言語です。
その他にも、Pythonはさまざまな場面で利用されており、IoTや分析ツールなどでも採用されています。
UIとはUser Interfaceの略語で、日本語ではユーザインターフェースと称されています。
UIは機器やシステム、ソフトウェアなどとそれを利用する人との間で情報をやり取りする仕組みです。
具体的には、システムから利用者に対する情報の表示方法、利用者がシステムを操作する手段や方式などの総体を指します。
一方、UXとはUser Experienceの略語で、日本語ではユーザエクスペリエンスと称します。UXにはシステムを通じて得られるユーザー体験全体が含まれます。
そして、UI・UX設計とはユーザーが使いやすいWebサイトを制作するための設計です。
UI・UXでは開発者の理想や想い、デザイン性の高さだけではなく、ユーザーにとっての使いやすさなどを重視します。
ユーザーにとって使い勝手が悪ければ、いくら優れたWebサイトやおもしろいアプリでもなかなか利用されないでしょう。
フロントエンドとバックエンドはそれぞれ異なる役割がありますが、両者の業務が全く関係しないというわけではありません。
フロントエンドの業務を担当する際も基本的スキルの一つとして、バックエンドについての簡単な知識を有している必要があります。
それらの知識を有していることで、フロントエンドの業務に役立つこともあるでしょう。
また、フロントエンドの業務を担当しているエンジニアがバックエンドの複雑な業務を任せられることは基本的にありません。
しかし、バックエンドの領域であっても簡単なトラブルなどの対応ができると、重宝される存在になれるはずです。
バックエンドエンジニアとして働く上で求められるスキルは下記の3つです。
・使用するプログラミング言語
・インフラ設計・構築スキル
・フロントエンドに関する簡単な知識
それぞれについて詳しく説明していきます。
バックエンドもフロントエンドと同様にプログラミング言語を利用しますが、共通の言語とそうでない言語があります。
バックエンドがよく使用するプログラミング言語として以下の4つがあります。
・Java
・Python
・Go言語(Golang)
・Ruby
・Java
Javaは家電などに組み込み、動作するために開発された言語です。
Javaが開発される以前は、新しい家電製品が生まれる度にプログラム開発が必要でした。
しかし、この言語が開発されたことで開発にかかる手間を大幅に省けるようになりました。
またJavaは業務システム、Webサイト、Webアプリケーション、Androidアプリ、ゲーム、業務システム、組み込みシステムなどさまざまなものを開発できます。
・Python
フロントエンドと同様、バックエンドでもPythonは業務において利用するシーンが多い言語です。
前述のように、この言語はWebサイト構築や機械学習などの開発に用いられています。
システムにおける基盤となる部分を開発するバックエンドにとって、最新技術の開発に携わる上でPythonの知識は不可欠といえるでしょう。
・Go言語(Golang)
Go言語(Golang)はGoogleによって開発されたバックエンド言語です。
2009年にリリースされた比較的新しい言語ですが、その需要は年々高まっています。
Go言語はプログラミング言語、開発者を対象にしたソフトウェア、決済や認証などのマイクロサービス、IoT機器を作動させる組込みシステムなどを開発できます。
この言語は取得難易度が高く、かつ近年ニーズが高まっている言語であるため、記述できると高収入の案件も獲得しやすくなります。
・Ruby
Rubyを使うことで通販サイトやメディアサイトなどを構築できます。
Web上で情報やサービスを伝授するサイトの構築に携わりたい方はおさえておきたい言語です。
また、Rubyはサーバーサイド処理の実装に利用されることも少なくなりません。
この言語を使ってWebブラウザ上に表示するデータをWebサーバーから取得したり、加工を行ったりすることもできます。
バックエンドやフロントエンドの他にも、インフラを専門とするエンジニアもいます。
しかし、バックエンドを担当するエンジニアであってもインフラを設計・構築するスキルを有していると現場で重宝される他、仕事の幅も広がりやすいと考えられます。
インフラエンジニアにもさまざまな業務がありますが、その中でもサーバやデータベースの作成は重要な業務です。
バックエンドエンジニアがサーバで処理を行い、データベースに保存するのに対しインフラエンジニアはバックエンドエンジニアがコードを書くための箱を用意します。
バックエンドがこの箱の状態やトラブルなどを察知できると開発を円滑に行えます。
フロントエンドにはバックエンドの知識が必要であることは前述しましたが、バックエンドにもフロントエンドに関する簡単な知識が必要です。
バックエンドがフロントエンドに関する簡単な知識を有していることで、開発においてトラブルが生じた際に対応できる他、開発に幅広い範囲で携わることができます。
フロントエンドエンジニアの年収・将来性について説明していきます。
フリーランスのエンジニアを対象にした求人サイトフリーランススタートによると、フロントエンジニアの月収は60~80万円が相場です。
年収にすると、700~1000万円前後になります。
ただし、フロントエンドと一括りにしても、エンジニアのスキルや仕事量などによって年収は大きく変わるため注意してください。
高いスキルを有しているフロントエンドエンジニアであれば、月額90万、100万円稼ぐことも可能です。
フロントエンドは将来的にも安定したニーズがあると考えられます。
ただし、フロントエンドはバックエンドの業務と比べると難易度が下がる案件も少なくないため、バックエンドよりも競争率が高くなると考えられます。
とはいえ、案件自体は多く、かつ今後もフロントエンドが求められる案件が減ることはないと推測できます。
スキルがあるフロントエンドエンジニアであれば、仕事に困ることはないはずです。
バックエンドエンジニアの年収・将来性について説明していきます。
同サイトによると、バッグエンドの月額の相場は70~80万円です。
年収にすると、800~1000万円程度が相場になります。
フロントエンドの年収と同様、バックエンドの年収についても案件数や案件内容、取引を行っている企業の規模などによって大きく変わるので注意してください。
高いスキルを有し、仕事にも意欲的なバックエンドエンジニアの中には月額100万円以上稼いでいる方もいます。
バックエンドが求められる案件も将来的になくなることはないと考えられるため、安定的な需要を見込めます。
バックエンドはフロントエンドよりも業務の難易度が高いため、IT業界の中でも人材が不足しています。
そのため、バックエンドに関する知識のあるエンジニアは多くの職場で歓迎されるでしょう。
また、高収入を見込め、かつ競争率も低いため、エンジニアとして力を注いでいきたいという方にもおすすめです。
フロントエンドとバックエンドはいずれもエンジニアであるものの、本記事で解説したように仕事内容や求められる役割が大きく異なります。
エンジニアに興味のある方はそれぞれの違いについてよく理解した上で、エンジニアとして自分のやりたいことや興味のある分野を明確にしておく必要があります。
フロントエンドとバックエンドには共通する言語やスキルもありますが、業務で求められる言語や知識など異なるものも多々ありますので注意してください。
また、フロントエンドとバックエンドはいずれも安定したニーズを見込める職業であり、将来性もあると考えられています。
フリーランスエンジニア専門の求人・案件一括検索サイト「フリーランススタート」に少しでも興味がある方は是非ご登録ください。
なお、フリーランススタートはiOSアプリ版やAndroid版をリリースしています。
通勤しているエンジニア・デザイナーでちょっとしたスキマ時間で手軽にフリーランス求人・案件を検索したい、開発言語の単価が知りたい、フリーランスを将来的に検討している方などは是非インストールしてみてください。
フリーランススタートのアプリを有効活用して、フリーランスとして第一線で活躍しましょう!
フリーランススタート iOSアプリのインストールはこちらから→
フリーランススタート Androidアプリのインストールはこちらから→
本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。
フリーランスお役立ち記事を検索
あなたの経験職種のフリーランス案件を見てみませんか?
SNSアカウントでログイン