公開日:2023.06.03
更新日:2025.03.24
IT業界は今後も伸びしろがある業界の一つとしてみなされています。
IT業界で長期的に働くためには自身の専門分野を伸ばしていくことはもちろん、自身のキャリアを見据えて方向転換についても検討していかなければなりません。
現在、プログラマーとして働かれている方の中にはシステムエンジニアとして将来的に活躍していきたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
プログラマーはシステムエンジニアが作成した指示書に従い、コードを記述するのが主な役目となります。
一概には言えないものの、プログラマーとしての経験を積んだ人の多くがキャリアアップとして、システムエンジニアを目指す傾向にあります。
本記事ではプログラマーとシステムエンジニアの違いを確認した上で、プログラマーからシステムエンジニアになるための方法やプログラマーからシステムエンジニアになったあとのキャリアパスなどについて解説していきます。
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<目次>
1.プログラマーとシステムエンジニアの違い
業務内容の違い
求められるスキルの違い
年収の違い
2.プログラマーからシステムエンジニアになるための方法
要件定義・設計業務にチャレンジする
プログラマーをマネジメントにチャレンジする
3.プログラマーからシステムエンジニアになったあとのキャリアパス
ITコンサルタント
プロジェクトマネージャー
ITアーキテクト
システムエンジニアとしてスペシャリストになる
4.まとめ
プログラマーとしてある程度の経験を積んだ後、システムエンジニアへの転身を考える人は多くいます。
システムエンジニアの主な業務は要件定義や設計、テストである一方、プログラマーはシステムエンジニアが作成した指示書に従ってコードを記述していきます。
システムエンジニアはプログラマーよりも一段上の業務を担当することが多いため、システムエンジニアはプログラマーにとって一つのキャリアパスとしてみなされることも多くあります。
プログラマーからシステムエンジニアへと転身することで業務内容が変わるばかりか年収アップを期待できます。
プログラマーとシステムエンジニアとの違いについて以下3つの観点から解説していきます。
・業務内容の違い
・求められるスキルの違い
・年収の違い
システムの受注から納品までの一般的な流れは要件定義→設計→開発→テスト→稼働(運用)となります。
システムエンジニアは前述の流れの中で要件定義、設計、稼働(運用)を担当することが多いです。
一方、プログラマーは開発、テストを主に担当します。プログラマーが開発を行うときにはシステムエンジニアが作成した指示書に従うのが一般的です。
ただし案件によってはシステムエンジニアが開発に携わったり、プログラマーがテストを行ったりすることもあります。
システムエンジニアとプログラマーの業務はそれぞれ明確に定まっているわけではないため、入社した企業やプロジェクトに合わせて対応することが求められます。
システムエンジニアは開発の基盤を整えるだけでなく、プログラマーよりも幅広い業務を担当することになります。
一方、プログラマーは開発やテストが基本業務となることがほとんどです。
プログラマーとシステムエンジニアでは求められるスキルに違いがあります。
前述したようにプログラマーのキャリアパスの一つとしてシステムエンジニアが挙げられますが、この二つでは求められる要素が異なる点も多いです。
そのためご自身の性格や特質、取得しているスキルなどを考慮しながら、自分に合うのはどちらなのか検討してみるようにしてください。
プログラマーとシステムエンジニアにおける求められるスキルの違いを以下の表にまとめました。
プログラマー | システムエンジニア |
---|---|
・プログラミングスキル ・エンジニアリングに関する知識 ・問題解決力 ・対人力 ・論理的思考力 |
・プログラミングスキル ・エンジニアリングに関する知識 ・ヒアリング力 ・コミュニケーション力 ・マネジメント力 ・論理的思考力 |
プログラマーにはプログラミングを行うためのスキルがもっとも重視されます。
一方でシステムエンジニアはプログラミングスキルの他にも、マネジメント力やコミュニケーション力といった人間力も重要になります。
クライアントと話す機会やプロジェクトメンバーをリードする機会も多くあるため、技術面以外にも求められるものが多いのです。
求人ボックス給与ナビによると、正社員として働くプログラマーとシステムエンジニアの年収は以下のとおりです。
・プログラマー 434万円
・システムエンジニア 509万円
プログラマーとシステムエンジニアの年収は正社員の場合、約70万円もの差があります。
両者における年収差の大きな要因として、プログラマーよりもシステムエンジニアの方が開発における上流工程を担当するという点にあります。
プログラマーからシステムエンジニアに転身すれば、大幅な年収アップを期待できるといえるでしょう。
またプログラマーとシステムエンジニアはいずれもフリーランスとして働きやすい職業です。
フリーランスはライフワークバランスを保ちやすい他、年収を年齢や勤続年数に関係なくスキルしだいでアップさせることができます。
例えば、フリーランスエンジニアを対象にした求人サイト「フリーランススタート」によると、プログラマーの求人の中には想定年収600万円以上のものも珍しくありません。
また、システムエンジニアの求人については想定年収800万円を超える求人も多々あります。
システム開発における上流工程を担当できることや年収アップを期待できることなどから、プログラマーとしてある程度の経験を摘んだらシステムエンジニアへの転身を検討してみることをおすすめできます。
とはいえ、プログラマーからシステムエンジニアになるための方法が分からないという方も多いのではないでしょうか。
プログラマーからシステムエンジニアにあるための方法として以下2つが挙げられます。
システムエンジニアの主な業務として要件定義や設計業務があります。
要件定義とは機能やシステムなどについて予算を考慮しながら決めていく他、開発に携わるメンバーを決めることです。
クライアントが抱える問題や課題を解決するシステムを開発していくための業務内容を文章化していきます。
要件定義はシステム開発の土台となるものであるため、ここでミスなどがあるとシステム開発においてメンバー間で混乱が生じやすくなります。
そのため要件定義の担当者にはシステム開発の経験が豊富にあり、システム開発についての深い知識を持つ人が好まれます。
また設計業務とはプログラミングの記述方法を書いた設計書で、プログラマーがプログラミングを行うときに参照するものです。
システムエンジニアになるためには設計書に基づいてプログラミングを行えるだけではなく、自分自身でも設計書を作成する力が必要となります。
システムエンジニアはプロジェクトにおいてマネジメント的な立場にあります。
開発メンバーのスケジュールを調整したり、役割分担を行ったりします。
状況によっては、プログラマーに対して指示を出すこともあります。
そのためシステムエンジニアになるにはプログラミングなどの技術的な面だけではなく、マネジメント力も必要です。
特に、システムエンジニアに転職する際、面接においてマネジメント経験について質問されることも珍しくありません。
システムエンジニアに転身したいという方は、マネジメント経験を少人数のチームや小規模なプロジェクトなどで少しずつ積んでいくことが大切です。
IT業界で働く魅力の一つとして、自身のスキルや意欲によって数多くのキャリアの選択肢を得られる点が挙げられます。
プログラマーからシステムエンジニアになることがゴールではなく、さらにその先には自身の意欲次第で目指せる道があります。
プログラマーからシステムエンジニアになったあとのキャリアパスとして以下の4つが挙げられます。
・ITコンサルタント
・プロジェクトマネージャー
・ITアーキテクト
・システムエンジニアとしてスペシャリストになる
ITコンサルタントとはITを活用し、クライアントが抱える課題や問題を解決に導く職業です。
具体的な仕事内容としては、経営課題のヒアリング、企業のIT戦略の策定、企業のシステムの見直し、新システム導入の提案、システムの最適化・動作検証などが挙げられます。
ITコンサルタントはクライアントとコミュニケーションを取り、課題を聞き出し、ニーズに合ったシステムを提案しなければなりません。
そのためITやシステムに関する幅広い知識はもちろん、コミュニケーション力も求められます。
プロジェクトマネージャーとはプロジェクト全体の責任を負う立場にある人のことです。
英語ではProject Managerと表記されることから、最近ではPMという呼び方も一般的になってきています。
プロジェクトマネージャーはプロジェクト全体を統括していく立場にあるため、高度なスキルや専門知識はもちろんのこと、マネジメント経験やリーダーシップなども求められます。
プロジェクトマネージャーの具体的な業務としては、クライアントに合ったシステムの策定、プロジェクトチームの編成、プロジェクトの進捗確認・管理などが挙げられます。
プロジェクトマネージャーとして将来的に活躍したい方はPM試験やプロジェクトマネージャー試験(PM)などの受験を検討してみることをおすすめします。
ITアーキテクトとはITに関する知見を活用して、クライアント企業が抱える経営課題や業務課題を解決に導く職業です。
ITアーキテクトの業務範囲は広く、IT戦略立案、IT企画、ITグランドデザインの策定、実行など多岐にわたります。
また、ITアーキテクトはクライアントが抱いているITの理想像を把握し、それについて開発ベンダーと考えを調整し、合意点を見つけていくことも重要な役割となります。
業務を行うにあたって求められる知識は幅広いため、ITアーキテクトになるにはIT業界での長年の経験が必要です。
また、ITアーキテクトになるための知識を取得したい方は、システムアーキテクト試験(SA)の受験がおすすめです。
別の職種に転身しなくても、システムエンジニアとしての道を究めるという方法もあります。
困難なプロジェクトに対応できる高いスキルを身に付けたり、特定の分野におけるプロフェッショナルを目指したりするのも一つの手です。
幅広い開発業務に携わることのできるエンジニアもニーズがありますが、分野特化型のスペシャリストに依頼したいと考えるクライアントも多くいます。
また、システムエンジニアとしてスペシャリストになることができれば、専門学校や講演会の講師として活躍できる可能性も出てきます。
IT社会といわれる昨今、プログラマーもシステムエンジニアも社会的ニーズが高い職業です。
そのためいずれの職業においても将来的に安定して活躍できると見込まれるでしょう。
システム開発に長年にわたって携わるのであれば、スキルアップについても検討してみることをおすすめします。
例えば、本記事で解説したようにプログラマーからシステムエンジニアへの転身は多く見られるキャリアパスです。
プログラマーからシステムエンジニアになることで、業務範囲が広がるだけでなく、年収アップを実現しやすくなります。
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