C言語プログラミング能力認定試験とは?合格率や難易度など能力認定試験の詳細やおすすめ参考書を解説

資格

2022.04.26

C言語プログラミング能力認定試験とは、プログラミング言語の1つでもある「C言語」のスキルや知識を測定する試験です。

本記事ではC言語プログラミング能力認定試験について以下の点を詳しく解説します。

・C言語プログラミング能力認定試験とは何かについて
・C言語プログラミング能力認定試験の詳細について
・C言語プログラミング能力認定試験の資格取得のメリット・デメリットについて
・C言語プログラミング能力認定試験合格のためのおすすめの参考書について


C言語プログラミング能力認定試験を現在勉強している/今後勉強する予定の方はぜひご一読ください。

<目次>
1.C言語プログラミング能力認定試験とは
2.C言語プログラミング能力認定試験
C言語プログラミング能力認定試験の詳細
C言語プログラミング能力認定試験の出題範囲
C言語プログラミング能力認定試験 3級
C言語プログラミング能力認定試験 2級
C言語プログラミング能力認定試験 1級
C言語プログラミング能力認定試験の受験者数・合格率・難易度
C言語プログラミング能力認定試験の申し込み手順
C言語プログラミング能力認定試験の有効期限
C言語プログラミング能力認定試験の勉強時間
3.C言語プログラミング能力認定試験の資格取得のメリット
C言語スキル/知識が身に付く
ITやWeb系企業の転職・就職に活用できる
資格手当や報奨金を貰える可能性がある
4.C言語プログラミング能力認定試験の資格取得のデメリット
勉強時間を確保する必要がある
5.C言語プログラミング能力認定試験合格のためのおすすめの参考書
おすすめ参考書①:C言語プログラミング能力認定試験 過去問題集
おすすめ参考書②:スッキリわかるC言語入門
おすすめ参考書③:新・C言語入門 シニア編
サンプル問を解こう
6.まとめ

 

 

 

1.C言語プログラミング能力認定試験とは


C言語プログラミング能力認定試験とは関連画像
C言語プログラミング能力認定試験とは関連画像

C言語プログラミング能力認定試験とは、プログラミング言語の1つでもある「C言語」のスキルや知識を測定する試験です。

C言語の初心者に向けた「3級」から、小規模のプログラミングや各種基本アルゴリズムの理解度を問う「2級」、仕様変更に適切に対応し、コーディング・コンパイル・デバッグの応用力・実践力を問う「1級」など、実践的なスキルや知識を測定する認定試験として、IT業界で高く評価されています。

 

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2.C言語プログラミング能力認定試験


C言語プログラミング能力認定試験とは関連画像
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ここからはC言語プログラミング能力認定試験の詳細について見ていきます。


C言語プログラミング能力認定試験の詳細

今回は令和4年度のC言語プログラミング能力認定試験の詳細について記載します。

 

  3級 2級

1級

試験名

C言語プログラミング能力認定試験
(C-Language Programming Skills Qualification Test)

試験会場

リモートWeb試験
※試験日前日までに「リモートWebテスト」は事前準備がありますですので詳細はこちらから

実技試験(パソコン使用)
公開試験実施予定会場詳細はこちらから

試験日

2022年6月19日(日)
2022年9月11日(日)
2023年1月29日(日)
10:00~12:00の間に開始
2022年6月19日(日)
2023年1月29日(日)
13:00~15:00の間に開始

2022年6月19日(日)
2023年1月29日(日)
9:40~12:30

試験時間

60分 90分

150分

出題形式

多岐選択式問題

実技試験
(パソコン使用)

問題数

テーマ別
大問6問必須
テーマ別
大問8問必須

2問必須

合格基準

全級とも得点率が60%以上

受験料(税込)

5,200円 6,400円

7,800円

受験資格

学歴、年齢等に制限はありません。

試験結果

試験終了後、1ヶ月を目処に直接本人宛に受験結果が送付予定
※合格者には認定証が発行される

(参考:https://www.sikaku.gr.jp/js/cpjv/cp/introduction/)

 

【各級の認定基準】

  3級 2級

1級

認定基準

C言語の基礎的な概念を理解し、簡単なプログラムが書ける 小規模のプログラム(500行程度)を適切に処理できたり、各種基本のアルゴリズムを理解している

C言語を使用し応用プログラムの作成スキルがあったり使用しているOSの理解がある

 

 

C言語プログラミング能力認定試験の出題範囲

ここでは、C言語プログラミング能力認定試験の出題範囲について階級別に解説します。

 

C言語プログラミング能力認定試験 3級

・定数(整数定数、文字定数、文字列リテラル)
・演算子
・型指定子
・変数
・基本制御文
・プリプロセッサ機能
・ライブラリ関数
・その他(Cの歴史と特徴など)

(引用:https://www.sikaku.gr.jp/js/cpjv/cp/introduction/range/03/)

 

出題範囲の詳細はこちらです。

 

 

C言語プログラミング能力認定試験 2級

・定数(浮動小数点定数、整数定数、文字定数、文字列リテラル、列挙定数)
・演算子
・宣言指定子
・変数
・外部定義
・プリプロセッサ機能
・ライブラリ関数
・その他(main関数の引数、整数型以外の関数、自己参照構造体、変数の記憶クラスと通用範囲(auto、static、register、extern)など)

(引用:https://www.sikaku.gr.jp/js/cpjv/cp/introduction/range/02/)

 

出題範囲の詳細はこちらです。

 

 

C言語プログラミング能力認定試験 1級

テーマプログラム[アスレチッククラブ会員管理プログラム]に対する仕様変更、仕様追加等の課題についてのプログラム作成。(変更仕様書の作成を含む)

(引用:https://www.sikaku.gr.jp/js/cpjv/cp/introduction/range/)

 

出題範囲の詳細はこちらです。

 

コンパイラ

Borland C++ Compiler 5.5
JIS X 3010-1993に対応

エディタ

TeraPadまたはメモ帳
文字コード:SHIFT-JIS、改行コード:CR+LF

※1級の出題内容は、CUIベースの実技試験であり、GUIを使用しないことから、IDE(統合開発環境)を使用せずとも、Borland C++ CompilerとテキストエディタTeraPadで十分に試験の対応が可能な実技試験になっている

 

C言語プログラミング能力認定試験の受験者数・合格率・難易度

ここでは、C言語プログラミング能力認定試験の受験者数・合格率・難易度について見ていきます。

サーティファイ情報処理能力認定委員会の公式ホームページによると、C言語プログラミング能力認定試験の2020年度の平均合格率は64.0%でした。

 

難易度が高いIT系資格には、10%前後の合格率のものもあるため、64.0%は比較的高い合格率だと言えるでしょう。

また以下は、ITSS(IT Skill Standard)試験の平均合格率をレベル別に比較した表です。

 

  試験名

平均合格率(%)[令和3年度]

レベル1

ITパスポート試験

58.8(令和2年度)

レベル2

基本情報技術者試験

40.7

レベル3

応用情報技術者試験

23.5

レベル4

プロジェクトマネージャ試験(PM)
データベーススペシャリスト試験(DB)
エンベデッドシステムスペシャリスト試験(ES)

14.4
17.1
18.3

(参照:令和4年度情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験 推移表)

 

上記の表とC言語プログラミング能力認定試験の2020年度の平均合格率を比較すると、C言語プログラミング能力認定試験はレベル1(ITパスポート試験)と平均合格率が近い数値になっています。

そのため、合格率という観点ではC言語プログラミング能力認定試験の難易度もITTS試験のレベル1に相当する可能性が高く、それほど難しい試験ではないと推測できます。

 

しかし、上記は推測ですので合格率が高いからという理由で油断しないようにしましょう。

 

 

C言語プログラミング能力認定試験の申し込み手順

ここでは参考までに2022年6月19日の受験申し込みから合格発表までの流れについて記述します。

個人で申し込む場合と企業・教育機関など団体単位で申し込む場合では、申し込み方法が異なります。申し込みの際は必ず確認しましょう。

 

以下は個人の方に向けた申し込みの流れです。

1.試験内容確認

※公開試験の実施日や実施形態、受験料、出題形式、認定基準、出題範囲などを確認
申込開始:2022年1月31日
申込締切:1級→2022年5月29日、2・3級→2022年6月12日

 

2.ユーザー登録を行い、受験料振込

※受験申込と受験料振込は同時期に行う

 

3.受験票受領・試験会場・時間確認

※1級受験者の方
オンライン申込で「オンライン表示」を選択の方は受験票発行通知メールが届きます
それ以外を選択の方は受験票が直接受験者宛に郵送されます

 

4.受験実施

※1級受験者は受験票、筆記用具、本人を証明できるもの(免許証、保険証のコピー等)を持参

 

5.受験結果確認

 

6.認定証の送付・受取

(参考:https://www.sikaku.gr.jp/js/cpjv/cp/individual/)

 

企業・教育機関など団体の方はこちらから確認できます。

 

 

C言語プログラミング能力認定試験の有効期限

C言語プログラミング能力認定試験の資格に有効期限はありません。

 

 

C言語プログラミング能力認定試験の勉強時間

先ほども解説したように、C言語プログラミング能力認定試験はIT試験の中では比較的簡単な部類の試験です。

C言語プログラミング能力認定試験合格の目安となる勉強時間は、以下のように考えます。

 

  3級 2級

1級

勉強時間の目安

110時間程度 3級合格者を想定とした場合、150時間程度

2級合格者を想定とした場合、70時間程度

 

しかし、各々が持つ知識や学習効率などによって合格に必要な勉強時間は異なります。

上記の勉強時間はあくまで目安として考えておきましょう。

 

 

 

3.C言語プログラミング能力認定試験の資格取得のメリット


C言語プログラミング能力認定試験とは関連画像
C言語プログラミング能力認定試験とは関連画像

ここでは、C言語プログラミング能力認定試験の資格取得のメリットについて3点解説します。

 

C言語スキル/知識が身に付く

C言語プログラミング能力認定試験の資格を取得すると、多くのC言語スキルや知識が身に付きます

例えば、以下のようなスキルや知識を扱えるようになります。

 

・定数
・演算子
・宣言指定子
・変数
・外部定義
・プリプロセッサ機能
・ライブラリ関数

 

C言語はロボット/組み込み系やソフトウェア、OSなどで活用されているため、将来的にそれらの分野に携わりたい方などは、資格を取得し知識を身につけても良いでしょう。

また今後、基本情報技術者試験を受験される方でC言語を選択する予定の人には、試験対策にもなるため、自身のスキルアップにつながりやすいです。

 

 

ITやWeb系企業の転職・就職に活用できる

C言語プログラミング能力認定試験の資格を取得すると、ITやWeb系企業の転職・就職に活用できます

C言語プログラミング能力認定試験の資格を保有すれば、C言語に関する高度なスキルと知識を客観的に証明できるため、ITやWeb系企業の転職・就職を有利に進められます。

 

特に将来、ロボット/組み込み系やソフトウェア、OSなどの業界で活躍したい場合は、取得したい資格と言えるでしょう。

 

資格手当や報奨金を貰える可能性がある

C言語プログラミング能力認定試験の資格を取得すると、企業や団体によっては資格手当や報奨金が貰える可能性があります

以下は、C言語プログラミング能力認定試験に合格した際の報奨金について公式に明示している企業です。

 

株式会社アルチザネットワークス:20,000円(報奨金)
株式会社ワイドテック:140,000円(報奨金) ※1級取得時

 

上記は一例であり、所属する企業や団体ごとに金額は異なるため、気になる場合は各企業や団体の公式ホームページを確認しましょう。

 

 

 

4.C言語プログラミング能力認定試験の資格取得のデメリット


C言語プログラミング能力認定試験とは関連画像
C言語プログラミング能力認定試験とは関連画像

ここでは、C言語プログラミング能力認定試験の資格取得のデメリットについて2点解説します。

 

勉強時間を確保する必要がある

先ほども解説しましたが、弊社が考えるC言語プログラミング能力認定試験合格の目安となる勉強時間は以下です。

 

  3級 2級

1級

勉強時間の目安

110時間程度 3級合格者を想定とした場合、150時間程度

2級合格者を想定とした場合、70時間程度

 

仕事や学業で忙しい日々の中、まとまった勉強時間を確保することは難しいですよね。

そのため、せっかくの休日や通勤・休憩などのスキマ時間を活用し、勉強時間を確保しなければならない点は、大きなデメリットと言えるでしょう。

 

 

 

 

 

5.C言語プログラミング能力認定試験合格のためのおすすめの参考書


C言語プログラミング能力認定試験とは関連画像
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ここでは、C言語プログラミング能力認定試験合格のためのおすすめの参考書について3冊ご紹介します。

 

おすすめ参考書①:C言語プログラミング能力認定試験 過去問題集

C言語プログラミング能力認定試験とは関連画像
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(出典:Amazon)

 

【本書のおすすめポイント】

・3級〜1級まで問題集が用意されている
・最新版では、6回分の過去問が収録されている(1級の過去問題集は4回分)
・別冊で解答・解説が付いているため、勉強・復習しやすい

 

 

おすすめ参考書②:スッキリわかるC言語入門

C言語プログラミング能力認定試験とは関連画像
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(出典:Amazon)

 

【本書のおすすめポイント】

・インストール不要の仮想環境が用意されているため、各々が使用するデバイスを問わず、Webブラウザで学習できる
※利用にはユーザー登録が必要
・C言語の実力を測る本格演習問題が用意されているため、試験問題への回答力や実践力が身に付く
・C言語のプログラミングでありがちなエラーやその解決法が完全網羅されているため、独学でもスキルUPに繋がりやすい

 

 

おすすめ参考書③:新・C言語入門 シニア編 

C言語プログラミング能力認定試験とは関連画像
C言語プログラミング能力認定試験とは関連画像

(出典:Amazon)

 

【本書のおすすめポイント】

・初心者向けにC言語の仕様がわかりやすく解説されているため、初心者でも勉強しやすい
・文法やプログラミングルールの体系的な知識が勉強・習得できるため、C言語の思想まで徹底理解できる
・C言語の使用について詳細に記載されているため、リファレンスとしても活用できる

 

 

サンプル問を解こう

C言語プログラミング能力認定試験に合格するには、必ずサンプル問題を解きましょう。

サンプル問題は、自分のスキルや知識の現状を点数として定量的に判断できます。

 

また間違えたポイントを分析することで足りない知識を補えたり、勉強すべき箇所が把握できます。

なおサンプル問題は「公式サイト」に掲載されているため、ぜひ活用してみてください。

 

 

 

6.まとめ


今回は、C言語プログラミング能力認定試験を現在勉強している/今後勉強する予定の方に向けて、C言語プログラミング能力認定試験の概要や詳細、取得するメリット・デメリット、合格に向けたおすすめの参考書などについて詳しく解説してきました。

 

C言語プログラミング能力認定試験とは、「C言語」のスキルや知識を測定する試験です。

 

C言語プログラミング能力認定試験の資格取得のメリットは、以下の3点
①C言語スキル/知識が身に付く
②ITやWeb系企業の転職・就職に活用できる
③資格手当や報奨金を貰える可能性がある

 

C言語プログラミング能力認定試験の資格取得のデメリットは、以下の1点
①勉強時間を確保する必要がある

 

C言語プログラミング能力認定試験に合格するためのおすすめの参考書は、以下の3選
①C言語プログラミング能力認定試験 過去問題集
②スッキリわかるC言語入門
③新・C言語入門 シニア編 

※C言語プログラミング能力認定試験に向けて勉強する際、サンプル問題を活用しよう

 

C言語プログラミング能力認定試験は ロボット/組み込み系やソフトウェア、OSなどを売りにする幅広い業界・企業で活躍できる存在です。

将来的にC言語を扱うエンジニアとして活躍したいと考える方は、ぜひC言語プログラミング能力認定試験にチャレンジしましょう。

 

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