公開日:2022.08.30
更新日:2025.03.24
スマートフォンの普及とともに、スマホアプリでゲームをプレイする方が増えています。こうした状況の中、注目を浴びている職業として挙げられるのが、ゲームのイラストレーターです。
イラストレーターと言われると黙々と絵を描いているイメージを持つ方もいるかもしれませんが、実際にはより魅力にあふれた素敵な仕事だと言えるでしょう。
そのため今回は、ゲームのイラストレーターの仕事内容や必要なスキル、ゲームのイラストレーターに向いている人の特徴や年収について解説します。
特に、以下の方にはこの記事をご一読していただきたいです。
・ゲームのイラストレーターを目指している方
・ゲームのイラストレーターの仕事内容について知りたい方
・ゲームのイラストレーターに向いている人の特徴について知りたい方
・ゲームのイラストレーターの年収イメージについて調べている方
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<目次>
1.ゲームのイラストレーターの仕事内容
ゲームのイラスト作成
打ち合わせ
営業活動
2.ゲームのイラストレーターに必要なスキル
キャラクターを描ききる画力
デザインツールの活用スキル
プランナー・デザイナーの意図をくみ取るコミュニケーション能力
3.ゲームのイラストレーターに向いている人
とにかくゲームが好きであること
イラストに拘りを持てる人
描けるイラストが幅広い
チームでの仕事が好き
4.ゲームのイラストレーターの年収
5.まとめ
この章では、ゲームのイラストレーターの仕事内容についてお伝えします。
ゲームのイラストレーターの仕事は、大きく分けて3つです。
ゲームのイラストレーターの仕事としてまず挙げられるのが、ゲームのイラスト作成です。
ゲームの中に登場するキャラクターや背景、アイテムやその他ゲームに求められるイラストを描きます。
また、ある程度の経験者になると、ゲームの世界観や方向性を示すコンセプトアートを任されることもあります。
近年では家庭用ゲーム機はもちろん、スマートフォンでゲームをプレイすることも一般的になりました。
それだけに、ゲームイラストレーターの活躍範囲は広がっていると考えられるでしょう。
ゲームのイラストは、イラストレーターが自由に描いて良いというものではありません。
通常はゲームプランナーやアートディレクターから支持を受け、仕様書・指示書に記載された設定に適したイラスト作成が求められます。
ゲームの世界観に合わせたイラストを作成する必要があるため、幅広い絵柄・タッチに対応できるスキルが必要です。
イラストレーターとしてまだ仕事を始めたばかりの頃は、イラスト全体の一部だけを任されることが一般的です。
しかし経験を積んでスキルをアピールできるようになれば、メインキャラクターのデザインやコンセプトアートを任されることも期待できます。
ゲームのイラストレーターの仕事として次に挙げられるのが、関係者との打ち合わせです。
ゲームディレクターとともに、ゲームのグラフィック・デザインに関する打ち合わせを行うこともあります。
ディレクターサイドが決定した世界観や方向性に完全に従うことを求められるケースや、ある程度意見を求められるケースが考えられるでしょう。
いずれにせよ、ディレクターサイドとイラストレーターとで認識をすり合わせたうえで、イラスト作成に当たることが重要です。
もしフリーランスのイラストレーターとして活躍するのであれば、営業をして仕事を取っていかなくてはなりません。
ゲーム会社がフリーのイラストレーターへ外注するのは繁忙期で人が足りない場合や、特定のジャンルに対応できるイラストレーターが社内にいない時などです。
そのため、イラスト作成全体ではなく一部の工程のみをフリーランスに任せることは多々あります。
フリーランス側とすれば、イラストレーターを仕事として続けていくためには複数の会社に営業をかけて仕事を取っていかなくてはならないでしょう。
実績を積み重ねていけば、フリーランスとのゲームイラストレーターとして活躍することは可能です。
しかし全くの未経験から仕事を取っていくことは非常に難しいため、まずはどこかの会社に所属して経験を積み重ねていく方が多いとは言えるでしょう。
この章では、ゲームのイラストレーターに求められるスキルについてお伝えします。
ゲームのイラストレーターには、単純な画力だけでなくコミュニケーションスキルなどさまざまなスキルが必要です。
ゲームのイラストレーターにまず求められるのが、もちろん求められるキャラクターやその他デザインを描き切れる画力です。
もちろん、イラストを描くうえで才能があるに越したことはないでしょう。
しかし、仕事としてイラストを描くにあたっては、デザインに関する基本的な考え方や理論を理解しておくことが求められます。
たとえば人物や動物を描くうえでは、骨格や筋肉の付き方・動き方を理解し、そのうえで魅力的なデザインを描くことが重要です。
それ以外にも、配色や構図、光の当たり方など、イラストを作成するうえで覚えておくべき知識は多数あります。
頭の中にどれだけ素敵なイラストのイメージがあったとしても、それを描き切れるだけのスキル・知識が無ければ良いイラストは描けません。
そのため、基本的には学歴不問のケースがおおいものの、デザインに関する基本知識・理論についてひと通り学んでいる方が有利でしょう。
実際にゲームのイラストレーターとして活躍している方の中には、美術系の大学や専門学校で学んだという方が多数います。
大学や専門学校に行かないとしてもも、基本的な理論はしっかりと学び実践できることが求められるでしょう。
また、描ける絵柄の幅は広い方が、イラストレーターとしての活躍の可能性は広がります。
ゲームによって求められるイラストのタッチや世界観は異なるため、依頼内容にに合わせられるテクニックの有無が重要です。
さらに、自分の画力については常にレベルアップさせていくように、絶えず勉強していくスタンスも求められます。
時代によってはやりの絵柄は異なるため、求められる内容に対応できるように自分画力を常にアップデートしていくことが重要でしょう。
ゲームのイラストレーターとして活躍していくためには、デザインツールの活用スキルも求められます。
ゲームのイラストを描くうえでは紙とペンを使う訳ではなく、各種ツールを使用することがほぼ必須となっているためです。
<ゲームのイラスト作成に使用する主なツール>
・Photoshop(デザインソフト)
・Illustrator(デザインソフト)
・Clip Studio Paint(ペイントソフト)
・SAI(ペイントソフト)
・After Effects(映像編集ソフト)
・Maya(3DCG製作ソフト)
・Blender(動画編集ソフトウェア)など
上記のすべてを使いこなせる必要はありません。
ただし、Clip Studio PaintかSAIどちらかのペイントソフトと、デザインソフトとしてPhotoshopを使えることは非常に多くの現場で求められます。
また、ハードウェアの面では、ペンタブレットを使うことが通常です。
ペン状のスティックを使ってイラストを描けることが前提条件になるため、慣れておくことが重要です。
ただしいずれも操作・使用に特別な才能が必要なわけではなく、どちらかというと慣れの問題ではあります。そのため、まずはとにかく使ってみることが重要です。
ゲームのイラストレーターに求められる能力としてある意味で非常に大切だと思われるのが、プランナーやデザイナーの意図をくみ取るコミュニケーション能力です。
ゲームのイラスト制作はアートディレクターやプランナーなどの専門職とチームで行います。
そしてチームで良い成果物を生み出すには、コミュニケーションが欠かせませないでしょう。
イラストレーターというと、一人で黙々と仕事をしているところをイメージする方も多いかもしれません。
確かに作業中は一人で仕事を進めるものでしょうが、想像以上に打ち合わせや目線合わせなどを行う機会があります。
指示書や仕様書で要求されていることをしっかりと理解し実現する能力や、質問があればしっかりと伝えられるようなコミュニケーションスキルの有無が重要です。
アートディレクターやプランナが求めている絵柄はどんなものか聞き出し、作品として作り上げていくにはコミュニケーションが求められます。
自分一人で仕事をしている訳ではなく、チームや関係者と仕事をしているとの意識が求められるでしょう。
この章では、ゲームのイラストレーターに向いている人の特徴についてお伝えします。
ゲームのイラストレーターに向いている人の特徴としてまず挙げられるのが、とにかくゲーム好きであることです。
ただイラストが描けるだけでは、想像以上に大変な仕事だと言えます。仕事自体に興味が持てるようでなければ、どこかで挫折してしまう可能性が大です。
特に、ゲームのイラストレーターをしていると、急でタイトな納期で仕事を依頼されることが少なくありません。
そこで「なんでこんなことをやらなければならないんだ」と毎回感じているようでは、長く続けていくことは難しいでしょう。
何より、仕事が楽しくなければどんなに頑張っても辛さばかりが募ってしまいます。
大変な仕事の依頼が来た時も「大好きなゲームのためなら」「今回はどんなゲームなんだろう」などとポジティブな気持ちで対応できることが、重要な要素です。
作品のクオリティに関しても、イヤイヤ対応するよりはポジティブなスタンスで取り組んだ方が良い成果につながるものです。
イラストに拘りを持てるか否かも、ゲームのイラストレーターになるうえでは非常に大切な要素です。
イラストを仕事にしていると、クライアントからの修正要請はどうしても受けることになります。
その際にイラストにこだわりを持って修正に臨めるのか、イヤイヤ言われたことを行うのかは成果に大きく影響するでしょう。
仕事である以上、自分が書きたくないものや気乗りしない絵柄でも求められればしっかりと描く必要があります。
そうした際にも自分のイラストに拘りを持って取り組めるのかどうかは、今後ステップアップしていけるかどうかにおいて重要です。
キャラクターやアイテムのデザインを生み出すことは簡単なことではなく、拘りをもって取り組めなければ魅力的な作品にすることはできません。
拘りをもって粘り強く取り組めるかどうかが、最終的にあ仕上がりに大きな影響を及ぼします。
いずれにせよ、どんな仕事でも使命感や責任感を持って取り組めるかどうかは、ゲームのIllustratorにとって非常に重要な資質でしょう。
描けるイラストの幅が広いことは、ゲームのイラストを主戦場とするイラストレーターには重要な資質です。
ゲームにはさまざまな種類があり、多くの仕事を得るためには幅広い絵柄に対応できるかどうかが重要です。
現在、一般的に出回っているゲームの種類を思い起こしてみても、さまざまであることが分かるでしょう。
ゲームの世界観や舞台とする時代、対象とするユーザーによって実に多種多様なグラフィックのゲームが作られています。
キャラクターのイラストだけを考えて見ても、美少女キャラや劇画タッチのキャラ、ゆるキャラなど非常に多様なパターンが想像できます。
「次は戦国時代をテーマにしたものを」「スパイを題材にした作品で」と仕事を持ちかけられたときに、すぐに「分かりました」と言えるかどうかが重要なのです。
すべての絵柄に対応することは難しいでしょうが、自分の得意分野を絞り過ぎずに少しっでも広げていく努力を続けることが重要でしょう。
さまざまなが賭けるようになり幅広く仕事を受けていれば、「あの人に頼んでみよう」とクライアント側に覚えてもらうことができるかもしれません。
そのためには日ごろからさまざまなテイストの絵に挑戦し、時代に合わせた流行の絵柄などにも興味を持って取り入れることが重要でしょう。
チームでの仕事が好きな人には、ゲームのイラストレーターの仕事は向いていると考えられます。
ゲームのイラストを作り上げるには、プランナーやアートディレクターなどと一緒になって取り組む必要があるためです。
プランナーやアートディレクターから受けた指示を守りつつ、ゲームの世界観にマッチした魅力的なイラストを練り上げていきます。
その中で生じた疑問についてはしっかりと質問し、お互いに目線合わせをしながらイラストを作り上げていくことが重要です。
イラストは全体ではなく一部を任されるケースもあり、その場合は他のイラストレーターとの協業になります。
このように、大勢の人が携わって1つの作品を作り上げていくことに楽しみを感じられる方なら、ゲームのイラストレーターは適した仕事でしょう。
ゲームのイラストレーターを目指すにあたって、気になるのはやはり年収でしょう。
ゲームのイラストレーターとして活躍している方は、実際にどれだけの収入を得ているのでしょうか。
フリーランススタートにおいて募集されているイラストレーターの収入としては、月額35~60万円、年収に換算すると420万円~720万円程度の価格帯が中心でした。
(参考:フリーランススタート)
ただしアートディレクターや制作管理などの仕事も行う案件だと月額70万円(年収840万円)以上の案件もあり、今後のキャリアパスとして考えるのも良いでしょう。
いずれにせよ、ゲームのイラストレーターは一般的な職業と比べても充分に高収入を目指せる職業だと考えられます。
そしてさらに年収を増やしていくためには、自身の仕事を管理することはもちろん、将来的にはチームを率いて成果につなげられるようなスキルを身に着けていくことも重要でしょう。
そのうえではやはり、イラスト能力だけでなくコミュニケーションスキルも重要な要素です。
ゲームのイラストレーターとは、アートディレクターやプランナーなどとともに、ゲームに登場するキャラクターや背景などのイラストを作成する職業です。
イラストレーターとして働くにはイラストを描くことはもちろん、関係者と打ち合わせや目線合わせを行うためのコミュニケーション能力も求められるでしょう。
とにかくゲームが好きという方や、チームで働くことが好きな方にとっては、ゲームのイラストレーターは適した仕事だと考えられます。
ゲームのイラストレーターとして仕事を続けていくためには、幅広い絵柄や最新の流行に対応できるように自己研鑽をすることが大切です。
しかし、努力を続けるには充分にふさわしい、魅力的な職業だと考えられるでしょう。
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