公開日:2021.02.18
更新日:2025.03.24
コンサルタントになりたいと思っても、どのような手順で目指せば良いか分からず、戸惑っている方も多いと思います。
コンサルタントの求人はそこまで多くなく、転職難易度は高いと言えるでしょう。
未経験からコンサルタントを目指せるのか、気になっている方も多いと思います。
本記事ではコンサルタントの仕事内容や必要なスキル、コンサルタントへの転職方法を解説します。
また、未経験からコンサルタントを目指す方法、コンサルタントを目指すのにおすすめの資格、についても解説していきましょう。
本記事を読むことで、コンサルタントに関することが一通り分かるようになり、転職への足がかりとなります。
コンサルタントへの転職・キャリアアップを目指している方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
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<目次>
1コンサルタントの仕事内容
ヒアリング・分析
提案
マネジメント
2.コンサルタントの種類
ITコンサルティング
経営コンサルティング
戦略コンサルティング
3.未経験でもコンサルタントへ転職出来る?
4.コンサルタントとして転職を実現させるには
専門的な知識・技術がある
論理的思考力がある
コミュニケーション能力がある
退職理由と志望動機を一貫させる
転職エージェントを活用する
5.コンサルタントとして転職する場合、資格は必要?
6.まとめ
コンサルタントとは、クライアントとなる企業の課題を解決する最適な提案を行う職種です。
今回はITコンサルタントの仕事の流れをメインにどのような仕事を行っているか、解説していきます。
コンサルタントの仕事は以下の3つに分けられます。
ヒアリング・分析
提案
マネジメント
これら3つを順番に行っていくのが基本です。
1つ1つの仕事内容について、詳しく解説していきましょう。
クライアント企業の社長や経営者から、企業課題などをヒアリングします。
売上を上げたい、マーケティングがうまくいかない、人材を育成したいなど、今抱えている悩みを聞き出します。
コンサルタントは聞いた内容を元に分析し、クライアント企業の問題点を洗い出します。
なぜその問題が起きているのか、原因を追求するのが重要です。
たとえば、売上が上がらないという問題がある場合、業務に非効率な面があることを見抜き、ITツール導入を提案するなどです。
解決方法を提案する場合、決してその場しのぎの対策や施策ではいけません。
人材を増やせば一時的に売上は増えるもの、長期的な改善方法ではないと言えます。
また、課題を分析するために、商品の売り上げ状況やユーザーの評判も調査します。
商品に問題がある場合は、商品の質を改善するための案を提案しなければいけません。
このようにコンサルタントは、ヒアリング内容や調査内容から企業課題を明らかにしていきます。
分析結果をクライアントに話すと共に、新しいシステムの導入や業務フローの見直しなど、具体的にどう改善すべきか提案を行います。
この方法ならなぜ解決できるかも説明する必要があり、高いコミュニケーション能力、論理的思考力が求められることになります。
システム開発にかかる予算や工数面も考慮し、その会社に合った最適な方法を提案します。
クライアントが提案に合意したら、課題を解決するためのシステム開発を開始します。
この際コンサルタントは、開発メンバーにまずクライアントの要望を伝えます。
開発メンバーに正確に伝達出来ないと要望とは異なる制作物が出来上がり開発がやり直しになります。その分工数がかかるため、慎重かつ正確に伝える必要があります。
開発期間中もクライアントの要望からずれていないか、現時点での制作物をチェックし、問題/修正点があれば助言を出します。
コンサルタントは、制作物の質が保たれるようマネジメントもする必要があります。
制作物を納品し、コンサルタントの任務が一段落します。
その後クライアントの求める成果を生み出せているのか、課題解決に結びついているかを改めて分析します。
中長期的に伴奏し、成果を得られているかの分析または問題点の改善を提案します。
一口にコンサルタントといっても様々な種類があります。
たとえば、以下の3つの種類があります。
ITコンサルティング
経営コンサルティング
戦略コンサルティング
これら3つは仕事のやり方や必要なスキルが、それぞれ少しずつ異なります。
そのため、自分がどれを目指すのか、まず決めることが重要でしょう。
1つ1つのコンサルタントの種類について詳しく解説していきます。
ITコンサルティングは、自社開発するシステムで企業課題を解決します。
「こんなシステムを導入してみませんか」とクライアントにアドバイスを行います。
ITITコンサルティングはシステム開発を自社で依頼してもらうことで売上を出しています。
コンサルタントはシステム開発は行わず、開発メンバーに依頼したり、開発を他の企業に外注します。
これがITコンサルティングの仕事内容です。
よく勘違いされますが、ITコンサルタントとシステムエンジニア(SE)は別の仕事です。
システムエンジニア(SE)は、システム開発の要件定義や設計を担当します。
システムエンジニア(SE)は、クライアント企業から希望するシステムの詳細を聞き出し、それを元に設計書を作成します。
対してITコンサルタントはあくまで提案のみを行います。
経営コンサルティングは、会社の経営面や人事、財務、会計などについてのコンサルティングを行います。
たとえば、中長期経営計画や新規事業の戦略立案などをテーマとします。
経営コンサルティングは、企業の状況を分析し、最適な経営プランを提案します。
そのため、経営知識やクライアントが属する業界の知識も必要です。
なお、経営コンサルタントは、「コンサルティングファーム」と呼ばれる企業で働くことが多いです。
コンサルティングファームでは、プロジェクトごとにチームを作り、皆で協力してコンサルティングを行います。
チームにはコンサルタントだけでなく、プロジェクトの責任者や、情報収集をメインに行うアナリストもいます。
戦略コンサルティングは、企業の経営戦略をメインにコンサルティングします。
M&A戦略、新規事業立案、マーケティング戦略など、クライアントの今後の戦略面に関してサポートします。
戦略コンサルティングは、市場分析などのマーケティング能力も必要です。
最近では、M&A戦略などの実行を支援するところまで行います。
結論から言うと、未経験からいきなり転職するのは難しいです。
なぜなら、コンサルタントは業界に関する知識や経営知識まで幅広い知識かつ高い能力が求められるからです。
まずIT企業に転職し、実績や経験を積むことで、コンサルタントへキャリアアップする流れが多いです。
そのため、コンサルタントを目指す場合、IT企業でプログラマーやWebエンジニアとして転職し、IT分野の知識を身につけましょう。
システムエンジニア(SE)、PM(プロジェクトマネージャー)へとキャリアアップし、その後コンサルタントになることができます。
コンサルタントになってからは、独立しフリーランスとして活動する方たり、大手のコンサルタントファームへ転職する方、CTOを目指す方など様々です。
コンサルタントとして転職を実現させる、具体的方法を解説します。
方法は大きく分けて次の5つです。
専門的な知識・技術がある
論理的思考力がある
コミュニケーション能力がある
退職理由と志望動機を一貫させる
転職エージェントを活用する
これら5つを実践することで、コンサルタントへの道が近づきます。
1つ1つの方法について詳しく解説していきましょう。
コンサルタントは、業界別の専門知識が必要です。
クライアントの要望に沿った、最適なシステムを提案しないといけないからです。
ITコンサルタントなら、プログラミング、サーバーやネットワークなどシステム開発における総合的なIT知識が求められます。
単に物事を知っているだけでなく、トレンドを知り尽くし、今後の流れまで予測できないといけません。
また、クライアントとなる業界の知識も必要です。
たとえば建築業界の企業がメインクライアントなら、建築業界の知識もないと、的確な提案はできないでしょう。
コンサルタントを目指すなら、業界紙や関連論文も読み、幅広い知識を蓄える必要があります。
コンサルタントにとって、論理的思考力も必要となるスキルです。
論理的思考思考力とは、物事を道筋立てて考えていける力のことです。
クライアントが納得するように解決方法を説明するには、論理的思考力が必要です。
論理的思考力を身につけるには、書籍を多く読み、疑問点に対し「なぜ」と深く考え、自分なりの論理を導き出したり、物事の本質を読み取るなどの訓練が必要です。
また、プログラミングをやった経験のある人は、元々論理的思考力が高いことも多く、プログラマーやWebエンジニアからコンサルタントにキャリアアップした人は、自然と力が身についていることもあります。
後は他人と話す際、結論から話すことを意識することで、話が論理的になりやすくなります。
コンサルタントを目指すなら、若い内から論理的思考力を鍛えておきましょう。
コンサルタントはコミュニケーション能力が必要不可欠です。
相手が社長や経営者相手でも、緊張せず話さなくてはいけません。
更に、相手の会話の内容から、要望や意見を的確に把握する力も求められます。
問題点を把握できないことには、解決策を考えることはできないです。
また、クライアントは自分の要望を、意外と自分で分かっていないことも多いです。
言いたいことがまとまっていない段階で、コンサルタントに相談する人もいます。
そのため、コンサルタント側が話を上手く整理し、クライアントの言いたいことを推測する必要もあります。
コンサルタントを目指す場合、退職理由と志望動機を一貫させることが肝心です。
退職理由は「残業が多かった」「人間関係が悪かった」などネガティブやものや愚痴のようなものになりがちです。
そこで志望動機を退職理由と結びつけることで、退職理由をポジティブなものに出来ます。
前職がだめだったではなく、この仕事がやりたいから転職した、という退職理由なら悪印象を持たれにくいです。
また、志望動機を考えるときは「なぜこの会社なのか」を突き詰めることも重要です。
「他のコンサルタントを採用する会社ではだめなのか」と突っ込まれることがないようにしたいです。
その会社でなければ成し遂げられないことを考え、それを元に退職理由・志望動機を考えましょう。
コンサルタントを目指す場合、転職エージェントを活用することをおすすめします。
転職エージェントに登録すると、担当者が自分の希望条件やスキルに合った求人を紹介してくれます。
また、転職に関するアドバイスや、面接練習・職務経歴書添削も行ってくれます。
コンサルタントなど転職難易度が高い職種を目指すなら、プロのサポートを受けるべきでしょう。
コンサルタントに強い転職エージェントなら、他の求人サイトに掲載されていない独占求人を多く保有していることがあります。
独占求人は好条件のことが多く狙い目です。
このようなメリットがあるので、コンサルタントを目指す方は転職エージェントを利用するのが良いでしょう。
コンサルタントを目指す場合資格は必須ではありません。
資格はなくても、コンサルタントとして活躍している人は多くいます。
ただ、資格があった方がコンサルタントとしてプラスに働くことはあります。
たとえば、クライアント企業を説得する際、資格があった方が話に説得力が増し、契約を勝ち取りやすくなります。
また、資格に向けて勉強することで、必要な知識を体系的に身につけられ、コンサルタントにキャリアアップできる可能性が高まります。
特に経営や会計に関する知識は、エンジニアとして働くだけでは身につける機会がないので、資格を通じて知識を身につけるのが良いです。
特にコンサルタントを目指す方におすすめなのが、以下の3つの資格です。
中小企業診断士
公認会計士
IT系の資格
中小企業診断士とは、中小企業を対象としたコンサルティングに関する問題が出される試験です。
経済学や企業経営理論など、幅広い知識が要求されます。
難易度は高く合格率は低めですが、その分コンサルタントに転職する際に有利になるでしょう。
公認会計士は、会計分野に関する問題が出される試験です。
こちらもコンサルタントとして働く場合、資格を通じて得た知識が役立つことがあります。
IT系のコンサルタントを目指す場合、基本情報技術者や応用情報技術者、ITストラテジスト、PMP(プロジェクトマネジメントプロフェッショナル)などの、IT系の資格を獲得するのもおすすめです。
スペシャリストを目指す訳ではないので、IT系の勉強以外にもゼネラリストとして幅広い知識を身につけることを意識してください。
コンサルタントへキャリアアップするのに、資格で得た知識は役に立つでしょう。
本記事ではコンサルタントへ転職する方法を解説しました。
コンサルタントの仕事内容や必要やスキル、転職のコツがお分かり頂けたかと思います。
コンサルタントへ転職するのは容易ではないので、しっかり戦略を立てて挑む必要があります。
高いコミュニケーション能力、論理的思考力が求められるので、面接でそれらの能力をアピールできるようにしましょう。
また、未経験から転職するのは難しいですが、一度IT業界に転職し、そこからプログラマー、Webエンジニア⇒システムエンジニア(SE)⇒(PM)プロジェクトマネージャー⇒コンサルタントと、キャリアパスを描くことは可能です。
コンサルタントへのキャリアを目指しつつ、コンサルタントに必要な業界知識やヒアリング能力を身につけていきましょう。
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