公開日:2021.06.02
更新日:2025.03.24
皆さんはキャラクターデザイナーという職種をご存知ですか。
キャラクターデザイナーとは簡単に言うと、アニメやゲームなどのキャラクターを描く仕事です。
近年、Vtuberや3DCG、インターネット動画配信サービスなどキャラクターが活躍する場が増えたことで、キャラクターデザイナーに興味をもち、転職を考える方も多いのではないでしょうか。
本記事ではキャラクターデザイナーについて以下の点を詳しく解説します。
・キャラクターデザイナーとは何かについて
・キャラクターデザイナーの仕事内容について
・キャラクターデザイナーの年収について
・転職市場からみるキャラクターデザイナー需要の現状や将来性について
・キャラクターデザイナーが転職する際に必要なポートフォリオについて
・未経験からキャラクターデザイナーへの転職を実現させるための方法について
キャラクターデザイナーへの転職を現在または将来的に検討している方は是非ご一読ください。
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<目次>
1.キャラクターデザイナーとは
キャラクターデザイナーとイラストレーターの違い
2.キャラクターデザイナーの仕事内容
クライアントやディレクターから要望ヒアリング
ラフスケッチ作成・修正
キャラクターの仕上げ
3.キャラクターデザイナーの年収
4.転職市場からみるキャラクターデザイナー需要
キャラクターデザイナーの現状
キャラクターデザイナーの将来性
5.キャラクターデザイナーが転職する際に必要なポートフォリオとは?
6.未経験からキャラクターデザイナーへの転職を実現させるには
デザインスキルや実務経験を身に付ける
デッサン力を身に付ける
コミュニケーションスキルを身に付ける
デザインスクールを受講する
デザイン専門の転職サイトや転職エージェントを活用する
7.まとめ
キャラクターデザイナーとは、主にアニメやゲームのキャラクターを描く仕事です。
新作アニメやゲームを企画する段階で、作品のストーリー性や世界観に合ったキャラクターをクライアントの要望に沿いながら描きます。
また、大まかな企画案をもとに、原案からキャラクターを考えることもあるため、個性的かつ豊かな想像力が求められる仕事でもあります。
キャラクターデザイナーと似た職種で、イラストレーターという職種があります。
ここでは両者が具体的にどう違うのかについて解説します。
キャラクターデザイナー | イラストレーター | |
概要 |
・大まかな企画書をもとに、原案となるキャラクターを1から描く仕事 |
・クライアントが設定したキャラクターやストーリーに合うように、キャラクターのイラストを描く仕事 |
イラストレーターは、基本的に制作ディレクターやプランナーなどからある程度の指示を受け、決められた仕様書にしたがってキャラクターを描く仕事です。
一方、キャラクターデザイナーはイラストレーターの仕事に加え、1からキャラクターを描く仕事が基本になります。
想像力を働かせ、原案となるキャラクターを生み出す否かが2つの職種の大きな違いと言えるでしょう。
先程も簡単に解説しましたが、より詳しくキャラクターデザイナーの仕事内容について解説します。
キャラクターデザイナーの仕事はクライアントが指定するキャラのストーリー性や企画内容、コンセプトをもとにキャラクターイメージを固めることから始めます。
キャラクターの具体的なビジュアルや雰囲気などクライアントの細かい要望をヒアリングしながら、クライアントが理想とするキャラクターイメージを考えます。
原案そのものを描くケースが多いため、各々が持つセンスや独創性、想像力がデザイナー評価に直結します。
次に、キャラクターデザイナーはクライアントからヒアリングした情報をもとにラフスケッチを制作します。
ラフスケッチを制作後、クライアントが考える企画案のキャラに沿っているのかをミーティングですり合わせます。
キャラクターのイメージにそぐわない場合は、何度も修正や描き直しをすることもあり、根気強さが必要になになってきます。
キャラクターイメージの決定後は、編集ソフトなどを使い、キャラクターの配色や雰囲気作りを完成させ、納品できる状態まで描いていきます。
配色の色味はパソコンで作成するとラフスケッチと雰囲気が大きく変わることがあるため、定期的にクライアントと確認しながら作業することになります。
「求人ボックス」を参考に調査したところ、キャラクターデザイナーの平均年収は約437万円でした。
月給で換算すると約36万円です。
国税局の令和2年分民間給与実態統計調査結果によると、日本における正規の給与所得者の平均年収は496万円でした。
この数値と比較するとキャラクターデザイナーの年収は平均よりもやや低い傾向にあるといえます。
もちろん転職先の企業の待遇や個人が持つスキルやノウハウによっても、年収に個人差があると考えられます。
なお、フリーランスのキャラクターデザイナーの平均年収は以下です。
職種 | 平均年収 | 中央値年収 | 最高年収 | 最低年収 |
キャラクターデザイナー | 697万円 | 660万円 | 1,920万円 | 240万円 |
(参照:キャラクターデザイナーのフリーランス求人・案件一覧)
正社員とフリーランスのキャラクターデザイナーの平均年収を比較すると商流の浅いフリーランスの方が約1.6倍多く貰っていることがわかります。
キャラクターデザイナーとして高年収を希望している方はフリーランスを検討することをおすすめします。
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ここでは転職市場からみたキャラクターデザイナーの需要について、キャラクターデザイナーの現状と将来性という観点から考察・解説します。
是非参考にしてみてください。
キャラクターデザイナーの現状は、需要が非常に高いといえます。
特にゲーム業界やアニメ業界などにおいて需要が高いです。
ゲーム業界では、スマートフォンやタブレットの普及からゲームアプリやソーシャルゲームなどの人気が高まっています。
【参考|グローバルゲームマーケットレポート2021】
上記の表は2021年における日本を含む世界ゲームの市場規模をセグメント・デバイス別に表した円グラフです。
2023年の世界ゲーム市場は、2065億ドルに到達すると予想されています。
またアニメ業界においても国内外問わず高い人気と市場規模の拡大が注目されています。
【表①:アニメ産業市場の動向】
表①は2021年に一般社団法人 日本動画協会が発表したアニメ産業レポート2021を参考に、国内外全てのアニメ産業市場の動向を記載した表です。
表①によると、その市場規模は2002年以降から緩やかに上昇し始め、2019年には前年度の約15%も上昇しているが、2020年アニメ産業市場は前年比96.5%とやや下落していることがわかります。
近年は、テレビや映画以外にも、Vtuberやインターネット上で楽しめる動画配信サービスなどキャラクターが活躍する機会が豊富です。
これらの業界の市場規模が拡大するということは、制作会社や関連会社も増加していることが予想できます。
つまり、現状キャラクターデザイナーの需要が高くなっていると考えられます。
キャラクターデザイナーの将来性は明るいといえます。
まず極論ですが、キャラクターを扱うコンテンツがある限り、キャラクターデザイナーの仕事はなくなりません。
むしろキャラクターデザイナーの需要は伸び続けることが予想されます。
先ほども解説しましたが、ゲーム業界はスマホアプリやソーシャルゲームの普及、さらにはVR・ARなど新技術の進歩などから、注目度が高くなってきています。
その他、ゲーム関連のキャラクターグッズ制作やYouTube広告のアニメーション、LINEスタンプのキャラクターデザインなど各種エンターテイメントにおいて、キャラクターを起用する機会も増えています。
アニメやゲーム業界は新しい発想のデザインや人の心を惹きつけるキャラクターが求められています。
そのため、キャラクターデザイナーとして、アニメやゲーム業界が狙い目となるでしょう。
また、キャラクターデザイナーとして活躍するため、最新トレンドを押さえる「リサーチ力」や独創性豊かなキャラクターを創造する「ユニークな発想力」を磨くことが重要です。
「絵が上手い」だけではキャラクターデザイナーとして付加価値はつきません。
クライアントがイメージする理想を考えつつ、独創性溢れるキャラクターをデザインし続けなければなりません。
今後の将来性は非常に高い職種であり、さらにスキルや経験次第ではディレクターなどにキャリアアップしやすい職種ですので、気になる方は是非トライしてみてください。
キャラクターデザイナーへと転職する際に重要になる資料としてポートフォリオがあります。
「どんなキャラデザインが描けるのか」、「どんな想像力があるのか」など、自分の強みやスキルを転職先企業にアピールする資料としてポートフォリオは重要です。
しかし、ただ作成すれば良いというわけではありません。
ポートフォリオを作成する際は、個性を前面にアピールする内容にするのか、企業の期待に応えるようにアピールするのかなど、応募する企業ごとにポートフォリオを変える戦略が必要です。
以下はポートフォリオで採用担当者が特に気にする項目になります。
【ポートフォリオ作成時、採用担当者が特に気にする項目】
・名前
・生年月日・顔写真
・職務経歴
・趣味や特技
・自身の強み
・スキル
・保有資格
・使用可能なツール
・作品紹介
特に、「作品紹介」の項目は、キャラクターデザイナーとして今後期待できる人材かどうかを判断する最重要ポイントです。
自分の魅力を最大限伝えられるように工夫して記載しましょう。
未経験からキャラクターデザイナーになることは可能です。
しかし、キャラクターデザイナーは「細部にまでこだわる」という観点から、高度なスキルやノウハウ、個人センスが求められる職種です。
そのため、努力なしに簡単に転職できる職種ではありません。
ここでは未経験からキャラクターデザイナーへの転職を実現させるために最低限必要なスキルやポイントについて5点解説します。
キャラクターデザイナーにとって、キャラクターの衣装や小道具、配色などを考えるデザインスキルは必須です。
最近は紙に直接描くというより、パソコンでデザインする「デジタルイラスト」が主流です。
近年では、CGデザイナーと呼ばれ2次元(2DCGデザイナー)や3次元(3DCGデザイナー)のコンピューターグラフィックスを制作する仕事が人気を集めています。
ぜひ以下スキルを身に付けましょう。
特徴 | 必要なスキル | |
2DCGデザイナー | 一般的にIllustratorやPhotoshopなどの描画ソフトウェアを使用して平面のグラフィックを描くデザイナー |
・立体感や距離感など表現するデッサン力 |
3DCGデザイナー | 奥行きのある空間や立体をコンピューターで描き、リアルな仮想空間のビジュアルを画像や映像で作成するデザイナー |
・物事の構造を立体的に考える能力 |
また、以下はキャラクターデザイナーの転職時に有利になるおすすめの資格試験です。
必須ではありませんが、キャラクターデザイナーの道を志すのであれば、1つは保持しておくと良いでしょう。
【キャラクターデザイナーの転職時に有利になる資格試験】
キャラクターデザイナーになるためには、当然デッサン力が必要です。
クライアントからヒアリングした要望をもとに具体的なラフスケッチを描く際、デッサン力がなければまず仕事になりません。
そのため、構図や陰影、立体感など様々な要素を丁寧にデッサンできることはキャラクターデザイナーにとって必須スキルの1つといえるでしょう。
キャラクターデザイナーになるためには、どんなビジネスシーンでも重要なコミュニケーションスキルが必要です。
キャラクターデザイナーはあくまでクライアントから依頼を受けることで仕事が発生します。
つまり、クライアントの要望に100%応えることがキャラクターデザイナーにとっての1番の正解になります。
それゆえ、クライアントが求める正解に近づけるため、何度もヒアリングを重ねる必要があるのです。
相手の要望や思い描いているイメージを100%聞き取るためにも、高いコミュニケーション能力を身に付けておく必要があります。
基本的にキャラクターデザイナーを目指す人の多くは、ゲームやアニメ関連のデザインスクールに通います。
デザインスクールでは、実践的な内容の講義や実習を行うため、スクール卒業後は即戦力として仕事に携わることができます。
またアニメやゲーム業界の会社では、できれば実績のあるデザインスクールを卒業した人から優先的に採用したいという傾向が強いため、デザインスクールに通うことは、就職に有利に働くメリットもあります。
以下は実績や知名度から選定したおすすめのデザインスクールです。
是非参考にしてみてください。
【おすすめのデザインスクール】 | |
スクール名 | 特徴 |
①アミューズメントメディア総合学院(AMG) |
・卒業生の実績の豊富さや知名度の高さといえばのスクール |
②パルミー |
・低価格かつ時間や場所に縛られないオンライン授業でイラストや漫画を学べるスクール |
未経験からキャラクターデザイナーを目指すとなると、案件の探し方や仕事の取り方、必要なスキルやノウハウなど不明点が多いかと思います。
そんな時はデザイン専門の転職サイトや転職エージェントを活用がおすすめです。
転職のプロに相談することで自分の転職条件に合った求人を膨大な求人から絞り込んでくれるため、効率よく最適な企業を見つけることができます。
以下はデザイン専門の転職に強い転職サイトや転職エージェントです。
是非参考にしてみてください。
デザイン専門の転職に強い転職サイトや転職エージェント | |
サイト名 | 特徴 |
①リクルートエージェント |
・求人数No.1の総合転職エージェントで、2DCGデザイナーや3DCGデザイナーなどゲーム業界の転職に最適な転職エージェント |
②マイナビクリエイター |
・CGデザイナーやグラフィックデザイナー、UIデザイナーなどクリエイターの転職に強みを持つ転職エージェント |
今回はキャラクターデザイナーへの転職を現在または将来的に検討している方に向けて、キャラクターデザイナーの仕事内容、年収、転職事情、未経験からキャラクターデザイナーへの転職を実現させるための方法などに詳しく解説してきました。
・キャラクターデザイナーとは、主にアニメやゲームのキャラクターをデザインする仕事
・キャラクターデザイナーの仕事内容は主に3つ
①クライアントやディレクターから要望ヒアリング
②ラフスケッチ作成・修正
③キャラクターの仕上げ
・キャラクターデザイナーの平均年収は約437万円
・転職市場からみるキャラクターデザイナーの需要は高い
・ポートフォリオは転職する際、自分の強みやスキルをアピールする重要な資料になる
・未経験からキャラクターデザイナーへの転職する場合以下スキルを身につけよう
①デザインスキルや実務経験
②デッサン力
③コミュニケーションスキル
また、デザインスクールやデザイン専門の転職サイトや転職エージェントを活用し、転職を成功させよう
キャラクターデザイナーは今後も、非常に期待できる職種です。
少しでも興味のある方は、この機会にキャラクターデザイナーへの転職にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
フリーランスエンジニア専門の求人・案件一括検索サイト「フリーランススタート」に少しでも興味がある方は是非ご登録ください。
なお、フリーランススタートはiOSアプリ版やAndroid版をリリースしています。
通勤しているエンジニア・デザイナーでちょっとしたスキマ時間で手軽にフリーランス求人・案件を検索したい、開発言語の単価が知りたい、フリーランスを将来的に検討している方などは是非インストールしてみてください。
フリーランススタートのアプリを有効活用して、フリーランスとして第一線で活躍しましょう!
フリーランススタート iOSアプリのインストールはこちらから→
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