公開日:2022.01.17
更新日:2025.03.24
コンピューターシステムを運用するためのサーバーに関して、設計・構築・運用・保守を担当するサーバーエンジニア。
サーバーには、Webページを表示するためのWebサーバー、メールを配信するためのメールサーバーなどさまざまな種類があり、サーバーエンジニアはその中から使用用途やユーザー規模に配慮してサーバーの構築を進める、現代のIT社会になくてはならない存在です。
そこで今回は、サーバーエンジニアとして副業を検討/希望している方に向けて、副業が可能かどうかをはじめとし、単価や必要スキル、案件獲得方法、副業を行う上での注意点を一挙紹介します!
初歩的な疑問から実際に稼働するまでの実践的な内容まで幅広く押さえた記事になっていますので、是非とも参考にしてくださいね!
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<目次>
1.サーバーエンジニアって副業出来る?
2.副業サーバーエンジニアの単価
フリーランスサーバーエンジニアの単価
3.サーバーエンジニアが副業するメリット
副業メリット①:収入が増える
副業メリット②:人脈が広がる
副業メリット③:様々な経験ができる
4.副業サーバーエンジニアに必要なスキル
サーバースキル/経験
クラウドスキル/経験
セキュリティスキル/経験
コミュニケーションスキル
5.副業サーバーエンジニアの案件獲得方法
フリーランスエージェントや副業サイトを活用する
クラウドソーシングサービスを活用する
副業案件を直接受注する
6.副業サーバーエンジニアの注意点
確定申告をする可能性がある
本業と副業のバランスを取る
7.まとめ
結論から言うと、本業の会社が副業を認めている場合において、サーバーエンジニア業務は副業も可能です。
もちろん副業開始に先立って、まずは自分の会社が副業OKな社則かどうかを調べる必要がありますが、会社からの許諾が下りれば他の副業同様にサーバーエンジニアとしても副業を行えると言えるでしょう。
会社に黙って副業を開始してしまうと、年末調整や税理関係で会社にバレてしまう恐れもあるため、前もってしっかりと許諾を得ておくことが大切です。
副業としてのサーバーエンジニアの仕事内容において、常駐と同様メインとなる業務は、サーバーの構築から保守運用までとなります。
一方でサーバー構築以外にも、インフラの設計を確認してレビューしたり、システムの上流工程の要件を定義し設計書を作成する、なども担当します。
IT市場が拡大を続けていますが、IT人材不足はより深刻さが際立ってきています。
サーバーエンジニアもその例外ではなく、 副業としての需要も高いと言えるでしょう。
昨今ではデジタル化への流れが進んでおり、 サーバーをクラウド化する企業もますます増えてきています。
これを鑑みると、 副業を含むサーバーエンジニアとしても、物理サーバーを専門とする仕事は減少していくと予想されており、生き残るためにはクラウド型の知識の習得が必須です。
それでは次に副業サーバーエンジニアの単価について見ていきましょう。
今回は2022年1月時点の単価を参考に各種数値を算出いたしました。
サーバーエンジニアの副業案件も多く取り扱っている「doocyJob(ドーシージョブ)」で時給単価相場を見ていきます。
平均単価 |
中央値単価 | 最高単価 |
最低単価 |
---|---|---|---|
4,538円 |
4,640円 |
11,250円 |
2,350円 |
(参照:サーバーエンジニアのフリーランス求人・案件 時給単価相場)
上記より、副業サーバーエンジニアの時給単価相場はおおよそ4,538円程度であると言えるでしょう。
副業サーバーエンジニアの単価は案件の規模や派遣先企業、自身のスキル・経験などによって大きく変動するため、上記の数値はあくまでも参考としてお考えください。
副業向けのサーバーエンジニアの求人・案件で公開されている開発言語やスキルの公開案件数を分析したところ、 Ruby、Ruby on Rails、PHPの需要が高く、案件参画を目指している方は知識として知っておきましょう。
なお、サーバーエンジニアの業務に関する全体の求人・案件数は、2021年8月が141件に対し、2022年1月では103件と、やや大幅な下降傾向にあると言えます。
求人数が減るということは、同時にライバルが増えるということでもありますので、日々の自己研鑽をより一層強めるようにすべきだとも言えるようです。
doocyJobでサーバーエンジニア求人・案件を見てみる↓
続いて、国内最大級フリーランスエンジニア専用のIT求人・案件検索サイト「フリーランススタート」におけるフリーランスサーバーエンジニアの月額単価相場を見ていきます。
上記サイトにおけるフリーランスサーバーエンジニアの月額単価相場は以下のとおりです。
平均単価 |
中央値単価 | 最高単価 |
最低単価 |
---|---|---|---|
74.5万円 |
75万円 |
200万円 |
20万円 |
(参照:フリーランスサーバーエンジニアのフリーランス求人・案件 月額単価相場)
サーバーエンジニアの需要は高く、それに伴って上記金額も、他のITエンジニアと比べても高単価であると言えるでしょう。
サーバーエンジニアのフリーランス求人案件を豊富に保有しているフリーランスエージェントを調べたところ、 アットエンジニア、キャリアプラス、techtreeなどが多く取り扱っています。
各種エージェントによって扱っている案件は異なりますので詳細が気になる方は自分で調べてみましょう。
近年では新型コロナウイルスの流行も相まって、他のIT業種と同様に、サーバーエンジニアの案件もリモート面談やフルリモート可能なものが多くなってきています。
また国も積極的に副業に取り組むように政策を推し進めていますし、今後ますます気軽に副業に取り組める時代となることが予想されます。
まずは一度、お気軽にフリーランスエージェントを利用してみてくださいね。
フリーランススタートでサーバーエンジニアのフリーランス求人・案件を見てみる↓
ここからは、サーバーエンジニアが副業するメリットについて具体的に見ていきましょう。
まずはじめに最も大きなメリットとして挙げられることは、 やはり収入が増えることでしょう。
副業を始める理由として、金銭面のゆとりが欲しいからという人も多いことと思います。
数年前セキュリティ面からリモートワークに前向きでなかったクライアントもいましたが、現在新型コロナウイルスの影響、さらにはIT技術の発展も相まって残宅勤務を前向きに捉えている企業も増えてきています。
実際に、後述するエージェントサービスでも在宅案件や土日のみの案件・週1日からの案件も豊富にあります。
さらに、サーバーエンジニアの仕事は全体的に人手不足でもあることから、土日だけでの勤務であっても十分な金額を稼げる案件も多いです。
特にAWS、Azure、高負荷WEBサービスのサーバーエンジニアは需要も多く、高収入も見込めるでしょう。
副業の大きなメリットとして、本業だけでは繋がることもできない幅広い人脈を作れることも挙げられます。
規模にもよりますが、サーバーの構築はチームを組んで行うことが一般的であると言えます。
ネットワークエンジニアなど分野の繋がる人材や、上流工程に携わる人ともコミュニケーションを取る機会も多いでしょう。
そうした人脈は、新たな分野の技術を知って自身の市場価値を高めるのみならず、自分の人生や価値観を形成していく上でも非常に重要な出会いとなります。
副業サーバーエンジニアは、将来的にはサーバーエンジニアとしての業務のみならず、さらに幅広く活躍していきたいという意志のある方にもおすすめできる選択肢です。
本業とは全く異なる環境に身を置くことで、 本業だけでは得ることのできなかった様々な経験を獲得できることも副業としての大きな魅力です。
一口にサーバーエンジニアと言えど、フリーランスや副業の場合は各現場によって任せられる業務範囲がかなり異なることも想定されるため、現場ごとに新たな経験ができるかもしれません。
副業案件への参画可否は別として本業では扱われていない知識が求められる案件に自分から飛び込んでいくことも可能です。
本業以外で経験を積めることは貴重な経験となるため、自分の経験の幅を拡大したい方は副業を行なってみてはいかがでしょうか。
ここからは、 副業サーバーエンジニアに必要なスキルについて見ていきましょう。
サーバーエンジニアは、サーバーを物理的に制作するエンジニアを指すのではなく、サーバーの内部(OS、ミドルウェア)の設計~運用・保守を担当します。
つまり、サーバーエンジニアはサーバーに関する広い知識を一通り持っておかなくてはなりません。
サーバーOSの知識と構築スキル、各種ミドルウェアに関する知見が必須であると言えるでしょう。
特に、業務で使用されることも多いLinux系の知識は欠かせません。
さらに近年ではサーバーの仮想化がスタンダードとなってきています。
サーバーの仮想化については、VMwareやHyper-Vを扱うスキルを身につけておけば安心です。
現代はクラウド時代の過渡期でもあるため、物理サーバーの知識のみならず、副業サーバーエンジニアとしてクラウドに関する知識も必要となります。
特にAWSやGCP(Googe Coud Patform)といったクラウドサービスに関する知識の有無は、将来のエンジニア人生に直結してくる問題です。
これからはますます、サーバーのクラウド化が進んでくると予想されるため、将来性を考えても、クラウドサービスに関するスキルを身につけ、また実務経験も積んでおくようにしましょう。
ネットワーク側でのセキュリティはネットワークエンジニアに任せることができますが、サーバー内のセキュリティに関してはサーバーエンジニアが担当するため、セキュリティに関する知識も必須です。
近年では大規模なセキュリティ障害や最先端のサイバー攻撃が頻繁に発生しています。
セキュリティスキルについては、どんどん新たな技術や情報が生まれており、副業サーバーエンジニアとして常に学び続ける姿勢が大切です。
万が一サイバー攻撃が発生した際、システム業務に支障が出るほか、最悪の場合、保管している個人情報の漏洩にもつながってしまいます。
そうならないためにも、運用・保守の段階でセキュリティホールがないかしっかりと確認を怠らないことはもちろん、設計段階においてもセキュリティバイデザインの精神を忘れないことが重要です。
ちなみに、より高度なセキュリティの知識を獲得したい場合は「情報セキュリティマネジメント」「公認情報セキュリティマネージャー」「認定ホワイトハッカー」などの資格勉強もおすすめです。
また「基本情報技術者試験」「応用情報技術者試験」などの国家資格も役立ちます。
一般にIT業界というと、他業界よりも技術職のイメージが強く、コミュニケーションスキルは二の次に思われがちです。
しかし各分野のエンジニアとコミュニケーションを図る機会の多い副業サーバーエンジニアにとってコミュニケーションスキルは欠かせない能力となります。
IT業界はコミュニケーションスキルが意外と重要視される場合もあるため、しっかりとコミュニケーションを取れるというだけで自身の市場価値も上がる可能性があります。
それではここから、 副業サーバーエンジニアの案件獲得方法について見ていきましょう。
実際に収入に直結する項目となってきますので是非とも一度目を通しておいてください。
フリーランスや副業として活動する場合、まずはフリーランスエージェントの活用を検討することをおすすめします。
フリーランスエージェントは、フリーランスを探すクライアントと、求人・案件を探すフリーランスを仲介してくれるサービスです。
フリーランスエージェントの特徴としては、エージェント側がフリーランスの実力や才能を確認してくれるためにクライアント側も安心して求人・案件の紹介をしやすく、求人・案件数も豊富であることが挙げられます。
さらに、クラウドソーシングサービスよりも継続的な案件発注が多く、効率よく安定的に収入が得やすいことも魅力です。
具体的なエージェントとしては、「レバテックフリーランス」「ITプロパートナーズ」「アットエンジニア」などが挙げられます。
他にも多数のサービスが存在していますが、各社エージェントごとにそれぞれ強みがありますので、是非とも複数のサービスを見比べてみてください。
また、副業サイトは最初から副業向けの求人に絞り込まれているため、比較的安易に要望に適う案件と出会うことができます。
副業サイトであれば例えば「doocyJob(ドーシージョブ)」がおすすめです。
doocyJob(ドーシージョブ)はチャットで直接クライアントへの条件交渉が可能な仕組みであるためクライアントに直接条件を交渉できるだけでなく、仲介手数料は一切かからない仕組みとなっています。
フリーランス・副業サーバーエンジニアの方には必見のサービスとなっていますので、是非とも一度利用してみてください。
副業サーバーエンジニアとしてクラウドソーシングサービスを活用することもおすすめです。
クラウドソーシングサービスとは、案件を発注したいクライアント側が受注したいエンジニアなどのフリーランスや副業の方を募集できるプラットフォームのことで、有名どころではクラウドワークスやランサーズなどが挙げられます。
クラウドソーシングサービスがエージェントと異なる点は、仲介者が存在しないため直接的に企業と求人・案件の交渉ができることです。
一方でクラウドソーシングサービスはエージェントよりも手軽に使えるプラットフォームですが、受注者側も初心者が多く、企業側としては相手の素性を認識しにくいために高単価案件を出しにくいというのが難点です。
いろいろな案件をこなして手早く実績を積みたい人や副業初心者におすすめできるのがクラウドソーシングサービスであると言えるでしょう。
クラウドソーシングサービスやエージェントの利用に加え、副業案件を直接受注するという方法もあります。
直接受注の良い点は、仲介サービスを挟まず自由に企業と直接の交渉ができるために、条件や料金などの要望を伝えやすいことが挙げられます。
勤務体系や勤務時間なども、両者間で直接すり合わせることができます。
直接受注を提案する際には、職務経歴書やポートフォリオを一緒に提出することがおすすめです。
交渉と同時に自身の実力を見せることができ、より説得力が高まります。
職務経歴書やポートフォリオとしては、これまでの経歴や実績がわかる成果物が適切でしょう。
交渉の際にリンクを貼るなどして閲覧者に伝わりやすく工夫しましょう。
また、近年ではSNSで人気が出たことで仕事につながるケースも増えてきています。
暇があれば各種SNSを通した発信やマーケティングにも力を入れてみましょう。
SNSやブログを通して、企業側から声をかけてくれたとの声も多数あり、是非とも各種SNSの活用にも挑戦してみてください。
それでは最後に、 副業サーバーエンジニアの注意点について確認しておきましょう。
日本では、副業その他雑所得が20万円以上になった場合、確定申告をする必要があります。
所得が20万円を超えているにも関わらず確定申告を怠ると、後に追加の税金を支払わなければならなくなってしまうため、ご自身の所得額は常に把握しておくように心がけましょう。
また、申告すべきは「収入」ではなく「所得」である点にも注意しておきましょう。
確定申告は、公的な書類への記入や提出期間などが定められています。
書類の整理や指定フォームへの記入、経費などの領収証の管理など、ある程度労力がもかかります。
慌てないようにあらかじめ準備や対策しておきましょう。
近年では、確定申告の書類を簡易的に作成できるクラウドサービスやそれらをわかりやすく解説した関連サイトなども数多く世に出ています。
そうしたツールやサイトを利用することも、抜け漏れなく正しく提出を終えるための一手です。
当たり前ではありますが、副業に力を注ぎすぎて本業がおろそかになってしまわないように、両者のバランスをうまくとっていくことも大切です。
特に副業を始めた頃は案件ごとにかかる時間を正しく想定することも難しく、無理なくスケジュールを組むことでさえも一苦労かと思います。
本業を踏まえ、初心者の頃は一層の余裕を持って副業をプランニングすることがおすすめです。
副業サーバーエンジニアは週末や本業の業務後に取り組む人も多いと思いますが、体調管理にも十分気を付けておきましょう。
サーバーエンジニアはプロジェクト単位でチームで動いていくことも多く、体調不良を起こしては全体に遅れが出るほか、自身の評価にも響いてくる可能性もあり健康管理が必須です。
個として評価されやすい副業サーバーエンジニアだからこそ、働きすぎずしっかりと健康管理をしておくことが大切となってきます。
近年はリモートワークや在宅勤務の案件も多くなったことから、より一層時間や場所の制限がなくなり、ついつい働きすぎてしまうことも想定されます。
夜遅くや休日返上で副業をしている方も多いでしょう。
自分で区切りをつけることが難しい副業ですが、睡眠時間や休息時間はしっかりと取って、エネルギー切れを起こさない、長いスパンで取り組むように心がけることが大切です。
いかがでしたでしょうか。
今回は、サーバーエンジニアとして副業を検討/希望している方に向けて、副業が可能かどうかをはじめとし単価や必要スキル、案件獲得方法、副業を行う上での注意点を一挙紹介しました。
本記事を参考に、是非副業サーバーエンジニアとして副業を検討してみてはいかがでしょうか。
フリーランスエンジニア専門の求人・案件一括検索サイト「フリーランススタート」に少しでも興味がある方は是非ご登録ください。
なお、フリーランススタートはiOSアプリ版やAndroid版をリリースしています。
通勤しているエンジニア・デザイナーでちょっとしたスキマ時間で手軽にフリーランス求人・案件を検索したい、開発言語の単価が知りたい、フリーランスを将来的に検討している方などは是非インストールしてみてください。
フリーランススタートのアプリを有効活用して、フリーランスとして第一線で活躍しましょう!
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本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。
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