公開日:2022.10.19
更新日:2025.03.24
ネットワークエンジニアはコンピューターネットワークのシステム構築、および保守管理などを主に行う職業です。
IT人材のニーズの高まりの中、ネットワークエンジニアの需要は上昇しており、将来性もまた期待できると言えるでしょう。
ネットワークエンジニアとして働くにあたって資格は必須ではありません。
とはいえ、業務に直結する資格を取得しておくことで、転職や就職時に有利になることも多いです。
そこで本記事では、ネットワークエンジニアが資格を取得するメリットを解説した上で、ネットワークエンジニアにおすすめの資格を見ていきましょう。
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<目次>
1.ネットワークエンジニアは資格取得は必須ではない
2.ネットワークエンジニアが資格取得をするメリット
転職・就職活動時にプラスの評価を受けられる可能性がある
現職で給与アップする可能性がある
ITインフラ領域の知識を体系的に学べる
3.ネットワークエンジニアにおすすめの資格
ネットワークスペシャリスト試験
シスコ技術者認定(CCT/CCNA/CCNP/CCIE)
オラクルマスター
LPIC(エルピック)
LinuC(リナック)
CompTIA(コンプティア)
基本情報技術者試験
応用情報技術者試験
情報処理安全確保支援士
4.まとめ
ネットワークエンジニアとして働くにあたって資格は必須ではありません。
ネットワークエンジニアの業務に対応できるスキルがあれば、資格がなくても働けます。
しかし、実績があまりないネットワークエンジニアや他業種からの転身を検討している方については、ネットワークエンジニアの業務に直結する資格を取得しておくことをすすめます。
エンジニアのスキルは可視化しにくいため、実務経験がない人は面接時にスキルの証明がしにくいためです。
資格を取得しておくことで、自身のスキルを客観的に証明できるため、採用担当者からの信頼を得やすくなります。
また、昇進や昇給に資格を条件にしている企業も少なくありません。
そのため、ネットワークエンジニアとしてすでに働いている方も資格を取得しておくことで、キャリアアップにつながることもあります。
ネットワークエンジニアが資格を取得するメリットは下記の3つです。
・転職・就職活動時にプラスの評価を受けられる可能性がある
・現職で給与アップする可能性がある
・ITインフラ領域の知識を体系的に学べる
それぞれ詳しく解説します。
ネットワークエンジニアの業務に関する資格を取得しておくことで、自身のスキルについて客観的に証明できます。
採用担当者が応募者に対して抱きがちなスキルに対する不安を払拭できる他、難易度の高い資格を保有していれば高度なスキルを有することを証明できます。
前述のとおり、ネットワークエンジニアとして働く上で資格は必須ではありません。
しかし、企業によっては応募時の条件として特定の資格を指定しています。
資格を取得しておくことで、応募する企業の選択肢が増えることもあるでしょう。
特定の資格の保有を昇進や昇給の条件にしている企業もあります。
資格を取得することで転職をしなくても、現職で給与やキャリアをアップを実現できることもあるはずです。
また、企業によっては資格手当制度を設けているため、社内のポジションは変わらなくても資格手当によって収入アップを期待できます。
フリーランスとして働いている方は資格を有していることで、高単価の案件の採用率がアップしたり、応募できる案件の選択肢が増えたりすると考えられます。
ネットワークエンジニアとしてある程度の期間働いている方であっても、特定の企業や現在のポジションでのみ通用するような知識しか保有していないというケースも珍しくありません。
ネットワークエンジニアの資格取得に向けて学習することで、自身の知識に偏りがあることに気付き、不足している知識を補えます。
また、ITインフラ領域の知識を体系的に学べるため、エンジニアとして働く上でベースとなる知識を強化できるはずです。
ITインフラ領域の知識を体系的に身に付けておくことで、キャリアアップや転職する際に有利になることもあるでしょう。
ネットワークエンジニアにおすすめの資格は下記の9つです。
・ネットワークスペシャリスト試験
・シスコ技術者認定(CCT/CCNA/CCNP/CCIE)
・オラクルマスター
・LPIC(エルピック)
・LinuC(リナック)
・CompTIA(コンプティア)
・基本情報技術者試験
・応用情報技術者試験
・情報処理安全確保支援士
それぞれ詳しく解説します。
ネットワークスペシャリスト試験は情報処理技術者試験の中でも最難関であり、難易度は最も高いスキルレベル4です。
この試験に合格すれば、高度なIT人材として認められます。
ネットワークスペシャリスト試験では専門分野に関する深い知識を有していることが問われる他、ネットワークに関係する固有技術を活用する力、要件定義から運用、さらには保守にいたるまでマネジメント的立場での役割を果たせる知識量やスキルが問われます。
また、試験では実務経験に基づくようなネットワーク知識が問われるのみならず、論述形式の出題もあります。
ネットワークスペシャリスト試験の詳細はこちらからご覧いただけます。
シスコ技術者認定はネットワーク機器を扱う大手企業である販売会社シスコシステムズの製品にかかわる資格です。
メーカーによる自社製品に対する知識の有無を測ることを目的とした試験ではあるものの、シスコ製品は世界各国で利用されていることからも幅広い国とエリアで通用する資格となっています。
ネットワーク業界における取得者も多いです。
シスコ技術者認定のレベルはエントリー、アソシエイト、プロフェッショナル、エキスパート、アーキテクトの5段階に分かれています。
実務に対応でき、面接時に評価されるのはアソシエイト以上です。
また、アーキテクトの取得難易度は高く、全世界でも数万人しか保有者がいないと言われています。
シスコ技術者認定の詳細についてCCNA、CCNP、CCIEよりご覧いただけます。
オラクルマスターとは日本オラクル社が認定を行っている資格です。
この試験はBronze、Silver、Gold、Platinumの4つのレベルに分かれています。
オラクルマスターを保有していれば、データベースについての知識やスキルを有することを証明できる他、ネットワークやサーバーのスキルも証明できます。
将来、大規模なネットワークの設計や構築に携わりたいと考えている方にもおすすめの資格です。
オラクルマスターの詳細はこちらからご覧いただけます。
LPICはLinuxに関する知識を有することを証明できる資格です。
Linuxはオープンソースや操作のしやすさなどから多くのシステムに導入されているため、Linauxに精通していればエンジニアとしての仕事の幅が広がります。
LPICは世界認定の資格であり、Linuxのスキルを公的に判断する資格としても認められています。
200カ国以上の技術者が受験しているため、国外でエンジニアとして働きたい方にもおすすめです。
LPIC / LinuC Level-1
LPIC / LinuC Level-1はLinux Professional Institute が運営を行うLinuxの技術者認定資格です。
レベル1ではLinuxサーバの運用管理者としてのスキルを有することを認定します。
レベル1に合格するためには101試験と102試験への合格が必須です。
合格難易度は比較的容易であるものの、試験対策は不可欠と言えます。
LPICの詳細はこちらからご覧いただけます。
LinuCを保有していると、即戦力になるエンジニアとして評価されるでしょう。
LinuCで問われる内容は、将来的にもネットワークエンジニアに求められる知識や技術が多く含まれています。
例えば、Linuxに関する技術や知識について問われることはもちろん、仮想化技術やクラウド、オープンソース、アーキテクチャーなど幅広く問われます。
LinuCのレベルは3段階あり、転職時にアピールできるのはレベル2以上です。
レベル1ではLinuxシステムの基本操作と管理についての知識や技術を証明できますが、レベル2ではLinuxのシステム設計などでアーキテクチャに基づく導入や管理ができることも証明可能です。
LinuCの詳細はこちらからご覧いただけます。
CompTIA(コンプティア)認定資格はアメリカのIT業界団体であるCompTIAが主催しています。
国際的にも認められている資格で、日本を含む118カ国がメンバーシップに登録しています。
この資格の特徴は、特定のベンダー製品や技術に依存するのではなく、最新の情報技術に関する知識やスキルを有することを証明できる点です。
世界的にも信頼を得ている資格ですので、この資格を有しているとIT業務に必要な応用力や実践力を証明できます。
基本情報技術者試験は情報処理技術者試験制度の一つで、スキルレベル2に相当します。
試験では情報技術者としての基礎知識が網羅的に問われるため、ネットワークエンジニアとしてこれから働きたい方にもおすすめです。
試験ではシステム開発と運用、経営、コンピュータシステム、セキュリティ、ネットワーク技術、データベースなどさまざまな知識が問われます。
基本情報技術者試験の詳細はこちらからご覧いただけます。
応用情報技術者試験は基本情報技術者試験よりも一つ上のレベルに該当する国家試験です。
合格するためには基本情報技術者試験で問われる内容をおさえていることはもちろん、それを応用する力が必要です。
応用情報技術者試験では技術に関する内容だけでなく、経営や管理などについても問われるため、この資格を取得するとさまざまな側面から重宝される人材になれるはずです。
システム開発やIT基盤構築などでも高いパフォーマンスが期待されます。
応用情報技術者試験の詳細はこちらからご覧いただけます。
情報処理安全確保支援士は2017年4月からはじまった比較的新しい国家資格です。
情報セキュリティスペシャリスト試験の後継として設置された試験であるため、試験で問われる内容は情報セキュリティスペシャリストと重なる部分も少なくありません。
この資格を有することで、行政機関や企業において情報セキュリティに関わる支援を行える人材としてみなされます。
情報処理安全確保支援士の合格率は18%前後しかなく、難易度は高いと言えます。
情報処理安全確保支援士試験の詳細はこちらからご覧いただけます。
ネットワークエンジニアとして働く上で資格は必須ではありません。
しかし、業務に関連する資格を取得しておくことで、自身のキャリアアップに活かせる他、転職時にも有利になります。
IT人材は社会におけるニーズが高く、かつ多くの企業が求めている状況です。そのため、未経験からでもスキルしだいで転職できます。
とはいえ、採用担当者の多くが未経験の応募者に対してスキルの観点から懸念を抱くでしょう。
資格を取得しておくことで、自身のスキルを客観的、かつ確実に証明できるため、採用担当者が未経験の応募者に対して抱きがちなこうした不安を払拭できます。
本記事では、ネットワークエンジニアにおすすめの資格を9つ紹介しましたが、全ての資格を取得する必要はありません。
自身が目指すネットワークエンジニア像に合わせて、取得する資格を検討してみてください。
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本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。
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