公開日:2023.02.16
更新日:2025.03.24
デジタルマーケターへの転職に興味があるものの、どんな仕事を行っているのかよく分からないという方も多いのではないかと思います。
デジタルマーケターは商品・サービスの施策の効果検証を行い売上アップを図る、企業にとって重要なポジションです。
昨今のデジタル技術の進化に伴い、デジタルマーケティングの重要性は高まっています。
本記事ではデジタルマーケターとは何かについて解説します。
デジタルマーケターの仕事内容や必要なスキル・経験、転職方法についてまとめました。
エンジニア職からデジタルマーケターへの転職を検討している方は、本記事が参考になるでしょう。
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<目次>
1.デジタルマーケターとは?
Webマーケターとの違い
2.デジタルマーケターの仕事内容
施策の計画を立てる
施策を実際に実行する
施策の効果検証を行う
3.デジタルマーケターに必要なスキル・経験
マーケティング知識・経験
情報収集力
データ分析
コミュニケーション力
4.未経験からデジタルマーケターに転職するには?
独学やスクールで必要なスキルを取得する
デジタルマーケター関連の資格を取得する
他職種の経験を活用して転職する
5.デジタルマーケターの将来性
6.まとめ
そもそもマーケティングとは何か、についてまずは解説します。
マーケティングとは「商品・サービスを売るための戦略を検討・実行する」仕事です。
キャンペーンや企画を行ってユーザーの注目を集めたり、広告やメルマガを出すことで宣伝したり、といった戦略全般の検討・実行を行うのがマーケティングです。
デジタルマーケターは、マーケティング職の中でも、デジタル技術や情報を駆使してマーケティングを行う人を指します。
たとえば、システムに蓄積されるユーザーの行動履歴や購入履歴を分析して売れる商品の特徴を分析したり、SNSや動画サイトなどのWebメディアを使って商品の宣伝を行ったりします。
最近では、マーケティングのデジタル化が進んでいます。
デジタル技術を駆使した方が正確かつ素早く分析を行うことができるためです。
また、デジタル情報はリアルタイムで更新されるため、すぐに効果検証を行うことができます。
今後は、デジタルマーケティングの重要性がさらに高まっていくでしょう。
Webマーケターとデジタルマーケターは混同されることも多いですが、厳密には定義が異なります。
Webマーケターはネット上に限定したマーケティングを行うのに対して、デジタルマーケターはネットを含めたデジタル関連すべてに関わるマーケティングを行います。
WebマーケターはSEO対策を行いオウンドメディアのPV数を高めたり、SNS広告を利用してユーザー数アップを図ったり、あくまでWebに関わるマーケティングを担当します。
一方でデジタルマーケターはリアル店舗の売上データを分析して新しい企画を導入するなど、ネット上以外も含めて幅広くマーケティング活動を行います。
とはいえ、デジタルマーケターとWebマーケターは仕事内容が被っているところも多く、Webマーケターとして培ったスキルはデジタルマーケターの仕事でも活かすことが可能です。
デジタルマーケターの仕事内容は大きく分けると次の3つです。
・施策の計画を立てる
・施策を実際に実行する
・施策の効果検証を行う
デジタルマーケターは自社の商品のマーケティングを担当する場合と、顧客の商品を担当する場合とがありますが、基本的な仕事の流れは共通しています。
1つ1つの仕事内容について詳しく解説していきます。
デジタルマーケターは担当する施策の計画をまず立てます。
担当する商品・サービスについてリサーチを行い、現状の課題を把握します。
続いて、システムのログやSNSでの反響など過去のデータを分析して、どんな施策を行うとさらに売上を伸ばすことができるか検討を行います。
施策内容が決まったら、施策の具体的なスケジュールや目標、ターゲット層、コンセプトなどを明確化させていきます。
施策の内容は企画書などにまとめ、自社の経営者や顧客担当者に対して説明を行います。
施策を実行する許可が降りたら、次のフェーズへと進みます。
改善点を指摘された場合は、再度企画書を練り直す必要があります。
続いて、計画した施策を実際に実行していきます。
実行時にはデジタルマーケターは、各作業担当者に作業指示を出す必要があります。
たとえば、エンジニアに施策に必要なシステムの作成を依頼したり、デザイナーに宣伝に使うWebサイトのデザイン作成を依頼したりします。
加えて、外部の広告代理店やプロモーション会社に広告・宣伝を発注します。
外注企業や自社のクリエイターと連携しつつ、施策を進めていかなくてはいけないため、デジタルマーケターにはコミュニケーション力やリーダーシップも求められるでしょう。
施策導入後一定期間が経過したら、効果検証を行い、施策を行う意味がどの程度あったのかを判断します。
デジタルマーケティングの場合は、システムのログや売上記録など主にデジタル情報を分析して、施策の良し悪しを判断します。
デジタル情報はリアルタイムで記録されるため、効果検証は施策導入後すぐに行うことが可能です。
最終的には施策の良かったところ・良くなかったところをまとめ、他の施策や商品・サービス改善に活かします。
以上が、デジタルマーケターの基本的な仕事の流れです。
続いて、デジタルマーケターに必要なスキル・経験について解説します。
必要なスキル・経験は次の4つです。
・マーケティング知識・経験
・情報収集力
・データ分析
・コミュニケーション力
デジタルマーケターを目指す場合、これらのスキルを保有していることを面接でアピールする必要があるでしょう。
1つ1つの必要なスキル・経験について詳しく解説します。
デジタルマーケターはまずマーケティング知識・経験が必要です。
マーケティング手法にはさまざまなものがありますが、どの手法をどういった場面で使うべきなのか、自社にはどの手法が適しているのかを見極めるスキルが重要です。
加えて、SEO対策や効果的なネット広告の出し方など、Webマーケティングの基礎も抑える必要があります。
デジタルマーケターには情報収集力も求められます。
Webサービスやネット広告、などのトレンドについて常にアンテナを張っておく必要があります。
Web分野は特に流行り廃りの移り変わりが激しいです。
たとえば、若者に人気のあるSNSは数年で変わるため、どのSNSに広告を出すのか効果的かなど、デジタルマーケターは知識をアップデートしていかなくてはいけません。
また、最新動向に敏感になるには、アメリカや中国など海外動向も知っておく必要があります。
海外で流行っていたコンテンツが、数年後に日本で流行ることはよくあるためです。
デジタルマーケターにはデータ分析力も求められます。
たとえば、Webサイトにはユーザーの行動履歴や購入履歴、滞在時間など多くの情報が記録されますが、それらのデータをデジタルマーケターは上手く扱えなくてはいけません。
データ分析を行う場合、統計学などの知識があると有利になるでしょう。
また、Google Search ConsoleやGoogle Analyticsを始めとするデータ分析ツールも使いこなせる必要があります。
デジタルマーケターにはコミュニケーション力も求められます。
どんなに良いアイデアが思い浮かんでも、会社の経営層などに分かりやすくそれを伝えられなくては、合意をもらえることはありません。
施策が上手くいく根拠は何か、など的確にプレゼンできることが重要でしょう。
また、施策実行時は他部署や外注先と連携する必要があります。
コミュニケーション力に欠けていると、作業内容が上手く伝わらず、予定通りに施策を進めることができなくなってしまいます。
デジタルマーケティングの需要は高まっているため求人数も多く、未経験からデジタルマーケターを目指すことも可能です。
とはいえ、マーケティング関連の仕事は人気も高いため、転職するには容易ではありません。
未経験からデジタルマーケターに転職する際のポイントは次の3つです。
・独学やスクールで必要なスキルを取得する
・デジタルマーケター関連の資格を取得する
・他職種の経験を活用して転職する
これらのポイントを意識することで、少しでも選考通過率を高めることができます。
1つ1つのポイントについて詳しく解説していきます。
まずはマーケティングの基礎を学ぶことが大切です。
各マーケティング手法やSEO対策、Google Analyticsなどについて学びましょう。
代表的やマーケティング手法や有名な分析ツールの使い方なら、書籍で十分に学ぶことが可能です。
さらに深いマーケティング手法を学びたいなら、セミナーなどに参加してみるのが良いでしょう。
また、最近ではマーケティングについて学べるスクールも多くあります。
独学が続かない方は、マーケティングスクールの活用も検討すると良いでしょう。
未経験の場合、デジタルマーケター関連の資格を取得することをおすすめします。
資格を取得すれば、未経験でも一定以上のスキルがあることを選考時に証明できるうえに、学習意欲が高いことをアピールできるためです。
また、企業によっては資格手当や報奨金がもらえる場合もあります。
マーケティング関連の資格でおすすめなのが、公益社団法人日本マーケティング協会が主催する「マーケティング検定」です。
マーケティング検定は3級から1級まであり、価格戦略やコミュニケーション戦略など、マーケティングの基礎に関する問題がバランス良く出題されます。
マーケターとしての基礎力を培うのに適した資格です。
ほかには、日本Web協会が主催する「Webアナリスト検定」もおすすめです。
Webアナリスト検定では、Google Analyticsを中心としたWebマーケティングに関する問題が出題されます。
専門用語の意味を問う問題や簡単な計算問題も出題されるため、Webマーケティングについて幅広く学びたい方におすすめできます。
未経験の場合、他職種の経験を上手くアピールすることが大切です。
たとえは、エンジニア経験者はプログラミングスキルを保有しているため、データ分析ツールの開発などを行うことができます。
さらに、プログラミングで培った論理的思考力も、マーケティングで役立つでしょう。
また、営業経験者なら営業で培ったコミュニケーション力を施策検討時や効果検証時のプレゼンなどで活用することが可能です。
未経験の方はこのように、前職の経験をデジタルマーケターの仕事に活かせないか考えてみることが、選考突破の近道といえるでしょう。
デジタルマーケターは将来性も期待できる仕事です。
最近では、ネット広告費がテレビ広告費を上回ったことが話題になりました。
SNSやスマホの普及に伴い、テレビよりもネットを使う人は増えたため、ネット媒体での宣伝効果は高まっています。
また、昨今はDXを推し進める動きが広まっており、あらゆる業界がデジタル情報を活用しようとしています。
たとえば、POSレジを導入し、金銭のやり取り情報をシステムに蓄積させ、商品改善に役立てようと考える企業が増えています。
このようにデジタル情報を蓄積させる企業が増えるほど、デジタルマーケターの活躍の場が広がります。
本記事ではデジタルマーケターとは何かについて解説しました。
デジタルマーケティングは今後も伸びる分野のため、エンジニア職からデジタルマーケターへ転職するのも選択肢の1つと言えるでしょう。
エンジニア経験者であれば、プログラミングやデータベースのスキルを活かすことが可能です。
ただし、マーケティング知識に関しては、独学かスクールで身につける必要があります。
また、未経験から転職を目指すなら、マーケティング関連の資格を取得し、転職意欲と最低限の知識は保有していることをアピールすることも大切です。
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