Javaプログラミング能力認定試験とは?合格率や難易度など能力認定試験の詳細やおすすめ参考書を解説

資格

公開日:2022.03.17

更新日:2025.03.24

Javaエンジニアを目指すために、Javaプログラミング能力認定試験を受験しようと考えているが、どういう資格なのか公式サイトを見てもよく分からないという方もいるかと思います。


Javaプログラミング能力認定試験は、エンジニアとしてスキルアップを図りたいならおすすめの資格です。


本記事ではJavaプログラミング能力認定試験の概要について解説します。
Javaプログラミング能力認定試験の出題範囲や難易度、メリット・デメリットなどについてまとめました。


Javaプログラミング能力認定試験の受験を検討している方は参考にしてください。

<目次>
1.Javaプログラミング能力認定試験とは
2.Javaプログラミング能力認定試験試験
Javaプログラミング能力認定試験の詳細
Javaプログラミング能力認定試験の出題範囲
Javaプログラミング能力認定試験 1級
Javaプログラミング能力認定試験 2級
Javaプログラミング能力認定試験 3級
Javaプログラミング能力認定試験の受験者数・合格率・難易度
Javaプログラミング能力認定試験の申し込み手順
Javaプログラミング能力認定試験の有効期限
Javaプログラミング能力認定試験の勉強時間
3.Javaプログラミング能力認定試験の資格取得のメリット
Javaスキル/知識が身に付く
ITやWeb系企業の転職・就職に活用できる
資格手当や報奨金を貰える可能性がある
4.Javaプログラミング能力認定試験の資格取得のデメリット
勉強時間を確保する必要がある
5.Javaプログラミング能力認定試験合格のためのおすすめの勉強法
おすすめ参考書①:Java™プログラミング能力認定試験 過去問題集
おすすめ参考書②:スッキリわかるJava入門 第2版
おすすめ参考書③:わかりやすいJava入門編
サンプル問を解こう
6.まとめ

 

 

 

1.Javaプログラミング能力認定試験とは


Javaプログラミング能力認定試験とは関連画像
Javaプログラミング能力認定試験とは関連画像

 

JavaはC言語やPython以上に実務で多く使われているプログラミング言語です。

 

Javaは大規模な業務システムの開発でよく使われています。

たとえば、企業で使われる給与システムや顧客管理システムなどもJavaで作られる事が多いです。

 

Javaの特徴はオブジェクト指向で書ける点です。

オブジェクト指向で書くことで、ソースコードが長くてもどこに何の処理が書かれているか分かりやすくなります。

 

加えて、ソースコードを修正しても関係ない箇所に影響を及ぼしにくいメリットもあり、システムの運用・保守を素早く安全に行うことが可能です。

Javaが大規模システムで使われるのはこのためです。

 

Javaプログラミング能力認定試験は、サーティファイが主催するJavaの基礎知識を確かめるための試験です

これからJavaの学習を始める方から実務でJavaをすでに使っている方まで、多くの人に受験されており、認知度が高いIT資格の1つとなっています。

 

Javaプログラミング能力認定試験に合格することで、IT業界で評価され転職やキャリアアップで有利になることもあります。

 

Javaプログラミング能力認定試験は1級、2級、3級に分かれています。

 

3級ではJavaの文法やデータ型、演算子などの基礎知識を問う問題が出題されます。

2級ではクラスや継承など、オブジェクト指向の理解を問う問題が多く出題されます。

1級では実際のソースコードを記述する実技問題が出され、実践的なプログラミングスキルを身につけているかが問われます。

 

 

 

2.Javaプログラミング能力認定試験試験


Javaプログラミング能力認定試験とは関連画像
Javaプログラミング能力認定試験とは関連画像

 

Javaプログラミング能力認定試験の詳細についてまとめました。

Javaプログラミング能力認定試験に関する以下の事項について解説しています。

 

Javaプログラミング能力認定試験の詳細
Javaプログラミング能力認定試験の出題範囲
Javaプログラミング能力認定試験の受験者数・合格率・難易度
Javaプログラミング能力認定試験の申し込み手順
Javaプログラミング能力認定試験の有効期限
Javaプログラミング能力認定試験の勉強時間

 

ここで解説している情報はJavaプログラミング能力認定試験の公式サイトを参考にしています。

 

 

Javaプログラミング能力認定試験の詳細

Javaプログラミング能力認定試験の試験会場・日程・受験料などについてまとめました。

 

試験名

3級

2級

1級

試験会場

リモートWeb試験

札幌・東京・名古屋・大阪・福岡
試験会場検索はこちら

試験日時

2022年6月19日(日)
2022年9月11日(日)
2023年1月29日(日)
10:00~12:00の間に開始
2022年6月19日(日)
2023年1月29日(日)
13:00~15:00の間に開始

2022年6月19日(日)
9:40~12:30

試験時間

60分 90分

150分

出題形式

リモートwebテスト
筆記試験

リモートwebテスト

実技試験
(パソコン使用)

出題数

テーマ別
大問6問必須
テーマ別
大問7問必須

2問必須

合格基準

得点率が60%以上

受験料

5,200円 6,400円

7,800円

受験資格

学歴、年齢等に制限なし

試験結果

試験終了後、1ヶ月を目処に直接ご本人宛に受験結果が送付されます。

 

 

Javaプログラミング能力認定試験の出題範囲

Javaプログラミング能力認定試験の出題範囲について解説します。

 

1・2・3級、それぞれの出題範囲を公式サイトより引用しました。

Javaプログラミング能力認定試験対策を行う際の参考にしてください。

 

 

Javaプログラミング能力認定試験 1級

Javaプログラミング能力認定試験の1級の出題範囲は、公式サイトに次のように書かれています。

 

テーマプログラム[人材派遣管理プログラム]に対する仕様変更、仕様追加等の課題についてのプログラム作成。(変更仕様書の作成を含む)
※Java SE8で出題する。

 

2・3級と異なり実技試験となっています。

詳しい試験範囲に関しては公開されておりません。

 

詳しい問題形式・解答方法についてはサンプル問題で確認しましょう。

 

また、Javaプログラミング能力認定試験の1級を受験する際の環境については、次のように書かれています。

 

コンパイラ

Java SE8

エディタ

TeraPadまたはメモ帳
文字コード:SHIFT-JIS、改行コード:CR+L

 

試験対策を行う際は学習環境をこちらに合わせると良いでしょう。

 

 

Javaプログラミング能力認定試験 2級

Javaプログラミング能力認定試験の2級の出題範囲は次の通りです。

 

演算子
制御文
クラスと継承
変数とメソッド
総称
パッケージ
例外処理
スレッド
クラスライブラリ

 

出題範囲の詳細はこちらです。

 

 

Javaプログラミング能力認定試験 3級

Javaプログラミング能力認定試験の3級の出題範囲は次の通りです。

 

Javaの基礎
Javaの扱うデータ
演算子
制御文
クラスとメソッド

(引用:C言語プログラミング能力認定試験・Java™プログラミング能力認定試験

 

出題範囲の詳細はこちらです。

 

 

Javaプログラミング能力認定試験の受験者数・合格率・難易度

Javaプログラミング能力認定試験の累計受験者数は2021年3月31日時点で60,410名となっています。

また、2020年度の平均合格率は52.2%です。

 

各試験の難易度についてもみていきましょう。

以下に、各試験の経済産業省が定めたITスキル標準(ITSS)と、同レベルの試験例をまとめています。

 

ITスキル標準(ITSS)

同レベルの試験例

1級

レベル3

応用情報技術者試験
CCNP
LPICレベル3

2級

レベル2

基本情報技術者試験
CCNA
LPICレベル2

3級

レベル1

ITパスポート試験
LPICレベル1
PHP初級

 

2・3級に関してはそこまで難しくはありません。

Javaを実務で扱っている方なら、合格は可能であると推測されます。

 

ただしJava未経験の場合は、相応の学習時間を有するでしょう。

Javaの基礎文法を覚えるだけでなく、オブジェクト指向に関しても理解しなくてはいけないからです。

 

オブジェクト指向は初心者がつまずきがちな分野です。

焦らずに基礎から1つずつ理解していくことが、途中で学習を挫折しないコツでしょう。

 

1級に関しては実技試験となっており、あらかじめ組まれたコードを修正する必要があります。

Javaスキルだけでなく、仕様を時間内に把握する理解力、保守の経験なども求められるため、難易度は2・3級よりもかなり高いと推測されます。

 

1級に関してはJavaの実務経験者でも苦戦する可能性はあると推測されます。

サンプル問題や過去問などを活用し、時間内にすべての問題が解けるよう練習を繰り返す必要があるでしょう。

 

 

Javaプログラミング能力認定試験の申し込み手順

Javaプログラミング能力認定試験の申し込み手順を紹介します。

 

1.サーティファイ」のWebサイトを開く
2. ユーザー情報登録
※サーティファイIDを持っていない場合のみ
3. サーティファイにログイン
4. 受験申込入力
5. 受験料の支払い
6. 支払手続に関する案内メールが届く

 

Javaプログラミング能力認定試験の受験料のお支払いはクレジットカード・コンビニ・銀行振込から選択することが可能です。

 

 

Javaプログラミング能力認定試験の有効期限

Javaプログラミング能力認定試験の有効期限はありません。

Javaプログラミング能力認定試験は何らかの権限を付与する試験ではないためです。

 

そのため、一度試験に合格すれば履歴書に記載し続けることができます。

 

 

Javaプログラミング能力認定試験の勉強時間

Javaプログラミング能力認定試験の勉強時間の目安は50時間となっています。

出題範囲がJavaに限定されているため、実務経験者ならJavaの基礎を復習し過去問を繰り返し解けば、合格できる可能性は高いでしょう。

 

ただし、Java未経験の場合特にオブジェクト指向の理解に時間を有する可能性があるため、50時間以上の勉強時間が必要になる可能性もあります。

また、1級に関してはIT資格の中でも難易度が高いため、勉強時間がさらに必要です。

 

ちなみにJavaはプログラミング言語の中でも習得難易度が高い言語です。

 

 

 

3.Javaプログラミング能力認定試験の資格取得のメリット


Javaプログラミング能力認定試験とは関連画像
Javaプログラミング能力認定試験とは関連画像

 

Javaプログラミング能力認定試験の資格取得のメリットは次の3つです。

 

Javaスキル/知識が身に付く
ITやWeb系企業の転職・就職に活用できる
資格手当や報奨金を貰える可能性がある

 

1つ1つのメリットについて詳しく解説していきます。

 

 

Javaスキル/知識が身に付く

Javaプログラミング能力認定試験を受験することでJavaのスキル/知識が身につきます

Javaは多くの企業で使われている市場価値の高い言語です。

 

Javaのスキル/知識を身につけることで、エンジニアとして活躍できる幅が広がります。

プログラミング学習は挫折率が高いと言われています。

 

しかし、試験合格という明確な目標があれば学習も続けやすいでしょう。

 

また、Javaプログラミング能力認定試験はライブラリやオブジェクト指向など、Javaの幅広い範囲を網羅しています。

そのため、偏りなくスキル/知識を身につけられるのもメリットです。

 

Javaの知識を一から身につけたい方は3級や2級、Javaを実務で活用できるようにしたい方は1級を受験するのがおすすめでしょう。

 

 

ITやWeb系企業の転職・就職に活用できる

Javaプログラミング能力認定試験に合格すれば、履歴書の資格欄に記載できるので、ITやWeb系企業の転職・就職に活用できます

資格を取得すれば、一定のスキル/知識を保有していることを証明できます。

 

また、学習意欲の高さもアピールできるでしょう。

特にJavaプログラミング能力認定試験は資格として高い知名度を誇っており、面接でもアピールがしやすいです。

 

 

資格手当や報奨金を貰える可能性がある

Javaプログラミング能力認定試験に合格すれば、資格手当や報奨金を貰える可能性もあります

 

Javaプログラミング能力認定試験は実践的な問題が多く、多くのIT・Web系企業で評価されている試験です。

そのため、資格手当や報奨金を貰える可能性も多くあります。

 

資格手当の相場は月5,000〜10,000円です。

毎月貰えることを考えれば5,000円でも大きいでしょう。

 

資格手当や報奨金目的で試験を受験する人も多くいます。

 

 

 

4.Javaプログラミング能力認定試験の資格取得のデメリット


Javaプログラミング能力認定試験とは関連画像
Javaプログラミング能力認定試験とは関連画像

 

Javaプログラミング能力認定試験の資格取得のデメリットは次の1つです。

 

勉強時間を確保する必要がある

 

基本的には受験にはメリットが多く、デメリットと呼べるものはこちらの1つ程度です。

 

 

勉強時間を確保する必要がある

Javaプログラミング能力認定試験を受験する場合、ある程度の勉強時間は確保しないといけません。

あくまで目安ですが、合格には50時間程度の勉強が必要と言われています。

 

試験対策に2ヶ月かける場合なら、1日1時間程度は勉強することになります。

これだけの学習時間を捻出できるか、最初に考える必要があるでしょう。

 

また、IT資格には基本情報技術者試験など、価値の高い資格がほかにもあります。

それらよりもJavaプログラミング能力認定試験を優先すべきかも考えた方が良いです。

 

Javaを学びたいというよりは、エンジニアとしての基礎スキルを身につけたいという場合なら、基本情報技術者試験を優先する方が効率的な可能性もあります。

今の自分には何のスキルがもっとも必要か、考えたうえでIT資格の受験を検討することが大切と言えます。

 

 

 

 

5.Javaプログラミング能力認定試験合格のためのおすすめの勉強法


Javaプログラミング能力認定試験とは関連画像
Javaプログラミング能力認定試験とは関連画像

 

最後に、Javaプログラミング能力認定試験合格のためのおすすめの勉強法や参考書をまとめました。

おすすめの勉強法や参考書は次の4つです。

 

おすすめ参考書①:Java™プログラミング能力認定試験 過去問題集
おすすめ参考書②:スッキリわかるJava入門 第2版
おすすめ参考書③:わかりやすいJava入門編
サンプル問を解こう

 

 

おすすめ参考書①:Java™プログラミング能力認定試験 過去問題集

本書はJavaプログラミング能力認定試験の過去問をまとめたものです。

1級から3級までそれぞれ過去問題集が販売されています。

 

過去問を解くことは直接的な試験対策になります。

本書は問題だけでなく解答・解説もわかりやすく書かれており「なぜその答えなのか」しっかり理解しながら進めていくことが可能です。

 

Javaプログラミング能力認定試験は問題数も多いので、実際に時間を図って過去問を解き、解くスピードに問題がないか確認することも大切です。

ある程度Javaの基礎スキルを身につけたら、過去問に挑戦しましょう。

 

 

おすすめ参考書②:スッキリわかるJava入門 第2版

本書はプログラミング初心者向けにJavaの基礎を解説しています。

 

解説が分かりやすいうえにイラストも300点以上も掲載されているため、視覚的にJavaを理解することが可能です。

特に、初心者には難しいと言われるオブジェクト指向について重点的に解説しています。

 

本書には読者特典として、ブラウザ上でコードが書ける仮想開発環境「dokojava」が用意されています。

そのため、開発環境を準備しなくても学習を進めることが可能です。

 

プログラミング初心者が学びやすいように配慮された1冊です。

 

 

おすすめ参考書③:わかりやすいJava入門編

本書はJavaの練習問題が多く掲載されている1冊です。

実際に手を動かしながらJavaを学ぶことができます。

 

解説・まとめ・練習問題の3つのステップで着実に理解していくことが可能です。

プログラミング初心者であっても途中で挫折しにくくなっています。

 

Javaの基礎をじっくり学びたい方におすすめの1冊でしょう。

 

 

サンプル問を解こう

公式のサンプル問題を解くのも効果的な試験対策です。

Javaプログラミング能力認定試験のご請求フォームから請求を依頼することで、無料でサンプル問題を手に入れることができます。

 

サンプル問題を解くことで、試験問題のレベルを知ることもできますし、繰り返し解くことでJavaの知識を深めることも可能です。

特に1級を受験するなら、サンプル問題を通じて実技問題を解く感覚を培っておきたいところです。

 

 

 

6.まとめ


本記事ではJavaプログラミング能力認定試験について解説しました。

Javaプログラミング能力認定試験の出題範囲やメリット・デメリットなどがお分かりいただけたかと思います。

 

Javaは多くのIT企業で使われている言語であるため、Javaを身につけることで多くの求人に応募できる可能性があります。

そのため、Javaプログラミング能力認定試験を通じてJavaの基礎スキルを身につけるのはおすすめです。

 

ある程度学習時間は有するものの、その分数々のメリットがある資格と言えます。

 

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本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。

執筆者:フリーランススタート編集部

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