公開日:2020.09.04
更新日:2025.03.24
「フリーランス」と「フリーター」、どちらも「フリー」という言葉が入っているので、同じようなものだと思っている方もいるのではないでしょうか?
たしかに、フリーランスとフリーターは「正社員と比較して比較的自由」という共通点はあるものの、実際はまったくの別物です。
この記事では、フリーランスとフリーターの違いや、フリーランスの主な職種を解説していきます。
「これからフリーランスになりたい」という方は、ぜひご一読ください。
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<目次>
1.フリーランスとフリーター、アルバイトの定義とは?
フリーランス
フリーター
アルバイト
2.フリーランスとフリーターの働き方の共通点
フリーランスとフリーターは収入が不安定である
フリーランスとフリーターは不規則な生活になりやすい
フリーランスとフリーターは社会的に守られにくい
3.フリーランスとフリーターの違い
フリーランスとフリーターの専門スキルや知識の違い
フリーランスとフリーターの収入の違い
フリーランスとフリーターの契約の違い
フリーランスとフリーターの働き場所と働く時間の違い
フリーランスとフリーターの責任度合いの違い
4.フリーランスとフリーター、どっちが良いの?
5.フリーランスの代表的な職種紹介
<フリーランスエンジニア職種>
フロントエンドエンジニア
サーバーサイドエンジニア
インフラエンジニア
モバイルアプリエンジニア
ゲームエンジニア
システムエンジニア(SE)
<フリーランスデザイナー職種>
Webデザイナー
グラフィックデザイナー
イラストレーター
6.まとめ
まずはフリーランスとフリーター、フリーターと近い意味で使われるアルバイト、それぞれの定義を見てみましょう。
フリーランス(freelance)とは、企業や団体に所属せず、個人で仕事を請け負う働き方や働く人のことです。
フリーランスの語源は、中世の傭兵「槍騎兵(lancer)」で、「free」には「拘束されない」という意味があります。
エンジニアやデザイナー、ライター、カメラマン、映像編集者など、フリーランスの職種はさまざまです。
フリーランスとして働く人のことを「フリーランサー」と呼ぶこともあります。
フリーターとは、「自由」を意味する「フリー」と、非正規雇用を意味する「アルバイター」を組み合わせた「フリーアルバイター」の略称です。
パートやアルバイトで生計を立てる働き方や働く人のことを指します。
総務省統計局が毎月実施している「労働力調査」では、便宜上、下記のすべてに該当する方をフリーターと定義しています。
・年齢が15~34歳
・男性は卒業者、女性は卒業者で未婚の者
・パート・アルバイト及びその希望者
ただしフリーターという言葉に厳密な定義はなく、契約社員や派遣社員など、正社員以外の人を指すこともあります。
アルバイトとは、正社員よりも働く時間が短時間の労働者のことです。
ドイツ語で労働を意味する「Arbeit」に由来します。
パートやアルバイトで働く人を守るための法律「パートタイム労働法」によると、アルバイトは次のように定義されています。
“1週間の所定労働時間が同一の事業主に雇用される通常の労働者の1週間の所定労働時間に比べて短い労働者”
ちなみに、パートとアルバイトに明確な区別はなく、採用する側が自由に選んで呼称している状態です。
副業としてアルバイトをしている人もいるため、一概に「アルバイトをしている=フリーター」とは言えません。
先にお伝えしたように、フリーランスとフリーターはまったくの別物です。
ただし、「正社員ではない」という意味では同じであり、共通点もあります。
・収入が不安定である
・不規則な生活になりやすい
・社会的に守られにくい
フリーランスとフリーターには、「正社員と比較して収入が不安定」という共通点があります。
フリーランスの場合は、とくに最初のうちは仕事(案件)が少なく単価も低い傾向にあり、クライアントの都合で、急に仕事(案件)が減ってしまう/無くなってしまうこともあります。
フリーランスは、スキルや実績次第ではフリーターや正社員よりも多くの収入を得ることも十分可能です。
フリーターの場合は、正社員よりも給与が低い傾向にあり、収入面ではやや不安があります。
また、フリーランスやフリーターは、正社員と比較して収入が不安定とみなされたり企業に属していたいこともあり、社会的信用度は低いです。
社会的信用度が低いことで、
・クレジットカードを作りづらい
・ローンを組みづらい
・賃貸の物件を借りづらい
といったデメリットがあります。
フリーランスやフリーターは、フルタイムで働く正社員と違って、働く時間帯を選べるため、不規則な生活になりやすいです。
自由に使える時間が多い分、自身の生活のリズムに合わせて仕事とプライベートとの両立がしやすいことは大きなメリットですが、自己管理が必要になるため、人によってはデメリットにもなります。。
フリーランスやフリーターは、正社員と比較して収入が不安定で、さらに社会保障が手薄な傾向にあるため、「社会的信用度が薄い」というデメリットもあります。
正社員であれば、「社会保険」に加入できるため、雇用保険や労災保険など、万一仕事がなくなったり働けなくなったりしても、一定期間、収入を得ることが可能です。
フリーランスの場合は、働けなくなれば収入も途絶えてしまいます。
フリーターの場合は、一定条件を満たせば社会保険に加入することができるので、フリーランスよりは守られていますが、やはり正社員と比較すると不利になります。
フリーランスとフリーターには共通点もありますが、相違点のほうが多いです。
・専門スキルや知識の違い
・収入の違い
・契約の違い
・働き場所と働く時間の違い
・責任度合いの違い
それぞれ詳しく解説していきます。
フリーランスとフリーターでは、それぞれ求められるものが異なります。
フリーランスは、クライアントの要望に応えるために、相応のスキルや知識、実績が求められます。
フリーターの仕事の場合、多くの業務内容がマニュアル化されており、業務内容自体も補助的なものが多いため、専門スキルや知識が必要ないことが多いかと思います。
フリーランスとフリーターでは、収入の上限が大きく異なります。
フリーランスの場合は、スキルや実績に応じて収入を伸ばしていけるのが大きな特徴です。
2020年5月に発表された「フリーランス実態調査結果」によると、年収900万円以上稼ぐ人が5%います。
スキルや実績次第では、正社員よりも高い収入を得ることも十分可能です。
フリーランスエンジニアの収入(年収)はどれぐらいなのか、興味/関心がある方は下記記事をご一読ください↓
フリーターの場合は、スキルではなく時間と労働力を提供する時給労働なので、収入には限界があり、収入を増やすためには長時間労働を余儀なくされます。
始めたばかりでも収入を得られるメリットがある反面、長年続けても給与がほとんど伸びないことは大きなデメリットです。
フリーランスとフリーターでは、契約形態に違いがあります。
フリーランスの場合は、業種や仕事内容にもよりますが、案件ごと(単発ごと)に契約を結ぶことが多いです。
クライアントが求める条件を満たした成果物さえ納品すれば、仕事の進め方は自由です。
フリーターの場合は、3か月ごと、半年ごとなど、一定期間で契約を結ぶことが多いです。
勤務場所や勤務時間帯、服装、業務の進め方は、雇用主が決めたルールに従うことになります。
フリーランスとフリーターでは、働き方のスタイルも大きく異なります。
フリーランス、とくにWebエンジニアやデザイナー、ライターなど、パソコン一つで完結する業種であれば、仕事をする時間や場所は自由に選ぶことができます。
フリーターは、仕事を選ぶ際に勤務地や勤務時間帯をある程度選ぶことは可能ですが、雇用主が定める働き方に従う必要があります。
働き方の自由度の高さも、フリーランスの大きなメリットと言えます。
「フリーランス実態調査結果」では、フリーランスとして働く人の7割以上が、「仕事上の人間関係」や「就業環境」に満足しており、8割が「今後もフリーランスとして働き続けたい」と回答しています。
フリーランスの方が、フリーターよりも仕事に大きな責任が伴います。
フリーランスの場合、クライアントが納得する成果を出すことが求められます。
クライアントに大きな損失を与えるようなミスをしてしまうと、最悪の場合、損害賠償を請求されることも。
仕事(案件)を自由に進められるのはフリーランスの大きなメリットですが、専門的なスキルや知識を必要とするため、それだけ責任度が高い仕事(案件)を行うことが多いです。
仕事(案件)の内容が高度になるほど責任も重くなります。クライアントが納得する成果を出すために常に試行錯誤が必要です。
フリーターの場合、正社員と比較して簡単な仕事を任されることが多く、もしミスをしても、よほどのことがない限り雇用は守られます。
また、マニュアルが用意されていることも多く、決まった手順で仕事をこなせるようになれば、それ以上のことを求められることは少ないです。
フリーランスの代表的な仕事について知りたい方は下記記事をご一読ください↓
フリーランスとフリーターを比較すると、自由な働き方で高い収入が得られる可能性があるフリーランスのほうがおすすめです。
前述したとおり、フリーランスはクライアントが納得する成果を出す必要があるため、最初が一番大変です。
スキルや実績を積み重ね、生産性が向上するため少ない時間で多くの収入を得られるようになります。
フリーターはまったくの未経験の業種であっても初日から給料が発生します。
しかし、いくら経験を積み重ねても、給料が何倍にもなることはありません。
すでに基礎的なスキルや知識があるのであれば、いきなりフリーランスとしての活動を始めることも可能です。
フリーターや会社員をやりながら、まずは副業として始めて、スキルや実績を積み重ねてからフリーランスとして独立することもできます。
自由な働き方や高い収入を求める方は、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか?
フリーランスがどんな方に向いているのか知りたい方は下記記事をご一読ください↓
ひと口に「フリーランス」といっても、さまざまな職種があります。
フリーランスの中でも代表的な職種と仕事内容、求められるスキルを紹介していきます。
<フリーランスエンジニア職種>
フリーランスとして活動するエンジニアにも幅広い職種があります。
・フロントエンドエンジニア
・サーバーサイドエンジニア
・インフラエンジニア
・モバイルアプリエンジニア
・ゲームエンジニア
・システムエンジニア(SE)
WebサービスやWebアプリのうち、フロントエンド(ユーザーに見えている部分)を担当するのが「フロントエンドエンジニア」です。
フロントエンドエンジニアの業務内容はUIやUXの実装で、HTMLやCSS、JavaScriptを使用します。
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WebサービスやWebアプリのうち、バックエンド(ユーザーに見えない部分)を担当するのが「サーバーサイドエンジニア」です。
サーバーサイドエンジニアの主な業務内容は、Webサイトで使う機能の開発や、データベースの管理です。
PHPやRuby、Java、Python、JavaScript、C言語、C#、C++、Scalaなど、目的に応じて使用する言語が異なります。
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フロントエンジニアやサーバーサイドエンジニアを、ハードウェアやミドルウェアといったシステム面から支えるのが「インフラエンジニア」です。
インフラエンジニアは、ネットワークやサーバー、データベースといった、インフラに関する知識が必要です。
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スマートフォン向けのアプリ開発を担当するのが「モバイルアプリエンジニア」です。
iOS向けのアプリであれば、SwiftやObjective-C、Android向けのアプリであれば、KotlinやJavaといった言語を使用します。
モバイルアプリをWebアプリを並行して開発することもあるため、Web開発に関する知識、たとえばPHP、Ruby、Pythonといったサーバー開発で使われる言語や、AWSやGoogle Cloud PlatformなどIaaSの知識も活用できます。
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ソフトウェア開発の中でもゲーム開発を専門とするのが「ゲームエンジニア」です。
・家庭用ゲーム機
・PC向けオンラインゲーム
・スマートフォン向けゲームアプリ
など、目的に応じて求められるスキルやプログラミング言語は異なります。
主にJava、PHP、C言語、JavaScript、C#、C++、Cocos2d-x、Unityなどの開発スキルを使用します。
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クライアントの要望に合わせて、ソフトウェアの設計や企画を担当するのが「システムエンジニア(SE)」です。
プログラミングの知識だけでなく、プロジェクト全体を見渡す視野の広さが求められます。
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<フリーランスデザイナー職種>
フリーランスは男性の比率が高い業界ですが、フリーランスデザイナーを含むクリエイティブ職は比較的女性が多い職種です。
「データで見る日本のフリーランス」によると、フリーランスエンジニアは1割未満が女性ですが、フリーランスデザイナーは3割近くが女性です。
フリーランスとして活動するデザイナーにも幅広い職種があります。
・Webデザイナー
・グラフィックデザイナー
・イラストレーター
WebサイトやWebアプリのデザインを担当するのが「Webデザイナー」です。
PhotoShopやIllustrator、Sketch、Figma、Adobe XDといったデザインソフトを使って、サイト全体のレイアウトやUIパーツを作成するスキルが求められます。
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パンフレットや広告、商品ラベルなどのデザインを担当するのが「グラフィックデザイナー」です。
Webデザイナーと同じく、PhotoShopやIllustrator、Sketch、InDesignを使うスキルが求められます。
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雑誌や書籍、パンフレットや広告など、さまざまな媒体に掲載されるイラストの作成を担当するのが「イラストレーター」です。
クライアントのイメージを形にするスキルが求められます。
ゲームやアニメで使うキャラクターを描くこともありますが、こちらは「キャラクターデザイナー」とい職種として区別されることもあります。
最近ではデジタル形式のデータで納品を求められることが多いので、PhotoShopやIllustrator、ペンタブレット、スキャナといったツールを使うスキルも必要です。
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フリーランスとフリーターは「正社員ではない」という意味で共通点はありますが、まったくの別物です。
フリーランスのほうが難易度は上がりますが、自由に働けて高い収入が期待できるフリーランスのほうがおすすめです。
ひと口にフリーランスといっても、さまざまな職種があります。あなたの得意分野を生かせる分野はきっと見つかるはずです。
フリーランスエンジニア専門の求人・案件一括検索サイト「フリーランススタート」に少しでも興味がある方は是非ご登録ください。
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