インフラエンジニアになるには?インフラエンジニアの種類や仕事内容、必要なスキルも解説

2023.04.27

IT業界の中でも安定したイメージがあり、キャリアパスも豊富なインフラエンジニア。
未経験歓迎の求人も多いことから、インフラエンジニア未経験の方や、ITエンジニアとしての経験が浅い方の中にもインフラエンジニアに転職してみたいという方は多いのではないでしょうか。

そこで今回は、インフラエンジニアへの転職を検討している方やインフラエンジニア案件への参画を希望している経験の浅いエンジニアの方に向けて、インフラエンジニアの概要や仕事内容、そしてインフラエンジニアになるための方法やインフラエンジニアに必要なスキルについて解説します。
是非とも本記事を参考に、インフラエンジニアの転職を考えてみてください。

 

 

 

1.インフラエンジニアとは?


インフラエンジニアなるには関連画像
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インフラエンジニアとは、幅広いIT業界の中でも特にサーバーやネットワークなどITインフラの設計や構築、運用・保守業務を担うエンジニアのことです。

一般的にイメージされるエンジニア像とは異なり、プログラミング言語を用いたプログラミングはあまり行いません。

 

そのためエンジニア職の中では、未経験からでも挑戦しやすい業種であり、実際の求人を見ても、未経験歓迎のものが多数見受けられます。

設計・構築の担当者は、顧客と話し合った上で必要なシステムを算出し、ネットワーク機器やサーバーの設定を行います。

 

また、それらの稼働に必要なソフトウェアの選定や導入なども行います。

そして構築されたITインフラを、運用・保守の担当者が稼働維持させていくという流れです。

 

一般的にエンジニア未経験者や経験の浅いエンジニアは運用・保守・作業から担当することが多いでしょう。

 

 

 

 

2.インフラエンジニアの仕事内容


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続いて、インフラエンジニアの仕事内容について見ていきます。

 

要件定義

インフラエンジニアの仕事は、まずはじめに顧客と話し合いを行って、必要なシステムの要件定義を行うことから始まります。

要件定義では、クライアントや社内からの要望をヒアリングし、必要な機能を把握した上で、要望を実現するためにはどのような使用のシステム開発が必要か、誰がどの対応を行うかを決定します。

 

要件定義は全体の基盤となることや、適切にコミュニケーションを図る必要があることから、プロジェクト全体の成否を分ける重要な工程です。

そのため、一般的には経験豊富なエンジニアが担当することが多いと言えるでしょう。

 

 

設計

要件定義で必要なシステムを決定次第、設計作業へと移ります。

設計は「基本設計」と「詳細設計」に分かれており、それぞれ別の担当者が担当することも多いです。

 

はじめに基本設計では、システム開発の概要を設計します。

ここでは、使用予定機器の選定やOS選定、また必要なメモリ数の確認、実現可能な機能選定などを大まかに記載します。

 

そして基本設計を踏まえて詳細設計では、より詳細にして設計書に落とし込みます。

基本設計と詳細設計はそれぞれ役割が違いますが、この後システムを構築していくためにどちらも欠かせない大切な工程です。

 

 

構築

設計が終わり次第、いよいよシステムの構築作業へと移ります。

構築では、先に決定した設計書を元に、ネットワーク環境を整えて実際につながる状態まで持っていくことが多いでしょう。

 

またこの工程にて、ネットワーク機器の調節・設定・設置や、サーバーの構築といった作業も行います。

作業が終了したら、設計書通りに正常にシステムが動作されるか、また通信量が増えても確実につながるかどうかなどをテストすることも大切です。

 

実際の現場では、システムを顧客に納品する前にこうしたテストを多段階に分けて正確に行い、エラーやバグが生じないように万全の注意を図りながら作業を進めていくことになるでしょう。

 

 

運用・保守

また、インフラエンジニアの仕事はシステムを作って終わりではなく、その後も安定して稼働するように管理と監視を続けていくことがほとんどです。

こうした管理・監視作業のことを運用・保守作業と呼びます。

 

一般的に未経験や経験の浅いエンジニアが配属されることの多い業務も、この運用・保守でしょう。

運用・保守では、24時間365日ノンストップでシステムを監視することも多く、シフト制での勤務が考えられます。

 

また、万が一障害が発生した際に適切に処置を行うのも運用・保守担当者の仕事です。

 

 

 

 

3.インフラエンジニアの種類


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ここからはインフラエンジニアの種類について見ていきましょう。

 

サーバーエンジニア

サーバーエンジニアはサーバーの構築や運用・保守作業を行うエンジニアです。

具体的には、メールサーバーやWebサーバー、ファイルサーバーなど、様々な種類のサーバーを設計・構築したり、障害が発生した時の対応を含めた運用・保守作業を担当したりします。

 

また、サーバー機器をラックに固定したり、他の機器とケーブルを繋いで配線したりといった物理的な作業もサーバーエンジニアの仕事です。

 

 

ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアは、コンピューターをルーターやLANケーブルで繋ぎ、安全かつ安定したネットワーク環境を設計・構築・運用・保守するエンジニアです。

ネットワークが快適であることは、今や社会インフラとして不可欠になっており、さまざまな分野・企業にてニーズが高まり続けている職種となります。

 

一方で、保守の徹底はもちろん、万が一障害が起きた場合には迅速な対応も求められることから、よりスピード感の求められる職種であるとも言えるでしょう。

 

 

セキュリティエンジニア

近年では、サイバー攻撃が年々増加しており、そうした理由から同じくニーズが高まり続けているのがセキュリティエンジニアです。

セキュリティ機器を導入したり、サイバー攻撃やウイルスの感染を未然に防ぐための対策を行ったりするのが主な業務となります。

 

セキュリティエンジニアは、サーバーエンジニア・ネットワークエンジニアの担当する領域の知識を幅広く網羅している必要があるため、サーバーエンジニア・ネットワークエンジニアの次なるステップとしても考えられる職種です。

未経験からいきなりセキュリティエンジニアに就くのは、難易度が高いと言えます。

 

まずはサーバーエンジニアやネットワークエンジニアとしてインフラ周りの知識と経験を積んでから、セキュリティエンジニアの道を目指すのがおすすめでしょう。

 

 

 

4.インフラエンジニアになるには?


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それではここからは、インフラエンジニアになるための方法について解説していきます。

エンジニア未経験の方や、エンジニアとしての経験の浅い方に向けた方法となっていますので、是非とも一度ご確認ください。

 

必要な知識を学習する

インフラエンジニアは、サーバーやネットワーク、データベース、クラウドなど幅広い知識が必要な職業です。

まずは広く浅くでいいので、一通りそうした知識に触れておくことをおすすめします。

 

また、座学の勉強だけではなく、実際の機器に触れたり、クラウド環境を自分で構築してみる経験も重要です。

インフラエンジニアとしてサーバーやスイッチといったネットワーク機器を操作するためには、特定のコマンドを理解しなくてはなりません。

 

しかしどのコマンドを打てばどのような動作が起こるのかは、書籍や学習サイトだけでは十分に理解できないことも多く、実際の機器に触れてコマンドを打ってみることで知識の定着もより高まると言えるでしょう。

実際の機器を所有していなくても、PC上で同様の操作ができるシミュレーターなども展開されていますので、是非とも何らかの形で一度実際にコマンドを打って動作をみてみることをおすすめします。

 

 

有利になる資格を取得する

特に未経験者の場合は、有利になる資格を取得して関心や意欲をアピールすることも大切です。

転職活動では、実際に資格を取得することで自身の持つスキルをアピールすることが転職成功へと直結してきます。

 

資格取得という目標を掲げることで、学習の目安ともなりモチベーション維持にも効果的でしょう。

具体的な資格としては「ITパスポート」や「基本情報技術者試験」、「情報セキュリティマネジメント試験」などが挙げられます。

 

初学者の場合は「ITパスポート」を、微経験であれば「基本情報技術者試験」や「情報セキュリティマネジメント試験」の学習を進めてみると良いでしょう。

 

 

求人サイトや転職エージェントを活用して未経験歓迎の求人を探す

学習や資格取得を進めたら、求人サイトや転職エージェントを活用して未経験歓迎の求人を探していきます。

転職エージェントは、転職者と企業をマッチングさせてくれる仲介サービスで、自分のスキルや希望にあった求人を紹介してくれます。

 

また転職エージェントは、エージェント利用者しか閲覧・応募できない「非公開求人」を多数保有していることが一番の特徴です。

一般的な転職サイト上では出会えない求人も多数保有されています。

 

さらに、転職エージェントは専門のキャリアアドバイザーが履歴書・職務経歴書の添削や面接練習などを行ってくれることも魅力のひとつです。

これらは実際の応募をしない場合でも利用できますので、転職者にとってはかなり強い味方となるでしょう。

 

どのエージェントも利用料は無料で、国から認可されていないと営業できないホワイトなサービスとなっていますので、転職をお考えの際には是非とも利用を検討してみてください。

 

 

 

 

5.インフラエンジニアに必要なスキルとは?


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それでは最後に、インフラエンジニアに必要なスキルについて見ていきます。

 

プログラミングの知識とスキル

他のIT職種と比べてプログラミングのイメージがあまり強くないインフラエンジニアですが、活躍するためには最低限のプログラミングの知識やスキルが必要となってきます。

具体的には、Python、Ruby、Javaなどが該当するプログラミング知識、ShellやDOSコマンド、PowerShellの知識が必要となるでしょう。

 

近年では、インフラ環境のクラウド化が進んできており、クラウドの中で環境構築や設定をコード化することによって再現性や流用性を高められます。

コード化をする際にはプログラミングの知識が必要になってきますので、将来も長期的に活躍できるエンジニアになるために、クラウド周りのプログラミング知識を学習しておくこともおすすめです。

 

 

サーバーに関する知識とスキル

インフラの設計や運用保守業務を行うインフラエンジニアにとって、サーバーに関する知識やスキルは必須です。

こちらは特に未経験者の場合でも、最初に身につけるべき知識であると言えます。

 

物理サーバー、仮想サーバー、運用ミドルウェアなどのスキルを身につけておくことで、それぞれの企業の求めるより良いプラットフォームを構築できるでしょう。

実際の現場でも、サーバーの構築やテスト、運用管理、監視など、サーバー周りの幅広い業務を任せられることが想定されますので、サーバーに関する知識とスキルは是非とも早いうちに学習を進めておきたい項目です。

 

 

ネットワークに関する知識とスキル

インフラエンジニアとして活躍するためには、ネットワークに関する知識も必要です。

TCP/IP、ルーティングといった基礎知識を抜け漏れなく学習しておくと良いでしょう。

 

​​無線LANやDNS、メール、Webサーバー、アプリケーションサーバーに関する知識も必須となります。

近年では保守費や修繕費、人件費などの削減のために、従来のオンプレミス環境からクラウド環境に移行する企業も増えてきています。

 

クラウド化の需要は今後も高まり続けていくと考えられており、ネットワーク周りでもクラウド化の進行は進んでいるため、クラウドに関する知識も備えておくと今後の市場価値が高まっていくでしょう。

クラウドサービスの中でも人気があるのは、AWSやAzure、GCP(Google Cloud Platform)といった言語・サービスです。

 

これらの製品は今後のIT社会の中心になっていくと予想されているほか、学習方法もいずれも公式でレクチャー動画が出されているので、是非とも学習を進めてみてください。

 

 

セキュリティに関する知識とスキル

インフラエンジニアはサーバーやネットワークを扱う職業ですが、それは常にセキュリティ上の危険と戦うことも意味しています。

実際の業務の中でも、インフラのシステムにセキュリティソフトを導入したり、ファイアウォールやWAF、DMZなどの対策を実施したりする機会は多いでしょう。

 

また、外部からの侵入検知などを行うことも多く、セキュリティ専門のソフトの取り扱い方法を会得しておくことも必要です。

今後、セキュリティの分野はますます価値が高まっていくと予想されるため、長くインフラエンジニアとして活躍するためにも、またこの先セキュリティエンジニアとしてキャリアアップするためにも、セキュリティの知識は今後のインフラエンジニアにとって非常に重要な知識・スキルとなります。

 

 

 

 

6.まとめ


いかがでしたでしょうか。

今回は、インフラエンジニアへの転職を検討している方やインフラエンジニア案件への参画を希望している経験の浅いエンジニアの方に向けて、インフラエンジニアの概要や仕事内容、そしてインフラエンジニアになるための方法やインフラエンジニアに必要なスキルについて解説しました。

 

是非とも本記事を参考に、インフラエンジニアの転職を考えてみてください。

 

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