公開日:2021.01.25
更新日:2025.03.24
エンジニアの需要が高まっている昨今、未経験からIT業界に転職を考えるケースも珍しくなくなっています。
未経験の状態であっても、エンジニアに転職して働くことは決して不可能ではないのです。
しかし、エンジニアの転職において未経験であることは一般的にデメリットになります。
その事実を把握した上で、経験者以上の準備を行わなければ、未経験からエンジニアになることは難しくなるでしょう。
本記事では、未経験から転職してエンジニアになるための方法を紹介します。
エンジニアの実情や、エンジニアに向いている人の特徴も紹介するので、未経験から転職するか迷っている方は参考にしてみてください。
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<目次>
1.エンジニアとは?
2.未経験でも転職してエンジニアになれる?
3.エンジニアはどんな人が向いているの?
継続が得意な人
変化を楽しめる人
物づくりが好きな人
コミュニケーション力がある人
4.IT業界やエンジニアの将来性とは?
5.未経験が転職してエンジニアになる方法
プログラミングスクールを受ける
転職エージェントや転職サイトを使う
6.エンジニア未経験が転職成功率を向上させる方法
転職におけるスケジュールを立てる
転職の目的や軸を作る
自己分析を徹底的に行う
IT業界や企業、職種など情報収集する
7.まとめ
エンジニアとは、IT業界においてはプログラミング技術を用いて開発を行う人を指します。
エンジニアは本来「工学全般」を指す言葉であり、広義的には数学や自然科学などの知識を使って開発・物づくりをする人も含まれます。
しかし、日本における一般的なイメージでは、「エンジニア=IT技術を使った仕事をする人」という形で使われています。
エンジニアの種類はさまざまで、大きくはユーザーが触れる部分を担当する「フロントエンドエンジニア」と、システムなどの裏側を担当する「バックエンドエンジニア」に分けられます。
その他、業務内容で役割が細分化されることもあり、たとえば以下のようなエンジニアが確立されています。
・Webエンジニア
・サーバーエンジニア
・システムエンジニア(SE)
・インフラエンジニア
・ネットワークエンジニア
・データベースエンジニア
・クラウドエンジニア
・セキュリティエンジニア
・機械学習エンジニア など
多くの事業で求められる職種になっているため、今後も転職先として候補に挙げられるでしょう。
未経験からでも、転職してエンジニアになることは可能です。
エンジニア人材は不足しているため、企業が積極的な採用を行っていることが理由です。
dodaが行った「転職求人倍率レポート(2021年7月)」を参考にすると、技術職(IT・通信)の求人倍率は9.68倍です。
同調査では、ITや通信に関する技術系の職種が、常にもっとも高い求人倍率になっていることも注目です。
継続的にエンジニアの不足が見られるため、未経験でも採用のチャンスがあると考えられます。
エンジニアとしてのスキルを獲得しやすい環境が作られていることも、未経験から転職を可能とする理由になっています。
エンジニアに必要なスキルは、直接仕事をしながら学ぶだけでなく、プログラミングスクールなどに通うことで身につけることも可能です。
エンジニアの仕事に欠かせないプログラミング言語を習得することができれば、未経験からでも転職に必要な条件を満たすことができます。
どんなプログラミングスクールがあるのか、早速知りたい方は下記記事をご一読ください↓
さらにプログラミングスクールに通いやすくなるように、国から「教育訓練給付制度」による支援が行われています。
教育訓練給付制度とは、国によって指定された教育訓練講座を受講した際に、受講料や入学金などの経費が給付金として一部支給される制度です。
たとえばPC教室では「Javaプログラマー養成コース」「Android&Javaエンジニア就転職総合コース」など、長中期の専門実践教育訓練給付金では「DMM WEBCAMP COMMIT 専門技術コース」といった講座などが対象になっています。
厚生労働省の検索システムを使うことで、講座を探すことが可能です。
1年間でも最大56万円の給付が受けられることから、コストを抑えながらエンジニアに必要なスキルを習得できます。
転職に必要な能力を自発的に高めやすいことは、今後も未経験からエンジニアに挑戦する人を後押しする理由になるでしょう。
エンジニアという仕事を続けていくためには、自分がその職種に向いているかどうかも重要です。
以下では、どのような人がエンジニアに向いているのかを紹介します。
転職の前に、自分がエンジニアに向いているタイプなのか確認してみてください。
エンジニアに向いているのは、継続が得意な人です。
エンジニアの仕事は長期間のプロジェクトを想定することも多く、同じ業務に続けて打ち込むことが求められます。
地道な作業や調査が嫌にならない人の方が、エンジニアの仕事にストレスを感じにくいでしょう。
エンジニアはひたすらにコードを書き、失敗と検証を繰り返すトライアル&エラーが仕事です。
センスや直感を使ってわずかな時間で仕事をするクリエイティブな職種とは異なるので、転職前にエンジニアに対するイメージを正確につかんでおくことも大切です。
エンジニアのスキルは、一夜漬けで学習できるものではありません。
転職を決める前に、自分に継続する力があるのかどうかを考えてみましょう。
エンジニアの仕事は、変化を楽しめる人にも向いています。
エンジニアが働くIT業界は、新しい技術や情報が毎日更新されていく世界です。
今主流のものが、数年後には全く使われないこともあり得るでしょう。
そのため変化に臆せず、むしろ楽しんでいける性質を持つ人ほど、エンジニアへの転職がおすすめされます。
エンジニアの仕事中には、納期の変更やクライアントからの追加要求など、あらゆる変化が起こります。
いろいろな変化がある中で楽しめる人が向いていることを理解して、転職を進めることもポイントです。
エンジニアの仕事は、アプリやWebサイトなどシステムやサービスを開発することが業務内容になるため、物づくりの好きな人にも向いています。
何かを完成させたときの達成感が好きな人や、想像力を使って試行錯誤することが得意な人ほど、エンジニアに向いています。
未経験からエンジニアへの転職を進めるのなら、自分でいろいろ試してみる好奇心も大事です。
たとえばスキルアップを兼ねて、オリジナルアプリやWebサイトを作ってみるのもおすすめです。
何かを開発することでもプログラミングを学ぶことができるので、未経験にとっては実際の物づくりがエンジニアの仕事を体験する貴重な機会になります。
またオリジナルアプリやWebサイトを作った経験は、転職時の自己アピールにも使えます。
未経験エンジニアとして、転職活動における武器を少しでも増やせるように、サービスやWebサイトの開発を行うこともおすすめです。
エンジニアは、コミュニケーション力がある人にも向いている仕事です。
エンジニアはPCと向き合って働くイメージの強い職業ですが、実際にはさまざまな人たちと連携を取ることも多いです。
社内で働くPM(プロジェクトマネージャー)、PL(プロジェクトリーダー)、ディレクターなどと打ち合わせをしたり、クライアントとの要件定義や仕様確認をすることもあります。
そのため正しく情報や要望を伝えるコミュニケーション力が、エンジニアの仕事には欠かせないのです。
より具体的にいうと、求められるのは「話し上手」ではなく、相手が何を求めているのか、汲み取るスキルや誰でも理解出来るように伝えるスキルです。
情報を円滑かつ順序立てて伝達することができれば、たとえ話し下手な人でも問題なくエンジニアの業務をこなせます。
未経験からの転職でエンジニアを目指す際には、短い時間で要領よく伝えることを意識して、コミュニケーション力を高めてみましょう。
エンジニアやプログラマーとして必要な三大美徳って知っていますか?
続きが気になる方は下記記事をご一読ください↓
IT業界やエンジニアの将来性は、今後も期待できると考えられます。
総務省が行った「ICT の経済分析に関する調査 報告書(令和2年3月)」の中にある「2018年実質国内生産額の産業別構成率」では、情報通信産業は101.4兆円の規模となり、これは全体の10.3%にもなります。
既に国内において重要な業界になっているため、将来的にも成長が見込めるでしょう。
さらに2020年以降はコロナウィルスによる影響でテレワーク化が進んだため、IT関連のサービスや機器の需要は一層高まっています。
教育の現場におけるリモート授業の広がりや、インターネットを使ったオンラインツアーなどの新しい事業も、IT業界と密接に関係していくと予想されます。
今後もあらゆる業界のインフラを担う存在として、IT業界は必要とされていくでしょう。
その他、ハード・ソフト・サービスなどさまざまな職種を含めたIT業界の市場規模の割合は、国内全体を通しても比較的大きなものとなっているため、この世界で働くエンジニアの将来性も高いと考えられます。
総務省統計局の「産業別常用労働者1人平均月間現金給与額」によると、情報通信業の平均月間給与額は2020年で498,227円となっています。
年々平均の数字は上がり続けているので、エンジニアなどのIT事業者の需要が高まっていることがうかがえます。
エンジニアもまたIT業界と一緒に、将来的にその地位を高めていくかもしれません。
未経験から転職してエンジニアになるには、以下のような方法が考えられます。
転職の準備を進められるように、それぞれの詳細を解説します。
未経験から転職してエンジニアになるには、プログラミングスクールを受講することが最も一般的です。
最低限仕事に必要なプログラミング言語のスキルを身につけなければ、エンジニアとして働くことは難しくなります。
未経験から学べるプログラミングスクールを探して、まずは転職に必要な能力を獲得していきましょう。
プログラミングスクールに通う際には、どんなプログラミング言語を学べるのか、どんなカリキュラムが用意されているのか、受講終了後の転職斡旋はしてもらえるのかといった点を確認します。
自分の目標とする就職が叶うプログラミング言語を学べて、かつ無理のない学習スケジュールが立てられるスクールを選びましょう。
未経験からの転職でエンジニアを目指すときには、転職エージェントや転職サイトを使うことがポイントです。
転職エージェントや転職サイトを使うことで、未経験からでも働ける転職先を見つけやすくなります。
エージェントなら企業の紹介や面接のアドバイスなどを受けられるので、未経験の転職でも安心できます。
未経験からエンジニアを目指すのなら、それぞれのサービスのサポートを上手に活用して転職を進めるのがポイントです。
どんな転職サイトや転職エージェントがあるのか、知りたい方は下記記事をご一読ください↓
エンジニア未経験からの転職では、成功率を向上させるための方法も要チェックです。
以下では、転職成功率をアップさせる4つのポイントを解説します。
未経験からエンジニアを目指す際には、転職におけるスケジュールをきちんと立てることがコツです。
スケジュールを事前に確立させておくことで、自分が今何をすべきなのかが明確になります。
それはストレスを軽減して、自分のペースを崩さずに転職活動を進めるきっかけにもなるでしょう。
特に未経験からエンジニアを目指す場合、プログラミングの勉強時間や企業研究の時間が通常よりも長くなります。
転職のスケジュールを決めないと、いつまでも準備に時間をかけてしまい、肝心の応募や面接が遅れてしまうこともあるでしょう。
大枠だけでも、転職準備、応募、面接、内定といった転職のスケジュールを計画してみてください。
未経験からエンジニアに転職するときには、転職の目的や軸を作ることもポイントです。
なぜエンジニアになりたいのか、エンジニアになって何をしたいのかを考えることで、転職のモチベーションを高く維持できます。
転職の目的と軸がはっきりしていれば、譲れない条件を明確にできるので、自分に合った転職先を判断できます。
どんな転職先を求めているのかを可視化し自分で理解するためにも、準備の段階で転職を支える理由になる目的や軸を考えておきましょう。
未経験での転職の際には、自己分析を徹底することで転職の可能性を高められます。
これまでのキャリアや習得した能力が、エンジニアの業務に役立つこともあります。
自分の中にエンジニアの採用担当者から評価されるものがないか、振り返ってみることもポイントです。
さらに自己分析は、自分の弱点を探すことにもつながります。
弱点を理解できれば、苦手な職種や業務内容もはっきりするので、避けるべき転職先を判別しやすくなるでしょう。
転職してから「自分に合っていなかった」と感じる失敗を防げるので、自己分析は積極的に行うことがおすすめです。
未経験からエンジニアを目指すときには、IT業界や転職予定の職種の情報収集が欠かせません。
転職先の職種やIT業界の現在の動向がわかれば、企業の具体的なニーズを想定できます。
どんな人材が必要とされるのかが明確になれば、それに合わせてスキルを取得して転職に備えることもできるでしょう。
転職の方向性を決めることにもなるので、未経験エンジニアの転職時も情報収集は時間をかけて行うのがポイントです。
転職活動を現在行っている/今後行う予定の方は下記記事をご一読ください↓
未経験でも、エンジニアへの転職は可能です。
IT業界とエンジニアの将来性を見ると、今後も未経験からの転職を考える機会は増えるかもしれません。
とはいえ必要な準備が怠ると、未経験からエンジニアへの転職は難しいです。
この機会に未経験から転職を成功させるためのポイントを確認し、エンジニアとして働けるように備えてみてはいかがでしょうか。
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