公開日:2021.05.11
更新日:2025.03.24
未経験だけどIT業界に転職したい、という方は多いと思われます。
エンジニア職は市場価値が高く、高年収で安定しているイメージを持つ方が多いでしょう。
しかし、一口にIT業界といっても様々な種類があり、開発内容や形態がそれぞれ異なります。
また、エンジニアにもフロントエンドエンジニアやモバイルエンジニアなど、数多くの種類があるのです。
IT業界に転職する前に、自分がどの業界でどういったエンジニアを目指すかを整理するのが良いです。
本記事ではIT業界とは何か、エンジニアの種類、転職前に知っておきたいIT業界のこと、についてまとめました。
加えて、IT業界に未経験から転職するコツについても解説しています。
本記事を読むことで、未経験からIT業界を目指すために抑えておきたい知識を身につけられます。
あなたの経験職種のフリーランス案件相場を確認しませんか?
<目次>
1.IT業界とは
IT業界の分類
2.エンジニアの種類
フロントエンドエンジニア
サーバーサイドエンジニア
インフラエンジニア
モバイルアプリエンジニア
コンサルタント
3.転職前に知っておきたいIT業界のこと
IT業界の労働環境
IT業界の将来性や流行
4.未経験がIT業界へ転職するためのコツ
プログラミングスクール/オンライン学習サービスを使いスキルを習得する
自己分析、業界分析を徹底的に行う
転職理由と志望動機を一貫させる
IT業界専門の転職サイト/転職エージェントを活用する
5.まとめ
IT業界とは日本語では情報通信産業と呼ばれています。
コンピューターを活用してサービスを提供する企業の総称を差します。
IT業界の中にもいくつか業界があるので、詳しく解説しましょう。
IT業界は、受託ソフトウェア開発、情報処理サービス、組み込みソフトウェア開発、ゲームソフトウェア開発、インターネットサービスなどに分類分けされます。
それぞれ開発するシステムや売上を出す方法が異なります。
また、受託ソフトウェア開発と情報処理サービスを合わせて、SIer(システムインテグレーター)と呼びます。
SIerは他の企業から「こんなシステムを開発して欲しい」と依頼を受け、アプリやサイトを開発する企業であり、IT業界の中でも大きな割合を占めています。
組み込みソフトウェアは、テレビやエアコンなどの家電製品に組み込まれるシステムを開発します。
ゲームソフトウェアや家庭用ゲーム機やスマホゲームなどを開発する企業で、任天堂などが該当します。
インターネットサービスは、SNSや掲示板といったWebアプリを開発します。
IT業界はこのように分類分けされています。
代表的なエンジニアの種類をまとめました。
・フロントエンドエンジニア
・サーバーサイドエンジニア
・インフラエンジニア
・モバイルアプリエンジニア
・コンサルタント
これら5種類のエンジニアは仕事内容や必要なスキル、平均年収などが異なります。
1つ1つのエンジニアについて、詳しく解説していきましょう。
フロントエンドエンジニアは、インターネットサービス業界で、Webサイトやアプリのフロントエンド側の開発を担当します。
フロントエンドエンジニアの平均年収は594万円です。
フロントエンド側とは、ユーザーが直接触る部分のことであり、たとえばフォームに入力したときにアラートを出したり、サイトにアニメーションを付けたりします。
フロントエンドエンジニアは、JavaScriptやHTML、CSS、JQuaryといった開発言語の知識が必要です。
また、ユーザーがサイトを便利に使えるにはどう設計すべきか、考える能力も求められるでしょう。
また、フロントエンドエンジニアの案件を覗いてみたい方↓
サーバーサイドエンジニアは、インターネットサービス業界で、Webサイトやアプリのサーバーサイド側の開発を担当します。
サーバーサイドエンジニアの平均年収は581万円です。
Webサイトのサーバー側で、データ処理などを行うプログラムを開発します。
サーバーサイドエンジニアに必要なスキルは、JavaやPHP、Python、Ruby、Scala、Go言語のいずれかの開発言語の知識です。
また、データベースやサーバーに関する知識も必要になるでしょう。
また、サーバーサイドエンジニアの案件を覗いてみたい方↓
インフラエンジニアは、サーバーやネットワークを構築し、サービスが正常稼働するように管理します。
インフラエンジニアの平均年収は547万円です。
Webサービスなどを稼働させる上での最適なインフラ環境を整備して、24時間動作し続けるように監査し、トラブル時には対応しないといけません。
インフラエンジニアはサーバーやネットワーク、セキュリティに関する専門知識が必要です。
最近では、AzureやAWSなどクラウドサーバーを使うケースも多く、クラウドサーバーの知識も必要になります。
また、インフラエンジニアの案件を覗いてみたい方↓
モバイルアプリエンジニアは、スマホ向けのアプリやゲームを開発します。
モバイルアプリエンジニアの平均年収は544万円です。
スマホアプリの企画から開発、運用までを担当します。
iOSアプリの場合はObjective-CやSwift、Andoroidアプリの場合はJavaやKotlinといった開発言語の知識が要ります。
また、アプリの操作性を高めるために、UI/UXの設計知識も必要です。
また、モバイルアプリエンジニアの案件を覗いてみたい方↓
コンサルタントは顧客の経営課題をヒアリングし、自社のシステムを使った解決方法を提案する仕事です。
ITコンサルタントの平均年収は620万円です。
コンサルタントはITに関する専門知識および、問題解決能力が必要な仕事でしょう。
プログラマーやシステムエンジニア経験者が、コンサルタントになることが多いです。
また、コンサルタントの案件を覗いてみたい方↓
転職前に知っておくべきIT業界のことについてまとめました。
IT業界の労働環境や将来性、トレンドなどです。
これらについて知っておくと、転職したいIT企業を探す上でも役立ちますし、面接での志望動機を考える上でのヒントにもなるでしょう。
IT業界は人手が足りていないため、長時間労働が発生するケースも多いです。
IT業界が人手不足なのは、IT業界の求人倍率が5.75倍と他の業界に比べ圧倒的なことからも、お分かり頂けるかと思います。
特にSIer業界ではクライアントが設定した納期に追われることも多く、休みが取りにくいこともあります。
下記参照記事によると、日本の一般労働者の平均残業時間は月11.4時間、IT業界の平均残業時間は月23.2時間になっています。
(参照:エンジニアは残業時間が多い?日本の平均残業時間や現在の残業規制を解説!)
しかし、IT業界の中でも働き方改革に積極的に取り組んでいる企業もあり、残業が少ない場合もあります。
IT業界の将来性は高いと考えられます。
総務省の「ICTの経済分析に関する調査」によると、2017年のIT業界の市場規模は97.5兆円で、全産業国内生産額の9.7%を占めています。
97.5兆円というのは、卸売業・小売業等を合わせた「商業」とほぼ同じ金額です。
2013年以降IT業界市場規模は右肩上がりとなっており、今後も上昇し続けることが予想されます。
IT業界が伸びている理由は、ITを活用することで業務を効率化させることにより、企業の生産性を飛躍的に上げられるからと思われます。
IT業界ではAI(人工知能)分野が特に注目されています。
AI(人工知能)によって、過去データの解析を行うなどの仕事やAI(人工知能)分野関連のエンジニア職は今後も需要が高まるでしょう。
経済産業省は「IT人材需給に関する調査」で、今後AI(人工知能)人材の需要が更に増していき、2030年にはAI(人工知能)人材の需要と供給の差は12.4万人と、現在の4倍になると推測しています。
未経験からIT業界へ転職するのは難しいですが、不可能ではありません。
未経験者がIT業界へ転職するためのコツをまとめました。
・プログラミングスクール/オンライン学習サービスを使いスキルを習得する
・自己分析、業界分析を徹底的に行う
・転職理由と志望動機を一貫させる
・IT業界専門の転職サイト/転職エージェントを活用する
これら4つのコツを意識すれば面接を通過できる確率が上がります。
1つ1つのコツについて詳しく解説しましょう。
まずは、プログラミングスクールやオンライン学習サービスを使いスキルを習得しましょう。
プログラミングスクールでは先生が1からプログラミングを教えてくれます。
分からないところは講師(多くが現役エンジニア)が詳しく教えてくれるため、効率的にスキルを身につけられるでしょう。
また、プログラミングスクールでは転職サポートもあり、優良企業の紹介やIT企業に入社するための面接対策も行ってくれます。
ただし、プログラミングスクールは月額料金が高めとなっています。
入会が難しい場合は、オンライン学習サービスもおすすめです。
たとえば、Progateやドットインストールなどのサービスが有名です。
オンライン学習サービスは月額1,000円程度で利用可能です。
各単元の終わりには練習問題も付いており、自分の習熟度を確かめられます。
様々なサービスを使って、効率的にプログラミングスキルを身につけていきましょう。
自己分析や業界分析は徹底的に行いましょう。
未経験から転職する場合、「なぜIT業界を選んだのか」は面接で必ず聞かれます。
自己分析や業界分析が適当だと、面接でボロが出てしまいます。
本記事で解説したことも参考にしつつ、IT業界の仕組みや業界ごとの特徴について、今一度調査しましょう。
転職理由と志望動機は一貫させるようにしましょう。
転職理由はネガティブなものではなくポジティブなものにするのが原則です。
転職理由を志望動機と結びつけることで、転職理由がポジティブなものになります。
たとえば、「前の業界に将来性が感じられなかった」ではなく「前の仕事を通じてインターネットサービスに興味を持った」などにしましょう。
IT業界専門の転職サイトや転職エージェントを活用しましょう。
たとえば「レバテックキャリア」「doda」「Geekly」などのサービスがあります。
IT業界専門転職サイトや転職エージェントの場合、IT業界の優良求人を多く保有していますし、未経験者向けの求人も見つかりやすいでしょう。
また、担当者はIT業界について熟知しており、転職する上でより良いアドバイスをしてくれます。
本記事では、IT業界やエンジニアの概要、IT業界に未経験から転職するコツを解説しました。
IT業界は将来性も高く、エンジニアの平均年収も高めとなっています。
未経験では転職するのは難しいですが、対策をしっかり立てれば不可能ではありません。
IT業界に転職する前に、自分がどういったエンジニアになりたいか検討してください。
検討する際には、今回まとめたIT業界やエンジニアの概要が参考になるでしょう。
フリーランスエンジニア専門の求人・案件一括検索サイト「フリーランススタート」に少しでも興味がある方は是非ご登録ください。
なお、フリーランススタートはiOSアプリ版やAndroid版をリリースしています。
通勤しているエンジニア・デザイナーでちょっとしたスキマ時間で手軽にフリーランス求人・案件を検索したい、開発言語の単価が知りたい、フリーランスを将来的に検討している方などは是非インストールしてみてください。
フリーランススタートのアプリを有効活用して、フリーランスとして第一線で活躍しましょう!
フリーランススタート iOSアプリのインストールはこちらから→
フリーランススタート Androidアプリのインストールはこちらから→
本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。
フリーランスお役立ち記事を検索
あなたの経験職種のフリーランス案件を見てみませんか?
SNSアカウントでログイン