公開日:2021.12.01
更新日:2025.03.24
将来的にフリーランスへの転向を検討されている方はいませんか?
近年働き方改革やコロナ禍などの影響によって、新しい働き方としてフリーランスが注目を集めています。
企業や会社に所属せず、時間や場所にとらわれず働けるフリーランスで、自分のスキルを活かして働きたい方もいるでしょう。
しかし、フリーランスとしての働き方に関心を持っていても、フリーランスについてよく知らず不安を感じている方もいるのではないでしょうか?
そこでこの記事では、フリーランスの代表的な職種や必要なスキルについてご紹介します。
合わせて、フリーランスになるうえで必要となる、手続きや準備についても詳しく解説。
この記事を読めば、フリーランスについて正しい知識を身に付けられますよ。
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<目次>
1.フリーランスとは?
フリーランスと自営業の違い
2.フリーランスの代表的職種一覧
システムエンジニア(SE)
フロントエンドエンジニア
サーバーサイドエンジニア
インフラエンジニア
ゲームエンジニア
組み込み/制御エンジニア
プログラマー
Webデザイナー
グラフィックデザイナー
コピーライター
3.フリーランスエンジニアとして長く活躍するためのスキル
ITスキル
コミュニケーションスキル
自己管理スキル
マネージメントスキル
4.フリーランスになるための手続きや準備
クレジットカードやローンの手続き
届け出関係をきちんとする
仕事探し方法の検索
5.まとめ
フリーランスとは企業や団体に所属せずに、個人として仕事を獲得し収入を得る働き方です。
語源には諸説ありますが、中世ヨーロッパにおいて雇われた兵を「自由な槍」と呼んだことからきているという説が有名でしょう。
フリーランスとして活動する際に法的な根拠はなく、自分のスキルや専門技術を活かして個人で働くのであれば、職種は問わずだれでもフリーランスを名乗れます。
近年フリーランスに注目が集まっており、ランサーズの調査によると2021年のフリーランス人口は1,670万人で、2018年と比べて500万人以上増加していました。
経済規模も2020年と比べて10兆円増加して28兆円となり、人口と経済規模ともに過去最大を更新しています。
コロナ禍の影響で広まった在宅勤務とともに、働く時間と場所に融通が利く働き方として、フリーランスは今後も拡大していくでしょう。
フリーランスと自営業は混同されやすいですが、言葉の意味自体に違いはほとんどありません。
どちらも企業に所属せず、個人で独立して事業を行う働き方を指した、社会的な呼び名です。
あえて区別するとすれば、
・フリーランス:働く時間や場所が決まっていない
・自営業:働く時間と場所が決まっている
という風に分けるとイメージしやすいでしょう。
似たような言葉に個人事業主がありますが、自営業やフリーランスとは違って法人化せずに開業届を提出した方を指す税法上の区分です。
個人事業主は自営業に含まれていますが、法人化した場合は個人事業主として扱われません。
自分のスキルや専門技術を活かすのであれば、どのような職種でもフリーランスを名乗れますが、代表的な職種のジャンルとして挙げられるのは次の通りです。
・IT系
・コンサルタント・カウンセラー系
・マスコミ系
専門的な知識や資格が求められるものもあれば、誰でもすぐに始められるような職種もあります。
そのほかにも、フリーアナウンサーやフリーの声優なども、フリーランスとして扱われるでしょう。
今回はIT系の職種を中心に、具体的な職種をご紹介します。
システムエンジニア(SE)とはクライアントの要求から仕様を決定し、開発プロジェクトの管理や設計書を作成する、システム開発における上流工程を担当する職種です。
システムエンジニア(SE)に必要なスキルとして、
・ITに関するスキル・知識
・論理的思考力
・タイムマネジメントスキル
などが挙げられます。
フリーランススタートによると、フリーランスのシステムエンジニア(SE)の平均月額単価は65.6万円で、年収にして787.2万円です。
プログラマーが仕様書に沿ってコードを書く職種であるのに対し、システムエンジニア(SE)は主に仕様書を作成するため、プログラマーの上位職ともいえるでしょう。
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フロントエンドエンジニアはWebアプリケーションやWebサイトのUIを指す、フロントエンド部分の設計や構築、カスタマイズを担当している職種です。
ユーザーが直接目にする箇所を担当するため、Webデザイナーが作ったデザインを作成するほか、UIやSEOなどに配慮した設計を求められます。
フロントエンドエンジニアに必要なスキルとして、
・HTMLやJavaScriptといったコーティングスキル
・UIやUXに関する知識
・サーバーサイドの言語や知識
・デザインに関する知識
などが挙げられるでしょう。
フリーランススタートによると、フリーランスのフロントエンドエンジニアの平均月額単価は66.1万円で、年収にして793.2万円です。
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サーバーサイドエンジニアとはWebサイトや業務システムの裏側である、サーバー側で動作するプログラムの開発やデータ処理などを行うエンジニアです。
Webサービスの裏側の処理を担当することもあるため、フロントエンドエンジニアと対比してバックエンドエンジニアと表現されることもあります。
サーバーサイドエンジニアに必要なスキルとして、
・RubyやJava、Python、C言語などのプログラミングスキル
・サーバーやミドルウェアに関する知識
・開発環境に関する知識
・データベースに関する知識
などが挙げられるでしょう。
フリーランススタートによると、フリーランスのサーバーサイドエンジニアの平均月額単価は65.5万円で、年収に換算すると786万円となります。
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インフラエンジニアとは主にIT関連業務におけるインフラストラクチャーの設計構築、および運用保守を行う職種です。
インフラエンジニア担当する業務によって、
・ネットワークエンジニア
・サーバーエンジニア
・保守・運用エンジニア
の3種類に分類できます。
インフラエンジニアに必要なスキルとして、
・ネットワークやサーバに関する知識・スキル
・クラウドスキル
・コミュニケーションスキル
などが挙げられるでしょう。
フリーランススタートによると、フリーランスのインフラエンジニアの平均月額単価は65.4万円で、年収にして784.8万円となります。
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ゲームエンジニアとはその名の通り、ゲームの開発を専門に行うエンジニアです。
開発するゲームの種類や担当する分野によって仕事内容が異なり、代表的な職種として
・グラフィックシステム
・ゲームプログラマー
・R&D
などが挙げられ、それぞれに専門的なスキルや知識が求められます。
ゲームエンジニアの基本的なスキルとして、
・C++やJavaなどのプログラミングスキル
・数学に関する知識
・ゲームへの関心
などが挙げられるでしょう。
年収は担当する業務によって変動しますが、ゲームプログラマーの場合は約720万円となります。
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組み込み/制御エンジニアとは機械の動作、および制御に必要なシステムの開発を担当するエンジニアです。
組み込みは機械や家電が動作するためのコンピューターシステムを、機械に組み込む工程を指しています。
一方で制御設計は機械に組み込まれたシステムを、機械が正常に動作するように制御する工程です。
組み込み・制御エンジニアに求められるスキルとして、
・C言語やアセンブリといったプログラミングスキル
・TRONに関する知識・スキル
が挙げられます。
フリーランスの平均月額単価はフリーランススタートによると58万円で、年収に換算すると696万円です。
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プログラマーとは様々なプログラミング言語を用いて、システムエンジニア(SE)が作成した仕様書に基づいてシステム開発を行う職種です。
プログラマーと一口に言っても、担当する分野によって必要とされる言語や専門知識が大きく異なります。
例えば、
・Web開発:HTML、JavaScript、PHPなど
・アプリケーション開発:Java、Ruby、Python、C#など
といったように異なるため、業界に応じて適切な言語を身に付けるのが大切です。
フリーランススタートによると、フリーランスのプログラマーの平均月額単価は53.5万円で、年収にして642万円となります。
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Webデザイナーはクライアントから依頼された内容に沿って、Webサイトのデザインを制作する職種です。
クライアントの要望を達成できるように全体の構成を考えた上で、使い勝手のよいWebサイトになるようにデザインを設計していきます。
Webデザイナーに必要なスキルとして、
・デザインスキル
・PhotoShopやIllustratorなどのデザインツールスキル
・企画力
・HTMLやJavaScriptなどのプログラミングスキル
などが挙げられるでしょう。
フリーランススタートによると、フリーランスのWebデザイナーの平均月額単価は44.2万円で、年収にして530万円となります。
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グラフィックデザイナーとはクライアントの意向に沿って、印刷媒体やWebサイトに掲載する広告・パッケージのグラフィックをデザインする職種です。
また、ゲーム業界においてはゲームの世界観に応じて、2Dや3Dでキャラクターや背景をデザインする役割を担っています。
グラフィックデザイナーに必要なスキルとして、
・デザインスキル
・Photoshopやillustratorなどに関する知識・スキル
vSpriteStudioやLive2D、3ds Max、Mayaなどのツールスキル(ゲーム業界の場合)
が挙げられるでしょう。
平均月額単価はフリーランスタートによると52.9万円で、年収に換算すると634.8万円です。
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コピーライターとはマスコミ媒体の広告や、Web関連のコピーを制作している職種です。
企画やコンセプトに基づいて、ターゲットの心に刺さり、行動を促すような覚えやすく説得力のある言葉を考えます。
また、所属する会社や規模によっては広告制作全体に広く関わりますが、フリーランスの場合はコピー自体のスキルが問われる専門的な色合いが強くなります。
コピーライターに求められるスキルとして、
・Webライティングスキル
・情報収集力
・Webマーケティングに関する知識
が挙げられるでしょう。
平均年収は正社員の場合で、約474万円となっています。
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フリーランスエンジニアとして長く活躍していくためには、次のようなスキルを身に付けて、鍛えていくとよいでしょう。
・ITスキル
・コミュニケーションスキル
・自己管理スキル
・マネージメントスキル
スキルが足りていないと、単価の安い仕事しか受けられなくなってしまうだけでなく、そもそも仕事を獲得できなくなってしまいます。
フリーランスエンジニアとして継続的に求人・案件を受注していくには、常にスキルや知識をアップデートしていかなければなりません。
次に、それぞれのスキルについて解説していきます。
フリーランスエンジニアとして高収入を目指すなら、ある程度のITスキルを身につけておく必要があります。
エンジニアによって行う業務内容は異なりますが、いずれの場合であっても経験が必須です。
IT業界は知識の変化が激しいので、ITスキルを常に磨いておくことで、高単価の求人・案件を受注しやすくなるでしょう。
また、フリーランス求人・案件をエージェント経由で受注する場合は、特に実務での経験が重視されます。
実務の経験がない場合には、関連資格やポートフォリオなどの客観的な資料を用いて、ITスキルをアピールするようにしましょう。
フリーランスであっても1人だけで仕事を行うわけではなく、チームでプロジェクトを遂行するケースもあるので、コミュニケーションスキルも欠かせません。
1人で完結するような求人・案件であったとしても、クライアントと密に連絡を取り合って、要求に応じたシステムを構築するために必須といえます。
また、単価を上げる交渉や今後の求人・案件受注に必要な営業の際にも、コミュニケーションスキルは重要です。
フリーランスとして円滑に仕事を進めるに、コミュニケーションスキルは必須といえるでしょう。
企業や組織に所属していないフリーランスの場合、プライベートとビジネスの区切りを付けるために、自己管理スキルも必要となります。
在宅ワークやリモートワークの場合、周りの目がない分怠けてしまいやすいです。
納期までのタスク管理やスケジュール調整も全て自分で行わなければならないので、しっかりと計画立てて行動できるようにしましょう。
また、請求作業や税務処理などの事務作業も、自ら行う必要があります。
自由度の高いフリーランスだからこそ、責任は全て自分にあるということを忘れてはいけません。
フリーランスエンジニアでも、チームでプロジェクトを進める場合はメンバー決めなどを任されることがあるので、マネージメントスキルは必要です。
マネージメントスキルを身に付けるには、会社で働きながらマネージメント経験を積むほか、書籍で理解を進めるとよいでしょう。
マネージメントスキルを身に付ければ、幅広い技術を習得できるようになるほか、さらなる上位職へのキャリアアップも目指していけます。
フリーランスとしての働き方を目指すなら、次のような手続きや準備をきちんと行っておきましょう。
・クレジットカードやローン関係
・届け出関係
・仕事探しの方法
自由な働き方が魅力のフリーランスですが、実際に働き始めるにはいくつかの手続きや準備を行う必要があります。
会社員とは違った環境になるので、後から慌てないように必要な手続きや準備はなにかを、事前にしっかりと確認しておきましょう。
次に、それぞれの手続きや準備について解説します。
フリーランスになるとクレジットカードの作成やローンを組むのが難しくなるので、会社員である内に済ませておくとよいでしょう。
また、確定申告をするために支出だけでなく入金も管理する必要があるので、プライベートの口座とは別に事業用の口座を開設しておくのも大切です。
自宅を事務所として利用する場合には、光熱費やインターネットプロバイダの料金を経費にできるため、仕事用の口座から引き落とすようにすると節税になります。
会社を辞めてフリーランスに転向する場合、次のような手続きを行う必要があります。
・開業届(個人事業の開業・廃業等届出書)の提出
・厚生年金から国民年金へ切り替え
・会社の健康保険から国民健康保険へ切り替え
・青色申告承認申請書の提出(任意)
新たに事業を立ち上げる時や必要な開業届は、開業日の1ヶ月以内が提出期限なので注意が必要です。
また、廃業する際にも開業届を提出します。
これまで会社が負担していた年金保険料や健康保険料を全て自分で負担する必要があるので、切り替えも忘れずに行っておきましょう。
そのほか、青色申告承認申請書の提出は必須ではありませんが、確定申告を行う際に青色申告であれば節税に繋がります。
フリーランスになると自力で仕事を獲得しなければならないので、事前に仕事を獲得する方法を探しておきましょう。
フリーランスが仕事を見つける方法として、次のような方法が挙げられます。
・以前の職場や知人から紹介してもらう
・フリーランスエージェントを活用する
・クラウドソーシングサービスを利用する
・SNSで営業を行う
初めてのフリーランスへの転向で実績が少ない場合は、フリーランスエージェントなどのサービスを活用するとよいでしょう。
営業が苦手でも、エージェントが代行して行ってくれるので、初めてでも安定して仕事を見つけやすいです。
フリーランスの代表的な職種や必要となるスキル、手続きや準備について解説しました。
フリーランスはスキルや技術を持っていれば、場所や時間を問わない自由な働き方として注目を集めています。
実際様々な職種でフリーランスが活躍しており、今後も新しい働き方として広まっていくでしょう。
ただし、会社員と比べると自分で決めなければならない事柄も増えるので、しっかりと準備をしておかないと大変になってしまいます。
フリーランスに関する正しい知識を身に付けた上で、自分らしい働き方としてフリーランスを目指してみてください。
フリーランスエンジニア専門の求人・案件一括検索サイト「フリーランススタート」に少しでも興味がある方は是非ご登録ください。
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